日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

日伊国交樹立150周年記念 ボッティチェリ展が開催されます(2016.1.16~4.3)@東京都美術館

2015年12月30日 | イタリアの美術館・博物館
日伊国交樹立150周年記念 ボッティチェリ展が開催されます(2016.1.16~4.3)@東京都美術館


来年 2016年は日伊国交樹立150周年にあたります それを記念してのボッティチェリ展が開催されます: 
 2016年1月16日(土) ~ 4月3日(日)
於 東京都美術館(上野)

ボッティチェリ展/Botticelli e il suo tempo/Botticelli and His Time:

イタリア・ルネサンスの画家サンドロ・ボッティチェリ(1444/5-1510)の日本初の大規模な展覧会です。
初期から晩年までの宗教画、神話画、肖像画を通じて、画家の生涯と絵画表現の変遷をたどるとともに、師のフィリッポ・リッピや弟子のフィリッピーノ・リッピの作品をあわせてご紹介します。

ボッティチェリの作品は板に描かれているものが多く極めて繊細なため なかなかまとまった来日は叶いませんでしたが 本展は日伊国交樹立150周年記念企画としてイタリア政府が全面的にサポートし 20点以上が集います
縁の深いフィリッポ・リッピ フィリッピーノ・リッピの作品も合わせた75点を展示します

聖母子像の中でも最高傑作のひとつ 「書物の聖母」待望の初来日!!
線の詩人とも言われる画家の魅力をご堪能ください


2月24日(水)夜には ヤマザキマリさん講演会・図録・お土産付きプレミアム内覧会券も(1/15まで発売,5,000円) なんとボッティチェリを主人公とした漫画を構想中とのこと!!
他にも講演会等があります

見どころの中では 「ラーマ家の東方三博士の礼拝」で 右端に若きボッティチェリの自画像が描かれた作品が来日すること あとは「美しきシモネッタの肖像」 2/25までの限定展示の「若い男の肖像」が注目ですね!!
画像は こちら

フィリッポ・リッピはボッティチェリが入門した工房の主で しばしば注文主とのトラブルや女性問題を起こし 自分の社会的立場を忘れて修道女ルクレツィア・ブ―ティと暮らし息子フィリッピーノ・リッピをもうけます。その親子の作品も20点来日。

来年は3つも来るので大変楽しみですね!!

* 続報!!  晩年の傑作「アペレスの誹謗(ラ・カルンニア)」も ウフィツィから追加出展決定!!
(この作品は ボッティチェリがサヴォナローラの影響を受けて変わってしまった後の絵で 随分作風が変わっています)

展覧会は こちら


詳しくは こちら

それでは 皆様どうかよいお年をお迎えください<(_ _)> 



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今年買った&役立ったイタリア語・ドイツ語の本/情報は能動的な活用がなされて初めて意味を持つ(2015年12月)

2015年12月26日 | イタリア語
今年一年で買った&役立ったイタリア語・ドイツ語の本あれこれ/情報は能動的な活用がなされた時に初めて意味を持つ(2015年12月)


今年一年で買った本 そして役立ったイタリア語&ドイツ語の本を 年の終わりにリストアップしてみました(^^)/ 

イタリア&イタリア語:

* 「イタリア語 Eメール・手紙の書き方」(ナツメ社/牧野素子・M.ブレッサリア著)

これは突然初仕事が入った時に 一度もお会いしたことのないイタリア人に突然「フォーマルなメール」を書くことになり いやもぉ~この本がなければ無理でした(-"-)
手紙・メールの書き方はここ数年何冊か出ていますが 一冊あった方が咄嗟に役立ちます!!
(最新では「手紙・メールのイタリア語」(三修社/リヴィオ・トゥッチ・宮 明子著))
でもすぐにLeiからtuになっちゃいましたが~(笑)←互いに楽♪

CILSの試験(なんでも午前10時に始まり15分のpausaのみで 面接を含めて夕方まで一気に実施というハードスケジュール!!)でも フォーマルな手紙の書き方の試験が出てくるのも頷けますよ!!(伊検にはこの「フォーマルな手紙」のタイプはほとんどないと思う) 


* 「Dolce Italiano da prendere con un buon caffè」(NHK出版/アレッサンドロ・ジェレビーニ著)

イタリア語を始めた頃からNHKラジオのテキストで毎月読んでいましたが まだ難しくて単行本では買っていなかったのです この頃ようやく辞書なしで意味がつかめるようになったのでとうとう買いました!!楽しく読めたコンパクトな一冊です こういう形で少しでも自分の成長を確認できるので嬉しかった♪ 

* Ascolto Avanzato (Edilingua) livello superiore

上級の聞き取りCDの本です ちょうど「Un giorno in Italia 2」の聞き取りくらいのレベルで かなり早いネイティブの聞き取りがたくさん収録されています

ただしCDはあったものの 解答と解説本がついてなかったので 教師用の本を買おうとしたものの在庫がなく 海外から届くネット通販は注意が必要かも(日本のスタッフの方はとても丁寧でした) なので解答なしでたまーに聞いています~ 


* Giappone le guide mondadori

これは日本の観光地について述べよという宿題が出た時に「京都 嵐山」等について読みました 他にはWikipediaとか観光サイトを自分で翻訳したりとか... 
でもかなりたくさんの地方や伝統行事の紹介が書いてありとても便利です!! 今は電子ブックやKindl版でも色々出ているみたいですね~ ←私まだアナログなんで(笑)


* 「イタリア人が日本人によく聞く100の質問」(三修社/入江たまよ・C.カル―ディス著)

ある日IPAのレッスンでいきなり「日本の四季それぞれの風習や祭りについてなにか話して!」というお題をくれました!! ジャーン!!

その前日までせっせとイタリア文化会館の図書館で借りてきた「100の質問」のCDを聞いていたところだったんで ササッと頭の引き出しから「お盆」「お花見」「お月見」を引っ張り出して喋り 結果はOK! ←いつまでもお正月と子どもの日だけじゃ進歩がない!?

次にはイタリアのお祭りや行事を聞かれたので Ferragostoと女性の日(この記念日ができたいわれも)について話しました 
うろ覚えになってきた中で たまたまこの「100の質問」を借りて(amazonは高額なので買ってない...)サボらずに聞いていたのがぎりぎりセーフで役立った(*^^*)

このIPAのレッスンは何が出るかわからない(宿題は別)ので いきなり日本のこと(牡蠣はどこが名産?とか)を聞かれたり そうかと思うとイタリアのことを聞かれたり 常日頃の力が(語学力だけじゃなくて 日本やイタリア等についての全般的な知識も)試されるし 少人数でたっぷり喋れて 土曜午前は平日夜より余裕があるので 出されたテーマについて詳しく調べたり作文書いたりしながらやっています

実はこの「100の質問」の著者の入江先生がすぐ隣の教室で教えていらっしゃいます(*^^*)
この本は発行されてから時間が経っててあまり売っていないのですが Kindl盤でも電子ブックでもなんでもいいからまた再販してほしいのであります!! 
ちなみに「通訳案内士試験の二次対策にこの本を使いました」という書きこみをネットで見たので読んでみました~♪


* 「サルデーニャ 聖なる島」(山川出版社/陣内秀信・柳瀬有志著)

これもサルデーニャについて調べる必要に迫られ 早速ネット検索で買いました 
同時にイタリア文化会館の図書館でも即借りてきて資料作成に使い 同時に家にも本が届きました!! 今はゆっくりサルデーニャについて地名ひとつひとつ確認しながら読んでいます 

他にも日伊学院で借りてきた「魅了するサルデーニャ」(ガイドブック/Meridiana)もサルデーニャの民族の起源などがわかりとても興味深いです(この埼玉県の「サルデーニャ文化会館」は今はもうないみたいです)


* 「Italiano per modo di dire」(ALMA Edizioni/Gianluca Aprile著)


これは初めて受けたマッテオ・インゼオ先生の夏季特別講座「modi di dire」の受講前にまたさらに復習!!おかげでレッスンは大分わかりました これで3度めですよmodo di direのレッスン(+_+)←年だからすぐに忘れるのよね~
そしてこの本は通訳案内士のコースでも話題になりました(^_^)


* 「名作短編で学ぶイタリア語」(ベレ出版/白崎容子・関口英子著)

これも白崎先生のシルバーウィーク特別レッスン「イタリアの小説を原文で味わう/タブッキ「島」」のために完読しました!! 「読解を経ずして1級への道はなし」 会話だけではやがて(特に留学なしでは)行き詰まる それを打破するのは「読解」だと痛感したのでした 

また 留学された方はそれこそ身体に沁み込む感じでイタリア語が身に着きますが 日本でみっちり勉強された方は文法がしっかり身についているという気がしますね 

来年はLCI(吉祥寺)のセミナーで「イタリアのノーベル文学賞」(3/20)を開催してくださり 中でもピランデッロ(シチリア)とG.デレッダ(サルデーニャ)を取り上げてくださるのでまた読もうっと♪

* 「実用イタリア語検定1・2・準2級 試験問題・解説2015」

それが家でためしに2級をやってみたら...聞き取りはミス2つだったけど 読解の方がぎりぎりラインで...ひょっとすると今受けたら落ちちゃうかも(-"-)(ーー;)(;_;)トホホ...

やってないと抜けちゃうもんですね~ レッスンだけじゃダメなんですかね~ 
(2013年にあと1点というぎりぎりさで2級に一発合格していますが) いつ受けてもゆうゆう合格じゃないとダメですね~

* 通訳案内士イタリア語過去問解説H24年度

これは毎年出るわけではないようで どれか一冊あれば あとは毎年の問題は通訳案内士試験のHPとかハロー通訳アカデミーのHPにも出ますので (解説はないですが) 毎年の傾向がどう変わるかをチェックしながら取り組まれるとよいかと思います

     *      *       *


ドイツ語の本

買っただけで実はまだほとんど「積ん読」です でもDeutsce Welleだけは必死で聞いています(+_+) それが時間的に今はやっとです...

* 「ドイツ語情報世界を読む 新聞からインターネットまで」(白水社、伊藤光彦著)

* 「ドイツ語で世界を読み解く」(白水社、伊藤光彦著)

* 「現代ドイツを新聞で読む」(白水社、伊藤光彦著)


この3冊は毎日新聞社ヨーロッパ総局長であられた伊藤光彦氏(昔お会いしたことがあります)の著書で 今までに文法だの作文だの翻訳だの色々読んできたけど 今はもぉ一番骨太なこの人の書いた本じゃないとつまらない!!!と思って 他の本はあまりじっくり読む気になりません スミマセン...

それはなぜか 前書きを読んでようやくわかりました ただ字面を理解するのではなく 「そこから役立つ情報を引き出し、それを活かす」ために読むのだと...

試験のための 成績のための勉強ではなく 生きた情報を引き出してちゃんと自分のものにして使うために読むのだということです:

達意眼目に迫る道(「ドイツ語情報世界を読む」より): 何語であれ肝心なのは、どんな情報をいかに摂取して、私たち自身から社会への発信に利用できるかです。情報は能動的な活用がなされた時に初めて意味を持つからです

学生が日本語をつなぎ合わせて なんとか日本語の文章を作っても、さっぱり意味がわからないことが多い、ヨコのものをタテにしたら「読んだ」とはなりません。細かい点が多少間違っていても、その文章が何を言っているかをつかんだ方が勝ちです。」

これはドイツ語を駆使して長年仕事をされてきたジャーナリストの伊藤光彦氏ならではの玉言ではないかと思います

これを読んでいると 1989年11月9日のベルリンの壁崩壊直後に家族とベルリンに飛んでいったあとでチェルノブイリ救援活動を日本で始めたあの頃に一気に引き戻されるような気がします 今はイタリア語に没頭していますが 今も世界で色々起きており 「こうしちゃおれない!」って気にさせられますね 
この点に関してはイタリア語よりもドイツ語を通して世界を見た方がはるかに確実だと(英語とドイツ語の両方から情報を取れと本にはあります) ドイツ語に軍配が挙がりますね~ なんのために語学を学ぶのか 何語をどう使うのか 問いかけられています 

なので またいろいろと落ち着いたらドイツ語もやりたいと思います ←いつ落ち着くのやら??

あとは2015年12月13日(日)に開催された 欧日協会主催の毎年恒例「2015年ドイツを振り返って」(「耳が喜ぶドイツ語」著者のC.Hendriks先生)セミナーを聞いてきました
ホントはドイツ語レッスンも取りたいんだけど 今はイタリア語2つも取っているから無理なんで 年に1回のこの「ドイツのニュースを一年間振り返って」というテーマのセミナーだけにしています トホホ...

でもここでビッグな出会いがあり Hendriks先生とも今年はイタリア語で通訳アシスタントをやったことをご報告させていただき 実に収穫の多い1日でした

この前日には同じ場所の渋谷外語学院で「ブラジル講座」(ブラジル・日本外交関係樹立120周周年記念)に そして夕方からはクラブツーリズムの「宮澤やすみの仏像講座」にすっとんで参加しました(笑)←仏像なんてな~んもわからんので 聞くもの見るものすべてが新鮮でした~(*^^)v


      *      *       *


ともあれ 日々の努力がいざという時にどれほど役立つものか 今回の初仕事で身に沁みました 身に迫る緊迫感というか不安に襲われ それこそ必死で「サバイバル」した日々でしたよ~ 忘れられません 
試験も大変だけど 仕事は責任があり失敗が許されないだけにさらに厳しくて大変なものです 

さて来年はいちおう 「通訳案内士試験のイタリア語」コースを続けて取り またIPAも少人数でとても身に着くしフレキシブルに対応してくださるので 試験前の時期まで取りたいです(体調等によります) 

試験は語学以外の邦文試験(日本史・日本地理・一般常識)がそれこそ難問奇問だらけなので今のところはイタリア語クリアのみ目指そうと思います 
(こんなことならもっと若い頃から日本文化等についても視野に入れておくべきだった...)

「自分の好きな外国語の勉強だけじゃなくて 自分の国のこともちゃんと言えないとね!!」とのイタリア人の先生方(複数)の言葉を肝に銘じて 日本人として恥ずかしくないレベルくらいには...と思っています~ 

さてどうなりますやら... こうして本は増えるばかり(笑) 脱積ん読!!

でもいろんな理由(健康、時間やお金、家族の事情)で ある日突然何もできなくなったとしても もう悔いはない!!ってくらい精一杯にやりきった感じがしていますので 完全燃焼したって気持ちで新年を迎えられます(^_^)



* 写真のミニシクラメンは このあと初仕事に追われるうちに枯れてしまいました...トホホ(;_;) (どっちかよね~仕事かうちのことか...)



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イタリア人観光客向け日本文化紹介ポータルサイト「Ci incontriamo in Giappone」いよいよスタート!!

2015年12月23日 | 日本文化紹介
イタリア人観光客向け日本文化紹介ポータルサイト「Ci incontriamo in Giappone」いよいよスタート!! (2015年秋)


日本を訪れるイタリア人観光客が増える中 とうとう生まれました日本文化紹介ポータルサイト「Ci incontriamo in Giappone」!! ステキなパンフレットができました~!(^^)! 

こちらは 私が今年の初めに取っていた「東京へようこそ!(Benvenuti a Tokyo)」のクラスメートたちが立ち上げたのですが 「Siamo un gruppo di giapponesi che amano l’Italia」という感じのまだまだ小さなグループです

イタリア語歴も長く イタリアへの思いも深く 色々忙しい中にあってもなんとか日本に来るイタリア人たちに日本文化を紹介するグループを立ち上げたい!!という情熱が伝わってきました 
築地やイタリア大使館散策にもご一緒させていただきましたが 様々な困難を乗り越えてようやくスタートにこぎつけました

おすすめは イタリア人観光客に 地下鉄の切符の買い方や乗り方などを教えて 自分たちで動けるようにするというプログラム また 温泉 折り紙と緑茶 抹茶 日本食 佃島 利き酒 銀座 等の体験プログラムを紹介するポータルサイトです:

詳しくは こちら 

イタリア人にイタリア語で日本文化紹介をやってみたいという方はぜひ(^^)/


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「通訳案内士試験のイタリア語」コース 最初の学期が無事終わりました(2015.12.17)@イタリア文化会館

2015年12月20日 | 日本文化紹介
「通訳案内士試験のイタリア語」コース 最初の学期が無事終わりました(2015.12.17)@イタリア文化会館


何年か前に イタリア文化会館の最上級レベルの生徒さんから「最上級コースで待っているわよ!」と言われたことを今も覚えています (あの頃はたしかまだEspresso 3くらいでしたか...)

今 それがようやく叶ったようです それは2015年10月から新しく始まった アントニオ・マイッツァ先生の「通訳案内士試験のイタリア語」コースに入ったことです!!

レッスンでは 通訳案内士の試験に出てくるような新聞記事(Corriere della Sera)等を使って(ジャーナリストならではの難解な言い回しにいつも苦労しています) 試験に出てくる項目(-ire動詞、前置詞など)を扱ったり 記事の要約を書いてさらに和訳という宿題 日本文化事象の言い方などを覚えて何も見ずに各自発表(二次対策)等をやっています レッスンの90分があっというまで どんどんハイスピードで進みます ついてゆくのが大変だけどこの緊張感がイイね!


はたまたレッスンのあとでは毎回 少人数の有志が集い 和訳の自主勉強会まで開かれる(私も出てます)というエネルギッシュなクラスで 現役の通訳の方なども参加されているスゴイクラスです!! ここに入れてよかった~!(^^)!


11月19日(木)発表の2015年度通訳案内士の一次試験結果では イタリア語の合格率14.4%と 全外国語平均26.3%よりもかなり低いものではありましたが (TOEICとか独検1級とか 外国語試験免除の人の数も入っているため高い ちなみに伊検1級はまだ免除対象になっていません) このコースはまだ始まったばかりです!!

「通訳案内士試験のイタリア語」コースは こちら

通訳案内士の試験は こちら 


ハイレベルなレッスンを望む方 通訳案内士の試験をお考えの方にぴったりです 毎回宿題も出ます イタリア語で説明せよという小さな模試みたいなのもやりました♪

(ちなみにレベルC2とありますが 内容がC2レベルということで C2のレベルでないと参加できないというわけではなく 試験を受けない方でもOKとのこと)

でもそろそろ家で自分で過去問をやってますがまだまだ全然届かない~ 邦文試験対策は時間がなくてほぼゼロ...まぁ何年もかかりそう(笑)←無理かも??

また ここでは和伊は扱いませんが 私が他で通っている日伊学院の通信コースには 「通訳案内士試験対策・伊文和訳+和文伊訳」があります ← まだ受けないけど(笑)


* 写真は浅草寺 羽子板市に行ってきました♪今年は大きな羽生結弦選手の羽子板がどーんと♪ あちこち行っています(^_^)



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「肉筆浮世絵  シカゴウェストンコレクション」展に行ってきました(2015.12.15)@上野の森美術館

2015年12月18日 | 日本文化紹介
「肉筆浮世絵 美の競艶 シカゴウェストンコレクション」展に行ってきました/浮世絵についてイタリア語で話す(2015.12.15)@上野の森美術館


浮世絵は木版画が主ですが 今回行ったのは「肉筆浮世絵」 シカゴのウェストン氏という日本美術収集家の千点以上のコレクションから約130点を展示するというもの

2015年11月20日(金)~2016年1月17日(日)まで開催中です


さすがに肉筆だけあって 着物の柄 雪を描く白い絵の具の盛り上がり 掛け軸の布の目地などが立体的に目に入ってきて迫力がありました 
作家や流派による違いも楽しめて 版画は役者 肉筆浮世絵は美人画 というカテゴリーで 京都や上方と 江戸とで競っていた時代の肉筆浮世絵を楽しんできました

3時から 美術館の中で見どころトーク(無料、チケット必要)で説明を聞いてから 鑑賞しました


江戸では 菱川師宣(ひしかわもろのぶ/かの『見返り美人図』で有名な浮世絵師)が活躍し 浮世絵の祖として工房を持ち 初めて作品に署名をしたのも師宣なのだそうです

京都では 西川祐信(にしかわすけのぶ)が 品のよい肉質浮世絵で世に出て 春信に影響を与えました
また 魁月堂土繁(かいげつどうどはん)は 太いラインの画風なんだなと思いました  

錦絵では 江戸で北斎の師として活躍した勝川春章(かつかわしゅしょう)が カラフルな肉筆浮世絵を描き 絵の具が高価で値千金と言われたそうです 
晩年は版画は弟子にまかせてもっぱら肉筆浮世絵にかかっていたとのこと (版画よりも肉筆の方が価値がありますからね~)

また 歌川豊春(うたかわとよはる)は幕末で活躍した歌川派の浮世絵師で 34才でデビューと遅かったそうです この歌川派と北斎がライバル同士でした

初代歌川豊国(しょだいうたがわとよくに)の「時世粧百姿図」のシリーズがそれはたくさん展示されていて 24葉もありました 
これは楽しめましたね~ 唇の描き方がよく見る嘴が突き出たような特徴的な形です(^^)

そしていよいよ葛飾北斎(かつしかほくさい)の登場♪(『冨嶽三十六景』の版画が有名ですね) さらさらっと描かれた 地味ではあるがすばらしい円熟の作品で 彼は90才くらいまで生きていたので作品も弟子も多かったのですが 死後はすたれてしまったのだそうです 

そして上方の復活では 京都の祇園井特(ぎおんせいとく)の 理想化せずに描くくせのある作品とのことで 下唇が黒く塗られているのですね 

最終章の明治の作品では 最後の浮世絵師 小林清親(こばやしきよちか)の 光線画という技法が特に迫力があり 延暦寺を舞台にしたおどろおどろしい筆致に 今までの美人画とは対極の魅力を感じました 

たっくさん浮世絵美人画を見て いつもはイタリア絵画ばかり見てきたので新鮮だったこと(^^)/


肉筆浮世絵  シカゴウェストンコレクション展」は こちら



禅 The Art of ZEN 心をかたちに」が開催されます:

京都国立博物館 平成知新館(東山七条) 2016年4月12日(火)~5月22日(日)
東京国立博物館 平成館(上野公園) 2016年10月18日(火)~11月27日(日)


   *      *      *


Genere popolare tra la borghesia nell'epoca di Edo (1600-1868). I soggetti rappresentati appartenevano al cosiddetto ukiyo, o "mondo fluttuante", il mondo dei quartieri di piacere.
La maggior parte degli ukiyoe sono stampe, facilmente riproducibili; disegni e dipinti sono abbanstana rari.

江戸時代(1600~1868)に庶民の間で栄えた風俗画の一種。享楽的、好色的の意味の「浮世」が題材であったので、「浮世絵」と呼ばれた。
量産可能な木版画が主流で、肉筆画は少ない。

Ritratti di belle donne 美人画
Ritratti di attori    役者絵
Stampe paesaggistiche  風景画

      ("Il Giappone a colpo d'occhio"より)

    *      *      *

Le xilografie(浮世絵), chiamate ukiyo-e, o immagini del "mondo fluttuante", divennero la più popolare arte grafica del Giappone.

Queste stampe influenzarono profondamente artisti come Matisse e Van Gogh.

Furono il frutto di un lavoro di cooperatione tra l'editore, l'artista, l'incisore(版画家), e infine lo stampatore.
Le edizione si limitavano a 100-200 copie.
Il primo artista conosciuto fu Moronobu.

    (ガイドブック "Giappone"より)


* ガイドブックの説明をさらに削って削って簡略化したものはわかりやすいですね 

江戸時代の後期から明治維新にかけて浮世絵が大量にヨーロッパに渡り 芸術家やコレクターの目に留まりました

浮世絵が西洋美術に影響を与え 1867年のパリ万博に日本も出展し ゴッホ ドガ クリムトといった画家たちに影響を与え それはジャポニスム(Giapponismo)と呼ばれたのですね

というわけで浮世絵は ジャポニスムを取り入れた印象派の生みの親でもあるんですよね


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「消えた声が、その名を呼ぶ」ロードショー(2015.12.26)@角川シネマ有楽町

2015年12月16日 | イタリア映画・映画
「消えた声が、その名を呼ぶ」ロードショー(2015.12.26)@角川シネマ有楽町


2014年/ドイツ・フランス・イタリア・ロシア・カナダ・ポーランド・トルコ
原題: The Cut 

ソウル・キッチン』『そして、私たちは愛に帰る』のファティ・アキン監督最新作

命を懸けてこの道をゆく おまえに会うために

トルコから レバノン キューバ そしてアメリカ・ノースダコタの荒野へ
声も 良心すらも奪われた父がたどる 生き別れた娘への はるかなる旅路


最新作の『消えた声が、その名を呼ぶ』では、知られざる歴史的事件を物語の出発点にした。
100年前、オスマン・トルコ国内で起こった、アルメニア人虐殺。その犠牲者数は100万人とも150万人とも言われ、今なおアルメニア政府とトルコ政府の見解が一致していない歴史的事件だ。

ヒトラーがユダヤ人虐殺の手本にしたと言われるこの事件について、『アララトの聖母』のアトム・エゴヤン監督をはじめとする、アルメニア系の映画監督による作品はあるものの、トルコを出自とするファティ・アキン監督が映画化したことは、非常に重要な意味を持っている。


映画は こちら




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能・狂言についてイタリア語で話す(2015.9.16)@国立能楽堂9月定例公演「蚊相撲」「鵺」

2015年12月14日 | 日本文化紹介

能・狂言についてイタリア語で話す(2015.9.16)@国立能楽堂9月定例公演「蚊相撲」「鵺」


初めて行ってきました国立能楽堂 9月定例公演は 狂言「蚊相撲」 能「鵺(ぬえ)」です

国立能楽堂は 627席とそう大きくなく 空間が舞台とぴったりしっくりきて ホールに入った瞬間 がさがさした日常からふっと切り取られて まるで異空間に入ったかのような感覚にとらわれました 

やっぱり行ってみるもんだなぁと思いました 私の席は脇正面 正面の次のランクです (その下は中正面) 

開場と同時に早く行き パンフレットを読んでおきました ホールよりも廊下の方が照明が明るくて読みやすい 話の内容を頭に入れておき いざ始まると英語と日本語の字幕が ちょうど飛行機の中のディスプレイのように映ります 

狂言は 「蚊相撲(Wrestling with a Mosquito)」 言葉も内容もとてもわかりやすく楽しめました(^_^) シテ(主役)の大名(Lord/signore feudale)のもとに アド(脇役)の太郎冠者(Taro Kaja)が雇った相撲取り(アド/脇役)は 実は巨大な蚊の精(Mosquito/zanzara)でした 蚊の精は「うそふき」という面をつけて ストローのようなこよりのくちばしをつけています 
雇ったばかりの相撲取りの腕前を見ようと 早速相撲をとると蚊の精は大名の血を吸い 大名はふらふらに...(この大名の見栄っ張りぶりがケッサク!) 蚊は風に弱いと気付き太郎冠者がうちわであおぎ...


休憩をはさんで能は「鵺(ぬえ)」(Nightbird) シテ(主役)は前半の船人から後半のにとその姿を変えた時 前半の地味な船人とは違う金の装束とオレンジの長い髪と鬼の面をつけ 近くで見たらきっと怖いだろうなと思う程に迫力があり その声もまた おどろおどろしく響き いや~迫力がありました... 

舞台の人数も シテ(主役) ワキ(準主役の旅僧) アイ(interlude actor合い間の演者/所の者) ハヤシ方(笛、小鼓、大鼓、太鼓) 地謡(ジウタイ)(含めて十数名と多くなり 「詞章」(セリフ)は古文調となり難しくなって 途中から英語の字幕に切り替えて意味を取り それをパンフレットの日本語と照らし合わせながら ゆっくりした動きを眺めて堪能しました (字幕は2種類見ても 映画のように早くないのでなんとか読めた)

 
旅僧(ワキ)が芦屋の里人(所の者/アイ)に一夜の宿を乞うも 禁制のため断られるのですが 船人(a strange boatman)(前シテ)が漂い着きます それは頼政に退治された鵺の防心(spirit)であり 黒雲の中で夜な夜な近衛天皇を苦しめたために 頼政に討たれた時の苦しみの様子を語ります 

鵺は 頭は猿 尾は蛇 足手は虎の怪物で 後半で鵺(後シテ)の本性になってふたたび現れ 頼政が名を上げるのとは対照的に 鵺は空舟に押し入れられて暗黒の海を目指して淀川を下るのですが その敗北感と世の中の無常を語るさまが とても印象に残りました 

詞章ではたとえば「塩焼く海士の類ひならば、業をばなさで暇(いとま)ありげに、夜々来たるは不審なり」を 英語字幕では「塩を焼く職業の人は忙しいはずなのに、仕事もせずに暇そうにしており、夜な夜な来ているのは不思議だ」という感じの英文で 古文が苦手だった高校時代をつい思い出してしまいました(-_-)zzz

ともあれ 行ってよかったです!!

詳しくは こちら

他にも企画公演として かの「紅天女」の 美内すずえ先生(監修)のおはなし付きでの公演というのがあったのですが あいにく都合がつかず残念...

  *       *       * 

Il nasce dalle danze del dengaku e del sarugaku dell'epoca di Kamakura, che in epoca Muromachi si trasformarono in spettacoli teatrali musicali.

鎌倉時代の田楽、猿楽から、室町時代に、優雅な歌舞と結んで音楽劇として発達したのがである。

Venne perfezionato (改良された) e reso una vera e propria forma d'arte da Kan'ami e suo figlio Zeami.

能を芸能として大成させたのが、観阿弥、世阿弥親子である。

Il Kyōgen invece è uno spettacolo comico basato su scene di vita quotidiana.


一方、狂言は日常的な笑いをとりあげた せりふ劇である。 (il Giappone a colpo d'occhioより)


  *       *       * 


能楽(のうがく)は、日本の伝統芸能であり、式三番(翁)を含む能と狂言とを包含する総称である。重要無形文化財に指定され、ユネスコ無形文化遺産に登録されている

能楽師およびアマチュアの彼らの弟子たちの職掌は、「シテ方」(主役)「ワキ方」(準主役)「囃子(ハヤシ)方」「狂言方」の4種類に分けられる。
(Wikipediaより)

Gli attori:

Nel nō i movimenti degli attori sono estremamente stilizzati e ridotti all’essenziale. Piccoli cenni del capo o movimenti del corpo hanno significati ben precisi. I ruoli sono fissi: esistono quattro tipi principali di attori: shite(primo attore), waki (comprimario), hayashi(musicisti, 4 strumenti) e kyogen.
Jiutai/地唄い(coro, 6-8 personi).


I kyogen rappresentano alcuni interludi durante le rappresentazioni.
Gli "hayashi" sono i musicisti che suonano i quattro strumenti del teatro nō.
(Wikipediaより)


Noh
: Austera (厳格な) e controllata forma di teatro, il Noh viene rappresentato su uno spoglio (裸の) palco di legno di cipresso (糸杉) a tre lati, ricoperto da un tetto simile a quello dei santuari(聖域).

I lenti movimenti coreografici(振り付けの) (kata) di uno o due personaggi sono acoompagnati dalla musica.
 (Giapponeより)

  *       *       * 

狂言(きょうげん)は、能と同様に猿楽から発展した伝統芸能で、猿楽の滑稽味を洗練させた笑劇。明治時代以降は、能・式三番と併せて能楽と呼ぶことがある。

Il kyōgen (狂言 lett. "parole folli(狂気)" o "favella selvaggia"(未開の、野蛮な言語)) è una forma di teatro comico Giapponese.

Sviluppatosi assieme al nō, fu presentato a lungo con esso come una sorta di intermezzo (幕合い)tra gli atti dei due tipi di teatro; veniva infatti chiamato anche nō-kyōgen.

Ma pure in tempi moderni il kyōgen riporta collegamenti al nō. Comunque i suoi spettacoli non sono simbolici e solenni(壮厳な) come nel nō; il kyōgen è comico e il suo principale obiettivo è la risata del pubblico(民衆の笑い).

Il kyōgen viene a volte comparato con (~にたとえる) la forma di comicità italiana, detta commedia dell'arte e sviluppatasi nel medesimo (同じ) periodo (XIV secolo). Inoltre ne mostra all'incirca (だいたい) le stesse fattezze (同じ顔かたち).
(Wikipediaより)

il Kyogen: il Kyogen nacque dagli intermezzi comici volti ad alleggerire l'austerità (厳格さを軽くする) del teatro Noh.

I personaggi incarnano (具体化する、擬人化する) le debolezze umane con un linguaggio realistico e colloquiale(話し言葉の). Le maschere sono poco usate e i costumi semplici.
(il Giapponeより)

 
能は こちら

狂言は こちら

* 上野の森美術館で開催中の「浮世絵展 シカゴコレクション」(2015.11.20~2016.1.17)にも行く予定です(^^)/


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「日本画&ドールハウス 姉妹展Vol.1」に行ってきました(2015.12.11)@ギャラリー服部

2015年12月11日 | 日本文化紹介
「日本画&ドールハウス 姉妹展Vol.1」に行ってきました(2015.12.11)@ギャラリー服部

「日本画&ドールハウス 姉妹展Vol.1」に行ってきました(2015.12.11)@ギャラリー服部


姉は日本画 妹はドールハウスの道ひとすじ... その姉妹展に友達と行ってきました

実はドールハウスの彼女とは子供の小学校のママ友です お姉さまとは今回初めてお目にかかりました
昔からとても活動的で もう何十年もドールハウスを作り続け教え続け 今は日本ドールハウス協会会長という重責を担う立場になられています

水木しげるの言葉「好きの力を信じる」そのままの生き方です


伊豆のプッペンハウスにあったという和室のドールハウスを修復された話 制作中の大きな平安京の大きな部屋の部品を なかなか手に入らないため自分で作った話 最初は大変だけどあとに続く人のことを考えて踏み切った...色々と教えられました

2015年12月10日(木)~15日(火) ギャラリー服部にて開催中(ときわ台北口書道美術館そば)


アトリエあいさわは こちら

   
      *       *       *

 La casa delle bambole è un giocattolo che riproduce nei minimi particolari un'abitazione in miniatura.
 Per poter giocare anche negli interni è di solito aperta su una o più pareti.

ドールハウス: una casa delle bambole in miniatura
大きさは「12分の1」という国際規定があります 


 ドールハウスは こちら



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レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦」展(2016.1.16~4.16)@江戸東京博物館&モナリザに3層の下絵発見?

2015年12月09日 | イタリアの美術館・博物館
『糸巻きの聖母』初公開「レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦」展が開催されます(2016.1.16~4.16)@江戸東京博物館&モナリザに3層の下絵発見?

レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦』展
<会期>2016年1月16日(土)〜4月10日(日)。
毎週月曜休館(ただし1月18日、3月21日、28日は開館。3月22日は休館)。
開館時間: 午前9時半〜午後5時半(土曜は午後7時半まで)。入館はいずれも閉館の30分前まで。

<会場>東京都江戸東京博物館(東京都墨田区横網1の4の1) JR総武線両国駅下車

<記念講演会>(1)1月16日=「レオナルド・ダ・ヴィンチ−見えない世界を探る」講師はレオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館館長のアレッサンドロ・ベッツォージ氏
(2)2月6日=「レオナルド・ダ・ヴィンチと空を飛ぶ夢」講師は京都大学名誉教授の斎藤泰弘氏。
両講演会とも午後2時〜3時半、江戸東京博物館1階ホール。定員各250人。聴講無料(本展入場券が必要)。申し込み多数の場合は抽選。

詳しくは こちら

     *        *         *  

レオナルド・ダ・ヴィンチの名作「糸巻きの聖母」が来年1月16日に東京都江戸東京博物館で始まる特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦」で日本初公開される。
「見えない世界を探る」ためレオナルドが描き上げた渾身(こんしん)の一作を中心に、直筆ノート「鳥の飛翔(ひしょう)に関する手稿」や同時代の画家たちの絵画を含めた約70点を展示、天才の芸術を総観する

「糸巻きの聖母」は縦48・3センチ、横36・8センチの油彩画。
ぼかしの技法「スフマート」を駆使し、レオナルド円熟期の様式を伝えている。
所蔵する英スコットランドの貴族バクルー公爵家スコットランド・ナショナル・ギャラリー(エディンバラ)に寄託、公開されている。
「門外不出」の作品だが、来年が日本・イタリア国交樹立150周年にあたることもあり、バクルー公爵家が日本での公開を特別に許可した。

「作品の主役は、幼子イエスの持つ糸巻き棒です」。こう解説するのは同展を監修するレオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館館長のアレッサンドロ・ベッツォージ氏だ。
体をひねったイエスは糸巻き棒に左手を添え、天を指さす。「糸巻き棒を十字架とする解釈もありますが、私は古代ローマの人間の運命を紡ぐ三女神(パルカ)に通じる『人間と世界の運命を織る』道具として描かれていると考えます」

一方、母マリアは人類の救済のために自らの命をささげる運命に息子が向かわないよう、左手は彼の体を押さえ、右手は中空で止まる。
ベッツォージ氏は「右手は母なる大地のエネルギーを表しています。『岩窟の聖母』や『最後の晩餐(ばんさん)』の登場人物の手の動き同様、目に見えない魂の動きを、絵画の中のジェスチャーで表現しようとしたレオナルドの研究の成果といえます」と強調する。
その研究の軌跡は同時出品される「手の研究」や「子どもの研究」のデッサンにも見て取れる。

特別展には、レオナルド派の画家による「糸巻きの聖母」の派生作品2点も展示される。両作にはいずれも、聖母子の背後に子供を歩行器に入れる人物群が描かれている。
オリジナルには見当たらないが、バクルー公爵家の許可を受けてロンドン・ナショナル・ギャラリーが透過赤外線調査をしたところ、同様のシーンの素描があることが分かった。

 ベッツォージ氏は「卑近な情景は、構図の神聖さや形而上(けいじじょう)学的なシンボリズムにふさわしくないと判断したのでは」と思いをめぐらしている。


ニュースは こちら

  *        *         *  

来年、日本初公開されるレオナルド・ダビンチの名画「糸巻きの聖母」の背景に、子供を歩行器に入れる人物群などの素描があったことが透過赤外線調査で分かった。レオナルドの真筆であることが改めて裏づけられた。
  

<消えた歩行器、なぜ?>研究員の推測は


 絵の所有者である英スコットランドのバクルー公爵家の許可を受けたロンドン・ナショナル・ギャラリーが調査した。
「糸巻きの聖母」には、レオナルド派の画家による派生作品が多くある。そのうちの数点には、聖母子の左後方に赤ん坊が歩行器に入れられるシーンが描かれている。
このため、レオナルド自身の作品にも、このシーンが存在したのだろうと、研究者の間で言われていた。
背景は、後に描き替えられたとみられる。レオナルド・ダビンチ理想博物館のアレッサンドロ・ベッツォージ館長は「赤外線写真と実物を比較することで今作がレオナルドの真筆であるという確信がいっそう深まった」としている。

   *        *         *  
        

「モナリザに3層の下絵発見? 仏研究者「表面の絵とは別の女性」と主張」


レオナルド・ダビンチ(1452~1519年)の代表作「モナリザ」には3層の下絵が存在し、描き直されて現在の絵となった可能性があると、フランスの科学者パスカル・コット氏が中国上海市で8日に開かれたダビンチ関連のイベントで発表した。
 
コット氏は絵に光を当て反射した光を測ることで、絵の下層を調べる技術を開発。
コット氏は下絵に描かれた人物の特徴から、表面の絵とは別の女性だと主張している。

 一方BBCは、別の女性が描かれていたとの同氏の主張に懐疑的な専門家の見方も伝えた。英国の専門家は、下絵は絵画制作過程の一部であるとの考えを示している。(共同)

ニュースは こちら
 


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第25回イタリア語スピーチコンテストで今年は知人が受賞しました!!(2015.12.5)@イタリア文化会館

2015年12月07日 | イタリア語検定・スピーチコンテスト
第25回イタリア語スピーチコンテストで今年は知人が受賞しました!!(2015.12.5)@イタリア文化会館

毎年聞きに行っているイタリア語スピーチコンテストですが 今年はな なんと知人が映えある「朝日新聞社賞」を受賞しました!! もう~感激で胸がいっぱいです(#^.^#) 

彼女とは2014年の日伊学院GW特別講座Alla Carta のイタリアジェスチャーのレッスンで初めてお会いしたのですが 彼女は日伊学院の全日制コースを卒業されてからイタリアに留学されて ちょうどサレルノから帰国したばかりの時に知り合ったのでした!! ←実は私たちは日伊学院のパンフレットに載っている同士なのです(笑)

スビーチコンテストは2度めのチャレンジとのことですが ほんとに流れるようなserenoなスピーチで 内容もとてもわかりやすくて 心に響くスピーチでした
発音もきれいで質疑応答もしっかりできていました

日伊学院の全日制コースの底力を見せていただきました
実に全日制コース1年+留学2ヶ月であそこまでになるとは驚きです

そして受賞の瞬間は 私も思わずじわっときてしまいました 今年のスピーチコンテストは特別です(^^)/

    * * *

今年は3位に「イタリア人のジェスチャーについて」 慶応大学生のとてもわかりやすいジェスチャーの披露(これは2,3回レッスンでやったよね~ジェスチャー!!) そして流暢なスピーチにビックリ!! 2位は「イタリア人が?イタリア人!」現役の通訳の方のハイレベルなスピーチでした
1位は昨年に続き早稲田大生の「学ぶ勇気」優勝ゲット!!(ここで私が以前習っていた先生が早稲田でも教えてらして「今年も早稲田の優勝よ!!」とそれは嬉しそうでした~)

そして特別賞は 朝日新聞社賞に知人の「らくがき」 サレルノには落書きが多いこと 色々悩みながらの留学生活で「笑うことを忘れちゃダメだよ!」という「らくがき」をたまたま見て 笑うことを忘れてしまっていた自分にふと気づいて勇気づけられたというエピソード...  

そういえば私もきつい時はホント笑うことなんてなくなってるよね...とふと思い返したスピーチでした
なので受賞の瞬間はじわっときました... 「サレルノに 今すぐにでも戻りたいです!! 」と質疑応答で答えた彼女のイタリアへの愛が伝わってきました(#^.^#)

彼女は 出場前は心臓が飛び出しそうなくらい緊張していたのに いざスピーチとなったら堂々たるもので その決意のほどが伝わってきましたね~ 

思うに 有名大学でしっかりしたスピーチをする方が優勝する年もあれば イタリアへの 切々たる思い イタリアへの「愛」を訴えた方が優勝した年もあったのですよね~

そして日伊協会賞は 毎年本選出場されていらっしゃる方の「絵文字: 遊び心のあるコミュニケーション」の受賞となりました 
折しも通訳案内士のレッスンで「絵文字(emoticon)」の新聞記事を読んでいて語彙が入っていたので聞きやすかったです!


他に本選出場された方は 「日本とイタリアのおもてなし」とか「移民から見た現代の移民政策」とか コスプレについて ミラノ風ドリア(サイゼリアのファン?)とか 「時間厳守の日本人、働かないイタリア人?」とか 多岐にわたるテーマでスピーチが繰り広げられました

ちなみに 質疑応答はしっかりと準備された方がよいです 予想される質問に答えられるように つまりスピーチの内容をもう一度riassunto(簡潔にまとめる)して手短かに答えられるようにしておいた方がよいです 必ず聞かれますから(^_^) ←ちなみに私が昔ドイツ語のスピーチコンテストに出た時もやはり準備したのですが それとはまったく違う質問をされてどぎまぎしました(笑)
ドイツ語スピーチコンテストの浜離宮朝日ホールは足もとがライトで照らされて それだけで緊張しましたが ここのイタリア文化会館のアニェッリホールは 足元を照らす舞台照明はないのでその分緊張しないかも?? ともあれ何度もチャレンジし続ければ本選に出られる日が来るのだと実感しました

* * *

また今年は 審査時間を利用してのトークイベント「イタリア語を話してみよう」は 昨年の優勝者と第3回の優勝者のお二人をゲストにお呼びして イタリア語を学び始めたきっかけ 留学のエピソード その後の展開と現在そして将来の夢等を 日本語で語っていただきました 休む間もなく聞き入りました

高校でラテン語とフランス語を独学していたという早稲田の方は 外国文学ばかり読んでいたがイタリアで日本文学について聞かれて はたと自分の国の文学について語る必要を感じたというスピーチで昨年優勝されましたが 将来はきっと素晴らしい学者になられることでしょう

また3回目の優勝者の方は 外語大の厳しい授業について語ってくださり 海外で日本館アテンダントとして働かれた経験 ダンスの練習でダンス用語のイタリア語が随分違うことに気づいた等 写真とともに説明していただき そして 「ずうっと続けてゆけるものって人生で限られているんだなと思った」との言葉に そういう長~く続けてゆけるものに出会えたことはラッキーだったんだなと改めて思いました

この日一日で かなりエネルギーをチャージできました!! ただ漫然とレッスンを受けてるだけではない 全国一を狙う「挑戦者たち」の鋭い眼差し そのエネルギーとパワーをビンビン感じて刺激を受ける この「スピーチコンテスト」 私は聞き取りがまだ全然できない頃から毎年聞きに行っていますが 出る出ないにかかわらずもっと多くの方にどんどん聞きに来てほしいですね!! 


また 表彰式のあとのビュッフェでは NHKラジオ講座応用編講師のN先生にも初めてお会いできました~ 
天気予報(検定によく出る)とかサッカーとか星占いとか 楽しみながら覚えられる内容がスキです♡

そしてこの日は朝は日伊学院のレッスン 午後はイタリア文化会館でスピーチコンテスト ビュッフェをはさんでまたまた日伊学院に戻ってクリスマスパーティに参加して 11時間もイタリア語漬けというスゴイ一日でした!! クリスマスパーティーではドイツ人の先生が多くて 単発講座を取ったことのあるスペイン語の先生とたくさんお話しました(^^)/

10月のハロウィンパーティにも行きましたが 今回は持ち寄りパーティーで私たちはチーズアソートを持参し(手作りのキッシュがおいしかった~) ビンゴでは景品も全員に当たりました!! あぁ~イタリア映画のDVDが当たりたかった~(笑) 

スピーチコンテスト開催のお知らせは こちら


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「歩く人たち イゴルトX谷口ジロー」展を見てきました(2015.11.28~12.19)@イタリア文化会館

2015年12月04日 | イタリアの本・絵本・雑誌
「歩く人たち イゴルトX谷口ジロー」展を見てきました(2015.11.28~12.19)@イタリア文化会館


昔 週刊モーニングで読んだことのある記憶がうっすらとよみがえりました イゴルトの原画を見ながら... 

漫画の原画を鑑賞するのは実はすごーく久しぶりなのですが 堪能いたしました 
谷口ジロー氏のヴェネツィアの風景...ホントにすばらしいです また ラーメンもどきを作って食べるシーンも (漫画の吹き出しの中の鉛筆で書かれたセリフを読むと 漫画が今もちゃんと「手作り」なんだなってわかってホッとします)

また イゴルト(Igort)氏の「Quaderni Giapponesi」の原画の中で鉄腕アトムとか カネゴン(知ってる?)の人形等の絵が描かれてあって この時代の作品に強い郷愁を感じる者として嬉しくなってしまいました(^_^)

そして 会場でいただいたパンフレットにあった館長の言葉に 「宮崎駿とメビウスの展覧会をパリで見た時の感動」と同じものをこの「イゴルト×谷口ジロー」展に込めたのではないかと イタリアと日本の漫画家の長年の交流とそこから生み出される様々な世界のやりとりに しばし時を忘れてしまいました 

谷口氏は日本のみならず フランスで特に有名なのだそうです 2011年にはフランス政府芸術文化勲章シュヴァリエを受勲されていらっしゃいます

    *   *   *

歩く人たち イゴルトX谷口ジロー」展(11月28日~12月19日、イタリア文化会館)開催を記念し、イゴルトが講演会を行います。

イゴルト講演会:

2015年12月7日(月)18時30分(開場18時)
会場:イタリア文化会館
日伊通訳付 要予約

イベントは こちら


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「最後はなぜかうまくいくイタリア人」を読んでみた(2015.11月)@日本経済新聞出版社

2015年12月02日 | イタリアの本・絵本・雑誌
「最後はなぜかうまくいくイタリア人」を読んでみた(2015.11月)@日本経済新聞出版社

最後はなぜかうまくいくイタリア人』を うんうんと頷きながらさーっと一気に読了しました(^_^) 

著者はワインと食について長年執筆活動を行い 2014年にイタリア大統領から"イタリアの星勲章"(コンメンダトーレ章)を受章され 一年の3分の1をイタリアで過ごすという宮嶋勲氏です


先日 イタリア人は「何か問題に直面しても とにかくなんとかする(arrangiarsi)」というものだという話を聞きました

それをナポリ出身の人に話すと それはイタリア人じゃなくてナポリ人の特性なのかも とのこと( *´艸`)

そうかー と思っていたところにたまたま出会ったこの一冊!!(私がイタリア好きということを知らないある方がくださいました) さらーっと読み進めることができて 楽しく読めたばかりでなく 身近に知っているイタリア人の言動のその「根本」がわかって実にスッキリ!!


今見ているNHKのテレビでイタリア語でもインタビューをやっていて 最後にあなたにとって仕事とは?と聞かれ その答えがそれぞれの人生感に裏打ちされた それなしでは自分は自分たりえないという答えなんですよね それがこの本の「仕事は労働ではなく人生である」を読んで頷けました!!


イタリア人は あらかじめ旅の予定をあまりきっちり立てない とか ダメもとですごい要求をしてくる (てことは断ってもあまり気にしない?) とか 時間に拘束されない駄菓子屋のおばちゃんのような働き方である とか 仕事とプライベートの境界が比較的あいまいで時間にルーズ とか ディナーの時間がなぜ遅れて始まるのか とか 「正確な遅刻」とは何か あるいは 罪人に対して変に寛容だとか 寄り道こそ人生とか...
 
まぁ日本に長く住んでいるイタリア人は 大分日本人化されてきて色々違う面もあるでしょうが おおむね頷けることばかり
 
あと イタリア人の中でも 南部の人と北部の人によっても色々変わってくるけど あるいはイタリア人と話してても色々なコメントが出ることがあるけど そんな時にも トスカーナ人はこう カンパーニャ人はこう ヴェネト州の人はこう...と 『独断と偏見で考えるイタリア』の項にわかりやすく書いてあります(^_^) 

そしてラストの 「すべてが完璧に作動しているということは それを作動させている人がいるということだ 完璧なサービスを実現するということは それを支える犠牲が必要と言うことでもある 日本はサービスを受ける方には最高だが それを提供する方にはかなりの緊張感を強いる、過酷な労働を課するシステムではないだろうか」
そして「時間にきっちりでサービス満点の日本では その裏側でストレスを押さえながら必死で働いている人たちがいる」
「余裕のある労働は サービスに対する寛容な態度なしには実現できない」との言葉に ホント イタリア人のようにおおらかに生きたいよねぇ...と思いながら読み終えたのでありました 

本は こちら


* 写真はナポリで飲んだespresso これを食後に飲まないと午後はうまく働けない...(-_-)


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