ランニングハイカーのぺーじ(2010.10.09~)

ランニングハイキングの記録

はまっている本21

2019-10-09 07:31:52 | 図書
 また、柳美里の本を読破した。作品名は「黒」です。

 この作品名は、名称がない前書きと「黒」、「白」、「緑」の4編が収録されているが全く別の小説ではなくて、すべてがつながっていた。概略は彼女の愛猫の「クロ」の死の前後と彼女の伴侶の「東 由多加」の死の前後を東さんの視点から描いている作品でとても生々しい描写になっていた。特に東氏の臨終間際から納骨までは実にリアルで自分も臨死体験しているかのように感じてしまった。これがどこまで事実かわかりませんが、彼女の「クロ」と「東 由多加」さんへの追悼の作品だと私は思っています。それともしあの時こうしていれば「クロ」と「東 由多加」さんはもう少し長く生きられたかもしれない後悔を彼女は感じていると思いました。

        
コメント
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