サローネ2007(イタリア料理/元町中華街)
Happy 5th Anniversary!!
元町中華街の“横浜No.1イタリアン”
SALONE2007が、今月で5周年を迎えました。
それを記念し、16(火)~18(木)の3日間限定でちょっとしたイベントが開催されました。
営業形態もお料理も開店時間もそのまま!
だけど“いつもとちょっとだけ違うディナー”です。
なんと平、藤巻、樋口のお三方(開店当初のオリジナルメンバー)が集結し、当時の濃厚な雰囲気を再現してしまおうという趣向なのです。
そして、ワイン!
SALONEファンにはすっかりおなじみとなった
ヴィナイオータと
葡萄酒蔵 ゆはら提供の個性豊かな自然派ワイン、さらにお店のワインセラーに密かに隠し持っているレアワインも、かなり気軽なお値段で提供していただけるとのこと。
これは何としてもご相伴にあずからねば!!と、かおりんを誘ってお祝いに駆けつけることに。
いただいたお料理は、通常の「10月のコース」
山形牛のスピエディーノからドルチェまで8皿、10,500円のコースです。
A.山形牛のスピエディーノ
B.南瓜とフォアグラのアッビナメント
サンブーカで煮た鰻、フォアグラのムースが南瓜ピューレの上に。
キャラメリゼした胡桃とリクリツィア(甘草)、ミント、ドライいちじくで多彩な表情が楽しめる。
黄金色に輝くシャンパーニュ、ジェローム・プレヴォーと共に堪能しました。
C.鮮魚のヴァポーレ(お魚は島根県産の真鯛)
D.自家製パン
E.トンナレッリ アサリとポルチーニのマンテカート
断面が正方形のエッグパスタ、トンナレッリにアサリの旨味を凝縮したソースを絡め、ソテーしたポルチーニ茸、セミドライトマトと共に。フェンネルシードの香りをのせた小さなクルトン、ローストしたアーモンドスライスの芳ばしさも魅力。
F-G.アニメッラ アル カッフェ
ポレンタの上には、マルサラとスーゴのソースを絡めたリードヴォー。添えられたコーヒーのジェラートのほろ苦さとのコントラストが面白い一皿。
H.赤海老のクッキアイオ
赤海老のブレザオラの下にはリコッタチーズ、カリカリの生ハム、エシャロット、ピスタチオ、ザクロが隠れています。サフランゼリー、ふりかけられたマジョラムと共に、20回は噛みしめて余韻を楽しみたい。
I.ファルファッレ ホロホロ鳥のラグー ハックルベリーのコンフェットゥーラ
蝶の形をしたショートパスタ。ホロホロ鳥は香味野菜、トマトピューレ、赤ワインで煮込み、焦がしラディッキオを加えたラグーに。ハックルベリーのジャムの甘酸っぱさが程好いアクセント。
J-K.スティンコ パイのファゴット
スティンコ(豚の脛)を白ワインと香味野菜で煮込み、パイの中に。アニスとヴィネガーでコンポートしたリンゴ添え。世界で初めて農薬も肥料も使わずに自然栽培で育てられた今ファミリーファームさんの「奇跡のリンゴ」が使われています。
L.チーズ盛合わせ(ハーフポーション)
M.柿と栗のドルチェフレッダ
マロングラッセとマロンクリームはモンブランの趣。柿のジェラートと、アーモンド風味の焼き菓子が添えられています。マスカルポーネとアマレットを加えた生クリームがとっても上品。
N.小菓子
O.ローズティー
ワインはこんな感じ。
※表示は順不同です。お料理とのマッチングはスライドショーを参照のこと。
A.
Jerome Prevost ○
ジェローム・プレヴォー(シャンパーニュ)
ジャック・セロスの愛弟子が、補助品種として使われる事の多いピノ・ムニエ100%で造り出すシャンパーニュ。自社セラーがないため、師匠のセラーの片隅で醸造を始め、2000年が初リリース。バイオダイナミクスを実践し、SO2無添加、ドサージュ0のエクストラブリュットで、年産は僅か10樽程。今回いただいたのは2005年ヴィンテージ。ラベルの目立たない場所に05の数字が印刷されていました。鮮やかな黄金色、まるでシードルを思わせるねっとりした果実味とコクが印象的。
2,000円
B.
Renato Ratti BARBARESCO 1969 ●
レナート ラッティ バルバレスコ(ピエモンテ)
この造り手のワイン、私はバローロ、バルベーラダルバしか知らなかったのでびっくり!しかも1969!?うっとりするほどまろやかでエレガントな口当たり。ホロホロ鳥のラグーと相性抜群でした。
2,500円
C.
Massa Vecchia La Fonte di Pietrarsa ●
マッサ ヴェッキア ラ フォンテ ディ ピエトラルサ(トスカーナ)
2000年まではカベルネソービニョン100%、01年にメルロー主体となり、02年からRossoと名を変えました。うっかり見逃してしまったのだけど、カベルネだったから00年以前のヴィンテージ。カベルネ100%ではもう造られていないことからも希少価値なワインであることに間違いない。藤巻氏も「うちのセラーにもこれ1本しか残っていません」と言っていました。
2,500円
D.
La Biancara Taibane と
Pacina Vin Santo del Chianti ●
ラ ビアンカーラ タイバーネ(ヴェネト)
貴腐葡萄を完全に辛口になるまで発酵させきったラ・ビアンカーラ最強キュヴェ。
★
パーチナ ヴィン サント デル キャンティ(トスカーナ)
甘口ですが、収穫後に長期間の陰干しを経て醸造を行うため、糖分はほとんど発酵しきっています。
★
なななんと!この2種をグラスに4分の1くらいずつ
サービスしていただきました~!!
レシート見て気づいた
ありがとうございました
E.
Ambrosia Nicolini ●
アンブロシア ニコリーニ(フリウリ)
鮮魚のヴァポーレといただいたワイン。ハーブを思わせるアロマティックな香りがスープのオレンジオイルと、アフターに訪れるカルソのミネラル感が魚介にピッタリ!土着品種マルヴァジーア・イストリアーナ100%
1,800円
F.
Oslavje Radikon ●
ラディコン オスラーヴィエ(フリウリ)
白葡萄にも醸し醗酵を行い、果皮からも成分を抽出し、大樽での熟成を行うことで、葡萄の力強い旨みを引き出すラディコン。1989年だって!2000年以前のラベルを初めて見た。こちらも
サービスしていただきました~!!
★
G.
Vodopivec Vitovska ●
ヴォドピーヴェッチ ヴィトフスカ(フリウリ)
ユーゴスラビアとの国境の一番海側にあるカルソ地区(Eのニコリーニと同じ)で土着品種ヴィトフスカに拘ってワイン造りを続けるヴォドピーヴェッチ兄弟。ラベルの裏を撮ったのに、表にもヴィンテージは表記されていた(しかも肝心な部分が見事にピンボケ!)2003年は葡萄の出来がとてもいいそうです。野性味とエレガントさが絶妙のバランスで、ある意味自然派らしからぬ綺麗な仕上がり。
2,000円
H.
Barolo Josetta Saffirio ●
バローロ ジョセッタ サッフィーリォ(ピエモンテ)
可愛い森の小人が描かれたラベルには、畑とワイナリーを天候や害虫などから守ってくれる守り神への感謝の気持ちが込められているそうです。明るいルビー色、うっとりするようなローズの香り。フレッシュな赤果実の酸味に、ヘーゼルナッツの芳ばしさ、スパイシーなシナモンのニュアンス。クリーンな香りと複雑味に溢れたテイスト。非常にエレガントで、しっかりとしたボディを感じさせるワイン。チーズ追加。ネッビオーロ ミケ100%
2,700円
I.
Panevino Piccade ●
パーネヴィーノ ピッカーデ(サルディーニャ)
熟した赤果実の甘い香りとハーブのアロマ。上品なタンニンと控えめな酸味。口当たりは柔らかくとてもエレガントな印象です。サルディーニャ島の耳に覚えのない品種(モニカとカリニャーノ)から勝手に野性味あふれるテイストを想像していたけれど、見事に裏切られました。豚のすね肉の煮込みをパイで包んで焼き上げたメインにぴったり。しかししかし、、、こちらのワインも
サービスしていただきました~!!
★
J.
Oltrepo Pavese Rosso Montebuono Barbacarlo ●
オルトレポ パヴェーゼ ロッソ モンテヴォーノ バルバカロ(ロンバルディア)
オルトレポパヴェーゼというかなりマイナーな産地で、醸造した翌年の春には瓶詰めしてしまうという独特の製法で造られているワイン。ヴィンテージごとに全く違った味わいがあり、瓶内で発酵が進み、軽く発泡しているのが特徴で、私はこの産地のワインがとっても好きなのです。このモンテヴォーノはバルバカルロのセカンド。クロアティーナ、ウーヴァラーラ、ウゲッタに若干のバルベーラがブレンドされます。
アニメッラ アル カッフェといただきましたが、リードヴォーより甘くないコーヒージェラートとドンピシャでした。
2,000円
Cyber-shot DSC-TX55
いただいたお料理、ワインをスライドショーでご覧いただけます。
※画像下の右端ボタンをクリックすると拡大表示
お料理も素晴らしかったけれど、やっぱり凄かったのはワイン!
乾杯のシャンパーニュ以外は、同行のかおりんと全て半分ずつのポーションでいただきました。
参考までに青字でフルポーションのお値段(グラス)を記しておきましたが、ほとんどがもう2度と飲めないでしょう。
いくら5周年のお祝いとはいえ、これだけのレアワインを気前よく開けてしまう太っ腹ぶりに感動しました。
ちなみに支払いは、2人で45,045円(税・超濃厚サービス込み)でした。
■SALONE2007
□12:00~14:00(L.O) 18:00~23:00(L.0 21:00)
□日曜、第1・3月曜定休
□横浜市中区山下町
82-3 シタラビル1F
36-1 バーニーズニューヨークB1
□045-651-0113