2年前に熊本から薩摩川内へ転勤となった娘が熊本に帰ってくる。
今年初詣で〝わがやの奥さま”が「原発事故が恐ろしい。どこでもよい、原発の町から、1日も早く転勤させてください」とお願いしたところだが、決まった転勤先が元の熊本。嬉しさを隠しようがないようだ。
辞令が出るのは4月1日。帰省中の大学生の孫は今度の日曜日京都に帰るという。少し早いが、娘の転勤と孫の健闘を祈って、久しぶりに家族会議が計画された。今日も川内の職場に勤めに出ている娘が新幹線で熊本へ着くのは午後6時半ごろ。
現役を退き毎日が日曜日となってからは、外出する機会が目に見えて少なくなった。たまの外出先はお医者さん。夜外に出ることは皆無と言ってよい。6時半には遅れないようにと午後5時15分のバスで家を出た。
会場は、肥後の手毬歌 童謡「あんたがたどこさ」で知られる洗馬橋の近くのイタリア料理店。
我が家の家族は総勢5人。私たち夫婦と娘夫婦に孫1人。
全員が揃うと、イタリア料理を前にワインを傾け、窓の夜景を眺めながら家族の会話はつきることなく大いに弾む。楽しかった。美味しかった。
夜の時間は瞬く間に過ぎていった。次の家族会議がもう待ち遠しくなっている。