Junky Monologue

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タミヤ1/35 Ⅲ号突撃砲 フィンランド仕様 最終回!

2022年05月29日 11時09分55秒 | プラモ(芬軍車両)

「冬戦争」、「継続戦争」と2度に渡るロシアソヴィエトのどさくさ紛れの侵攻を耐え凌いだフィンランド、

このⅢ突は2度目の主役と言えるのでしょうか。

ナチスの鍵十字が付いている事に違和感を感じる人もいらっしゃるかもしれません。

フィンランドは確かにそのせいで、戦後しばらく国際関係の中で第二次大戦の敗戦枢軸国側として邪険に扱われていたように思います。

でも元々はイギリス(欧米諸国)に支援を求めたりつつも、対ナチス戦略上スターリンへの忖度が優先されまともに相手にしてもらえず、仕方なくナチスと手を組んだようです。

(ただ、1回目の冬戦争では大戦がまだ始まっていなかった事もあり若干イギリスに支援してもらってます)。

そんなこんなの状況下、もしスターリンにあの時(無条件に)妥協していたら、国民の幸福度ランキングで常に上位にいる今のフィンランドには確実になっていなかっただろう事だけは言えるのだと思います。

国際関係というのはかくも難しい選択を迫られるものなのですね。

(記事投稿後、前置きを加筆修正しました。5/26)

※記事投稿後、いろいろと理解を間違えていた部分が発覚しております。

まず「冬戦争」はソ連の一方的な不意打ちにより始まりましたが、「継続戦争」は「冬戦争」の結果による失地挽回も狙ってフィンランド側から宣戦布告がなされています。戦争末期にはソ連との講和交渉の成り行きによりドイツと戦端を開く事にもなっています。このあたりの経緯については一筋縄では行かない複雑な国際関係が渦巻いていたようであります。戦後はソ連への従属外交路線であったようですが、他の東欧諸国と違い属国ではない独自の独立を守ってこれたのは徹底抗戦の歴史があったためと思われます。

ご参考まで

冬戦争 - Wikipedia

継続戦争 - Wikipedia

またカギ十字マークはご存じの通り日本でも「まんじ」として知られた図形で不思議な事に太古の昔から世界各地に存在し(スワスチカ)、ナチスドイツの成立以前からフィンランド軍の国籍マークになっており、ナチスドイツとの同盟関係とは直接関連しない事を記しておきます。

参考資料⇒卍 - Wikipedia

(5/27修正)

 

諸々不備により異常に前置きが長くなりました、申し訳ありません。

ま、とにかくこのⅢ突Gはサンタさんの国を守った戦車なのでありました。

森林と湿地帯が広がる当該地域で待ち伏せ攻撃を行うにはちょうど良い車両だったのかもしれません。

ちょっと時事ネタ繋がりにも見えてしまいますが、ともかく最終回です。

前回からの追加点はチッピングと錆になります。

チッピングは単純にハルレッドを極細面相筆でチョンチョンと書き込ました。

錆は赤とオレンジのパステル粉をエナメルのクリアとフラットベースに混ぜつつ溶剤で希釈し、目立たち過ぎないよう抑制したつもりです。

あと、車体前面にドロ汚れをスパッタリングで追加しました。

さて、恒例の画像垂れ流しでございます。

ちょっとくどいかもですがご笑覧いただければ幸いです。

 

次はスーパーシャーマンの仕上げですが、ちょっと手こずりそうな予感が・・・。

拙作にお付き合い、ありがとうございました♪。



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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Ganpon)
2022-05-29 12:22:36
Ⅲ号突撃砲フィンランド軍の完成、おめでとうございます。
塗装剥がれや錆の表現が効果的ですね。
泥汚れの感じがすばらしい。
このキットは私も作ったことが有りますが、メンテナンスの都合で丸太を抱かせなかったです。
ぬかるんだ所を走行するには必須なんですね。
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 (くう)
2022-05-29 13:39:26
完成おめでとうございます!
使い込まれた車体の感じがとてもいいです。
足回りの汚しや車体に飛んだ泥が乾いた様子も流石だなと思いました。
森林の中で待ち伏せしている情景を想像しました。
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完成おめでとうございます (0-sen(零銭))
2022-05-29 18:41:12
Ⅲ突フィンランド軍、完成おめでとうございます。
「冬戦争」や「継続戦争」って、何だか今のウクライナ侵攻と被ってしまうんですが、フィンランドもソ連に翻弄された国の一つのように思います。それはさておき、模型の世界は平和であって欲しいと願うばかりですが、貴殿のオリジナリティがいかんなく発揮され、個性豊かな作品に仕上がっていて素晴らしいです。まさにChoro-Pooワールドですね。👏
丸太の塗装表現は参考にさせて頂きたいポイントです(同じキット積んでいます。)し、 泥はねのスパッタリングやチッピングも効果的で、作品の完成度アップに一役買っているように思います。良いもの見させていただきました。
次のシャーマンもお待ちしております。お疲れ様でした。
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AFVは大らかで良いです(笑) (Choro-Poo@管理人)
2022-05-29 22:41:27
Gaponさん、こんばんは。
お褒めのコメント、ありがとうございます。
ネルソンを作った直後だけに、つくづくAFVは大らかでいいなぁ~と感じております(笑)。

>このキットは私も作ったことが有りますが、メンテナンスの都合で丸太を抱かせなかったです。<
そうなんですね。丸太のない前期改修型として作られたのですね。後で動いているところを見に行かせていただきます。

>ぬかるんだ所を走行するには必須なんですね。<
確かにソ連戦車もたいがい丸太を積んでおりますね。
でもこのⅢ突の場合、もちろんスタックリカバリー用としても使ったのでしょうが、わざわざ車体の外形に合わせてカットしたりしておりますので、おそらく補助装甲としての機能を期待したのだろうと思われます。
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ヘタリかけたメカの魅力 (Choro-Poo@管理人)
2022-05-29 23:02:47
くうさん、こんばんは。

>使い込まれた車体の感じがとてもいいです。<
使い込まれてヘタリかけたメカが大好きなので、その意味でとても嬉しいお褒めのお言葉でありました。
ありがとうございます。
でも、そろそろ手法的に違ったアプローチを試みたいとも思ったりして、湿った汚れや濡れた泥の質感をどう出そうかと考えたりもするのですが、まだ怖くて手を出せないでいます。近いうちにやってみたいテーマでもあるのですが・・・。

>森林の中で待ち伏せしている情景を想像しました。<
視界の見通せない森の中なので、おそらくはT34やJS2なんかとかなりな至近距離で打ち合ったのではないかと想像して凄いなぁ~と・・・。
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フィンランドはサンタさんの国 (Choro-Poo@管理人)
2022-05-29 23:45:51
0-sen(零銭)さん、こんばんは。
いつもコメント、ありがとうございます。
フィンランドは戦後しばらくの間、ナチスに加担したという理由で国際関係上邪険に扱われていました。
でも元々はイギリスをはじめとした欧米各国に支援を仰いだようですが、対ナチス戦略としてスターリンへの忖度からまともに支援してもらえず、仕方なくナチスと手を組んだようです。
でも、もしあの時点でスターリンに妥協していたら今のように国民の幸福度ランキングで常に上位を占めるような国にはなっていなかったは間違いでしょう。
その意味ではソ連だけに翻弄された訳ではないのだろうと思います。
ほんと国際関係で難しいものなのだと思ったりです。
(上記内容、あとで記事に書き加えておこうと思います)。

>貴殿のオリジナリティがいかんなく発揮され、個性豊かな作品に仕上がっていて素晴らしいです。まさにChoro-Pooワールドですね。<
ありがとうございます。とても嬉しいお言葉です。
ただなんでもかんでも汚して行くのが大好きなだけなのです(笑)。
でも、ちょっと手法的にマンネリ化してきたような気もしますので、もう少し油彩とかも積極的に使って行きたいと思うのですが・・・。

>丸太の塗装表現は参考にさせて頂きたいポイントです(同じキット積んでいます。)<
丸太ですが、樹皮の表現はとても難しいですよね。
もっと木の種類とか実際の樹皮をよく観察して考えないといけないのでしょうけど、まじめに考えるとしんどいのでお座成りなやり方で済ませてます。
ご覧になってお気づきの通り、水性アクリル基本色をベタ塗りした後、希釈したエナメル塗料を色々と色を変えながら数度に渡ってウォッシングしたりピンウォッシュしたりです。

>次のシャーマンもお待ちしております。<
砂漠の乾いた汚れがなかなか思うようになりませんが、最後はエイヤッでなんとかしたいと思いますので、よろしくお願いいたします(笑)。
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完成おめでとうございます(^^) (黒猫2号)
2022-05-30 12:03:35
こんにちは、Choro-Poo様
Ⅲ突フィンランド仕様、完成おめでとうございます。

メインはフィンランド森林地帯の泥、
錆を控えめにされたのは正解だと思います。

泥まみれの足回りに車体上部の控えめな汚しが、うまい具合にバランスがとれているのは流石ですね(^^)

個人的には前を行く車両か、自分ではね上げたいずれかで、
車体前面にこびりついた泥水の飛沫の後が、気に入っています。

>ナチスの鍵十字が付いている事に違和感を感じる人も<
文字のないような頃から使われていた、太陽を表しているとされているスワスチカが
ちょび髭オヤジのせいで悪の象徴になってしまったのは、全く残念な事ですね。

素敵な作品をありがとうございました、
この作品を拝見して、また『北欧空戦史』を読み返しています(^^;。
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湿り気が欲しいかもですね (Choro-Poo@管理人)
2022-05-30 14:17:13
黒猫2号さん、こんにちは。
いつもコメント、ありがとうございます。
フィンランドとロシアの国境付近は湿地帯が多いとの事で泥まみれにしてみました。
履帯が跳ね飛ばす泥水の方向を想像すると車体上部に泥はあまり付かないだろうと考えてます。車体の前はもっと派手に泥をかぶるのかもしれません・・・。
あと、湿った泥を表現できれば良さそうなのですが、研究がそこまで至っておらず今後の課題であります。

>太陽を表しているとされているスワスチカ<
なるほど、だからこの図形が世界中の各地に太古の昔から存在するのですね。
私の場合「まんじ」といった方が馴染みやすいですが・・・あっ、ブログの記事中にこの説明を記載しておいた方が良さそうですね。後で修正しておこうと思います。

>『北欧空戦史』<
噂は知りながらまだ読んでいませんでした。
調べてみようと思います。
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祝、完成🎉👏 (クラキン)
2022-06-01 14:21:28
Ⅲ突、完成おめでとうございます。
鋼鉄、木、コンクリート、ゴム・・・それぞれの質感とひとつにまとまった重量感が凄まじいです。
プラスチックの塊には到底見えないです。
同じ鋼鉄でも履帯、転輪、車体、フェンダーなど、それぞれの厚みや重量感の違いもしっかり伝わってきます。
鍵十字のお話も勉強になりました。
ウクライナ紛争を見ていてつくづく思うのは各国の外交の強かさです。
この強かさがあればこそ、フィンランドも生き残ってこれたんですね。
翻って、極東の島国のあまりにも米国頼みの外交に非常に不安を覚えます。
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質感表現って難しいです (Choro-Poo@管理人)
2022-06-01 18:09:04
クラキンさん、こんばんは。
いつも嬉しくも暖かいコメントをありがとうございます。

>鋼鉄、木、コンクリート、ゴム・・・それぞれの質感とひとつにまとまった重量感が凄まじいです。<
質感についてはほんと成り行き任せでありまして(汗!)、計算してコントロールしているとはとても言えない状態であります。
でも、そう言っていただけるとモチベーションも上がります♪。

>同じ鋼鉄でも履帯、転輪、車体、フェンダーなど、それぞれの厚みや重量感の違いもしっかり伝わってきます。<
これまた見に余る光栄なお言葉であります。
でもまだ計算して出来ている訳ではなく、ウェザリングでの誤魔化しなので・・・ウェザリングのない状態でそのように見せる事が出来たら凄い事かもしれませんね。
実は牽引ワーヤーを付け忘れてるのに気が着きました。
あとでこっそり差替えますかね(笑)。

>ウクライナ紛争を見ていてつくづく思うのは各国の外交の強かさです。この強かさがあればこそ、フィンランドも生き残ってこれたんですね。翻って、極東の島国のあまりにも米国頼みの外交に非常に不安を覚えます。<
おっしゃる通りキーワードは「強かさ」ですよね。
現実の外交って嵌めるか嵌められるかという騙し合いが前提の世界です。どのような相手であれ性悪説を前提にして対応して行かないとダメなはずですが、そのためには命懸けの気概が必要なのだと思います。今の我が日本は気概がないのでいつも嵌められ放しですよね。
それは相手国との信頼関係が有るのか無いのかと言った事とは次元の違う問題だし、しかもそれは憲法以前の問題でもあります。
外交に関わる人達はほんと肝に銘じて欲しいです。
政治家も官僚も責任逃れと先延ばしばかりで悪い意味でサラリーマン化し過ぎ・・・きっと国民がそうさせているのでしょうけどね・・・。
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