神楽坂で居酒屋女将!つれづれ日誌

神楽坂・本多横町で50年続く、いざかや「甲州屋」。つたないながらも、お客さんに愛されるお店づくりに奮闘中です。

さよならイノシシ年

2019-12-30 17:24:00 | お知らせです!
12月27日が今年の最後の営業日でした。
気持ちがすっかりお休みモードに入ってますが、ブログでもご挨拶だけでも、と思います😙

文房具屋さんでつい買ってしまった消しゴム。



消しながら自分好みの雪化粧の富士山を作っていく消しゴム!

私、日誌は手書き派なので消しゴムは使うのですが、理想の富士山にするには長くかかりそうですネ。イイ感じになったら紹介しますね。

ついでにシャープペンも買いました!
これも欲しかった折れないヤツ!ゼブラさん、私、買いましたヨ!

心折れそうな時に使おうと思います。笑。


さて

今月来てくれたお客さんから「いつからカード使えるようになったの⁈」と驚かれました。
へへへ〜 ウチだって近代化してるんだヨ!(プチ自慢⁈)

10月からクレジットカード(visaとmaster )が使えるようになりました!
そして11月からPayPayも使えます。

相変わらず手続きに気持ちがアワアワしてますが、手順のコツも覚えてきました。

とにかく「金額だけは間違えない」をモットーに
頑張る次第です(速さは求めないでください🙇‍♀️ )



令和の時代になって、お客さん達も少しずつ世代交代してるのを感じます。

私がお店に来た頃は70代の常連さんが沢山いましたが、10年以上が経って、
その方達の集まりもめっきり減りました。年月の流れを感じます。
そして新しい常連さんも増えてきて、こちらは嬉しい😆ことです。

みんなが「ここはね、おねえさんって呼ばないと来てくれないよ」と優しい気遣い?をしてくれてて、ホント優しい良い常連さんです😁

主人と2人で、できる範囲で、楽しく営業するスタイルは
来年も変わらず、元気で皆さんと笑えたらイイナ〜と思っています。



来年もよろしくお願い申し上げます。年明けは6日から営業しま〜す!







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山梨ワイナリーズフェア その2

2019-12-16 14:04:00 | Weblog
12月になっても暖かい日があって師走感が全く無いです。
数えるとあと10日働くと年末年始のお休みになるんですね。ハ〜実感ないワ〜。
年内は27日まで、年明けは6日から営業です。よろしくお願い申し上げます。


さて今日は真面目なブログですよ😐

ワイナリーズフェアのGI Yamanashi パネルディスカッションで
改めて地理的表示の大切さと難しさを認識しました。

私はもっと気楽な登録だと思っていたので、大反省です🙇‍♀️





ワイナリーズフェアで配られた冊子。
パネルディスカッションを聴いてから読むと、
色々と知らなかった自分が恥ずかしくなりました。

反省の意味も込めて、私なりの説明をしてみます。

まず第一に
地理的表示とは「生産者を守る」法律だという事。
では登録商標(®️マルアール)とはどう違うのか。

登録商標は商品単体の登録ですが地理的表示の場合、
ワインに使われるぶどうは山梨産である事、
そして醸造所も山梨県内でなければいけません。


ここで消費者としては「はてな?」と思います。
ぶどうが山梨産、山梨の醸造所で造る。それって普通じゃないの???


実は普通じゃないのです!ちょっとビックリしちゃうでしょ。


山形県のワイナリーで山梨県産のぶどうを使ったりは良くある事。
また山梨県産と長野県産のぶどうを使ったワインも沢山あります。

例えばシャトーメルシャンさんの「萌黄」というワインは長野・山梨・福島の3県産のぶどうを使っています。手軽に買えて美味しいワインです。

でもラベルに「山梨」と地名が書いてあるのに中身が長野県産ぶどうだったら、ちょっと変な感じしませんか?

現在「日本ワイン」と表示されたら日本産ぶどう100%使用されたワインで、輸入ワインがブレンドされたものは「国産ワイン」と表示される区別になっています。

地理的表示はそれを更に細分化した物になる訳です。

地理的表示を認定された事で、甲州ぶどうに関して「山梨」という文字が入ったら「山梨産甲州ぶどう100%使用」にしなくてはいけない決まりになったのです。(品種によってパーセンテージが変わります)

「山梨」という文字にブランド力を付けて、簡単に使えない登録をしたのです。

そんなに細分化しなくてもいいんじゃない?とも思いますが、極端な話ですが、価格競争に勝つ為にインドネシア産格安ぶどう99%と山梨県産の甲州ぶどう1%で、ラベルに「Yamanashi(山梨産ぶどう使用)」と書かれたら、買い手は複雑じゃないですか?


農作物で言ったら「夕張メロン」と書いた箱の中に果肉がオレンジのメロン。
でも産地は中国〇〇省。
美味しいけれど、普通の人は「夕張メロン」はやっぱり日本の北海道産だと思っちゃう。
登録商標では夕張メロンの名前を変える事は出来ないけど、産地の指定までは出来ない。

だから地理的表示にする事で「夕張メロン」は北海道で造られたもの以外には名乗らせない。そうする事で北海道ブランドと生産者を守る事になる訳です。


と、まぁここまで理屈をツラツラと書いてきましたが、

地理的表示・山梨「GI Yamanashi 」と書かれた物は
国に保証されたワインである!となる訳ですが、

私は今まで生産者がこっそりと産地を守る
懐刀の様な存在であれば良いのかと思っていました。

誰かに違反されそうになった時、裁判沙汰になった時にGI登録しておけば安心、いざという時の保険、その程度のモノだと思っていたのです。

だからあんな小さな表示なのかと。。。









でもね、聞いてみたら、あの小さな「GI Yamanashi」って部分にかかってる労力がスゴイのよ!!


もう一度載せますが、詳しい事はこちらに書いてますので読んでみて。正直、気が遠くなるから!!


こんな細かい決まりを守らなくちゃ「GI Yamanashi」って書けないのか。。。
面倒くさいから辞めたい、と思ってもおかしく無い内容です。

だから全国に地理的表示が広がらない理由も解る。難しいですよ、ホント。
でもね、やらないと未来の農産物は守れない。


そして、ぶどう農家、ワイン醸造家、ワイナリーさんがこんなに努力してるのに日本の皆んなが知らずにいるなんて、すごく勿体ない。
私は悔しささえ感じる。。。(今まで勘違いしてた自分も含めて)

少しでも周知したい、という思いが溢れてこのブログを書いてみました。


ブログ内では私も書きたい放題ですが、
実際の接客の中でツラツラと地理的表示の大変さを語るのは無理です。
(ウザいって言われちゃう。。。)

んで、前回書きましたがロゴやマークがあると見方が変わって
ボトルを見たお客さんの方から「このマークって何なの?」って聴いてくれる。
聴かれたら、こっちのモンです!
(多分、ウザいって思われるほど説明するけど。。。)


これ何だろう?って気にしてもらう工夫が、今は必要だと思うんです。

コンクールの受賞シールも気になるから、よく聴かれますしね。
一時期、日本ワインと国産ワインの違いについてもニュースで取り上げられて「どういう事なの?」ってたくさん聴かれました。



ちなみに。

アメリカでは州内のぶどうは州内の醸造所でしか造られないので、地理的表示の法律は無いとのこと。
でもヨーロッパのワインには法律で超〜厳格な決まりがあって、ラベルに何が書いてあるかで価格がかなり変わります。小さな文字でも重要な事がたくさんあるそうで、消費者もGIを知ってるから細かくチョイスできる。(GI認定されたワインは認定無しの物と約3倍価格が高いそうです)

そんな風にGIで生産者が守られているのは、デタラメにされた痛い歴史があるからです。
注目すべき先例があるなら、それを学んで活かさないとダメですよね。

詳しくは蛯原健介先生の書いた「ワイン法」を読んでください。





蛯原先生は明治学院大の教授ですが、とても読みやすい文体で歴史学としても楽しめます。オススメです!

こちらも貼っておきますので、よかったら読んでみてください。















実は私、GI がヨーロッパで確立されたのは知ってましたが、
なぜアメリカには無いのか?と不思議に思っていました。







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山梨ワイナリーズフェア

2019-12-14 16:24:00 | Weblog
12月になって気温の寒暖差がより激しくなってますね。
私の鼻風邪はいつ収束するんでしょうか?皆さまは体調整ってますか?

ウチの主人は結婚してから風邪ひいて動けない事、2回しか無い。。。
毎日呑むって立派な健康法だなぁ、と思う今日このごろ🤔

さて12月2日に新宿の京王プラザホテルにて
山梨ワイナリーズフェアがありました。


酒販店飲食店向けの商談会でしたので、一般の試飲会ではありません。
その道の猛者達が集まるフェアに行ってきました。

午前中はGI Yamanashi パネルディスカッション、午後2時から試飲会だったのですが、私は仕事前だったのでパネルディスカッションだけ参加。
試飲会に参加できないのは残念ですが。。。


では、GI Yamanashi パネルディスカッション。


会場に入るとプロ向けの話なだけに業界新聞や雑誌記者さんも多く浮かれてスマホで写真とか撮る空気ではありませんでした。。。

なんとか撮った写真がコレ↓


左が中央葡萄酒の三澤さん(顔が半分でゴメンなさい)真ん中は高橋梯二先生、右が蛯原健介先生。この3名でGI Yamanashiについて色々お話をしていただきました。


さて皆さんに質問です。
GI Yamanashi って何だか知ってます?

GI=Geographical Indicationの略で、地理的表示って意味なんです。

では、なぜ地理的表示が必要なのか? って所を、ワイナリーの三澤さんと、大学の先生ふたりに説明してもらったのです。


まずヨーロッパでは、GI認定されたワインは認定無しの物と約3倍価格が高い。

世界にワインを売りたい山梨、
ただ価格競争はできない(チリワインと安さの競争はボロ負けでしょ)
そしたら高品質で勝負するしかない訳です。

いくら造り手が「こだわりの高品質ワインです」と言ってもGI認定が無くては、認められないのです。


では GI認定されるには? です。

これは国税庁告示により指定される物なんです。
つまり「国が品質を評価して生産地に由来することを認定」しているのです。
そして「産地である山梨を法律で保護する」にもなります。

山梨県は平成25年7月にぶどう酒(ワイン)における地理的表示「山梨」が国税庁告示により指定されました。

つまり、ラベルに「山梨」という文字が入ったワインは、国が品質を保証している物になるのです。


詳しい事は下記のホームページにムッチャ細かく書いてあるので気になる人は読んでみて。

ここまでは「GI Yamanashi 」を指定されるまでの経緯。パネルディスカッションの主題は平成25年に指定されてもう7年が経ったのに

みんな GI を知らない⁈  ってのが問題だってこと😓

そこでまずは酒販店・飲食店の皆様に知って頂こうと、試飲会に乗っかってパネルディスカッションを行った、という訳です。


しかしねー、GI Yamanashi が知られていないって言われてもさ。
そりゃそうですよ。表示の仕方がこれだもの。


これがワインのラベル。で、「GI Yamanashi 」は何処かっていうと






コレ。気が付かないでしょ😱😱😱

他のワイナリーも似たり寄ったりの表示で、ソムリエさんレベルでないと気にしない一文になっていると思う。

ボチボチ世間の皆さんが「ワイン買うならGI認定されたものが良いわ」って選ぶ一因になってくではね。

蛯原先生もおっしゃっていましたが、ロゴマークを作って視認されるのは必要なのでは?とのこと。賛成です🙋‍♀️ 大賛成です(実は私も同じコト思ってました‼︎)

ちなみにワインでは北海道もGI認定指定されたし、食品でも神戸ビーフとか夕張メロンとか色々あるので共通のGIロゴを作って国民に広く認知して貰わないと。
苦労して認定してもらえる商品を作っても、買手(消費者)に伝わらないのは、もったい無いと思います。

しかし。。。どうしたらGI の認知が広がるのか? これが悩ましいですね。

実は、三澤茂計さんをモデルにNHKドラマスペシャルが希望!面白いと思うんだけど。
山梨のワインが世界に出るまで。ドラマティックでいいですよ。俳優は誰がいいかしら😙

あと、今ならYouTubeですかね。
「全国のすんごい農作物、訪ねてみたーっ!」「ムッチャ工夫して美味いモン作ってるーっ!」って感じで紹介してもらう。面白い可笑しくてもいいと思うんだけど。

多分、他のテレビ番組だといろんな大人の事情が絡んで、取り上げてもらえないのかなぁ。。。



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キャッシュレス時代

2019-12-03 13:47:00 | お知らせです!
実は。。。スマホデビューしました!
今までガラケーとiPad miniを併用していたのですが、世間のキャッシュレス化が進み自分でもQR決済してみたくなりまして。

そんな訳で?お店にも導入しました。


甲州屋、PayPay使えます。っすげー進化気分です。

お煎餅屋さんに行き、世間話からPayPayの話になり、そこの社長さんに勧められソッコー営業さんがやって来て、30分後にはお店で使えるようになってました。スゴイねーっ。

お客さんの殆どが使った事無いので、皆んなでドキドキしながら使ってみて
スマホと一緒に「ペイペイ!」って言いながら使ってます。笑。


以前はカード支払いって、財布に現金が無い時の緊急措置で使われるパターンが多かったけれど、令和では小銭が出なくて便利なツールになるんですね。

使い方には気をつける部分はあるけれど、確かに便利。
世の中が変わる時代を生きているんだな、と実感してます。
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