魅惑の廃墟 @miwakuHaikyo
聖なる森に奇怪な巨像が散らばる
ボマルツォ怪物公園
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ボマルツォ村から約2キロ、チミーノ山裾に作られた villa delle Meraviglie(驚異の別荘) 「聖なる森」と呼ばれる庭園。1552年、この地方の領主ヴィチーノ・オルシーニが妻を亡くした悲しみをまぎらわすため、建築家ピーロ・リゴーリオに依頼して造り始めました。
森の斜面や小川の水を利用して造園された庭には、完全に傾いている家、ドラゴンなどの不可解な怪物、エキゾチックな動物たち、ギリシャ神話に登場する神々などの彫刻が敷地いっぱいに点在しています。
画像は
http://karapaia.com/archives/52205486.html より
スフインクス
「眉を上げ、唇を引き締めてこの地を行かなければ、世界の七不思議の最たるものを堪能できないだろう」というオルシーニ公のメッセージが刻まれています。
プロテオ(Proteo)
地球の象徴となっている海の神ネプチューンの子。頭上の地球にはオルシーニ家の城が大きくそびえています。
巨人の戦い(La Lotta fra Giganti)
ギリシア神話の英雄 ヘラクルスと、ローマ神話巨人の怪物 カークス。6m以上の高さがある、公園内でもっとも大きい石像。
亀(Tartaruga)
子亀の代わりに女神を乗せています。
傾いた家
招待客や友達を驚かす(中で午睡をすると出た時に目が回ってしまう)ために作られたそうで、入ることができます。平衡感覚が失われる不思議空間。
エキドナ
上半身は翼を持つ美女、下半身は蛇というギリシャ神話の女の怪物。
巨大ドラゴン(上)、ポセイドン(中)、セイレーン(下)
ハンニバルと象
古代ローマと敵対していたカルタゴの英雄。武装した象に乗ってローマ軍を撃破したと伝えられています。
人食い鬼(L'orco)
怪物庭園でもっとも有名な石像。唇には「いかなる思考も飛び立つ(Ogni pensiero vola)」と彫られ、中にはベンチとテーブルがあります。
Bomarzo Monster Park
領主の死後すっかり忘れ去られてしまっていたこの庭園は、400年後の1954年に土地を購入したイタリア人によって修復され、怪物たちは眠りから目覚めることができました。