いよいよ明日から15年ぶりのカラヴァッジョの展覧会が始まりますね!というわけで 速報・芸術新潮カラヴァッジョ特集・映画DVDの感想を ここにざっとまとめておきます:
* 速報!! 400年ぶりに発見されたカラヴァッジョの「法悦のマグダラのマリア」が来日決定!!
詳しくは こちら
*次につい先日発売なった 芸術新潮2016年3月号「特集 人殺し画家が描く"神の光" カラヴァッジョをつかまえろ!」がスゴイです!! 今日大急ぎで本屋さんにすっ飛んで行って買ってきたところです(笑)
日曜にはサークルのメンバーたちと見学会を開催するのでそれまでに読みます!(^^)!
すでに 「もっと知りたいカラヴァッジョ―生涯と作品」の本を読んでいたけど程よく忘れてて(笑)
内容: カラヴァッジョのすご腕6カ条: 光と闇 写実 単純化 瞬間的 突出効果 静物
カラヴァッジョのローマへ カラヴァッジョ犯科帳 闇が降りてくる 追随者(カラヴァッジェスキ)たち、百貨繚乱 インタビュー/ロベルト・フェッリ 展覧会案内他
100ページ近いんです すごいです...
芸術新潮2016年3月号は こちら
*さらに 2007年に公開された映画「カラヴァッジョ 天才画家の光と影」DVDを借りてきて見ました:
『トカゲに噛まれた少年 (Boy Bitten by a Lizard)』は この映画の中では モデルとなって描かれているのはミンニーティ(彼のお好みの青年)で 絵のモデルを頼むや突然手のひらにトカゲを掴ませ その驚きの表情を描いた絵を売ろうとするが 皆買ってくれず...という顛末が描かれました それが今や時代を超えて人々に愛され...
また「女占い師」の絵については 酒場で知り合った男女と酒を酌み交わし 気づいた時にはベッドの中で しかも目覚めた時には有り金がすっかり盗られて...という描写でした
また 「斬首」がテーマの絵が多いのですが これはカラヴァッジョが魔女裁判等を目の当たりにすることがあったことからインスピレーションを得たという描写があります 特に「ホロフェルネスの首を斬るユディト 」は...まさにその典型です
また「ミケーレ(ミケランジェロ・ルイージ・ダ・カラヴァッジョ)」は下描きはせず 代わりにモデルを使う」というシーンがあります そのため完成まで予測できないというわけ
しかもモデルは娼婦だったり...
また ライバル画家から モデルを使っていることを非難されたりもしてました
ローマで知り合った画家のマリオをモデルに絵を描いて暮らすも日々の糧にも困り デル・モンテ枢機卿に手厚い援助を受ける
高級娼婦フィリデをモデルに『ホロフェルネスの首を斬るユディト』を完成させるが彼女とは別れてしまう
そして 教皇に献上する聖母の絵のモデルとなった町の娘レナが 見せしめのために顔を切られたシーンはかわいそうだった...
「光のあたる部分は限りなく輝き 影の部分は罪深く...」と 彼に合う前から知っていた娘レナは カラヴァッジョのライバルであるラヌッチォの女で 盗られたと思った彼との決闘が始まり ラヌッチォを刃にかけるカラヴァッジョ 時代はもうすでにメディチ家がスペインに攻められ 守りの時代に入っている...
この決闘で重傷を負ったカラヴァッジョはコロンナ公爵夫人の看病で一命を取り留めるも 死刑宣告の通達が届く
傷つきながらも終われる身となった彼は 幼い頃に求婚したこともあるコロンナ公爵夫人と共にナポリへと逃亡
しかし彼は「殺人者の書いた絵の前では祈れない」と指名手配となり マルタ島に逃亡 そこでマルタの騎士となった幼い頃の友人と再会 殺人の罪で起訴されている身でありながらマルタの名誉騎士となり 絵を描き続ける しかし教皇の恩赦を勝ち取るには道は遠く 上官を負傷させてしまう (血の気が多いですね...)
地下牢に捕えられた彼をマルタの騎士団が密かに助け出し 船でシチリアのシラクサへと...
もうこのあたりから 輝かしい前半生の影はなく ひたすら逃げ延びる彼
昔の友人である画家マリオと再会し 最後の力を振り絞って絵を描く彼のもとへ 様々な裏工作の果てにようやく教皇からの恩赦が出てほっとしたのも束の間 ローマに戻る途中 ちょっとした手違いから港で誤認逮捕され ポルト・エルコレでボートから降ろされてしまい野垂れ死に...あぁなんということ ボートで死なれては困るからと砂浜に降ろされて...最後は彼の眼前に 今までに描いてきた多くの作品が現れては消え...ドラマチックな音楽もラストシーンをさらに印象づけてくれました
この ポルト・エルコレでカラヴァッジョが亡くなったあとのボートの中にあったのが 今回初公開となる「法悦のマグダラのマリア」の絵とのことです
カラヴァッジョ展のお知らせは こちら
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