前回の記事でおわかりと思いますが、サクラは保護部屋から出ると家庭内ノラになる。
まったく、あれだけお世話してるのにいい気なもんだ。
しかし今が本人(猫)や保護者の未来を決める大切な時期。
一方完全な家庭内ノラとなってしまったケンの場合、少し事情が違います。
ケンの方から見れば、人(保護者)は怖いけど食べ物をくれる存在でもある。
少しづつではあるけどそれがわかって来た。
もう少し進んでるのがクウで、どうやらこの人間は悪いことはしないみたいだと。
ちなみにクウはこのレベルになるまで5年もかかってます。
みんながいるリビングに入れず寂しそうなケン (左はニャー)
ケンにとって厄介なのは保護者だけでなく、自分を狙ってくるちび太の存在。
クウの場合も、ニャーに追われ続けてすっかり家猫修行が滞ってしまった。
ニャーは本気でクウを追い出そうとしたけど、ちび太の場合はちょと違う。
お遊びというか、ケンを狩りの練習台にしてるようなのです。
かつて育ての親であるテンちゃんに果敢に向かっていったように。
でも、まだ若くてテンちゃんのように余裕のないケンにとっては大変なことだ。
当初は何かと助け舟になってくれた保護者もチキンも今は頼りにならない。
ちび太がひとたびケン追いモードになると、どこにいても見つかってしまう。
ただ、ここに逃げ込めばちび太が諦める(というか"待機"モードになる)場所があるのです。
ひとつは2階のベッド下。ここに逃げ込めばちび太はそのうち諦める。
でもこの場所、サクラのおかげで先日封鎖されてしまった。
ケンにとってはとんだとばっちりでした。
ベッド下は封鎖されちゃいました
次は2階オジン部屋の押し入れ中段か上段。
ここも逃げ込むと何故かちび太は段の上までは上ってこない。
押し入れの上段にいれば安心
もうひとつ、最近開発したのがコタツの中。
ちび太が気付かないことが多いが、たまにちび太がコタツに入ることがあるので要注意。
実はケンのこの行動のとばっちりを受けたのが、それまでコタツを根城にしていたリン一家。
キーは一緒に入るけど、リンとクウは相容れずで特にクウはコタツ自体に入らなくなった。
まさかそれが最近のクウの粗相と関係あるとは思えないが。
コタツの中のケン (コタツはもうすぐ終わりです)
他にも棚の上まではちび太が追わないことが多いが、たまに来るので怖くて止めたらしい。
てなことで、ちび太に追いつかれて触られたケンの叫び声が人気のない静寂に響き渡る。
グワッ、グワッ。ギョエ~ッ。たまに人間さながらのギャ~~~ッ!
(ちび太がほんのちょっと触ったか、触ろうとしただけです。)
ケンがリビングでみんなと過ごす時間は本当に少なくなってしまった。
でも、何故か元気そうなケンなのであります。
人間から見れば大変苦にしちゃいそうな状況だけど、やっぱり猫ってすごいんだなあ。
チキン兄貴は頼りになるけど、最近ちょっとつれなくなった