日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

記念公演:イタリア精神障害者当事者による演劇「マラー/サド」を見に行きスタンディング・オベーションに鳴りやまぬ拍手!!(2018.10.13)@イタリア文化会館

2018年10月17日 | イタリアの演劇

記念公演:イタリア精神障害者当事者による演劇「マラー/サド」を見に行きスタンディング・オベーションに鳴りやまぬ拍手!!(2018.10.13)@イタリア文化会館


イタリアからものすごい劇団がやってきた!! 最後の歌では涙が止まらず困ってしまった 
イタリアにいてもなかなか見られないものが見られるイタリア文化会館って すごすぎ!! 
この場にいられたことを 心より感謝いたします...

前日には板橋区役所に「バザーリア法の結実」の展示を見に行きましたが 今日はなんと会場には ボローニャ市長代理 そして(私の地元の) 板橋区長も見にいらしてました!(^^)!

1階のエキシビション・ホールで開催されている「イタリア現代アートの日 ロバート・ボシシオ&ミケーラ・ペドロン二人展」を見ながらB2階のアニェッリホールへと...

       *       *       *

平成30年度 世界精神保健デー 普及啓発事業
イタリア精神保健法(バザーリア法)制定40周年記念プログラム


記念公演:イタリア精神障害者当事者による演劇
マラー/サド マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者によって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺」

エミリア・ロマーニャ州立ボローニャ地域保健連合機構精神保健局の患者たちによる プロフェッショナルな劇団である非営利団体「アルテ・エ・サルーテ(Arte e Salute Onlus)が エミリア・ロマーニャ演劇財団と協同で制作した舞台作品
ペーター・ヴァイスによる戯曲は1964年に初演され 1967年にはピーター・ブルックにより映画化されています

ストーリー: フランスのシャラントン精神病院に収監されているマルキ・ド・サド侯爵が 患者たちを使い フランス革命指導者であり 後にシャルロット・コルデーにより浴槽で刺殺されるジャン=ポール・マラーのドラマを描くという設定の劇中劇

実際に精神障害や社会からの疎外を経験した俳優たちが 芸術的な感性と巧みな演技力で革命 そして人間としての自由を表現します
イタリア国内のみならず 中国やスペインでの海外公演でも高い評価を得ています

       *       *       *

この劇の来日公演は バザーリア法制定40周年を記念して 東京ソテリアとのコラボレーションで 東京・愛知・浜松での公演を企画し実現したことが この日買ったパンフレット(募金を兼ねて)でわかりました 

イタリア文化会館館長 ボローニャ市長代理 ボローニャ精神保健局局長 WHOの医官によるご挨拶のあと 社会でプロの俳優として活躍できることを知らせるべく ボローニャの劇団アルテ・エ・サルーテの 精神障がいや社会からの疎外を経験した俳優たちが演じます 今日もアニェッリホールは満席です 

 ← ホワイエの展示

この「マラー/サド」はフランス革命の史実をもとにした劇で パンフレットによると 日本でいえば忠臣蔵のようなものだそうです 

フランス革命の指導者のマラーは今や満身創痍ですが その彼を3度も訪ね とうとうナイフでとどめを刺すのがシャルロット・コルディという女性 とても美しい歌声でしたが その歌では ギロチンにかけられたあとの首はまだ生きていて...と生々しかった

日本語字幕が舞台上のスペースに映るのですが セリフや効果音やBGMが 寸分違わず揃っていて じつに完璧です ノックの音 ドアを開ける音もそろっていました

貴族の処刑のシーンでは 貴族がギロチンで処刑されるものすごい音を再現しつつ それよりも何倍もの民衆の血が流されたことを歌うのですね

そしてとうとうマラーが浴槽でコルディに刺殺された後に ラストシーンでは全員が歌うのですが それが心に直接響いてきて... なぜか知らず知らずのうちに 涙が出てきて止まらなくなってしまいました 何年も泣いたことってなかったと思うのに...

私たちは話せるし 歌えるし 期待することもできる 私たちは完全な自由(livertà)が欲しい!! それが私たちの革命だ! というような歌詞のリフレインですね 字幕を読みながら 歌を聞きながら 何度も何度もリフレインし 最後はスタンディングオベーションとなりすごかったです 

今までこの公演の実現に向けて尽力されてきた方々 そして同じ立場の方々...まさに会場が狭く感じる程の ものすごい感動のエネルギーが ここアニェッリホールを包んだ瞬間を見ました

私自身も 長い間自分を縛っていた鎖(catena)がほどけた瞬間 よろいかぶとを脱いだ瞬間でした 

     *       *       *

そして その後の「会場との対話の時間」では (30分といえど通訳が入るのでとても短い) 東京ソテリア代表の野口氏の司会によりイヴォンヌ・ドネガーニ 前ボローニャ精神保健局局長(東京ソテリアと繋がりこの公演を立案した方)  ナンニ・ガレッラ監督が舞台に上がり 会場の観客との対話が始まりました

まずは感動の言葉 そして ステージを囲んでいた檻が最後は開かれるのかと思ったが 最後までそのままだったことに違和感があった との問いかけがなされました

監督からはまず 観客がたいへん素晴らしい!とほめていただきました(#^.^#) 

「他の人(の自由)を助けてこそ 初めて彼らは自由を見つけられる」 そして「彼らは (健常者とは)違うビジョンや異なる視点 予期せぬ考え方でもって 世界を見ることができる」との言葉に考えさせられました

「障がいはあるけど奴隷じゃない」「自由」それらの垂れ幕のかかった舞台に作られた 柵の向こう側とこちら側との境界を壊してゆくこと そして 実際に壊すと観客席に倒れて危ないかもしれない柵を壊すかわりに 最後の歌でもって柵を壊したとの監督の言葉  

そして「弱い者の世界を変えようとした時の手段」としての政治(politica)もテーマのひとつであるとの言葉を ひとつひとつを噛み締めました


「仲間たちがいるから 障がいがあってもなんとか困らずに生きている」との出演者の言葉に 彼らのとても仲の良い助け合っている強い絆を感じて 思わず 健常者の方がいじめや差別があるのではないだろうか と感じたのです 

切磋琢磨してゆくだけではない生き方 思う存分に動けなくてもなお こうして全力で新しい世界を開いて 生きていっているその姿に触れることができて本当に良かった


そのあとは出演者の皆さんが 着替えを済ませて舞台に再び上がり 感想を述べてくださいました 
日本は初めて マラー/サドの舞台も初めて との感動 そして感謝の言葉 唯一の信じられない体験だとの言葉...
日本人はとても親切で色々助けてくれたし 何よりも夢が実現できたことが嬉しいとの言葉に続き とうとう最後は即興で イタリア大使に感謝の歌を ほんとに即興で皆さん歌ってくださいました!!  

これを書いていても涙が出てきてしまいそうです... 忘れられない舞台をありがとう

マラー/サドは こちら


* 素晴らしい公演を開催してくださいました関係者の皆様に 心よりお礼申し上げます




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語りと映像「歩みゆくミラノ(Milano che cammina)」に行ってきました(2015.9.25)@イタリア文化会館

2015年10月31日 | イタリアの演劇
語りと映像「歩みゆくミラノ(Milano che cammina)」に行ってきました(2015.9.25)@イタリア文化会館



雨の中行ってきました「歩みゆくミラノ(Milano che cammina)」 
作・出演はミラノ出身の女優で作家、演出家のパトリツィア・ザッパ・ムラス(Patrizia Zappa Mulas) 

この語りと映像「歩みゆくミラノ」は、今年のミラノ国際博覧会開催を機に、イタリア文化会館がパトリツィア・ザッパ・ムラスに委嘱した、ミラノを題材とするモノローグです

ミラノ生まれのザッパ・ムラスが、大聖堂、スフォルツェスコ城、ガッレリアなど象徴的な場所を辿り、ミケランジェロの遺作「ロンダニーニのピエタ」やレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」といった芸術作品を取り上げながら、映像と音楽をまじえ、ミラノの町とそこに生きてきた自身の想いを語ります

ザッパ・ムラス個人の思い出が町の記憶と重なり、過去が現在、未来と交錯し、時を超越しています

洗練された文化を育んできたミラノ
この町がもつ豊かさと奥深さを伝えるザッパ・ムラスの語りの魔術...

        *        *        *

イタリア語のムラスの感情豊かな語りと 関口英子先生のテキスト翻訳による字幕が 頭の中でちゃんとひとつに結びついて 気持ち良かった...

特にミケランジェロ作の「ロンダニーニのピエタ」がミラノにやってきたエピソードは驚きですが それすらも驚きと感じさせないほどの 流れるような朗読はさらに続きます

ミラノのドゥオモ そしてダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の制作当時のエピソード ミラノの通りの名前を「街を読む」感覚で辿り 他のローマやフィレンツェ ヴェネツィアとは違って街の美しさを外から眺めるのではなく 小さな通りの中に隠れている美を探し当てる街 それがミラノ...

またミラノに流れる4つの川と運河について語り ミラノは隠れた「水の都」と表し ダ・ヴィンチの「岩窟の聖母」が依頼主の希望とはかなり違った出来であったことなど... それらを感情豊かに朗読し またスクリーンにはミラノの街のノスタルジー溢れる映像が流れ 暗いステージに浮かび上がるムラスの静かに流れる朗読 私は特に 聖母マリアがかぶるというブルーの布を被って朗読したシーンに惹かれました 


暑い夏がようやく過ぎて 次々とイベントが盛りだくさんのイタリア文化会館 せっせと足を運んでいます

開催のお知らせは こちら
素晴らしいイベントを開催してくださいましたイタリア文化会館に感謝申し上げます

* ミラノ万博 2015年10月31日(土)に無事終了しましたね~ 皆様本当にお疲れ様でした!!


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「われ、レオナルド ダ・ヴィンチとのありえない対話」が開催されます(2015.2.16)@イタリア文化会館

2015年02月07日 | イタリアの演劇
「われ、レオナルド ダ・ヴィンチとのありえない対話」が開催されます(2015.2.16)@イタリア文化会館



日程: 2015年2月16日(月) 18時30分(開場18時)
於 イタリア文化会館
演出・主演:マッシミリアーノ・フィナッツェル・フローリ 

われ、レオナルド ダ・ヴィンチとのありえない対話」は、俳優で演出家のマッシミリアーノ・フィナッツェル・フローリが、万能の人ダ・ヴィンチを取り上げ、演劇や美術、コンテンポラリーダンスを融合した作品です。

フローリ扮するダ・ヴィンチが、さまざまな質問に答える形でストーリーが展開します。

チェロの音色に誘われて現れたダ・ヴィンチ。どんな子どもだったのか? “良き画家”になるには? 絵画と科学の関係は? などと対話が始まります。
そして話題は解剖学や心理学、「最後の晩餐」、宗教にも及びます。使われているのは当時の言葉で、『絵画論』をはじめ、ダ・ヴィンチの著作が多く引用されます。

また対話の前には、ミケーラ・ルチェンティがダ・ヴィンチの作品「ウィトルウィウス的人体図」にインスピレーションを得て振付したダンスも繰り広げられます。

本作は、2012年ロンドンでレオナルド・ダ・ヴィンチ展開催を機に初演されました。本年のミラノ国際博覧会期間中にも上演される予定です。

*日本語字幕付 要申込み

演出・主演:マッシミリアーノ・フィナッツェル・フローリ
出演・チェロ:三上 由里子
ダンス:ミケーラ・ルチェンティ、アレッサンドロ・パッレッキ

詳しくは こちら

*情報をいただきましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます

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デ・フィリッポ作「奇術師シックシック」公演のお知らせ(2015.2.6)@イタリア文化会館

2015年01月15日 | イタリアの演劇
デ・フィリッポ作「奇術師シックシック」公演のお知らせ(2015.2.6)@イタリア文化会館

舞台、映画で活躍するイタリアの名優で名演出家カルロ・チェッキが初来日し、エドゥアルド・デ・フィリッポ作の「奇術師シックシック」の公演を行います。
(日本語字幕付)

カルロ・チェッキが健康上の理由により来日ができなくなりましたので、公演を延期させていただくことになりました。
新しい公演日時につきましては、決まり次第サイトにてご案内いたします。



奇術師シックシック Sik-Sik l’artefice magico:

1929年にエドゥアルド・デ・フィリッポによって書かれた一幕物の戯曲。

ナポリ方言の“sicco”(痩せこけたという意味)に由来するSik-Sik(シッ クシック)は主人公の名前である。奇術師のシックシックは場末の芝居小屋 で妻のジョルジェッタと助手のニコラとともにショーを行っていた。

ある晩、ニコラが姿を見せず、シックシックはたまたま居合わせた、ちょっと間抜けなラ フェーレを代わりに使うことに。ところが、ショーが始まる直前にニコラが現れ、シックシックの助手がふたりになる。彼らが喧嘩を始め、ショーはめちゃくちゃに。しかし、観客はその様子に大喜びである…。

カルロ・チェッキは2002年から同作品をレパートリーに加えている。その後、劇団マルケ・テアトロが2007~2008年にチェッキ演出の同舞台を制作し、2012年には、アドリア海沿岸地域の文化振興プロジェクトArcheo.sで再演している。

詳しくは こちら

*情報をいただきましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます

*2012年5月にイタリア文化会館で見たデ・フィリッポの「デ・プレトーレ・ヴィンチェンツォ特別上映会」のリポートは こちら


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影絵劇団コントロルーチェ パフォーマンス「ガリバー 山男の影で」のお知らせ(2014,6.22)@イタリア文化会館

2014年06月06日 | イタリアの演劇
影絵劇団コントロルーチェ オペラと影絵パフォーマンス 「ガリバー 山男の影で」のお知らせ(2014,6.22)@イタリア文化会館


子供のためのガリバー旅行記。小人国と巨人、ヤフーと知的な馬の種族フウイヌムなどの住む国々をガリバーが旅します。
アイロニーと驚きにあふれるスウィフトのイマジネーションの世界を影絵で再現します。
制作はORT(トスカーナ州立管弦楽団)、音楽はブルーノ・モレッティで、当日はライブ演奏されます。


日程: 2014年6月22日(日)
時間: 15時 (開場14時30分)
場所: イタリア文化会館アニェッリホール
主催: イタリア文化会館
協力: フィアット クライスラー ジャパン

入場無料(要申込)


影絵劇団コントロルーチェ


コントロルーチェは1994年トリノで、コラリーナ・デ・マリア、アルベルト・ヨナ、ヘナロ・メレンドレス・チャスによって結成された。形、色彩、音楽、動きを融合した実験的な作品を制作している。世界各地のフェスティバルに参加。また、A.バリッコ、V.カポッセーラ、P.ポーリ、M.ブルネッロ、ボローニャ歌劇場、トリノ王立歌劇場、国立映画博物館(トリノ)など多くの音楽家、俳優、ダンサー、楽団とコラボレーションしている。主な作品に、「ディドとアエネアス」(音楽H.パーセル)、「ナウフラジ/難破」(音楽R.シューマン)、「ダチョウと牛 コクトーへのオマージュ」、「ピエロ・リュネール/月に憑かれたピエロ」(音楽A.シェーンベルク)など。


詳しくは こちら

* 以前ピノッキオの公演を見に行きましたが ライブはすごくいいですよ!! お子さんにも楽しめると思います

*情報をいただきましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます





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影絵劇団コントロルーチェ 舞踏、音楽、影絵パフォーマンス「俳句 HAIKU」(2014.6.18)イタリア文化会館

2014年06月05日 | イタリアの演劇

影絵劇団コントロルーチェ 舞踏、音楽、影絵パフォーマンス「俳句 HAIKU」のお知らせ(2014.6.18)イタリア文化会館エキシビションホール


イタリアの影絵劇団コントロルーチェと 日本の舞踏ユニット「」の共同制作による「俳句 HAIKU」は、舞踏、影絵、映像の融合を目指した実験的な作品です。

俳句を題材にして、情感あふれる繊細な世界を 光、影、動きで表しています

音楽はニコラ・カンポグランデが俳句をイメージしながら書き下ろしたもので、当日はライブ演奏されます:

日程: 2014年6月18日(水)
時間: 19時30分 (開場19時)
場所: イタリア文化会館エキジビションホール
主催: イタリア文化会館
協力: 協賛:フィアット クライスラー ジャパン

入場無料。要申し込み (席に限りがありますので、必ずお申し込みください)


スクリーン&舞台演出:ヘナロ・メレンドレス・チャス
音楽:ニコラ・カンポグランデ
ビデオ:ジュゼッペ・ザンボン
写真:マウロ・グジリエルミノッティ
演出協力:コラリーナ・デ・マリア、アルベルト・ヨナ
制作:影絵劇団コントロルーチェ/ユヴァッラ・ムルティテアトロ
宣伝:相良泰子(デショウ・プロダクションズ)

出演

山口詠子(ピアノ)
雫境(舞踏)
ヘナロ・メレンドレス・チャス、アルベルト・ヨナ(影)


影絵劇団コントロルーチェ


コントロルーチェは1994年トリノで、コラリーナ・デ・マリア、アルベルト・ヨナ、ヘナロ・メレンドレス・チャスによって結成された。
形、色彩、音楽、動きを融合した実験的な作品を制作している。世界各地のフェスティバルに参加。
また、A.バリッコ、V.カポッセーラ、P.ポーリ、M.ブルネッロ、ボローニャ歌劇場、トリノ王立歌劇場、国立映画博物館(トリノ)など多くの音楽家、俳優、ダンサー、楽団とコラボレーションしている。
主な作品に、「ディドとアエネアス」(音楽H.パーセル)、「ナウフラジ/難破」(音楽R.シューマン)、「ダチョウと牛 コクトーへのオマージュ」、「ピエロ・リュネール/月に憑かれたピエロ」(音楽A.シェーンベルク)など。


詳しくは こちら

他にもコントロルーチェの演劇(6月22日)・ロベルト・デマルキ展(6/14~7/7)の案内があります

* 情報をいただきましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます




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「ピノッキオ 操り人形の物語」パフォーマンスに行ってきました(2014.3.7)@イタリア文化会館

2014年03月08日 | イタリアの演劇
「ピノッキオ 操り人形の物語」リーディング・ダンス・パフォーマンスに行ってきました(2014.3.7)@イタリア文化会館


イタリア文化会館が1年にわたり実施するプロジェクト「ピノッキオ 2014」のスタートイベントである マッシミリアーノ・フィナッツェル・フローリ氏によるリーディング・ダンス・パフォーマンス「ピノッキオ 操り人形の物語」の公演に行ってきました:

舞台の袖に置かれた木彫りの丸太  長~い鼻だけがついているそれは ピノッキオを思わせる 
舞台の袖から語り部の話に合わせて二人の踊り手が現れ 生まれたてのピノッキオのように最初はぎこちなくぐにゃぐにゃと骨なしの動きで 次第にしっかりと動き始め…アントニオ親方の語りからジョペット爺さんとのやりとり そしてピノッキオの誕生 金貨を見せてキツネとネコに騙されたり 嘘をついて長い鼻がどんどん伸びたり 勉強をしない子供の国に行ってロバの耳になってしまったり あげくにサメの腹に入ってジョペット爺さんと再会し一緒に命からがら逃げて 最後は人間へと生まれ変わり…傍らには木彫りの人形だった時のビノッキオが椅子の上に座っている…息つく間もなくストーリーは次第に展開し ぐいぐいと惹きこまれた 

大きな日本語字幕もあり理解しやすく ニーノ・ロータとフィオレンツォ・カルピによる音楽はフェリーニ風の幻想的な世界を思わせ雰囲気がありとても素晴らしかった

文学、演劇、ダンス、音楽が融合したパフォーマンスで 主演のフィナッツェル・フローリが 日本でもよく知られたC.コッローディの作品「ピノッキオ」に出てくるさまざまな登場人物を独りで演じ 各登場人物の声色も素晴らしく スタイルも顔もよく似た二人の女性のダンスもストーリーを効果的に演じていてとてもよかった 

大勢の観客の中にはイタリア人の子供さんもいたようで嬉しかった イタリアの有名なピノッキオのストーリーをあらためて堪能させていただきつつ また今年一年イタリア文化会館が繰り広げる「ピノッキオ 2014」シリーズに期待しつつ 会場をあとにしました

       *       *       *

リーディング・ダンス・パフォーマンス:マッシミリアーノ・フィナッツェル・フローリ
ダンス振り付け:ミケーラ・ルチェンティ
ダンス:グエンダリーナ・ディ・マルコ、マルタ・ルッキーニ
音楽:ニーノ・ロータ、フィオレンツォ・カルピ

開催のお知らせは こちら

*すばらしい公演を開催していただきましたイタリア文化会館様 関係者の皆様に心よりお礼申し上げます

*今日は引き続き日伊協会の「エルバ島セミナー」に行ってきます!
 



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「ピノッキオ 操り人形の物語」のお知らせ(2014.3.7)@イタリア文化会館

2014年02月25日 | イタリアの演劇
「ピノッキオ 操り人形の物語」リーディング・ダンス・パフォーマンス開催のお知らせ(2014.3.7)@イタリア文化会館

イタリア文化会館が1年にわたり実施するプロジェクト「ピノッキオ 2014」の一環として、マッシミリアーノ・フィナッツェル・フローリ氏によるリーディング・ダンス・パフォーマンス「ピノッキオ 操り人形の物語」の公演を開催します。

日本でもよく知られたC.コッローディの作品「ピノッキオ」をもとに制作された文学、演劇、ダンス、音楽が融合したパフォーマンスで、フィナッツェル・フローリが「ピノッキオ」に出てくるさまざまな登場人物を演じ、2人のダンサーが舞台を盛り上げます。

また、ニーノ・ロータフィオレンツォ・カルピによる音楽はフェリーニ風の幻想的な世界を創り上げます。

日程: 2014年3月7日(金) 18時30分 (開場18時)

場所: イタリア文化会館 アニェッリホール

主催: イタリア文化会館

入場無料。要予約

*上演時間:90分(休憩なし)
*日本語字幕付

リーディング・ダンス・パフォーマンス:マッシミリアーノ・フィナッツェル・フローリ
ダンス振り付け:ミケーラ・ルチェンティ
ダンス:グエンダリーナ・ディ・マルコ、マルタ・ルッキーニ
音楽:ニーノ・ロータ、フィオレンツォ・カルピ

お申し込み:件名を「3月7日パフォーマンス」として、お名前、電話番号、参加人数を明記の上、メールにてeventi.iictokyo@esteri.itまでお申し込みください。

お問い合せ:イタリア文化会館 Tel. 03-3264-6011(内線 29, 13)

詳しくは こちら

*観客参加型のパフォーマンス なかなか面白そうですよ!!

*情報をいただきましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます


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エドアルド・デ・フィリッポの「デ・プレトーレ・ヴィンチェンツォ特別上映会」に行きました(2012.5.17)

2012年05月27日 | イタリアの演劇
エドアルド・デ・フィリッポの「デ・プレトーレ・ヴィンチェンツォ特別上映会」に行ってきました(2012.5.17)


5月の爽やかな金曜の夕方 イタリアでは知らない人のいないという有名な劇作家・俳優・演出家・詩人エドアルド・デ・フィリッポの戯曲「デ・プレトーレ・ヴィンチェンツォ」特別上映会に行ってきました

彼の戯曲集は日本初の刊行とのことで この戯曲集刊行の立役者となられたイタリア会館・福岡のドリアーノ・スリス館長が日本語で挨拶し 終了後も質疑応答などに応じてくださいました 
この日本発の戯曲集(全5巻) その企画・刊行にあたったのはこのイタリア会館・福岡です 

彼なくしてはこの戯曲集の日本での刊行はなかったとのこと 歌舞伎の世話物のような 人情味溢れたそしてコミカルな中にもちょっぴり物悲しい ナポリ生まれのヴィンチェンツォの生い立ちとその運命を演じた「デ・プレトーレ・ヴィンチェンツォ」(姓のあとに名が来るのは通常とは逆で 教養のない人を表すそうです)  147分もの作品でしたが古き良き時代を感じさせる 心あたたまる戯曲でした 彼の作品の中では比較的ナポリ訛りが少ないとのこと 

ナポリに生まれ 生きてゆくために泥棒になるよりなく 恋人のニヌには自分は貴族の生まれだと見栄をはり いつか人生を変えてやると豪語していましたが 聖ヨゼフの加護のもとで次々と奇跡が起こるものの やがて… 話はどんどん展開し 最後は物悲しいラストを迎えます 原作者エドアルド・デ・フィリッポ自身も作品中で演じており 主人公ヴィンチェンツォは彼の息子が演じています 

これは劇場の中で撮ったもので この作品は1962年初演ですが 1976年に 一度だけ観客なしでRAIによって撮影されたものだとのこと 
スリス氏は やはり彼の演技でなければ…と 日本人が演じたとしても なかなかこのナポリ訛りで伝わるものの味は出せないだろうとおっしゃっていました 彼の深い長年の思いがなければこの日本発の書籍+DVD化は実現されなかっただろうとのことで 深い感銘を受けました 

フェデリコ・フェリーニ オーソン・ウェルズ ダリオ・フォなど 有名なイタリア人映画監督や俳優がこぞって師と仰ぎ 一般市民からも愛され続けているエドゥアルド・デ・フィリッポ 1900年生まれの彼が亡くなった時は国会で黙祷をしたそうです


テンポの速い最近の作品(映画でも歌でも)とは違い ゆったりと進んでゆきますが 聞き取りやすくわかりやすく 素直に楽しむことができました イタリアでは有名で 喜劇俳優トトと演じたこともあったそうです

後援してくださったフィアットのサイトのインタビュー記事は こちら

特別上映会のお知らせは こちら


*情報をいただきましたイタリア文化会館に心よりお礼申し上げます

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エドゥアルド・デ・フィリッポ原作『デ・プレトーレ・ヴィンチェンツォ』 特別上映会のお知らせ(2012.5.17)

2012年05月14日 | イタリアの演劇

エドゥアルド・デ・フィリッポ原作『デ・プレトーレ・ヴィンチェンツォ』 特別上映会のお知らせ(2012.5.17)



『デ・プレトーレ・ヴィンチェンツォ』 特別上映会(日本初公開/日本語字幕)

エドゥアルド・デ・フィリッポ戯曲集+DVDの発刊を記念して、エドゥアルド・デ・フィリッポ原作『デ・プレトーレ・ヴィンチェンツォ』の舞台公演収録DVD上映会を行います。
上映会後、本書監修者のドリアーノ・スリス氏らによるトークを予定しています。

エドゥアルド・デ・フィリッポ Eduardo De Filippo (1900-1984)
1900年代のイタリア演劇界をリードした国際的に有名な劇作家、俳優、詩人。後世に多大な影響を与え続け、ネオレアリズモ映画やイタリア式コメディーの 新しい着想の原点となった。フェデリコ・フェリーニ、オーソン・ウェルズ、ダリオ・フォなどが師として仰ぎ、多くの多才な監督や俳優が生まれた。現在もルカ・デ・フィリッポ劇団によって、イタリア各地で 上演され、衰えることのない人気を博している。

デ・プレトーレ・ヴィンチェンツォ
父なし子としてナポリの底辺で生まれたヴィンチェンツォ。社会から排除され、生きていくために泥棒になるより他なかった。見栄っ張りな彼は「自分は貴族の血を引いている」と本気で思い込み、恋人のニヌッチャといつか人生を変えてやると確信していましたが・・・。書き下ろし1957年、初演1962年。

詳しい情報はこちら


日程: 2012年5月17日(水)  17時30分
場所: イタリア文化会館 アニェッリホール
主催: イタリア会館・福岡、イタリア文化会館東京
協力: イタリア大使館、ナポリ市、フィアット グループ オートモービルズ ジャパン株式会社、
入場無料(お席に限りがあります。お早めにお越しください)
http://italiakaikan.com/
http://eduardo-in-japan.com/

珠玉の戯曲集全5巻 日本発の書籍+DVD化!
詳しくは こちら


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講演・映画上映会:「カルロ・ゴルドーニ~世界の大劇場ヴェネツィア」のお知らせ(9/16)

2011年08月17日 | イタリアの演劇
講演・映画上映会:「カルロ・ゴルドーニ~世界の大劇場ヴェネツィア」のお知らせ
SIMPOSIO E PROIEZIONE FILM: Carlo Goldoni, il Grande teatro del mondo(9/16)



18世紀イタリアを代表する喜劇作家であり、近代演劇の父と謳われるカルロ・ゴルドーニ(1707-93)
その足跡を辿り 彼が活躍したヴェネツィアの街と文化にスポットライトを当てたドラマ・ドキュメンタリー映画《カルロ・ゴルドーニ ― 世界の大劇場ヴェネツィア》(A. ベッテーロ監督作品)を、このたび日本で初めて上映することになりました

本作品は イタリア政府文化省から優れた映画に与えられる「フィルム・デッセイ」に選ばれたほか 各国の映画祭ですでに上映され 数々の賞に輝いています
200名を超す俳優とエキストラが出演するドラマ部分に ゴルドーニ作品の貴重な舞台上演の様子や イタリアの著名な俳優・演出家のインタビューを挿入した内容豊かな作品ですが 合間に映し出されるヴェネツィアの美しい街並みと 背景で流れるイタリア・バロック音楽が この映画の魅力をいっそう引き立てるものとなっています(イタリア語上映、日本語字幕つき)

今回はこの映画の上映に合わせて イタリア演劇とオペラの研究者による講演会を開催いたします
気鋭のゴルドーニ研究者として活躍されている大崎さやの氏 史料調査を中心に18世紀ナポリ派オペラを研究されている山田高誌氏をお迎えし 劇作家・リブレット作者としてのゴルドーニの革新性についてお話いただきます

◎ 日程: 2011年9月16日(金)
◎ 講演: 17:00~18:00 (16:30開場)
◎ 上映会: 18:30~ ※上映前に西川教授によるプレトークあり
◎ 会場:慶應義塾大学 三田キャンパス 北館ホール(港区三田2-15-45 JR田町駅・都営地下鉄三田駅から徒歩8分:アクセス・マップhttp://www.keio.ac.jp/ja/access/index.html
◎ 入場料: 無料 (事前申込不要)
◎ 主催: 慶應義塾大学アート・センター、ダンテ・アリギエーリ協会東京支部
◎ お問い合わせ:(03) 5427-1621 (慶應義塾大学アート・センター)
◎ メール: ac-goldoni@adst.keio.ac.jp
◎ 後援: 在日イタリア大使館

慶應義塾大学アート・センター (東京都港区三田2-15-45)
http://www.art-c.keio.ac.jp/event/log/330.html
ご案内: http://www.il-centro.net/dante/images/eventi/110101/goldoni01.pdf

*カルロ・ゴルドーニは 「二人の主人を一度に持つと」等の作品で知られ かのアルレッキーノ(コンメディア・デッラルテの道化役)を作るなど イタリアの演劇改革を試みた18世紀のヴェネツィアの劇作家です 
コンメディア・デッラルテ / Commedia dell'arteについては:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%83%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%86

*掲載をご快諾いただきました主催者の慶應義塾大学アート・センターに 心よりお礼申し上げます


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