ランニングハイカーのぺーじ(2010.10.09~)

ランニングハイキングの記録

はまってる本229

2024-01-26 16:07:59 | 図書

 また夏目漱石の作品を読んだ。「行人」です。これは夏目漱石の後期3部作の第2作であるのこと。この小説の構成は前回読んだ「彼岸過迄」と同様に短編小説(この作品は4つ)を集めて一つの小説にした作品です。主人公は解説では一郎となっているが、私はその弟の二郎が全編に登場するので主人公になっているように思えた。

 読んでみて二郎の家族の日常を描いた小説のように思えるが、精神異常者の兄一郎の苦悩が軸になっている重い小説になっている。こn一郎は何で深刻に物を考えすぎて自分を追い詰めるのなのか理解できなかった、そして友人と家族が彼を救おうとしている姿も気を使い過ぎているのでないかと思います。

 小説の構成は似ているが「彼岸過迄」の陽に対して「行人」は陰である、そんな小説です。

 

コメント
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