ナンシー・Chang!のおいし~生活

湘南(住まい)&東京(勤務地)で見つけた、あんなこと、こんなこと。

2軒目は25分歩いてBeau Tempsへ

2009-02-22 13:02:08 | お酒のお話

ボータン(ワインBar、カフェ/長谷)

*飲み足りず、初めて「ワインだけ」を目当てに訪問

このブログでもすっかりおなじみとなった長谷のボータン。
ディナーのお店 Bistro OSHINO でワインが足りなかった私は、鎌倉駅で連れと別れ、1人で徒歩25分の此方へハシゴ。



到着は21:41。このお店も休日の夜だというのに結構な繁盛ぶり。
カウンターは満席でした。



あいかわらず山小屋風のウッディな店内はまったりと落ち着いた雰囲気。「今日は全然飲み足りてないんですよ~」と石井さんに告げて1人でテーブル席へ。



思えばワインだけを飲みに2軒目利用は初めてなのね。 例によってお薦めワインを「おまかせ」でお願いすることに。
「白と赤を2杯ずつ」ゆっくりと楽しむつもり。

すでにお隣の人気イタリアン Nadia は閉店時間を過ぎ、広いお庭は真っ暗。なんとなく隠れ家でノンビリしているような心地よさです。

〓いただいたワイン〓

Domaine Marc Tempe Sylvaner Zellenberg 2005
ドメーヌ マルク・テンペ シルヴァネール・ツェレンベルグ2005

ドメーヌ・マルク・テンペの所有するツェレンベルクは、アルザスの中心部から7kmほど進んだ南西向きの畑。標高220m、粘土石灰土をベースに花崗岩や黄色みを帯びた石灰の混じる土壌は、どんな葡萄品種とも相性がいいそうです。ワイン造りは徹底したビオ・ディナミで、化学肥料や農薬を一切使わず、芽かきによる収量制限や夏季剪定も行ないません。芽かきをすると、葡萄の樹が「切り取られた」というショックを記憶し、立ち直るために無駄なエネルギーを使ってしまう。だから「環境に合わせ自力で育っていくのを助ける以外は何もしない」そうです。
太陽の光をいっぱいに浴びて、糖度が充分にのった葡萄は9月に手摘みで収穫。そして、房、茎をつけたままやさしく最長で6時間かけてプレス。培養酵母などは一切加えず、補糖もなし、地付きの天然酵母のみで熟成。濾過もしないで瓶詰めするため、グラスに注ぐとちょっと色が濁っています。
すっきりとした辛口。初夏によく冷やして飲みたいワイン(1,200円)
産地:アルザス/フランス
生産者:マルク・テンペ
ブドウ品種:シルヴァネール100%


Dario Princic Vino Bianco 2005
ダリオ プリンチッチ ヴィーノ ビアンコ 2005

ダリオ・プリンチッチの畑は、フリウリ州の中でもゴリツィア丘陵地帯の最北端オスラヴィアにあります。個性的な造り手がひしめく白ワインの名醸地です。彼の畑は15年前から無農薬で、醸造過程においても人工的な添加物を一切認めません。野生酵母しか使わず、二酸化硫黄は瓶詰め時に必要最小限にとどめています。
このワインはなんと日本でしか飲めません。ダリオが地元で営んでいる居酒屋で、量り売りサービスをしているハウスワインを特別瓶詰めしてもらったもの。発酵が終了するまでSO2を使用せず、白ワインでは珍しく完熟した葡萄の皮を漬け込んでいます。  赤ワインと同様の造り方をしているため、マセラシオンした白葡萄の旨みがあり、フレッシュな果実味とタンニンが全体をまろやかにしています。
やや褐色がかっていますが、飲み口は爽やかでびっくりするほど飲み易い(1,200円)
産地:フリウリ/イタリア
生産者:ダリオ・プリンチッチ
ブドウ品種:ソーヴィニョン・ブラン100%


Le Scarabee Le Petit Scarabee
ル スカラベ ル プティ スカラベ

2007年設立の新しいドメーヌで女性醸造家が造る自然派ワイン。ル・スカラベは、カニグー山を遠く望むグラニットとシストが交わる土壌の畑を5.7ha所有していて、70年を越えるカリニャンを始め、シラー、グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリなどを栽培しています。まだスタートしたばかりの若いドメーヌだからか、オーナーの個性が反映されているのか、濃さや強さを前面に押し出したタイプではありません。
明るい赤い色。苺、ラズベリー、チェリーなどの赤果実、すっきりとしたハーブの香り、ヨーグルトのような優しい酸味。全体的にとてもピュアでまろやかな印象です。タンニンがきつくないので、あまり赤ワインが好きじゃない人にもオススメ。
ライトな飲み口ながら余韻は長く、ミネラリーでスパイシーな凝縮感もあります(900円)
産地:ルーション地方/フランス
生産者:ル・スカラベ
ブドウ品種:カリニャン60%、シラー40%
ミディアムボディ


チーズの盛り合せ(1,300円)
結局ツマミもオーダー。


ライトな口当たりの赤ワインに合わせ、クセのないものを選んでいただきました。

Commandaria

4杯目の赤ワインはデザートワインを。
キプロスの伝統的な甘口ワイン「コマンダリア」をいただきました。
日本ではあまりなじみがないけれど、キプロスは世界最古とも言われているワイン造りの伝統を持つ国だそうです。
特に有名なのがこのコマンダリアで、名前の由来は十字軍の時代にイギリスが所有していた島内の葡萄の特産地コマンドエリアが訛ったもの。ポルトガルのポートワインと並び、美食家たちに愛されてきた世界有数のスイートワインなのだとか。
十字軍の兵士たちをとりこにしたのも頷ける濃厚な甘さです(1,000円)

23時を過ぎると、店内には大船在住という女性2人組と私だけ。
BGMもいつの間にか矢野顕子になっていたり(笑)。
佐野元春の『Someday』@あっこちゃんヴァージョンに全員が反応。4人とも同じような世代だとバレバレでした。



そんなわけで、休日に終電乗るハメになった。
時刻は0:43。見事に人っ子ひとりいね―!
ちなみにこの日のお支払いは5,600円なり。

Beau Temps
1/20(火)よりランチ営業しています。
定休日はしばらく月曜日となります。
□12:00~15:00 18:00~0:00
月曜定休 無休(不定休)
□鎌倉市長谷1-14-26 □0467-40-6172
※前回のボータンは こちら

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