今にも降りそうな曇り空のお散歩・・・いつもの宇治川堤防に向かいます。
隠元導師が上陸されたという場所にかかる隠元橋。
そのたもとにはいつもフヨウが咲くのですが、まだクズしか見えません。
付近一帯、クズだらけです。
そのクズですが、ありとあらゆるものを覆い尽くしています。
アメリカでは日本から移入したクズの増殖が制御できなくなり、今や繁殖面積は3万km2に達しているそうです。
そのため、グリーンモンスターと呼ばれ、駆除が大きな課題となっているとのこと。
もちろん本家本元の日本においても、モンスターは猛威を奮っています。
モンスターその1
元の木は今やほんの少ししか見えていません。
この木は何なのか見てみると、何と私の好きなアキニレでした。
ここまで覆われると、木が満足に光合成できなくなり、最悪枯死することもあるそうです。
久しぶりに宇治川は少し放流していました。
植物にとっては恵みの雨で、一時期枯れていたアカツメグサが息を吹き返しました。
蜜を吸いに来ているツマグロヒョウモン(♂)です。
ご覧の通り、この場所にはクズはありませんでした。
中洲にある木にも絡みついていません。
一方、高水敷の歩道にはみ出るようにクズのつるが伸びています。
何を撮っても背景にはクズの葉が・・・
アレチハナガサです。
オギにも這い上っています。
おっと右手にもモンスター発見!
こちらも・・・またアキニレでした。
クズに負けるな!
這い上る場所がなかったら、自分のツル同士で絡まっています。
(こちらは宇治川ではなく、山科川沿いの写真です)
この辺りからは、両側がクズ。よく「クズの小径」と紹介しているところです。
クズは根からくず粉がとれますし、全草食用にもなります。
いっそレシピとともに、全国の青果店で野菜として販売したらどうでしょう。
食糧危機には助かるかもです。
この時期には花もさいていませんし、そろそろクズにも飽きてきました。
他に何かないかな~
こちらの写真の土の壺、調べてみたらどうもトックリバチの古巣のようです。
時間が限られているので、あまり歩かずに元の堤防の道へ。
ワルナスビが沢山咲いていました。
ヘラオオバコはまだ可愛い雄花も咲いています。
この虫はどなたでしょう??
お!前回全部蕾だったヤブカンゾウ。どんどん咲き進んできます。
でもバックはすべてクズです。
ついに茎に巻き付かれてしまいました(泣)
グリーンモンスター、まさにそのような姿になった木をあちこちで見かけています。
せめて元の姿が完全に覆われる前に、救出してあげたいです。
【撮影:2022/7中旬 宇治市】