第9回世界イタリア料理週間の講演会「イタリア食文化の力-日本人からみたイタリア料理の謎を解く(La forza della cucina italiana interrogativi e risposte)」に行ってきました(2024.11.22)@イタリア文化会館
Sono andata a IIC per ascoltare il discorso "La forza della cucina italiana interrogativi e risposte" da Sig.ra Ikuko KAITANI, ricercatorice dei piatti italiani.
30年に渡りイタリアに通い イタリア料理・食文化を熟知し 日本人にイタリアの食を イタリア人に日本の食を教える料理研究家・貝谷郁子氏が 日本の食と比べながらイタリア料理を新たな視点で語ってくださいました 第9回世界イタリア料理週間の一環として開催されました
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主にイタリアの家庭料理を紹介されてきた貝谷先生は 今はイタリアと日本の地元料理の融合を目指した「和イタリアン」のレシピ開発等にも取り組んでいらっしゃるとのこと
まず もし一か月イタリア料理が食べられないとしたら最後に何を食べる?という質問から始まりました やはりパスタがトップですね🍝
イタリア人によると 日本のドルチェは甘味が足りないとのこと
イタリアのドルチェは砂糖をたくさん使います これはイタリア料理にはほとんど砂糖を使わないため(スーパーの棚でも端っこに置かれています) 最後のドルチェで甘味をたっぷり使ってちょうどよいとのこと 逆に日本料理は砂糖やみりんを使いますのでデザートはあまり甘くなくてもよいとのこと
またイタリアの朝食で甘い菓子パン(クリーム入りのコルネット/クロワッサン等)が出ますが イタリア人が日本で日本式の朝食を食べると甘くないので耐えられないというのですね
逆に日本人がイタリアで甘い菓子パンの朝食を食べるのはどうかな... 数日ならよいけど (うちは血糖値を押さえるため 砂糖は代替物に替えて今は一切使っていないので) この甘い朝食については 質疑応答で皆さん色々質問されていらっしゃいました🥐☕
ちなみに国別の糖尿病有病率は 2021年で日本が123位 イタリアは134位です 砂糖の消費量は日本より多いにもかかわらずです😲
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パンの役割は 料理と料理の間に味覚をリセットすることで 水もそうですね 水も天然微炭酸の水の方がリセットしやすいそうです
イタリア料理も日本料理も だしが基本で オリーブオイルはうまみ成分のないだし パルミジャーノはうまみ成分のあるだし またアンチョビーやトマトも だしの役割を持っています もしもトマトが赤くなければ どんなにおいしくともここまで広まらなかったかもしれません🍅
缶であれば カットトマトよりもホールトマトの方がくずしやすく トマトソースに向いているそうです パッサータ(あらごし)もよいですね
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貝谷先生の最近の著書『パルミジャーノをひと振り』は こちら
先生が開発された 和歌山・勝浦の まぐろ和イタリアン缶詰3種 は こちら
先生のHPは こちら
色々なイタリア料理の本
ふだんなかなか気づかないイタリアンと和食の関係についてあらためて気づかせてくださり ありがとうございました 自分のよく使う料理本の著者の方に十数年たって初めてお会いできて感激です💕
講演会のお知らせは こちら