『キネマの神様』の公式HPに粗筋が掲載されています。⇒公式HP 温かくやわらかな色調の中で微笑む、白髪のジュリーに見とれました。手に持つのは、シナリオのようです。原作とは、かなり違っているようですが、いっそう楽しみになりました(^-^)
J友さんより、木曜発売の女性セブン『激論!私の昭和ポップスBEST10」ジュリーかヒデキか陽水か竹内まりやか』で、ジュリーが取り上げられているそうです。
試し読みで一分を読めました。⇒女性セブン 2020年10月22日号
対談をしているのは、半田健人さん、前にTVで昭和歌謡について熱く語っていた、まだお若いサニーさん、雑誌クレアでジュリーを度々取り上げてくれているライターさんの3人です。
今日のブラタモリは伊豆大島。度々噴火する三原山も、住民の方々には いつもの当たり前のことで、1986年の大噴火の時には、島民の方が島外避難をしたことを覚えています。大変だなぁ・・と思って見ていたのに、意外にも島民の方々は、噴火はいつもの日常と、とても明るく語られていたので、ちょっとビックリ・・ その女性の名前が澤田裕子さんで、思わず笑いました。
そして「御神火・ごじんか」という文字がTV画面に、大きく映し出されて・・
「御神火」とは伊豆大島にある三原山火口から噴出す炎のことを指します。三原山は、太古より幾度となく噴火を繰り返し、現在の島の地形を形作ってきました。島の人々は三原山に畏敬の念を抱き「御神火」と呼ばれるようになりました。
ここで急に脳裏に浮かんだのが、音楽劇、漂泊者のアリアでジュリーが歌う「波浮の港」です
波浮の港 はぶのみなと
磯の鵜の鳥ゃ 日暮れにゃ帰る
波浮の港にゃ 夕焼け小焼け
明日の日和は ヤレホンニサ なぎるやら
船もせかれりゃ 出船の仕度
島の娘たちゃ 御神火(ごじんか)暮らし
なじょな心で ヤレホンニサ いるのやら
1993年だったか、この時 歌詞の「御神火」って意味がわからなくて。後になって、ようやくその意味がわかりました。ジュリーはオペラ歌手の藤原義江さんを演じて、日本の唱歌も歌いました。ジュリーが歌わなければ「波浮の港」は、古い曲としか思わなかったでしょうけど、これで聴いたことで、名前しか知らない「波浮の港」の、抒情的な光景が眼の前に浮かぶようでした。
YOUTUBEには無くて、代わりに同じ「漂泊者のアリア」の舞台の「荒城の月」なら有りました。ジュリー三昧でのジュリーの語りとともに聴けます。⇒ジュリー三昧その62『漂泊者のアリア 』2008年11月3日放送
舞台画像もアップされていて、有り難いです。続く・・とあったので、是非 続けて「波浮の港」もお願いしたいです✨
「漂泊者のアリア」では、ジュリーが日本を代表するオペラ歌手を演じるというので、どれだけのプレッシャーがジュリーにあったことか。まず、オペラとは発声法が違うだろうし。私はNHKホールではなく、大阪フェスで見たけれど、初めて見る日は心配で心配で・・、すご~く緊張しました。ジュリーが歌い出せば、舞台上のジュリーを祈るように見つめ、目を凝らし、息が止まりそうな気分で聴いていた自分を思い出します。
ジュリーはそれまでの歌い方とは違う歌い方で、とても素晴らしい!とほんとに感動した。・・だけど、共演の藤原歌劇団の歌手の方とは、やっぱり発声法が違った。それこそ、玉をころがすような。ジュリーと違うのは仕方がないのかと。でも広い目で見て聴いて、あの当時の音楽界で藤原義江を演じて、話題になって大きなNHKホールをいっぱいにできる、客が呼べる歌い手というと、やはりジュリーだろうと思うのです。多くの女達と情熱的に愛を語らい、女を捨て女を手に入れる。世間から大きな非難を受けても許されてしまう、不思議な魅力を持ち合わせたキャラクター、特別なスターを演じられる歌い手は多くない。やはりジュリーだったのだと思いました。
実在した人物が次々に登場した舞台で、特に印象的だったのが、吉田茂を演じた藤木孝さん。芸術を政争に使う事しか考えていない、冷徹な政治家を演じて、その重厚な演技が印象に残っています。
その藤木孝さんも先日、亡くなりました⇒こちら ジュリー演じる義江が、吉田茂の背中を見送りながら「振り向かせて見せる、僕の歌でね」と語る場面が、とてもカッコ良かった。
今ちょうど、伊豆諸島の大雨特別警報を報じていて、大きな被害が出ませんようにと祈っています。