今日は24節季の一つ「大雪」、大雪の降る日とある。ところが当地は青空の見える暖かいよい天気。
だが、気は重い。とんだところで大雪が降った。永田町の国会で。
自民・公明の与党。国民の大多数が反対、あるいは慎重審議を求めた特定秘密保護法案を、衆院につぎ参議院でも強行採決した。
それも先の選挙では公約にもなかった法案を、短期間でかつ十分な審議時間も野党に与えず、強行採決。数の横暴としか言いようがない。「まさに大雪」。暴挙としか言いようがない。
特定秘密保護法は国家安全保障会議の設置と併せ、その先には武器輸出三原則の見直しや集団的自衛権の行使の解禁などが控える。
「この大雪」、終戦後48年も続いてきた平和国家という戦後レジームのまさに終焉を告げるものではなかろうか。
特定秘密保護法は、戦前の悪法「治安維持法」のまさに黄泉がえり。戦前の日本に逆戻りすることはないか。大いに心配。その心配の納まるべき保証はない。
韓国の大手紙は「日本は普通の国に変わる為の軌道に乗った。戦争や軍隊の保有を禁じた戦後体制から脱し戦争が出来る国を作ることだ。」と述べている。
日韓関係が、今、険悪なことは知るところ。最近の大統領発言など好ましいとは思わないが、韓国大手紙の「普通の国に変わるための軌道に乗った」には賛同できるものがある。
国民は皆、先の戦争の反省から強く平和をのぞんでいる。日本は永久に平和な国であって欲しい。そのための努力を、大多数の国民は常に政治に望んでいる。時代に逆行しかねない、今の与党の政治。
改めることはできないものだろうか。
さらに、野党にもお願いしたい。法は成立したが、この悪法を毅然たる態度で正す努力をして欲しい。
太平洋戦争の始まった日を前に、日本は普通の国になる軌道に乗る。耐えがたい気持ちで一杯だ。