今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

みうよ、今は幸せかい?

2019年05月14日 | (故)みう(おかあさん)
一昨日の母の日は、みうをわが家にお迎えした記念日でした。
奇しくもみうの旧名は「おかあさん」、お迎えした2年前に改名したのです。みうをわが家に連れて来たのはソトチビ。正式にお迎えするまでの1年半、みうはわが家の家裏を根城にして過ごした。その1年半の間、ソトチビはみうのもとへと通い続けました。


家裏のみうは2度の冬をソトチビと過ごした(再掲)

わが家の家裏はストックヤードになっていて雨風を凌げます。そこに寝床やトイレ爪とぎ飲水を常備し、朝晩を中心にご飯を提供しました。みうは殆ど鳴かず警戒心の強い、世間から独立して生活しているような猫だった。後に弱難聴と知ってその理由がわかった。当時からすごい小食で排泄も少なく近隣に迷惑をかけることもなかった。むしろ近隣にしっかりと認知されて評判のいい猫でした。


2匹にとっては至福のひとときだったに違いない(再掲)

みうの他にもご近所のミーコやシャトランなど数匹の猫がいたけど(中外飼い)、たいした諍いもなく住み分けができたようだ。猫密度もさほど高くなかったので自由奔放に街中を闊歩していた。そうして外飼い猫で住み分けていたせいか、当時は他所から来るノラは殆ど見ることがなかった。袋小路の町内は車も人通りも少なく速度も遅い。みうは思う存分遊ぶことができたのです。


道路から2階のベランダにご挨拶(再掲)

当時は被介護猫のテツが存命で、みうはテツが外に出ると甘えに来て、そのうち自分にも懐いてきたけどまだ家に迎えるのは躊躇していた。テツが亡くなりいよいよ忘れ形見のみうを迎える準備を始めたときに、ひょんなことからニャーが店から越して来た。しかもニャーはみうを見ると獲物のように追い始める。それでみうのお迎えが半年遅れたのでした。

家でのみうはニャーから逃げ隠れる日々が半年続いたが、イエチビが合流して里子に出るまでの4ヶ月間に状況が変わってきた。その後リン一家やちび太を迎えて多頭時代に入るとニャーとの関係も改善し、もともと控え目なみうは敵をつくることもなく、干渉することもされることもなく、何となくいつもリビングにいる存在として立場を築いてきたのです。


最近はニャーにもくっついて寝れるようになった

みうは、今の生活に満足しているのだろうか。唯一心を許したあのソトチビはもういない。オジンに甘えたくても、いつも誰かが傍にいて近付くことができない。外を見たくても他の猫がいれば後ろからそっと見るだけ。何をするにも遠慮勝ちに、遠慮勝ちに。あれだけ小食なのに、日頃動くことがないから最近はふっくらとしてきた。庭や道路を飛び回っていた筋肉質の体型は昔の話だ。耳や目のアレルギーは昔の写真には見られない。家に迎えてから発症した可能性もあります。

猫は常に、与えられた環境の中で前向きに最善を尽くすだけ。みうだってもう昔のことは覚えてないだろう。比較の対象がない以上、猫に「幸せかい?」なんて訊くこと自体ナンセンスなのだ。でも保護者は知っている。保護者は、愛猫の代わりに考えてあげることができるのです。


テンちゃんとみうは意外と気が合うのかも

本ブログのシリーズで書いている「ノラたちとの共存を目指して」は、その7の「ノラの幸せとは」を前にして筆が止まったままです。やはり家猫が究極の幸せなのだろうか。地域猫がひとつの形だとしてまい進するボラさんは多い。でも結局それは人間の感覚だ。一方シャッポは野生の本能の呪縛に翻弄されながらも、自由こそ猫のすべてと言っていたような気がする。もし自分がみうだったら、家に迎える前の家裏時代の境遇を望むかもしれません。

しかしみうをお迎えした身としては、それじゃあ立つ瀬がない。何としても今が幸せだと言ってほしいわけです。自信を持ってそう言えるためにはどうすればいいか。その答えが見えたとき、先のシリーズも筆が進むはずなのです。


わが家の紅2点、みうとリン

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母の日だぜテンちゃん

2019年05月09日 | (故)テン
お店は、いよいよ明日から本格的に母の日モードに入ります。
日頃の数十倍の販売量に配達量。
ギフト仕様は作っても作ってもなくなるので、夜を徹して作り置きします。
年間最大のイベント。
花屋なら慣れたもんですが、それでもやっぱり大変だ。

今日はお店の広告用の写真を一部拝借しちゃいました。
とにかく花、花、花。
花がいっぱい。
こんな感じの店内です。




さて、上の2枚目の写真と同じアングルを自分のガラ携で撮ってみると・・、



むむむ、何だかスモークがかって解像度の差は歴然。
いい加減にカメラ変えろ、誰でもそう思いますよね。

それはとりあえず差し置いて、(汗)
上のガラ携写真、よく見ると、いるんです。
下の方に・・・こんなのが。



テンちゃんでした。
そうなんです。
テンちゃんはお花屋さんの看板猫なんです。

10連休で病院が休みのときだけ自宅輸液を甘受しました。
最近はまた暴れるようになったテンちゃん。
相変わらず保護者を翻弄しています。


「ふん! 知ったことか」(テンちゃん)

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やさしい報道と再発の危惧

2019年05月08日 | ノラたちの幸せを願って
10連休が終わって次は母の日。店のこの時期は他の1年分に相当するくらい大変です。
スタッフ一同はこの週末天気を気にしながら大残業の連続。妻までが店にかかりっきりになるので、自分は専ら猫たちの世話に回っています。この時期、本当は植物管理の方もやることが山ほどあるのですが。

今朝は「とくダネ!」という情報番組で、子犬20匹が動物園に捨てられたニュースを報じていました。小さなダンボール箱にぎゅうぎゅう詰めにされて、数回に分けて捨てられたのです。動物園はその子犬たちを保護しました。強く非難すれば隠れて捨てるようになるからと、やんわりと制止する目的でこの事実を公表したのだそうです。

番組はその後このような遺棄に否定的に進行し、動物愛護法の罰則規定や動物園の対策としての啓蒙活動、さらにペットのマイクロチップ装着の法制化を目指す議員活動などが簡単に紹介された。そしてモラルの低さを嘆く小倉さん(MC)やコメンテーターの発言。一方保護した子犬たちは順調に里親がみつかって幸せになりつつあると。まだまだ捨てたもんじゃないよ、人間社会は?

まあ、朝のひとときだから気持ちよく終わりたいのはわかる。でも、これでいいのだろうか。動物園の不都合は、隠れてやられたら子犬たちを発見できなくなるという苦渋に満ちた思いやりは、もっと受け止める必要はないのだろうか。何より、捨てた子犬たちが幸せになると知れば、再犯や新たな遺棄を誘発してしまうことはないのだろうか。


押しかけ店の子のテンチビは迷子のノラでした

実はこれまでの動物遺棄やノラに関する特番は同じような進行が多いのです。大抵は捨てられたノラたちを救済するボランティアの人たちが紹介され、捨てる神あれば拾う神ありみたいな内容だ。紹介されたあるボラさんはブログで、捨てた人を糾弾した部分はカットされたと言っていた。報道は、どうしても捨てる側より救う側に焦点を当ててしまうようです。いや、往々にして救う側である餌やりだって非難する。

これがもし、幼児誘拐だったらどうだ。悲惨な結果に終わった過去何回かの事件、各番組は躍起になって警察顔負けの"捜査"を行い、情報提供を呼びかけた。全てのチャンネルの全ての(時間帯の)番組が同じことをやるから、その威力と効果は絶大だ。犯人憎し。絶対に許さない。その気持ちが番組全体に滲み出ているから、視聴者も支持し応援するのだと思います。


自分はこんなにかわいいよと必死のアピール

子犬(あるいは猫)は人間じゃないから、遺棄した犯人もそれほど憎くはないということか。たまたまその子たちが生きながらえてノラになれば、今度は迷惑の対象として報道する・・。 それじゃあダメなのだよ。不幸の連鎖を繰り返すだけなんです。

その情報網を駆使して視聴者から出来る限りの情報を集め、徹底的に犯人を追い詰めろ。そして逮捕まで持ち込んで犯罪者として公開し、社会的な制裁と同時に罰金100万円を払わせろ。そこまでやらないと終わらないのです、この問題は。


ミケチビの存在もこの店にいる理由のひとつです

※シリーズ「ノラたちとの共存を目指して・番外編1」もご一読頂けたら幸いです。
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頑張るリン

2019年05月06日 | リン(旧イエミケ),クウ,キー
リンは、みうと並んでわが家の紅2点
ともにリビングを根城とする"リビングの主"
暖かくなって、オジンの寝床に潜るのも止めました

とっても穏やかで平和好きの猫
みうと違って普段は殆ど目につかない
リビングにオジンが座るとどこからともなく飛んできて
膝の中に決死のダイブ
そのまましがみついて離れません
でもまだ怖さ半分の、遠慮がちのしがみつき


オジンにくっつき中のリン

本来のリンはとっても活動的
オジンと一緒ならひと安心、家中楽しそうに飛び回る
でも、普段目立たないのには理由がある
天敵、ちび太とニャーの存在です

ニャーは病気の後やさしくなったけど
意識過剰のリンがニャーを嫌って
逆にニャーの反感を呼び起こしてしまった?
時折、かつてのように追われるようになりました

問題はストーカーちび太
リンが水を飲みに行ったりトイレに行くと
どこからともなく現れて待ち伏せする
「シャーッ」と逃げるリン
追いかけるちび太
その音響が、家の静けさを破ります
おかげでトイレを諦めることもしばしば
保護者としては、リンの健康に影響しないかと心配だ


外のニャーを眺めるリン(窓手前クウ、頭はみう)

でもちび太のストーキングは
排除行動とは少し違う
たまにリンに追いついたり追い詰めちゃっても
手を出さずにそこで終わる
それでもリンは隠遁生活(物陰での生活)を強いられ
リビングの主なのに目立たなかったのです


ソファに置いたシロキの旧寝床が新しい隠れ家に

しかし、リンはもともと気丈な猫
おかあさんはやっぱり違う
ニャーが病気でやさしくなったのをきっかけに
徐々に活動を増してきた

ちび太やニャーを気にしながらも
リビングを駆け回り、ラックや棚に駆け上り
そのうち家中を駆け回る
暖かくなって、はじけたように活発になりました


最近は目立つところにいることが多くなった(奥はツインズ)

そうだ、リン
頑張れ、デブリン
もっともっと運動して
昔の体型を取り戻せ
当代きっての美猫さんよ


甘えにきたクウをいたわる


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愛情満載! オジン式強制しない強制給餌

2019年05月02日 | 猫と暮らし猫を知る
令和になって自分も3時代目に突入、ますます老いを感じているオジンです。
時代の移り変わりは感慨に耽ることが多く、思い出すのはやはり転職と事業失敗。やがて落ち着いて今の店に拾われたわけですが、ボロボロのどん底で頑張れたのは妻と3匹(ハナ、テツ、くも)の存在が大きかった。その後被介護猫となったテツ1匹になってからは献身的に尽くし、1年以上にわたってテツが受け入れる食料を探し続け、強制給餌を続けたのです。

当時18才で推定IBD末期のテツは、何を出しても匂いを嗅ぐだけで口をつけなかった。テツは衰弱による自然死を望んだのだろうか。ボーッとして殆ど動かず、動いてもスローモーションのような動きではあったが、夫婦が座ればゆっくりと膝の上に乗ってくる。夫婦が寝ればやはりスローモーションのように階段を1段1段、手足を1本づつ持ち上げて上ってくる。やがてベットの脇に到着すれば、そっと抱き上げて一緒に寝るのでした。


元気だった頃のテツ(後方にハナ・左とくも)

そう、テツは明らかに生きようとしていた。我々夫婦ともっと一緒に暮らしたい。そんな気持ちが伝わってきたのが強制給餌を始めたきっかけです。先生に相談したり自分でも調べて、1日の目標を80Kcalとした。これはかなり少なめだけど、5Kgあったテツの体重は当時は半分近くまで減少し、年齢や動きの少ない生活ぶりから決めた。

高カロリーのA/D缶をスープで薄めたりといろいろ試したけど、テツが受け入れたのはミオの「飲んで味わえる」(かつお味とささみ味の40g入)。これを1日に2、3袋、1回に1/2~2/3袋が目標だった。回数にすると1日に4、5回になるがとても無理で、平均すれば2.5回くらいだったと思います。たまに自力で食べることもあったけど、やはりこれではエネルギーが全然足りない。それでもテツは、1年以上も頑張ったのです。


体重が半分近くまで減って強制給餌を開始したテツ

この経験が、この正月にニャーが病魔に侵されたときに役立った。ニャーは膀胱炎と尿路結石、そしてダメージを受けたら再生しないという腎臓を患った(急性腎炎)。オシッコが出ないで苦しむニャーは腎臓の値が見る見る悪くなって尿毒が体中に回り、食べるどころではなくなった。一度治ったと思って油断したら再発。尿路の詰まりが解消してなかったことが原因だった。2度のカテーテル治療(無麻酔)に耐え、最後は自力で詰まりを解消したが、食べないまま体力の限界に挑戦していたニャーをサポートしようと、強制給餌を始めたのでした。

推定5才のニャーはまだ若い。去年の暮れまでは健康そのものだった。ニャーの病気に自分の与えたストレスが影響したかもしれないと思うと、何としても完全回復してほしかった。ニャーへの強制給餌はテツのときに試したミオの「飲んで味わえる」で行った。ニャーはそれをよく受け入れてくれたが、再発したときに先生に指定された療法食を磨り潰して湯がいたものは、頑として受け付けなかった。結局市販の尿路健康用のカリカリ(ユニチャーム「愛猫用」)にはまり、今も主食にしています。ちなみにニャーへの給餌量は1日2回に分けて1袋でした。担当の先生によると、それでも食べないよりははるかにマシだそうです。

テツはそのうち朝の強制給餌の時間になるとベット下に逃げ込むようになったが、それ以外はテツもニャーも抵抗しなかった。とはいえ猫にとっては強制されること自体がストレス。強制給餌は、それに見合うメリットが当人(猫)にあることが大前提です。ということで、強制給餌について自分なりの経験則を箇条書きにまとめてみました。


ニャーへの強制給餌
 シリンジの先端を奥歯の隙間に入れて注入

1.強制給餌する猫の体調を考慮する
食べないのではなく自力で食べれないのだから、もともと体調不全の状態にある。

2.嫌いなものは与えない
人間だって、好きでないものを強制的に食べさせられたら地獄です。

3.自分で食べることを優先する
強制給餌をしないで済めばそれに越したことはない。

4.一度の強制給餌量は20cc程度
猫にもよるが、それ以上続けると嫌がることが多い。

5.一度に注入する量は1cc程度
これも猫によるが、多いと負担が大きくなり、少ないと回数が多くなる。

6.3ccのシリンジで犬歯の奥の歯の隙間から注入
シリンジの細い部分を隙間に当てると少し開くのでそのときに注入する。
無理に口を開けさせない。

7.ひと口ごとによく味わう余裕をとる
舌なめずりがほぼ終わるまで次の注入を待つ。

8.抵抗始めたら中止(そのときの猫の体調によって不可のときもある)
顔を背けたり嫌がる素振りを見せたら直ぐに止める。


シリンジの太い部分まで入れると負担が大きい

猫はものを言わないし、信頼関係のある猫だったら少々のことは我慢するかもしれない。でも猫の気持ちを慮り最優先にすることが、特に強制給餌を長きにわたって行う必要がある場合は重要です。一度嫌なイメージを与えてしまうと、猫ばかりか保護者にとってもつらく切ない時間になってしまいますので。



ニャー「ふん、強制給餌だなんてもうこりごりだい!」


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