もうひとつのふうけい(カフェ・喫茶店/葉山)
閉店しました
*主役は「コーヒー」
古い民家の柱や梁を移築して建てられた木造一軒家の店舗は築30年。その太い柱と梁に漆喰の壁、高さ4メートル以上はある吹き抜けに天窓。店内はまるでヨーロッパの山荘を思わせる非日常的空間でした。
木の温もりが心地好い店内。
奥に見えるのはホンモノのグランドピアノ。
古い薪ストーブに暖炉、年季もののグランドピアノ、カウンター奥の棚にズラリと並ぶ有田焼きのカップ&ソーサー、中央には大きな階段があり、上っていくと屋根裏風の2階席が。あああ、噂にたがわずメチャクチャ私好みの「ハコ」じゃないですか!
このなんとも魅力的な空間を作り上げたのは、古木を使うインテリアデザイナーとして第一線で活躍中の石川純夫氏。30年前の処女作なのだとか。
初訪問の時は、雰囲気に惹かれ2階席でシフォンケーキとアイスロイヤルミルクティーをいただきました。
ミルクで紅茶葉を濾した濃厚な味で美味しかったです。
シフォンケーキはチョコレート。甘すぎず、カカオのほろ苦さも程好く効いていて、何より添えられた生クリームとのマッチングがバッチリ。が、後にこのお店を良く知るグル友に「コーヒーを頼まないとは何事だ」とお叱りを受けてしまいまして…。
そう、オーナーの中島康夫さんが拘りぬいているものはコーヒー。このお店の主役はこれなんですね。
有田焼きのカップを使用しているのも、白磁がコーヒーの琥珀色を引き立てるという理由から。豆も世界55か国の中から順次10種類を厳選しているとのこと。此方へ通う常連さんの中には数種類のストレートを飲み比べる人も少なくないそうで…。
というわけで、今回はじっくりとコーヒーを味わいに再訪。
「源氏ブレンド」(525円)
コーヒーはネルドリップ。オーダーを受けてから、大ぶりのネルフィルターで1杯ずつ丁寧に淹れてくれます。チーズケーキと一緒なので、ストロングタイプを。
可愛いうさぎのカップで登場。ちなみにマイルドタイプの「平家ブレンド」は同じカップでも色はついていません。源平で赤と白なのね。
チーズケーキ(360円)
ケーキは常時10種類ほど。シフォンケーキやかぼちゃのプリン、季節のフルーツを使ったケーキの数々は、見た目の派手さはなくても味で勝負。400円前後という良心的なお値段も見逃せません。
好き嫌いが分かれるタイプのお店かもしれませんが、私的には「近所にあれば通いつめたい」くらい好きな喫茶店(カフェにあらず)です。
ウッドデッキのテラスはワンコOK!
■もうひとつの風景
□10:00(月曜12:00 土日祝9:00)~22:30
□無休
□駐車場 有(30台)
□三浦郡葉山町一色1179-5
□046-875-2950
※かやの木テラスは、葉山大道のT字路を横須賀方面へ入ればすぐ