六甲高山植物園の見どころはロックガーデンだけではありません。
湿地や森林に咲く花たちも色々見られます。
まずはそんな花を差し置いてこちらどどーん見上げる木。
まるで洗濯板のような波打ちが見られる理由は不明ですが、こちらはブナです。
六甲高山植物園には大きなブナの木が何本かあり、その前のベンチはいこいの場所になっています。
(前はここにハンモックガーデンがあったのですが、そちらはナツツバキのある広場に移動しました)
こういう木々の中を歩いているとテンションが上がります。
近くに咲いていた花といえば、こちらのバイカツツジ(ツツジ科ツツジ属)が満開。
ウメのような花ということから梅花と付けられたようです。
私は、ウメというより、蕊が印象的でした。
この辺りの林下には一面マイヅルソウが咲きます。
花の時期は逃しましたが、ちょうど赤くなる前のウズラ模様の実が沢山見られました。
見たことのない花が群生・・・
名札には、ハクサンカメバヒキオコシ(シソ科ヤマハッカ属)。
お~、白山じゃないですか。
なるほど、カメバヒキオコシによく似た葉と花ですね。
調べてみたら、北陸側の林縁に自生するそうです。
ホタルブクロ(リンドウ科ホタルブクロ属)も名残花でしょうか、まだ咲いていました。
分かりにくいですが、萼と萼の間に付属片が見えたので、ホタルブクロかと。
白なのか、赤なのかはっきりしてちょうだい。
ホタルブクロの近くに群生していたヤマブキショウマ(バラ科ヤマブキショウマ属)です。
・・ショウマという花には、バラ科の他、ユキノシタ科、キンポウゲ科など色々使われています。
紛らわしいので、その内整理してみたいと思っています。
場所はロックガーデンの片隅でしたが、ヤマオダマキ(キンポウゲ科オダマキ属)も咲いていました。
比較的黄色みの強いタイプでしたね~
ヤマオダマキは低山にも咲く花で、以前比叡山で見かけたことがあります。
時系列は少し遡りますが、木々の繁るエリアの隣には、小川の流れる湿地エリアがあります。
雨が降る前にそちらを歩きました。
あまり咲いている花はなかったのですが、こちらはエンビセンノウ(ナデシコ科センノウ属)。
北海道と本州中部の山地の湿地に咲く花で、こちらでは毎年結構花を咲かせます。
あなたはだあれ?
ミズチドリ(ラン科ツレサギソウ属)でしょうか。名札がなかったので確信が持てず・・・
あとはサラセニアの花が咲いていましたが、写真が上手く撮れませんでした。
その時、川辺にど派手な虫を発見!
ハンミョウ(斑猫)です。お久しぶり~
ミチオシエの別名通り、近づくと少し移動して振り返ります。
面白~い!
おや、何か咥えていますね。結構大きい虫のようです。
肉食系で、強い顎で昆虫や時には動物の死骸の肉など食べるそうです。
入園するときに入り口でもらった「ビンゴゲーム」の台紙には、「ハンミョウ」が載っていました。
(台紙に書かれている植物や虫などを園内で見つけて、一列に並んだらグッズをもらえる仕組みです)
ビンゴのネタになるほど、いつも見られるのでしょうか。
水路の反対側は林縁のようになっており、そちらに咲いていたアジサイ、シチダンカです。
肝心のタイトルに書いたオオバオオヤマレンゲですが、水路横の林縁の小径から上に上がったところにあります。
結構何本も木があるのですが、最盛期が5月末だったようで、この時はほぼ花が終わっていました。
唯一見られた残り花。
駐車場横他、ぽつぽつと木があり、ぽつぽつと花が・・・
好きな花なので、ついつい探して撮りました。
最後の花を撮ったのは、雨の後だったので、しずくが綺麗でした。
雨が強くなったので避難&昼食に訪れたカフェ、エーデルワイスさんです。
オシャレなお店ですが、昼食メニューがちょっと少ないのが残念!
テラス席もあるので、お茶するのにはいいかも。
さて、長々と見ていただいた六甲高山植物園の花たち、最後は花ではなくこちらです。
見ての通りチョウです。
こちらは、売店アルピコラ横に生えているアリマウマノスズクサに産卵のため訪れたジャコウアゲハです。
黒に濃いオレンジの斑紋が美しい大型の蝶です。
食草がウマノスズクサ科の植物だけなので、めったに見られません。
ラッキーでした。
この話の続きは明日に・・・
【撮影:2022/6/25 六甲高山植物園】