昨日は選挙関連の番組は あえて殆ど見なかった。 もちろん選挙には行った。
この先の日本の進路はどうなるのだろうか?と憂えているが、国民の多くが
今はそれを選んだ。ジュリーはこの選挙結果について、どう考えているのでしょうか。
夕方からのグランプリファイナルを見て、中国杯の負傷から ひと月ほどしか
経たないのに、羽生君の強さにビックリ。
あの若く細い、繊細な印象の彼の中には、おそろしく強靭なものがあるらしい。
アスリートって、才能だけじゃなく、まず何にも負けない精神力の持主じゃないと
やっていけないのだなぁーと思う。それはスポーツだけではなく、芸能界の
トップを走る人達にもそう思う。 出る杭は打たれる、人は出し抜く
並大抵の神経じゃ、あの生き馬の目を抜く世界を、生き抜いてはいけそうにもない。
フィギアスケートを見て、10時からは「ナンシー関のいた時代」を見た。
プレミアムドラマ ナンシー関のいた17年[BSプレミアム]
12月14日(日)午後10:00-11:00
http://www.nhk.or.jp/aomori/program/b-det0098.html
良かった、選挙以外の番組があって・・・
演じる人がナンシーさん、そっくりで、有りがちな違和感が全然ないのが
まず良かった。演技内容とも全体的に淡々と、ドキュメンタリー風に進むが
当時を語る関係者の誰もが、本当にナンシーさんのファンで、その作風を
愛していたのがよく感じられた。
そうか、ナンシーさんは 本当に多くの人から支持されていたんだと
今頃、改めて知った。没後、12年たってもナンシー展に多くの人が来たはずだ。
TVの中のナンシーさんは、東北人ということもあるのか
大きな体で小さな判子をチマチマと彫る姿には、何か内に秘めたものが
有るように感じられる。
鋭い切っ先で的確に時代を切り取りながらも、その実 ナンシーさんの内面は
とても繊細な女性のように思えた。
ナンシーさんに鋭く切られた相手として、デーブ・スペクターが登場したが
顔を出した勇気はけっこうだが(そういう立ち位置の人だけど)あの反論は
フェアではないと思う。
相手の人物に会うこともなく知りもしないで批評するなって、それもおかしい。
それでは何も書けなくなる。 TVを見て受けた印象、それだけで十分。
殆どの人が、TVの中にいる時の芸能人、文化人、スポーツマンしか
見ることができないのだから。
そこで、TVの中で、どう存在しているのか、TVの中での自分を演じようとしても
隠しきれない人物像を、消しゴム版画と舌鋒でナンシーさんは看破するのだ。
ナンシーさんが39歳の若さで急死、エンドロールが流れて 終わったのかと
思ったら、「ナンシー関のいた時代」を見ている、ナンシーさんが登場。
TVを見ながら最後の一言
『BSプレミアム、プレミアムってなんだ?』
『(最後が)お涙ちょうだいって、なんなのよ。保険かけてどうする。
NHKの限界を見た、合掌』
最後のこの言葉がとても、皮肉で 効いていた。
やった!痛快。これだけでも、十分にナンシーさんの心が伝わった気がする。
ほんとに合掌・・・
デーブ・スペクターの反論はこちらで
http://ami-go45.hatenablog.com/entry/2014/12/15/062548