pattern ; ネックから編むカーディガン by Asako Uematsu from ハンディクラフツvol.102 2016年9月号
yarn ; MONDO FIL AG-Lily / 250m/100g / 45% Wool, 40% Angora, 15% Nylon / 4.5 cones
needle ; JP5 (3.6mm)
tension ; 20.5sts x 31rows
date ; from November 12th to December 10th, 2016
chachastitch様デザインの、トップダウン、丸ヨークのカーディガンを編みました。
chachastitch様の作品をラベリーで拝見して、ブログも見て、編み物ばかりではなくおおっすげぇミシンもバッチリ、何とかお目にかかれないかしら…とずっと思っていたのですが、なかなかそういう事って言い出せないですよね(^^;)ストーカーか私?みたいになっていたのですが、インスタでお教室の作品展があると知ったので、このチャンスを逃してはいけないと押しかけました(^^;)
とっても親切なお姉さんで、本当に出会えてよかった (^m^)思い切ってよかったです。
で、ちょうどご自身のデザインが本に掲載されたいうことで作品展に実物がありまして、それ見て一目惚れ、編ませて頂くことにしました。
こういう時にちょうどいい糸が思いつくかどうか、てのがポイントだったりしますが、ちょうど買ったばかりのモンドフィルの糸があったんです!!
モンドフィルと言えば…毛糸だまなんかで、岡本啓子先生御用達の糸、ショップだと私なんか(のような異常に在庫持っとる人)にはちょっと手が届かないような感じなのですが、そこ、アウトレットでは、魅力的な糸がお手ごろに出ています。色々欲しくなりますが、こちらではファンシーヤーンも多いので、「どうやって使うか難しいぜ」いう物はなんとか踏みとどまっています。多分飾っておいても可愛いのだけどね…
↑私が買ったのはAG-Lilyという糸ですが、コレまだ出てますよ、私のどツボなお色、買いやすいお値段でした。着分、と思って500g分、5コーン買ってありました。
小さくて可愛いコーンです。なかなか買えないAvrilにもこういうミニコーンありますよね。もっと小さいのかな?シュシュのキットのとか。
それで、「モンドフィルのでこの模様編んだらブルーベリーみたいで可愛いくね?」と思って、パターンと糸が頭の中でがっつり合ってしまって。これはもう、今編むしかないと思いました。
早速スワッチを取った様子。
編み始めの部分は模様でリブっぽく縮んだ感じになるので、ゲージ測るのがどうなんだろ?と思いつつ、まぁ大丈夫そうだったのでそのまま編み始めました。
けれど、編み始めたら、そのベリーと思っていたところが凹んでしまうのがなんだか気になってしまって。
というのは、前に編んだコレ↓
と同じ「5目編み出し、5目一度」の模様のはずなのだけど、この時は凹みは感じなかったんですよね…糸の差なのでしょうか、この模様好きなので、ぷくっと表に出っ張って欲しくて。なんだかなー横着してて途中の写真が無かったのです、このカルデリーノのカーディガン。
ヨーロッパの手あみを見直したら、↑の方は中上の5目一度にしています。そのせいかも?今回のは右上の5目一度が指定でした。
ということには編んでる途中には気付かなかったので、スワッチにちょっと変えつつ模様を編み足した結果、5目一度する段では5目→3目に減らして、次の段で裏で裏目の三目一度に変更しました。一模様の段数は変えていません。
下が編み直した方。
ここで、糸の濃淡の具合が結構バラバラな事に気付いたりして(^^;)濃色なのだけど、明るいところで並べて見てなかったという…
仕切り直した方は一番薄い色のようでした。他の4つはそう差が無かったかな、と思います。編み直してラッキーだったのかも?
以降は丸ヨークの分散増目で編みますが、模様が出てくるのが楽しくてぐいぐい編み進みました。
その後、袖の分は目を休めて、後身頃に前後差分を編んでから裾へと編み進みます。ここで、指定は前後身頃を別々に編むのですが、繋げて編んでも問題無しです。
私は袖を往復編みで編むには身頃の脇線は開いていた方が編みやすいと思って指定通りに編んだのですが、今回はその毛糸の色目が繋がらないかも?いうのがあったので、前後身頃は繋げて編んだ方がよかったかも?とこれまた編み進んでから思いました。ま、それほどの色の差では無かったから気付かず進んでしまった、てのもあるでしょう…
今回もボタン選びで失速しないように、先に選んでおきました。心は茶色いので決まっていたのですが、一応他候補も出してみました。後で写真見て、「あの時並べたヤツ使お」と見直す事も多いので、機会があれば在庫管理的に撮っておく(^^;)
身頃を終えたら袖に行って、最後はかぎ針で縁編みをします。この辺りの処理が、洋書にはあまり無い、日本のパターンらしくていいな、と思います。海外ものだと、棒針編みとかぎ針編みは結構パッツリ別れていて、組み合わせて使うのはヨーロッパ?アメリカではまず無いわ〜な感じですよね…マニアなデザイナーさんは別でしょうけど。
で、ここは指定は最終段がバックこま編みだったのですが、その作品展の時に「ねじりこま編みにしたかったのよ」いう話も聞いていたので、ねじりこま編みにしてみました。見た目は結構似ていますが、編み進む方向が違うからすじの斜める角度が変わるのと、ねじりの方が少し大きい模様になるでしょうかね??
私はAvril本の帽子↓を編んだ時に初めて使いました。
かわいい糸に出会ったら―糸あそびでできる小物たち | |
クリエーター情報なし | |
雄鷄社 |
ねじりこま編みは、マニアックな基礎本でないと載ってなかったりしますよね??小瀬千枝先生の本↓には掲載されていますよ。他にも色々なかぎ針の縁編みが載っていて参考になります。
わかりやすいかぎ針編みの基礎とコツ | |
小瀬 千枝 | |
文化出版局 |
ポケットは、本来は身頃を編んでいるところで別糸を編み込む切りポケット(前記事でポケットについて色々書いたヤツ)で、そこに模様を編んでおきます。それも私が作品展で目を奪われたポイントで、かなり十分に可愛いのですが、どうもね、襟ぐりの分散増目の感じが素晴らしかったので、それまたリピートしてポケットに使えないかな?と思って。前身頃に組み込むのは難しそうだったので、お手軽にパッチポケットに変更してみました。で、可愛さ強調で、丸底にまでしちゃうという…
このままポーチやがま口にしても可愛いよね?な感じになりました。形が決まるまで、5枚分位編みましたよ…
てことで、こんな感じに仕上がりました。
そうそう、身頃も、ヨークの分散増目を続けた感じにしたくなって、Aラインに変更しました。袖、袖は七分袖のデザインだったので、編み終えたらすぐ着たいし、と長袖に変更しました。
その辺りもトップダウンのパターンなので、自由にアレンジ出来るところがいいですよね。
後身頃の方が模様の感じがわかるかも知れません。
そうそう、で、ここも…(^^;)模様の長さはアシンメトリーな配置だったのですが、ちと編み図から読み取りづらかったのもあって、左右対称に変更しました。で、模様の数がきっと違うんですよね(^^;)この辺りかな?いうところで裏メリヤスに続きました。
ポーチにしたいポケットは、可愛く編めたぜよ、と思っていたのですが、本体への縫い付けがむずかったです(^^;)ポケット口も少しカーブがかかっていて、身頃も分散増目のAラインなので、基準になる線はどこなんだよ!?みたいな。
けれど人間の目というのは結構正確なので、見た目で「ここでいいね?」というところに置いて待ち針で止めて、まつり縫いで付けました。で、両方付いたね?と思ったら、片方がどうも中央寄りに付いてて、付け直したりして(^^;)曲線ものは、色々やり直しが出る、相応の覚悟が必要だな、と思いました。
ボタンは多分ビンテージものの、結構厚みのある貝を使いました。chachastitch様も割と大きめの付けてたよな、と思いつつ、指定のボタン穴の大きさだと通らなさそうだったので、「何ミリの付けました??」って質問しちゃいました(^^;)結果、同じ18mmだったのですが、私のはその厚みのせいで通らない感じだったのですよ。てことで、ボタン穴は3目分にしています。
襟ぐり周りも袖口と同じエジングですが、いいですよね〜(^m^)
というわけで、デザイナーさんに色々聞きながら楽しく編み進める事ができました♪
着たところ。
可愛いですね(^^;)ポケットがやりすぎやろ?いう感じはあるのですが、濃色だし、犯罪というところまでは行かないかなと思っています。年はとっても可愛いものが着たいんです。
久しぶりにトップダウンものを編んだので、ちょっと袖は編み過ぎたかな?長めなのですが、エジングがいい感じなので、折り返してカフっぽく着ても可愛いです。
あ、嶋様丸ヨークも袖は編み下がったのですが、プルとカーディってちょっとサイズ感も違うから。アレは…もうちょっと長くしてもよかったかも?割と私にはぴったり目の袖だったので、そうすると、着ているうちにずり上がり目になるんですよね。こちらはほどよく余裕のある袖なので、そんなに上がってくる事は無いかな、いう感じ。
先日chachastitch様に実物を見て頂きました。指定糸、そうそう、スキー毛糸のソナタとプレミアムモヘア。編地はふわとろでまた良かったんです。
ソナタ スキー毛糸 毛糸 編み物価格:518円(税込、送料別) (2016/12/19時点) |
スキープレミアムモヘヤ スキー 毛糸 毛糸 編み物価格:673円(税込、送料別) (2016/12/19時点) |
2ショットも撮って頂きました(^m^)割といい笑顔で写して頂いたんですが、ここでは割愛しますよ(^.^)
「ぐりとぐら」という指摘を受けたのですが、検索したら私は「ぐり」のようでした。(家に本あると思ったけど見つからなかった…)
ぐりとぐら [ 中川李枝子 ]価格:972円(税込、送料無料) (2016/12/19時点) |
chachastitch様のオフホワイト系の編み掛けを先日見せて頂きました。ほわほわと綿毛みたいで可愛かったですよ。もうすぐ↑3projectsになりますね(^w^)
編んでいる途中で、糸がたくさんあったらロングカーディにしても可愛いな、とか、模様を葉っぱみたいに大きくしたりしてもいいな、と思ったので、是非また糸とパターンががっつり合ったところで編んでみたいです。
Balloonネタやってる間に、kim本も届きました。
Grace | |
クリエーター情報なし | |
Kim Hargreaves |
私はマーケットプレイスで注文したのですが、
ヘイズ軍団のデザインが気になっていますが、ううむ、今シーズンも過去本のネタを先に編むかも知れません…