前回のピーちゃんの話、すごいですね。地域の人たちと野良猫がこんなにもうまく共生することができる。佐竹さんの眼力と文章力を別にしても、まったく理想的な社会がそこにあったのです。しかも日本の中心街とも言うべき新宿に。話の中にも出てきますが、この地域には糞尿被害を訴える人も出てきます。でもいがみ合うことなく、自治体も含め徹底的に対話することで問題解決を目指すとか。やればできる。当ブログに連載している「ノラたちとの共存を目指して」にも光明を照らすお話でした。
ところで、ピーちゃんのその後情報はないかとネットで検索してみました。するとあるブログにピーちゃんの話が。ピーちゃん、少なくとも4月までは健在のようです。ということは28才になった? 地域の人たちに守られているとは言え、ノラとしては最高齢なのではないでしょうか。ノラを減らす話は捨て猫防止とTNRに任せて、今いるすべてのノラがピーちゃんのように幸せになれる社会を目指したいと、改めて思う次第です。
リン「わたしの子供たちは、オジンやソトチビに助けてもらいました」
さて今回は、「スカーレット」と名付けられた勇敢なお母さん猫の話です。30年近く前のアメリカはニューヨークで空きガレージの火事がありました。駆けつけた消防隊員が見たものは、子猫を1匹づつ火の中から運び出す母猫の姿。全身の毛が焼きただれ、視力も失った母猫は5匹の子猫を救い出すとその場に倒れてしまった。この勇敢な母猫、その後どうなったのでしょうか。
スカーレットと子猫たちはアメリカの保護団体に運ばれました。その保護団体はスカーレットの偉大な勇気をたたえて「Scarlett賞」を創設。自分の命を顧みずに勇敢な行動を取った動物に授与したそうです。元の記事は1996年のものですが、ねこちゃんホンポによって最近紹介されました。同記事にはおそらく転載制限の関係上イメージ写真しかありません。しかし記事の最後尾に出典が記されており、元の記事を併せてリンクしておきますので実際の写真はそちらをご覧ください。Googleなどで日本語に翻訳することも可能です。
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ヒョウ「わたしの子たちはオジンにひどい目に遭わされた」