朝日新聞大阪版夕刊、金曜日に「読者のツボ」というコーナーがあります。先週「あなたの思い出に残っているコンサートは?」というテーマで、誰のどんなコンサートだったか、理由も添えて投稿してください。と書かれていました。
私なら「誰の?」の問いにはジュリーのコンサート、それしかない。
「どんなコンサートだったか」には、昨日のブログの 2015年東京フォーラムの正月ライブのMCは忘れられないし、1974年7月大阪フェスのロックンツアーは初ナマジュリー。77年のレコード大賞直前の武道館のジュリーも思い出深い。
ライブに行きはじめてから40数年、想い出はいくつもいくつも できたけれどたった一つだけ選べというのなら、やはり1975年7月京都比叡山、炎天下の野外フリーコンサートはそれまでにも その後にもない、特別な思い出深いコンサートです。
ジュリーが結婚したことは、まだ若い10代の私にはとてもショックで驚きで残念でした・・でもジュリーが結婚の報告をフリーコンサートでしてくれるのなら真夏の7月の比叡山に私達は行かねばならない。
どんなコンサートになるのか、正直に言って予想がつきませんでした。まして、会場に新妻も一緒に登場して
ジュリーがファンにお披露目するとは思いも寄らず・・・でもジュリーがキチンとファンに奥様を紹介をしてくれて傍で泣いている奥様の姿を見たら、胸がいっぱいになってさっきまで「奥さんなんか見たくない!」そう思っていた、私の頑なに拒否する気持ちは 簡単にほどけました。
「おめでとう!」そう心からお祝いできる気持ちになりました。
ジュリーが好き、歌が好き、結婚しても以前と全く気持に変わりなく、やっぱりジュリーが大好き!そう思えた当時はまだ10代の私は あの比叡山の暑い夏の日、すこ~しだけ、子供から大人になった。
自分の気持ちばっかりを優先して考えるんじゃなく、人の気持ち、ジュリーの気持ちも思い図りわかってあげる事ができるようになった。
だから、私にとって「思い出のコンサートは?」と言われれば、1975年の比叡山フリーコンサートなんです。
残念ながら、その後ジュリーには別れがあり 前の奥様もすでに鬼籍に入られている。はにかんだように新妻の手を取った、あの夏の日のジュリーは 比叡山の真上で照りつける、夏の太陽の日差しが眩しそうで、 ファンに対しては、大いに気を遣っていた。
まだ若いファン達が、自身の結婚をどう受け止めるのか、許せない、怒っている、自分から離れていくのではないのか、そういう心配はあったはず。比叡山のライブは、ジュリーにとって賭けだったと思います。
今現在のジュリーにとって、あの「比叡山フリーコンサート」はどんなものだったのか?その後は私生活では色々あったので、もしかして、もう思い出したくないのなら、あの日をジュリーと一緒に過ごしたファンとしては寂しい気持になる。
真っ蒼な艶やかなアイシャドーの濃いメークが、最後には流れる汗とともに全て消えてしまい、素顔に戻ってしまったジュリー。魂で叫ぶような歌声が印象的なあの日のライブは、残念ながら、CD化はされていません。
追記。 1975年、私は高校を卒業し大学生になったばかり、お祝いの気持ちというわけではないけれど、J友達と比叡山のコンサートに行こう!
私にとってナマジュリーのコンサートは、1975年では せいぜい2度目か3度目で、だから余計に、あの比叡山の一日が今も鮮やかに脳裏に浮かぶのかも・・
ジュリーの衣装の艶やかな濃いピンク色に鮮やかなブルーの濃いアイシャドウ。ジュリーの晴れやかな笑顔が、比叡山の木々と草の濃い緑色に映えていました。