久々にモドキの登場。
店時代はボス猫の風格、それに相手をじっと見据える眼差しに慧眼の趣があった。
実際顔に喧嘩傷の絶えなかったモドキが、わが家に来てから変わった。
当初の数か月こそ好戦的だったけど、その後はすっかり平和好きな小心者に。
その変化が功を奏して、先住猫たちにも受け入れられたのでした。
変わったというよりはモドキの本質が見えてきた感じだった。
でも、本当にそうなのだろうか。
警戒はしないが物怖じしない性格。
相変わらずボス猫然とした風貌に慧眼の眼差し。
「能ある鷹は・・」とか「真の強者はやさしい」といった言葉を思い出すのです。
愛嬌のあるまん丸目も、半目になると怖くなる
この1年間、モドキは定期的に居場所を変えてきた。
一度変えるとその場所に居座って殆ど動かない。
ご飯も運んでもらうし時としてヒョウを呼び寄せたり。
そうして2週間から1ヶ月経つと、また新しい場所に変えるのです。
居座った場所は1階2階に玄関廊下洗面所まで家中網羅し、余すところがなくなった頃、
モドキの行動パターンが変わりました。
今は各室自由自在に出入りしています。どの猫にもどの場所にも気兼ねなく。
まだ触れない家庭内ノラなので保護者を警戒するけど、逃げたりはしない。
掃除機の時間になっても逃げないのはニャーとちび太とモドキだけ。
ダイフクのような能天気ではなく、今のわが家では最も悠然とした猫なのです。
モドキは時間をかけて、この家の状況を見切ったのだろうか。
一時ほどではないけどガブガブナメナメは相変わらず
モドキと言えば、何といっても悩みの種がお腹と両後足内側のハゲ。
せっせと舐めては自分の毛を抜き取ってます。
ノミはキャプスターの連続投与後見られなくなった。
お腹の毛がないので、いれば目視できるはず。
他猫との相性も悪くないし、日頃の生活ぶりからはストレスもさほどないように見える。
何が原因かよくわからず、先生に写真を見せて相談してみた。
もちろん先生にもわかるはずなく、舐める理由がストレスでないのなら痒みかもと。
つまり何かのアレルギー。だが食生活その他は変わってない。
やはりノミアレルギー? だとすればノミがいなくなれば治るはず。
モドキのお腹が剥げ始めた昨夏の頃に、思い当たることがないのです。
先生からの提案で、一度中止したステロイドの投与をまた始めてみました。
量は少なめで1日置きに半錠。しかし効果がないようなので今年になってまた中止した。
もう少し増やしてみるかと思案中です。
お腹の毛は全然なし (後足の内側は少し生えてきた)
ハゲの悩みを除けば、モドキの生活は安定しています。
(もっとも、ハゲで悩んでるのはモドキじゃなくて保護者だけど。)
ヒョウの面倒もよく見るようになって、少しは雌猫のエスコート術も体得したようだ。
ヒョウも何かとモドキを頼りにするようになりました。
今でも時折Mさんから、モドキの近況について問い合わせがあります。
6匹のハルの子たち(Mさん曰くモドキの子)は皆元気だそうだ。
店時代、モドキがMさん宅に顔を出すと一緒に暮らしているハルの姉さん猫がモドキを毛嫌いするので、Mさんはモドキの保護を諦めた経緯がある。
モドキの里親さん探しをする際は、Mさんに連絡することになっています。
Mさんのためにも、モドキには元気でいてもらわねば。
日光浴:手前からダイフク、モドキ、コタ中にキー、奥にクウ、サクラ、上にリン
(外から網戸越しに)