何もないことを覚悟して行ったとはいえ、花は少なかったですね~
なんせ、ホームページの今咲いている植物の写真にはヘクソカズラまでありましたから(笑)
でもタイトルにもあるように、珍しい実を見ることができました。
ではご覧くださいませ!
草本類で一番沢山咲いていたのがこちら、アキノタムラソウです。
シソ科アキギリ属。なるほど、アキギリの仲間なんですね。
よく見ると、透明感のある薄紫の花がとても綺麗です。
下から段々に咲き上るタイプですね。
とにかくアキノタムラソウだけはとても沢山咲いていました。
他に見られた花はというと、草本ではなく小低木なのですがコマツナギ(マメ科コマツナギ属)です。
特に、花木園の少し上の方にある竹・笹園の近くに沢山生えていました。
宇治川でよく見かけるトウコマツナギに比べると優しい感じですね。
近くに咲いていたのがヒメヤブラン(キジカクシ科ヤブラン属)の花。
最初葉を見てジャノヒゲかと思いましたが、花が違いました。
これまた近くで見つけたキノコ。
小さくて白くて丸くてトゲトゲが付いている・・・ヒメホコリタケでしょうか。
さて今回は鳥さんは全く見られず。
虫は少しだけ。
チョウのレストラン、ブッドレアに現れたアゲハチョウ(ナミアゲハ)。
ずっといてくれたので、沢山撮っちゃいました。
後はシロツメクサがお気に入りのベニシジミ。
羽がぼろぼろで可哀そう・・・
こちら、結構沢山飛んでいました。
お尻が白いアブ・・で検索したら「シオヤアブ(♂)」と・・・
最強の戦闘能力を持つアブで、何とスズメバチを捕食することもあるくらいなのだとか!!
キャー怖い!と思いましたが、幸い人間を襲うことはないそうです。
よかった~
ちなみにこのアブ、あちこちで交尾中のカップルを見ました。
日本産樹木見本林の突き当りの池の畔にあったエゴノキの実や
ツクバネウツギの萼片を見ながら進みます。
こちらはユリノキ広場です。
目的のツチアケビは、春にスプリングエフェメラルが見られる場所の近くにあるそうです。
ユリノキ広場の端の園路を進み、タブ型照葉樹林に向かいます。
すると、ありました!
オガタマノキの下に怪しい赤いブッタイ・・・まるで赤い玉串のようにも見えます。
近づくと、真っ赤なお芋さんのような実が沢山!
これぞツチアケビ(ラン科ツチアケビ属)の実です。
日本固有種で、ナラタケとラン根菌を形成する腐生植物です。
サイズが大きく、非常に目立つ実を付けるので、森の中にあるとかなりぎょっとすること請け合いです。
実はタンニンを大量に含み、とても食べられたものではないそうです。
アケビという名前に騙されてはいけません。
なお、民間では「土通草(どつうそう)」と呼ばれ、強壮・強精薬とされるそうです。
雨が降るかもとバタバタ回りましたが、最後までなんとかお天気がもちました。
わずか2時間足らずの滞在時間でしたが、十分堪能できました。
次は色々な花が咲いている時期に訪れたいです。
みんなよく知ってますね~
駐車場には一台の車もなし・・・
私は京阪電車私市駅から電車で帰りました。
おしまい。
【撮影:2022/7/16 大阪公立大付属植物園】