今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

寄り逃げ猫 ~逃げるくせにかまってちゃん~

2019年05月21日 | レオ(テンチビ)とココ
今日は大雨。
開店時からの大雨は閉店時刻になってようやく止んだ。植物扱いだから雨は必要だけど、営業に大きく影響する雨の降り方にスタッフは敏感です。当地の雨は日中に本降りになることが多くて何となく嫌味だなあと。昨日のように大方の予報が夜から雨でも、しっかりと朝から降るのです。科学予報にも勝るジンクス、侮るなかれ。

朝から不明だったテンチビが、雨が止んだ夜になってようやく現れた。テンチビは今やすっかり店の一員です。先日はそのテンチビが、3日ほど不意に消息を絶った。こりゃ参ったと記事にしようと思った4日目の朝、いつもと同じように顔を出した。どこで何をしていたのか、もちろん何も言いません。


かわい子アピールを欠かさないテンチビ

その間、こっちは警察や愛護センター、清掃局に確認し続けました。通いではなく店で暮らす猫はスタッフにとっても家族同然。唐突にいなくなれば気になります。思い出すのはチビの事故。そして行方不明のシャッポ。あの2匹も、はじめは帰って来るだろうと。でも2日目、3日目になると胸騒ぎがしてくる。1週間も経てば、戻って来る可能性の方が少ないのです。とは言えテツの場合は帰って来たし、結果的にテンチビも帰って来ました。


テンチビがいるいつもの光景

店猫のテンチビはいつもスタッフの周辺をウロウロしている。お客さんが多くてスタッフが忙しいときは、自分(オジン)のいるアドミ事務所に来て「遊んでくれ~。」 でも近寄れば逃げる。おかげで住民票の発行(首輪の装着)すらできないままです。何もなければノラそのものだ。 「店にノラ猫がいる」とわざわざスタッフに伝えにくるお客さんも。せめて首輪だけでもつければ、イメージもぐっと変わるのですが。


事務所にもすっかり慣れました

テンチビはあと一歩のところで触らせてくれないが、そこからの進展がない。最近になって思うのは、お付き合いしているニャンコにそういうタイプが多いことです。かつての3匹組(ハナ、テツ、くも)は端から保護者を親のように慕ってきた。なので猫というのはそういうもんだと思っていました。でも、それは家の中で主従の関係にあったから。外にいるノラは自由で対等だから、相手もこっちを見定める。お付き合いというのはそんなに簡単じゃないんですね。猫にとっても人間にとっても。


家裏ではお迎え候補No1の顔白くん

それでひとつの試みとして、お近付き度というのを考案しました。そして今お付き合いしている猫たち(家に8匹、外に6匹)を分類してみた。ただしこれは保護者もしくは顔見知りの場合で、初対面に近い人では異なります。

Lv.1 まったく近寄らないし近寄れない(ミケチビ)
Lv.2 興味はあるが至近距離までは近寄らない近寄れない(モドキ、新顔、黄白)
Lv.3 自らは触れてくるがこっちが手を出すとさっと逃げる(テンチビ、顔白、クウ)
Lv.4 触れるが捕まえると慌てて逃げる(みう、リン、キー、シロキ)
Lv.5 まったく人を気にしない(ニャー、ちび太、テン)
※複数の場合、左側は上のレベルに近く右側は下のレベルに近い


至近距離で食べているのはニャーではなくモドキです
(モドキの旧名は「ニャーモドキ」)

こうして見ると、かつての3匹と同じなのはニャーだけ。ちび太は抱かれるのが嫌いだし、テンちゃんは撫でられるのは好きだけど何か強制されると怒ります。よく言われるのは、人間に邪険に扱われた経験のある猫は警戒心がなかなか解けない。でも、キーやクウはわが家以外の人間に接したことがあるのかどうか、それでも警戒心の塊でクウなどはいまだに触れません。


みう(左)とシロキはすっかりわが家の住人(猫)です

さらにもうひとつ。先日久々に孫たちが集結してわが家に泊まったときのこと。これまでは猫の脱走を恐れて避けていた孫たちですが、上はもう小学の高学年。それに老夫婦保護者に何かあったときの猫たちの受け手候補でもあり、少しづつ対面させることにしたのです。ところが猫たちがまったくダメでした。動じないのはテンちゃんだけで、他もニャー、ちび太以外は隠れたまま顔すら出さなかった。いやはや、教育プログラムを考え直さなければと痛感した次第です。


わが家の悪ガキ3匹、ちび太にキーとクウ

人間の意志がどうであろうと、ノラは人間と共生しています。警戒心が薄ければ虐待される可能性があるし、警戒心が強すぎれば世話してもらえる機会が減ってしまう。人間とどう付き合うか。そんなこと考えている猫はいないだろうけど、ノラたちにとっては、自分の命や運命を左右するほど大きな問題なんですね。

もっとも、そんなノラたちを大きく包み込んでしまう包容力が人間にあれば、そんなことは問題にもならないのだけど。


外に出たいニャーとテンちゃん
(テンちゃんは他の猫をまったく気にしない)
コメント
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