めずらしく霧深い朝となった。見通しが利かない。車はライトをつけて走っている。
毎日が日曜日となってから、外での会話が随分と少なくなってきた。朝の散歩で出会う人たちとの「おはよう」のあいさつが、その日、唯一の会話となることもある。
だが、朝の散歩で出会う沢山の小学生とのごあいさつは楽しい限りだ。大きな声で元気に「おはようございます」とあいさつする子や時には2~30㍍先で深々と頭を下げ「おはようございます」と丁寧にあいさつする子もいる。それにしても、こちらから「おはよう」とあいさつしても、下を向いたり横を向いたり、顔をそらす子がいるのはなぜだろう。
先日のこと。手に大きなバック(多分スポーツ着をいれているのだろう)を持ち、背中にランドセルを負った4年生くらいの女の子が、遠くから深々と頭を下げ「おはようございます」と元気な声であいさつした。思わずニッコリ「おはようさん。元気だね。」とあいさつすると、「ほんとうですか」と少女の笑顔が返ってきた。
今の世の中、役人の汚職や政治資金、賄賂や悪徳商法、さらには総理の言葉ややじなど、条理の通らないことがまかり通っている。先の少女のように「ほんとうでうか」と素直な問いを1度だけでも投げかけてみたくなった。