今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

コミケとちびたん

2022年08月03日 | ケン(ちびたん)とコミケ
わが家のヤングパワー、コミケとちびたんをひとつのカテゴリーにまとめました。
わが家に来て2週間のコミケ、もう少ししたら採決含む検査を受けます。
しかし最早元気いっぱい。狭いケージの中ではかわいそう。
ということで1日に数回、ケージから出て保護部屋で飛び跳ねています。

コミケは疲れを知らない遊び盛り

人馴れも順調に進んで今では抱けばゴロゴロ。
こっちが保護部屋に入ると「(ケージから)出して~」と甘えてくる。
でも、ちょっと気になることがあるのです。

家猫修行中

ケージの中にいるときは、もうすっかり甘えん坊。
ケージから出すと、初めは人の存在を忘れて探検に余念がなかった。
今では遊ぶ道具探し、猫じゃらしみたいので付き合ってあげれば大喜び。
が、ちょっと長めにひとり遊ばせた後に保護部屋に入ってみると・・。

もうすぐ検査です

逃げるは逃げるは。
それまではよちよちした走り方だったのが、まるで別モードの素早さ。
あのショッピングセンターで逃げ回ったときの逃げ足そのものでした。

で、わかったのです。
やっぱり猫は状況に応じて変わるのだと。
ケージにいるときはもう諦めて保護者に甘えるしかない。
保護者がいる保護部屋では、気にしたり気を遣ったりしながら遊ぶ。
でもそれ以上自由になった状況だと、本来の自分に戻るのです。
この変化は可逆的だ。
そして保護者との信頼関係が深まると、本来の自分が甘えん坊に変化する。

環境の変化を嫌いながら素早く順応する、猫ならではの処世術なんですね。
先日の「猫愛」で紹介したマーチも、本来の自分を隠してケージに7年。
保護者さんがやさしい方でも、騙されちゃったのかもしれません。
いや、そうか。自分も騙された?
ちびたんはノラ返りしたんじゃなくて、保護者が騙されただけだったのかも。

保護して2週間くらいのちびたん(昨年10月)
今ではすっかり"家庭内ノラ"です

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ちびニャン捕物控 「コミケちゃん」

2022年07月26日 | ケン(ちびたん)とコミケ
先週木曜日の昼下り。
店長さんが困った顔をして、事務所にいた自分のところにやって来た。
SCの用務員さんに子猫保護の助太刀を頼まれたと。
が、うまくいかないらしい。
(・・いやいや、困ったぞ。保護猫は家も店もパンク状態なのに・・)
とはいえ見放すこともできず、一緒にSC内の現場に向かった。

当店のすぐ近く、通路の広まった部分に買物カートが幾重にも並んでいる。
その周辺に大勢の人が集まっていた。
必死になって子猫を追う用務員さんと有志のお客さん。
虫採り網をもったデベロッパーの次長さんと社員さん。
その周りを十数人のお客さん(見物人)が囲んでいる。
そのとき、カートの下を逃げ回るちびニャンの姿がちらっと見えた。
まだ生後2ヶ月くらいの幼猫だ。
覚悟は決まった。店長とともに、捕獲隊の先頭に紛れ込んだ。

恐怖でパニックになってるのだろう、ちびニャンはなかなか捕まらなかった。
まず、大声で叫びながら追い続ける用務員さんを黙らせた。
ニャーニャーとかミウミウとか鳴き真似をするお客さんにも黙ってもらった。
その声を聞いた別のお客さんの、こっちだあっちだとミスリードが多すぎだった。
社員さんにカートを1列づつそっと離してもらう。
最後の2列になったとき、ちびニャンが建物のガラス壁にそってダッシュ。
柱の角に差し掛かったところで、用務員さんとお客さんがキャッチした。
ビービーギャーギャー鳴き喚くちびニャン。
逃げようと用務員さんのゴム手袋の上から咬みついた。

「いった~い!」と用務員さん。しかし放すわけにはいかない。
もうひとりのお客さんが離そうとしても離れない。
何だかその光景を見て、貯水池の底から黄チビ(現在のキー)を救い出したときのことを思い出した。
(過去記事「子ニャンを救え・・・」参照)
そのうち次長さんが虫採り網でちびニャンを受け取り、一件落着したのです。

網の中で不安そうなチビちゃん

さて、それからどうする。
よくある話で、全員が顔を見合わせた。
デベロッパーとしては保健所云々ということになるのだろう。
でもそれだけはあり得ないと、お客さんの誰もが思っているようだった。
そのうちあるお客さんが、「うちで引き取ってもいいかな」と呟いた。
その言葉に、よかったとばかりデベロッパーと他のお客さんたちは散会した。

そのいきさつを見て、用務員さんとそのお客さんに声をかけたのです。
うちはすぐ隣だから、まず手当とその後の話をと。
店長が手当てをする間、自分はお客さんと話しました。
お客さんはまず電話でご主人を呼び、二人で改めて幼猫を見た。
奥様は前向き、ご主人は少しためらいも。
そのお宅には既に4匹の保護猫がいるらしい。
4匹も5匹も同じよ、と奥さん。ただ問題がひとつあった。

奥さんが夏休みの間いないというのです。
その間ご主人が猫4匹の世話をするのだが、さすがに幼猫までとなると・・。
(ご主人の心配もそれだったのかな?)
で、ひとつ提案をした。
夏休みが終わるまでわが家で預かると。
それじゃあ悪いとか言いながら、必ず引き取るとは約束できないと奥さん。
とにかく全員の連絡先を交換して散会しました。
引きがねとなった用務員さんは既に仕事に戻っていた。

結局当初の予感通り、ちびニャンは自分の手元に残りました。
で、家にいる古女房殿に電話すると、案の定ややおかんむり。
それでもケージの整備はしておくと。
てなことで、少なくとも当面はわが家の一員となったちびニャンくんでした。

その後のちびニャンは食欲旺盛、外観は問題なさそうで元気いっぱい。
既にケージにも人にも慣れて、しっかりくつろいでいます。
とりあえず女の子だとわかった。
もう少ししたら検査と健康診断です。
名前はこれまで「ちび」がやたら多いので、「コミケ」(仮称)としました。
さて、コミケくん。この後どうなるのか。
少なくとも飢えや過酷な生活に苦しむことはもうありません。

すべてのノラがコミケのように。
ただただ願うばかりです。

保護当日のコミケはまだ不安そう

今日のコミケ、だいぶくつろいでます


何だかパンダみたいな・・

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ああ、気疲れ

2022年05月09日 | ケン(ちびたん)とコミケ
子猫のちびたんが家裏に現れたのは昨年の9月
サクラの残り餌を食べていたが、育ち盛りでは足りるはずもなく
周囲に待機して、サクラに出すのを待つようになった
気の弱いサクラはちびたんに気付くと逃げてしまう
これではサクラが当家を諦めてしまうと、ちびたんの保護を決意した

まったく人馴れしていないちびたん
自分の方針である「お友達になって円満に保護」するまでは時間がかかる
それで、生まれて初めて(借りて来た)捕獲機を使った
初めての割には首尾よくいった

自分(オジン)がいないと猫たちの間でリラックス

自分に懐いていない猫を保護したのは初めてだった
近づいただだけで「シャーッ」と牙をむくちびたん
いったいどうしたもんか
不本意ながら、とりあえずケージ暮らしをさせてスキンシップを図った

10月には少し触れるようになった
ひと月もケージに閉じ込めた罪悪感から気が焦る
やがて撫でることができるようになり、思い切って抱いてみた
手を近づければ相変わらず「シャーッ」
油断すれば飛びつかれて手が血まみれになる
でも、抱いたらゴロゴロ喉を鳴らし始めた

その頃からケージを出て保護部屋暮らしとなった
ケージが自分の住処と思い込み何かあれば逃げ込む
一方自分が抱けば膝の上に納まってゴロゴロ
これなら大丈夫と、里親さん探しを始めた
11月中旬のことでした

自分の膝の上で・・こんな時もあったんだ

しかし意に反して里親さんがみつからず
これじゃあサクラやキジロやモドキの保護がさらに遠のく
飽和状態と思われたわが家の猫社会
しかし9匹目のちびたんを、何とか受け入れてくれた
ちびたんが保護部屋から出てみんなに合流したのは12月のことでした

今年1月になって、わが家の猫社会がまた荒んでくる
クウを主とする粗相問題が再燃した
トイレの再配置など試行錯誤で対応した結果
何とか猫社会が落ち着いてきた

残る問題はちびたんだ
猫社会がドタバタしている間に、すっかり当初の状態に戻ってしまった
人を見ただけで逃げる
ちょっと近づけば「シャーッ」
挙句の果ては2階ベット下の住猫となってしまった
もちろん、里親さん探しも中止した

あれからひと月
今は少しづつ少しづつ、リラックスを覚えてきた
リビングに出て来る時間も増えてきた
まだまだこっちの顔を見れば猛烈なイカ耳になるけれど
ゆっくりゆっくり、ちびたんのペースで人馴れしてもらおうと思っています
ただ、気遣いの塊なのはむしろ自分、こっちがそんなに長く持つかどうか

凄まじいイカ耳です(手前はチキン)

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ハンストする猫

2022年01月15日 | ケン(ちびたん)とコミケ
猫がずるいのか、自分が甘いのか。
どうにも "してやられた感" が否めないこの頃です。
しかも相手は、まだ子猫のちびたん。

膝の上でゴロゴロ状態(昨年11月、保護してひと月過ぎた頃)

「家庭内ノラ」の立場にますます磨きをかけてきた。
近づくどころか、目が合っただけでさっと部屋から逃げ出す始末。
かつてケージ暮らしの頃は抱かれて喉を鳴らしていたのが嘘のよう。
ご飯をくれる人という認識はあるらしく、支度中は他猫と一緒につつましく待っている。
でもいざ差し出せば「シャーッ!」、そして一目散に逃走。
なのでちびたんのご飯はいつも「置き餌」です。

興味と警戒=陰(部屋の外)から見つめてきます

最近は、どうやら危害を加えない相手ということがわかってきたらしい。
で、安心したのか、穏やかになるどころか逆に攻撃性が出てきた。
油断すると爪出し猫パンチを食らいます。
まあ、育て方のまずさがブーメランで返ってきたようなものでしょうか。

先日、そのちびたんが突然食べなくなった。
それまでは華奢な身体の割には他猫の倍は食べる大食漢。
拒食がまる1日くらいになると、こっちも気になってくる。
何しろ突然のこと、真っ先に考えたのは異物誤飲か口内の傷。
どっちにしても通院しないとわからないし、レントゲン検査も必要になる。
と、思案しながらとりあえず流動食などいろいろ試してみた。

すると突然、食べ始めたのです。
実はちびたんとシロキは大食漢なので、最安の缶詰を増量に使っていたのですが、
結局、その増量を止めただけで食べ始めた。
今では従前より量はやや少なくなったけど、他猫と同じように問題なく食べてます。

猫社会ではまずまず、リビングでもしっかりくつろいで

あれはハンストだったのだろうか。
いやいや、猫に「欺く」だとか「交渉する」だとか、そんな思考はありません。
あくまでも自分の気持ちに忠実、行動は嘘偽りなく気持ちを反映する。
本音一直線の純情、でもそれだけに厄介なこともある。
食べないときは本当に食べない。
人間のように、背に腹は代えられないからいざとなったら食べる、なんてことがない。
食べないときは食べ物として認識してないので、死んでも食べないのです。

2階の出窓で日向ぼっこが日課(右はチキン)

つまりハンストのつもりではなくても、結果的に最強のハンストだ。
妥協の権化のような人間がかなう相手ではない。
かくしてちびたんに限らず、サクラにモドキや家猫たちも、ご飯のグレードをどんどんつり上げてきたのです。
ああ、その一方で、いまだに嫌な顔ひとつせずに最安缶詰でも食べてくれるシロキ。
手間もかからないし、なんと保護者孝行なのかと後光が差して見えるのです。

リビングで日向ぼっこ(ニャーとちびたん、手前のシロキには後光が??)

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家庭内ノラと粗相の再燃

2021年12月23日 | ケン(ちびたん)とコミケ
こっちが動かなければそれなりにくつろぎ
ちょっと動けばさっと隠れる
こっちがいないときは、やりたい放題イタズラ三昧
ご飯時は他猫と一緒に集まっては来るけれど
さあ食べなとご飯を出せば逃げまくる

こっちが何をしようにも
視界の片隅に残像を置いて逃げまくる
何だか悪いことをしているようで
落ち着かないことこの上ない

いつもこうして隙間から見ています

今では抱くどころか触ることすらできなくなった
保護部屋に入ったとき、扉を閉めれば大騒ぎ
喚き散らし、暴れまくる
ケージの中なんてとんでもない

仮称ちびたん
どこでどう育て方を間違えたのか
新しい家庭内ノラが誕生しちゃいました

2F出窓で日向ぼっこ(お化けのような影はチキン)

一見、先輩猫たちとは軋轢もない
チキンはすっかりお兄さんに徹している
他の猫たちは無関心?
いやいや、見逃しません
平和を乱す異物を見るような眼差し
彼らはみな、我慢している

彼らが自制しているのは、やはり相手が子猫だからだ
猫は偉いよ
でもストレスは溜まる一方
このままでは2年半前の再現だ

ピアノの上が定位置になりつつあります(右はチキン)

いや、その兆候はもう出始めている
家庭内ノラの大先輩、野生児クウだ
クウだけはちびたんと折り合いがつかないらしい
喧嘩をするわけではないが、出会えば互いに逃げまくる

と、そのうち始まったのです
クウの粗相、今日で3日連続
歴史はまた繰り返す? なすすべもなく?
幸か不幸か多忙に追われ
しばしの静観を決め込んでいます

また粗相が始まったクウ

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