日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

映画「カルロ・ゴルドーニ、世界に誇るヴェネツィアの大劇場」リポート(2014.11.10)@イタリア文化会館

2014年11月29日 | イタリア映画・映画
イタリア映画特別上開会 芸術に生きる「カルロ・ゴルドーニ、世界に誇るヴェネツィアの大劇場」に行ってきました(2014.11.10)@イタリア文化会館


この映画会は世界イタリア語週間の一環として行われた「特別上映会 芸術に生きる」としてダンテ・アリギエーリ協会の協力を得て開催されました 

18世紀イタリアを代表する喜劇作家であり 近代演劇の父と謳われるカルロ・ゴルドーニ(1707~1703)の生涯を綴るドキュメンタリー映画で 最初に静岡文化芸術大学の高田和文氏による解説がありました

当時ヴェネツィアで大人気を博していたコンメディア・デッラルテ(commedia dell'arte) それは仮面をかぶりおどけてみせる仮面即興劇でパターン化されたものでした 

それを写実主主義に基づき仮面をばすして台本中心とし 英雄ではなく市井の人々の喜怒哀楽を描く人物描写中心の演劇に改革しようとしたゴルドーニ(医師の息子で一度は弁護士となるも演劇を志す)はしかし カルロ・ゴッツィ等の従来の保守的な演劇人たちから攻撃され 55才でパリへと移住し そのままヴェネツィアで86才で息を引き取ります 

あまりにもコンメディア・デッラルテが人気があったため イタリアではフランスのような写実主義が根付くのが遅れてしまったそうで 確かに映画の中に出てきたアルレッキーノのオーバーな身振り手振りを使ったおどけっぷりは大衆に受けるというのはよくわかりました
特に有名なのは「二人の主人を一度に持つと」(1746)で アルレッキーノの演劇は日本にも3回来日したとのこと 

ゴルドーニが意を決してパリに移住したのに そこではなかなか仮面をはずした写実主義の演劇が受け入れられておらず そこで編み出したのが コンメディア・デッラルテしか演じられずフランス語も拙い俳優中心ではなく モノを主役として作品を創るアイディアによりフランスに移住後に生まれた「扇(ventaglio)」 ひとつの扇を巡って人々が色々な騒動を引き起こすというもので その後は群像劇に移ってゆきます

映画の中では従来のコンメディア・デッラルテを改革しようとするもなかなか改革が進まず カルロ・ゴッツィという保守的な演劇人に攻撃され パリのイタリア座というイタリア人劇団の誘いに乗り移住を決めるくだりの 奥様とのやり取りのシーンがとても面白かったです

パリではイタリア座との契約が切れたあとは フランス王家のイタリア語教師として働いたり 最後はフランス王室からの年金も尽きてしまい 理想の晩年とはいかなかったようです
こうしてゴルドーニの生涯をドキュメンタリー映画として見ることができたのは イタリア演劇の歴史を知る上でとても貴重なことでした

開催のお知らせは こちら

素晴らしいイベントを開催してくださいましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます

* 「二人の主人を一度に持つと」オペラシアターこんにゃく座の舞台は こちら(2014.12.11~12.14)



映画(全般) ブログランキングへ

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日伊学院主催「ローマ語学学校来日SPECIAL WEEK」第3弾「ローマ散策」に参加しました(2014.11.6)@日伊学院

2014年11月26日 | イタリア留学
日伊学院主催の「ローマ語学学校 来日SPECIAL WEEK」第3弾「ローマ散策」に参加してきました(2014.11.6)@日伊学院

昼はミラノで~夜はローマ(笑) 青山一丁目から次は渋谷~ さてこの夜は日伊学院主催の「ローマ語学学校 来日SPECIAL WEEK」の第3弾 Torre di Babele校の「ローマ散策」に参加してきました:

早めに着いたらなつかしのEnzo校長先生と日本人スタッフのSさんに再会!! ようやっと校長先生に私の顔を覚えていただけたようです(^_^)← と思ったら 留学前から2年に一回ずつ留学セミナーに参加し続けてましたので 前からご存じだったそうです~(笑)

   *       *       *    

ローマのcentro storico Tiberina島はローマ発祥の地であること estate romanaという夏のローマの風物詩ともなったテヴェレ川の中州で行われる(そのために涼しい)映画その他の夏のイベント ユダヤ料理の話 アマトリチャーナには玉ねぎは入れないこと(笑) カルボナーラ リガトーニ パイアータ(小腸intestiniを使った料理) サルティン・ボッカ テルミニ駅近くのジェラテリア ボルゲーゼ公園のジャズフェスティバル 5本の水道橋acquedotti トラヤヌス帝のforoが歴史上最初のショッピングセンターだったこと(しかも3階建て!) ローマ発祥の地のlupa(牝狼) romoro remoの像 テスタッチョ サッカーのこと コロッセオ オベリスクがエジプトから入ったこと 等々...前半はローマの観光や歴史等の説明を聞きました


そして後半は3つのグループに分かれて東京観光をロールプレイ 
そらきた!! と(笑) この春にイタリア人留学生たちを浅草に案内したことをものすごい速さで思い出しつつ 結局私のグループはスカイツリーについて発表しました 
日本文化紹介とか東京の歴史等は やはりちゃんと日本語でも説明できるようにしておかないと恥ずかしいと反省(-_-;) 

日本に来るイタリア人等を案内するだけでなく イタリアに行った時にもむこうから聞かれますからね~ 今の日本について等 私も先月南イタリアに行った時にやはり聞かれました 彼はちゃんと自分の国や故郷について説明してくれたのに...あぁ恥ずかしい(/ω\)


また 語学学校で他の国の人がどんどん喋る中 日本人だけが大人しくしていてはダメ!!とのことで 「わかる(言える)言葉があったらとりあえず発言しよう!!」 とのアドバイス( `ー´)ノ
これがまた翌日のドイツ語レッスンで早速役立ちました! どうしても反論したいことがあったのでとりあえず喋って相手を納得させられたのです(笑)
これを黙ったままでいてはのちのち後悔するだろうと思い必死で喋りました( `ー´)ノ
 
「この単語をイタリア語で言えないために 結局最後まで発言ができないままで終わってしまった~」ということのないように!!


その後 Torre di Babele校の紹介ビデオを見ながら(懐かしい~) 今は「オーダーメイド留学」という 語学+自分のやりたいことを組み合わせた留学が流行っていることを聞きました 時間を延長してくださり 日伊学院留学担当スタッフの方とも熱い会話を交わしながら 思い切りこの夜はイタリア語のシャワーを浴びてきました!!

今回のセミナーは 今までと違い 後半は参加者が主体となり グループごとに発表するワークショップ形式だったので 聞くだけでなく話せてとてもよかったです 
よどみないイタリア語の流れる中 私たちの顔を見ながら時々助けてくださる通訳のSさん ありがとうございました!!

さてこの翌日からイタリア留学セミナーが始まる中 スタッフの皆さん連続3日間どうもお疲れ様でした!!

開催のお知らせは こちら

* というわけで私も独検準1級が無事終わり どうにかイタリア語も復活できそうです ^^) _旦~~



イタリア語 ブログランキングへ

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

独検準1級が無事終わりました(2014.11.23)

2014年11月24日 | ドイツ語・独検
独検準1級が無事終わりました(2014.11.23)


11月23日(日) 独検準1級が無事終了しました 独検は2回目なので前回よりも緊張せずに終わりました

今しがたHPに回答速報が出たので採点してみると 筆記71/127 リスニング 32/36 合計103/163で63% 合格ラインは52~62%で変動するので(ここ数年は低め) どうにかぎりぎり合格か?!という感じでしょうか~ 

筆記のミスをリスニングでどうにかカバーした感じで 特に「並べ替え」ができなかったのが響いてしまいました いや~思ったより点取れなかったです~(/ω\)

   *             *             *    

11月23日(日)は午前の部でして 早めに会場に着いて 昨日まで使っていた鉛筆を削ってくるのを忘れたのにはたと気づき(笑) まぁいいか~と思って待機 先に90分の筆記 15分トイレ休憩をはさんでリスニング 

筆記は過去問7冊を2回ずつやっていたので早く進み 自分の計算(大問1つにつき15分前後)よりもずっと早く進み 見直しがゆっくりできました

リスニングはとにかく早くて 特に第2部は 答え(9つの回答の中から4つを選ぶ)を考えて書いて解答用紙に記入するのに制限時間が1分×2回しかないため 迷っている暇などない!! えぃっと決断しないと時間切れになってしまうので大変でした~Σ(゜Д゜) ←ミス1つだけですんでホッ...

会場を出たら この日はTOEICやら福祉関係や他の語学の検定が目白押しで 幼稚園児のような小さな子がTOEIC受けにきているのでびっくり 傍らではキャンパスで結婚式を終えたカップルが撮影してたりとか楽しんで帰ってきました(^_^) 

帰りに本屋さんで辞書や参考書をチェックしたり ずっと見たかったイタリア映画「フォンターナ広場の陰謀」のDVDを借りてきました♪ あぁやっと自由になれる!(^^)!

    *             *             *     

今回の独検準1級は だいたい伊検2級から作文をはずしたくらいの難易度でした

6月22日に独検2級に合格してから すぐに独検準1級の準備に取りかかり 過去問あと2冊を残したところで 10月にナポリに行ってきました
それまでずうっとドイツ語ばかりやってたので ナポリ行きの下調べやイタリア語がぎりぎりになってしまい 両立の難しさを体感しました 

でも 合格ラインに入ってから安心してイタリアに行かれたのは 気分的にとても落ち着いてその点はよかったです(^_^)

そして帰国後色々忙しくしていて ようやく残りの過去問に取りかかり 無事終了した時には7割前後取れるくらいになっていました ちなみに準1級の合格ラインは 52~63%くらいです え~っイタリア語検定と比べると合格ラインが低い 部門ごとの足切りもないし作文もないし~Σ(゜Д゜)
でも 過去問やって合格ラインでも 当日は何が起きるかわからない 結局ぎりぎりのようです トホホ...(/ω\)

というわけで 電車一本で行かれる(2級の時とは違う)近所の大学に受けに行ってきました 
独検は人数が多いせいか 秋季は試験会場の数が多くて選べるんですよ♪ 毎回違う大学で受けちゃおうっと♪ (伊検は一か所) そして受験される方たちもだいたい若い人が多くて私のような年代では男性が中心でしたね~


あぁこれでやっとイタリア語に取りかかれる~ ←だから~ 独検二次対策があるってば~ 

独検は こちら
 



にほんブログ村 外国語ブログ ドイツ語へにほんブログ村

にほんブログ村 外国語ブログ ドイツ語へにほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フランチェスコ・M. カタルッチョ 講演会「ウフィッツィ美術館」のお知らせ(2014.11.26)@イタリア文化会館

2014年11月22日 | イタリアの美術館・博物館
フランチェスコ・M. カタルッチョ 講演会「ウフィッツィ美術館」のお知らせ(2014.11.26)@イタリア文化会館


ウフィッツィ美術館は、世界有数のコレクションを誇り、年間170万人もの来館者があります。
ヴァザーリが設計した〝川沿いに宙に浮くように”建つU字型の美しい建物は、明るく広い廊下と不規則ないくつかの展示室からなっています。

この美術館のもとになったのは、ヴェッキオ宮殿内の〝秘密の部屋“にあったメディチ家のフランチェスコ1世の蒐集品です。美術と錬金術に魅せられたフランチェスコ1世は、ここを〝驚異の間”とし、考古学的資料、防腐処理を施した動物、貴石などを展示しました。

その後ウフィッツィ美術館内の八角形の間トリブーナに移されたこれらの収集品は、来館者を驚嘆させ、フィレンツェの街にある方向性を示しました。
とりわけ、数十枚の著名人の肖像画は、今もなお、ウフィッツィ美術館のコレクションの最も重要なものとなっています。

ウフィッツィ美術館は短時間ですべての展示品を見ることはできません。往々にして有名な絵画だけを見て、あまり知られていない名品は見過ごしてしまいがちです。そこで、本講演では、ウフィッツィ美術館のコレクションの全体像をとらえる一助となるよう、知名度の低いものも含めた8点の作品をとりあげて解説します。

ジョッティーノ 「ピエタ」(1360年)
フィリッポ・リッピ 「聖母子と二人の天使」(1465年頃)
サンドロ・ボッティチェッリ 「誹謗」(1495年頃)
レオナルド・ダ・ヴィンチ 「受胎告知」(1472年頃)
ジョヴァンニ・ベッリーニ 「宗教的寓意」(1490年、あるいは1504年)
ミケランジェロ・ブオナローティ 「聖家族」(1506年から1508年頃)
セバスチャーノ・デル・ピオンボ 「アドニスの死」(1512年頃)
ポントルモ 「エマオの晩餐」(1525年)

ディスカッサント:小佐野 重利(東京大学大学院教授)
講師:フランチェスコ・M. カタルッチョ 


日程: 2014年11月26日(水) 18時30分(開場18時)
場所: イタリア文化会館 アニェッリホール
主催: イタリア文化会館

入場無料。要予約

詳しくは こちら

* イタリア文化会館では 他にも様々な催しが開催されています 詳しくは こちら

* 情報をいただきましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます


美術館・ギャラリー ブログランキングへ


にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本イタリア料理協会主催「第4回ACCI Gusto」リポート(2014.11.18,19)@都立産業貿易センター浜松町館

2014年11月20日 | イタリア料理・イタリアン食材


日本イタリア料理協会主催「第4回ACCI Gusto」リポート(2014.11.18.19)@都立産業貿易センター浜松町館




イタリア料理に欠かせない食材・飲料・機器等が一堂に揃う展示会 Acci Gustoも4回目を迎えました 
日本イタリア料理協会会員シェフを中心とした各種デモンストレーションもあります

「イタリア料理に関する正しい情報を提供しつつ、「本当のイタリア料理」を通じてイタリア料理ファンをより多く獲得し 日本のイタリア料理マーケット ひいては日本食のマーケットのさらなる発展に寄与します」というコンセプトで 2014年11月18日(火)・19日(水)に開催されました

日本イタリア料理協会」は1988年に設立されたイタリア料理のシェフの団体で ACCI Gustoは日本イタリア料理協会(Associacione Cuochi Cucina Italiana)の略ACCI そして味覚のgustoから名づけられました

今回は 独検を週末に控えた私の代わりに 会員さんに行っていただきました 以下はそのリポートです:

 * * *

初日の15:30からのレストラン「アルポルト」のオーナーシェフ 片岡護さんのデモンストレーションに合わせて 友人と参加したのですが 「豚バラと栗の煮込み」をペンネと和えたレシピで 試食ができました

(おっ 栗の季節ならではの組み合わせですね!! 片岡シェフには何年か前に調理師学校の文化祭の先生のデモンストレーションに行ったことがあります!)

パスタやコーヒー 乳製品 ワインなどの食品メーカーや 料理に関する本を出版している企業 農業を推進する団体 イタリア料理協会など 80以上のブースが並んでいて チーズやシチリアのお菓子カンノーリ ラザーニアの試食 ワインの試飲もしました

エスプレッソの試飲コーナーもあり アンケートに答えるとエスプレッソが2種類飲め そこで又、色、味などのアンケートに答えました!!

とても楽しく興味深いイベントでした ありがとうございました!!

    * * *

イタリア料理のプロの団体の催しに イタリア料理好きの(そしてオリーブオイルにちょいと詳しい?)会員さんに参加していただき とっても感激されたようです(^_^) 

私だったら 先月ナポリに行ったばかりなので(ダ・ミケーレのピッツァを食べてきたよ~) 2
日目の日本ナポリピッツア職人協会のデモンストレーションに行って見たかったなぁ~ ^^) _旦~~


開催のお知らせは こちら

日本イタリア料理協会は こちら

イタリア料理の日2013(2013.9.16)のリポートは こちら


この場を借りまして あらためて日本イタリア料理協会様にお礼申し上げます



グルメ ブログランキングへ

にほんブログ村 料理ブログ イタリア料理(レシピ)へにほんブログ村



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日伊協会イタリア旅行&留学セミナー「Tutta Milano!」(ミラノ万博紹介)リポート(2014.11.6)@日伊協会

2014年11月18日 | イタリア留学
日伊協会イタリア旅行&留学セミナー2014秋「Tutta Milano!」に参加してミラノ万博について聞いてきました(2014.11.6)@日伊協会

ミラノ万博について詳しく聞けるというので 日伊協会主催の「Tutta Milano!」に参加してきました 

第一部『万博を迎えるミラノを愉しむ』 
講 師:五十嵐 治子(Tutta Italia ワールドエアサービス)


2015年5月1日~10月31日に半年間開催されるミラノ国際博覧会を目前に活気に沸くミラノ
ミラノへの交通アクセスから、周辺エリアの魅力を含めたご滞在プランをご紹介していただきました

ミラノでは過去2回万博が開催されたそうで 1906年は「交通」がテーマだったとのこと センピオーネ公園が開催場所でした
まずは地図を写して場所を確認し 北西にあるRHO(ロー)がメイン会場となるそうです

空中50メートルでの空中ディナー 公式マスコット”Foody”(11種類の野菜・果物でできています) 日本館のロゴのモチーフは祝い箸 イタリア館のモチーフは苗床 84のパビリオンがあること Lonely Planet社発行の「Best in Travel 2015」都市部の第3位にミラノがランキングされていること アリタリアから週4便ミラノ直行便が出ているが 2015年は毎日運航されること等を伺いました


開発目覚ましいポルタ・ガリバルディ地区  特急ItaloのイタロBoxという駅弁と革のシート ポルタ・ヌォヴァ地区の開発計画 エキスポ・ゲートが設けられたスフォルツェスコ城は 会場から離れているがここをミラノの入り口として世界を知ってほしいとのこと また運河のあるナヴォリオ地区等でのナイトライフ ミラノ近郊の小旅行についての紹介 こちらはベルガモ(カッラーラ美術館 ドニゼッティ博物館等) クレモナ(ヴァイオリン工房 音楽ホール等) パヴィア(チェルトーザ修道院他) ヴァレーゼ(サクリ・モンティ)等が紹介されました

...いやぁ~ナポリから帰ったその足でミラノのビデオを見ると別世界です~('◇')ゞ

        *         *          *   


第二部『ミラノEXPOセミナー』 
講 師:WOLFANGO POGGI(スクオーラ・レオナルド・ダ・ヴィンチ ミラノ校 校長)

ミラノ国際博覧会2015年のテーマは『地球に食料を、生命にエネルギーを! 将来を意識した選択』と題して、『』を中心に地球環境や資源、食材、遺伝子組み換え、更には人間の健康まで広く取り扱います。

世界から144カ国が参加し、体に良い、エコな食生活を実現できるように提案されるさまざまな新技術が紹介されます。更に各国の研究結果を体験できる催しや新商品の発表の場となり、賑わうことでしょう。

まずは 国際博覧会(EXPO)についておさらいしました 第1回のエキスポは1851年にロンドンで開催され 28カ国が参加(今回のミラノは144カ国)
有名なのは1889年に フランス革命100年記念で開催されたパリ万博で エッフェル塔がこの時建設されました 1992年ではジェノヴァでも開催されています

テーマは 「地球に食料を、生命にエネルギーを」で ずはり「食」で 各国のパビリオンでは 各国の食文化をテーマに様々なコンテンツがそろっています 日本館も和食(ユネスコ文化遺産に登録)その他の発信がなされます

Cardo と Decumanoという東西南北に走る道を 空中撮影マシンから見るという試みや 2万人が収容できるLake Arenaでは黒い小石が鏡の役割を果たすこと Expo Centerではダンスやワークショップやコンサートが開催され 地中海の丘 スローフードのスタンド パビリオンゼロで食の歴史を辿る Children Parkでの五感を刺激する体験 ミラノ大学農学部のプロジェクトあり(中世の野菜等)
そして9つのエリアに分かれたClusterという集団パビリオンでは Riso  Cacao  Caffe'  Frutte e legumi  Il mondo delle spezie(スパイス)   Bio Mediterraneo  Isole,mare e cibo  Zone aride(乾燥地帯の食と農業) Padilioni self built  food ad beverage(休憩所他) 等があります
  
なぜミラノが選ばれたのか?については10の理由があり イタリアの伝統食を伝える ツーリスト戦略 文化センター 経済の中心 ファッション・デザインの中心地 国際的なショッピング街 世界に向けてオープン 精力的・連結相互 世界に競合するスポーツ 医学研究 等です

エキスポでは3つのエリアに分かれており 新技術や機能を紹介するマーケットやイベントのスペース  実際に体験、体感できるブース  そして地中海ダイエットを実際に食する事ができるリラックススペースが設けられているとのことです

デジタル・スマートシティ
であり 環状水路(vie d'acqua)がTicino渓谷まで続いているミラノ 

マスコットのFoodyの鼻はにんにくですが aglioのナポリ弁であるguaglioという名称とのことで この11種類の野菜・果物はミラノの小学生のコンクールで名前を決めたのだそうです


そしてランブルスコ(エミリア・ロマーニャ州の微発泡ワイン)と ロンバルディアのお菓子アマレッティをいただきながら スクオーラ・レオナルド・ダ・ヴィンチ ミラノ校の紹介ビデオを見ました

EXPOスペシャルコース 『verde, rosso e bianco』は 緑、赤、白の各色に因んだ地中海ダイエットのプログラムとのこと またミラノ万博にちなんだ特別コースもあります
そして 校長先生からダ・ヴィンチ校のマグネットをプレゼントされ 無事閉会となりました

私は前の方に座り 通訳の入る前に笑ったりしていたので校長先生とつい目が合い質問されたりしたのですが ワインに酔っていたのか(?)間違えた答えを言ってしまい赤面~Σ(゜Д゜) 通訳の松山様お疲れ様でした!!


ミラノ万博は こちら

イタリア政府観光局ENITの専用ページは こちら

今はまだ あちこちのサイトでたまに求人等も見かけます イタリア語と開催期間滞在がポイントのようです

開催のお知らせは こちら


*素晴らしいセミナーを開催していただきました公益財団法人日伊協会様に 心よりお礼申し上げます



イタリア語 ブログランキングへ

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第24回イタリア語スピーチコンテスト開催のお知らせ(2014.12.6)@イタリア文化会館

2014年11月16日 | イタリア語
第24回イタリア語スピーチコンテスト開催のお知らせ(2014.12.6)@イタリア文化会館


日伊協会主催の「イタリア語スピーチコンテスト」も今年で24回目を迎えます

書類審査を通過した約10名の方が スピーチとイタリア語による質疑応答で最終審査に臨みます 

今回は審査時間を利用して、トーク・イヴェント「ここから始まるイタリア語(Primo passo verso l’italiano)」を開催します
このスピーチコンテストの2009年優勝者である粒良麻央さんと 2013年優勝者の本多祐太朗さん 粒良さんとともにNHKテレビ講座にご出演中で日本語にも堪能なアンドレア・フィオレッティさんをお招きし 日伊協会イタリア語主任講師の押場靖志先生の司会で 外国語を学ぶ楽しさや学習のコツについてトーク・ショー形式でお話しいただきます:

日 時 2014年12月6日(土)
13:00~イタリア語スピーチコンテスト 
15:00~トーク・イヴェント「ここから始まるイタリア語(Primo passo verso l’italiano)」
16:00~授賞式及び懇親会 

入場:無料

主催:公益財団法人日伊協会、イタリア文化会館
後援:イタリア大使館、朝日新聞社、NHK
協賛:スルガ銀行、アリタリア・イタリア航空、(株)ワールドエアサービス
場所:イタリア文化会館(東京・九段) アニェッリホ-ル

詳しくは こちら

* スピーチを聞くだけで喉がカラカラになる程熱のこもったスピーチを毎年聞きに行っています
終了後はいつも2階のカフェコーナーで一息ついたりしていましたが 今年はなんと!! NHKに出演された粒良麻央先生・A.フィオレッティ先生や ピザ廻しと流暢なイタリア語で昨年見事優勝された本多さんが 押場先生の司会でトークショーを開催されるとは!! 昨年はビデオ上映だったと思いますが 力入ってますね~( `ー´)ノ 
それでビュッフェもあります 

私はこの夜は 今通っているドイツ語学校のクリスマスパーティーに流れま~す♪
この時期どこの語学学校でもクリスマスパーティーが目白押しですので 皆さんもぜひチェックしてみてくださいね ^^) _旦~~


* 写真はポジターノ 10月に行ってきました♪

*情報をいただきました日伊協会様に心よりお礼申し上げます



イタリア語 ブログランキングへ

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナポリ・南イタリア旅行その7 ナポリで教会巡りに疲れたらぜひ「地下ナポリ」探索を!!

2014年11月15日 | イタリア旅行・世界遺産

オーダーメイドのナポリ・南イタリア旅行? ナポリで教会巡りに疲れたらぜひ「地下ナポリ」探索を!!



オーダーメイドのナポリ・南イタリア旅行その7
 ナポリで教会巡りに疲れたらぜひ「地下ナポリ」探索を!!


カゼルタから電車で午前中にナポリに戻ってきました ホテルを延泊しており 再度チェックインしてすぐに観光に出ました

この最終日には 行かれずじまいだったところを自分一人で地図を片手に回ってきました 
とにかく友人お勧めの「地下ナポリ」(Napoli Sotterranea) これはスゴイ!!
古代都市ネアポリスはナポリの旧市街の下にそのまま残っており 第二次対戦中には防空壕としても使われており その後発掘され観光名所となったそうです

ひんやりした地下の坑道をどんどん降りて行って(膝にくる~すべりやすく注意!!) 最後はろうそくを手に歩きます 大きな荷物は狭い坑道にひっかかるのと 1時間半歩くのでしっかりした靴がいいですね いろんな言語がありますが(日本語は要予約)私はイタリア語のツアーにしました
ガイドブックは該当ページを切り取って軽くして持ち歩き 開館時間や地図を確認しながら歩きましょう!

地下ナポリは こちら ローマ劇場後の見学も含みます 民家のベッドの下から地下に入ります プレセーピオもありました


また 2014年11月2日付毎日新聞には「ムッソリーニの防空壕一般公開」という記事がありました ローマの中心部にあり 地下ワインの貯蔵庫を改造したもので74年ぶりに一般公開されているとのこと 
「ローマの地下(Roma Sotterranea)」は こちら


   *       *        *  
  
観光に便利なアルテ・カード(arte card)が有効に使えず残念でした (アルテ・カードを買ったら あるいは買う前にこのサイトで どこが適用されるか事前にチェックしましょう ガイドブックが重いのでホテルに置いてきちゃった!! どこで買えるかもチェック!!) 私は残念ながら初日には買えなかったのです(ヌォーヴォ城では売っていなかったので 翌日の考古学博物館で買った)

観光バス(Citysightseeing Napoli)にも最終日に(歩くのに疲れたので)乗ったのですが 出発時間ぎりぎりに乗ったため2階席に座れず 思うように写真が取れませんでした 
日本語ガイドを選んだらなぜかロシア語が聞こえてきて(笑) カポディモンティ美術館まで行ったのでよほど降りようと思ったけど広すぎて 結局またバスに乗ってしまいました ダメね~ 

ただ どこでも乗り降りできるのはいいですね 2階席に座れたら乗る価値ありかもしれません でも観光バスは初日に乗った方が感動的よね!! ホテルで観光バスのチケットを買ったら割引で18€(通常20€)でした チェックアウトの時にカードで精算できました とにかくナポリではホテル以外ではカードは使いませんでしたね~
 
観光バスは こちら 3つのコースがあります(私は市内を回るAコースにしました Bコースはナポリ湾 Cコースは丘の上のサン・マルティーノ)

地下鉄(metropolitana)は どんどんエスカレーターで地下に潜るのですが中は綺麗です 第1線が開通してから便利になりましたそうです 切符は1.3€ 自動販売機やタバッキで買えます 駅の近くは持ち物に気を付けてくださいね~

タクシー(tassi)やバス(autobus)には今回乗りませんでした(ひたすら地下鉄と歩き)

電車(treno)については 他の街に移動するので朝早い電車(reggionale/普通列車)に乗るため メトロに乗りました (arte cardが使えますチケットはタバッキでも買えます)

電車の中には移民らしき人の姿もあり イタリアでは約1割が移民となっている現実を見ました またホームを横切らないでという掲示やアナウンスがあっても横切る横切る…そのすぐあとに電車がガーッと通過!! 思うにホームが低すぎるんじゃないかと…古いイタリア映画によく出てくるシーンがここでも(-_-;) 日本では見られないであろうシーンでありました ハイ 
ナポリにはあまり信号がないので タイミングを計って車の間を縫ってサーッと横切ることが多かったんですよね...ちゃんと停まってくれますが  

この他にもカゼルタの駅で 電光掲示板に乗っている電車がホームに行ったらなぜかなかったりとか まぁいろいろありましたね~ 電車もよく遅れるし 乗客は皆お喋りしてて (たとえ一人でもスマホで喋ってて)全然アナウンスも聞こえない(笑) これがイタリアか!! と普通列車に乗ってイタリアのありのままの姿を垣間見た気がします


ようやく地図を片手にどうにかナポリの街を歩き回れるようになったのに もうナポリともお別れ…

帰国の日 チェックアウトを済ませて朝10時に送迎車がホテルに来て カポディキーノ空港に着きました
送迎車の料金は まぁドライバーさんとおしゃべりできるからその分だと思い 安全でリラックスできるのが何よりでした('◇')ゞ

カポディキーノ空港(小さかった)からまたローマのフィウミチーノ空港に端から端まで延々歩いて乗り継ぎ そして成田へと向かう日本人ツアー客ばかりの乗り継ぎ便に乗り かなり強風で揺れたけど無事に日本に着きました
 
荷物を解いたらほっとしました 日本は帰国したら寒かったです ナポリは30度を超えていたのでずっと軽装のままでした 

お土産はイタリアン食材いろいろ マグネットやプルチネッラの人形 アマルフィのリモンチェッロとレモンの柄のテーブルクロス等 ベネベント特産のストレーガのリキュール そしてポンペイの絵葉書その他 こまごまと買いました!!

案内その他色々と助けてくださったイタリア人の友人たちに この場を借りましてあらためて心よりお礼申し上げます 現地の人々の心にじかに触れられた貴重な旅でした 

 



イタリア語 ブログランキングへ

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナポリ・南イタリア旅行その6 カゼルタは王宮だけじゃない、石畳の街カゼルタベッキア!!

2014年11月13日 | イタリア旅行・世界遺産

オーダーメイドのナポリ・南イタリア旅行その6 カゼㇽタは王宮だけじゃない、石畳の山頂の街カゼルタベッキア!!



オーダーメイドのナポリ・南イタリア旅行その6 カゼルタは王宮だけじゃない、石畳の山頂の街カゼルタベッキア!!



翌日はベネベントからまた電車でカゼルタに行き (カゼルタはナポリとベネベントの間にあります)  駅すぐのJolly Hotel Casertaというホテルで  カゼルタ宮殿でちょいと顔のきく(?)イタリア人の友人と待ち合わせて 4人で電動自転車に乗って Reggiaと呼ばれるUNESCOの世界遺産でもある カゼルタの王宮(Palazzo Reale)のいちばん上まで行きました 

そしてイギリス庭園(Giardino Inglese)をくまなく案内していただき(案内なしだと広すぎて迷うかも…) 途中右と左どっちに行きたい?と聞かれ(笑) 右と応えたら水浴びをするヴィーナスを背中から 石の間から見られるというポイントにたどり着いたのです ここにはポンペイなどから運んできた遺跡の一部が イギリスの造園技術に基づいて配置されているのだそうです

ここは徒歩だときついですが 小さなバスとか電動自動車 馬車もありました 

途中でイルカの滝(Cascata dei Delfini)や ヴィーナスとアドニスの泉(Fontana di Venere e Adone)等を見て ディアナの裸体を見てしまったアクタイオンがしかに変身させられ自らの猟犬に噛み殺されるという群像のあるディアナの泉(Fontana di Diana)が特にすごくて 下までずうっと流れる大滝(grande cascata)を見ながら最後は徒歩で登り はるかナポリまで見渡せる絶景ポイントに短時間で辿りつけたのは この友人のおかげであります Grazie mille!!

下に降りてから 王家の子供たちが海戦を行ったという広い池を見たりしながら電動自転車から降りて ランチの後では王宮の中も見ました 建築総監督はルイジ・ヴァンビテッリ(Luigi Vanvitelli)で ヴェルサイユ宮殿に匹敵するものをと造られた壮大な庭園を持つ宮殿です 多くの絵の中には この庭園を建てるにあたり 山の上から滝だけを最初に流して実験をするシーンの絵もあり興味深かったです たくさん部屋がありました!! 

       *           *           *     

そして夜には山の上の石畳の街カゼルタ・ヴェッキア(Caserta Vecchina)へとドライブ 

ここは街の起源ともなった旧市街で コムーネの旧中心地であり カゼルタ城やドゥオーモがあります
実は私の好きな京都の石塀小路にもとょっと似た風情のある石畳の古い街で実に美しく 特に忘れらないです
 
駅からだいたい20分くらいですが 夜7時は仕事帰りの渋滞(traffico)の時間にあたるそうです 山の上から見るカゼルタの街の灯りはきれいでした...

石畳の街カゼルタ・ヴェッキアにある 小さな聖堂(Basilica)では 毛皮のコートを纏ったハイヒールの女性が石畳の上に座り ファッション誌の撮影をしていたようです 不思議な感覚でした カンテラの灯りのともる石畳の壁は時代によって違うといいます 



そして降りる途中で Ciroのピッツェリア(pizzeria)でモッツァレラのピザを また近くのお店でジェラート(gelato)を食べました 私はnociola とperla del sudという味にしたけど 黒いチョコのも美味しかった!!

あらためて 案内・招待してくださったカゼルタの友人に感謝申し上げます<(_ _)>


カゼルタは こちら




イタリア語 ブログランキングへ

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「静かなる詩心 イエラ・マリの絵本展」開催のお知らせ(2014.11.22~2015.1.12)@板橋区立美術館

2014年11月11日 | イタリアの美術館・博物館
「静かなる詩心 イエラ・マリの絵本展」開催のお知らせ(2014.11.22~2015,1,12)@板橋区立美術館

静かなる詩心 イエラ・マリの絵本展」が開催されます
会期:2014年11月22日(土)~2015年1月12日(月・祝)
於 板橋区立美術館
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(ただし11月24日・1月12日は祝日のため開館し、11月25日は休館)、12月29日〜1月3日

観覧料:一般650円 高校・大学生450円 小・中学生200円他

主催:板橋区立美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
 
    * * *

1950〜60年代、経済成長期にあったミラノは、イタリアのデザイン発信地となっていました。そのような時代に絵本の制作を始め、わずか8冊で忘れえない作家となったイエラ・マリ(Iela Mari)。その知られざる生涯と絵本の制作過程に迫る展覧会です。

イエラは、1931年ミラノに生まれ、ブレラ国立美術学校で絵画を学びます。そこで出会ったエンツォ・マリと結婚し、1960年代半ばまで生活を共にしました。デザイナーとして仕事をしていた2人は、子育てをしながら新しい絵本の構想を練り、1960年、『りんごとちょう』を発表します。

その後イエラは、イタリアの子どもの本の歴史に大きな足跡を残したエンメ出版と出会います。代表作『あかいふうせん』『木のうた』を含め、1967年から10数年間に、同社で8冊が刊行されました(うち2冊はエンツォとの共作で、『りんごとちょう』改訂版を含む)。その後、長い間世間から隠れるように暮らしたイエラは、多くのことを語ることなく2014年1月、逝去しました。

テキストに頼ることなく、生命の循環や形態の移り変わりを絵が物語っていくイエラ・マリの絵本は、現在も多くの人たちに影響を与えつづけています。本展では、8冊の絵本すべてについて貴重な原画や試作本などを一堂に展示し、その仕事に迫ります。

また各国で出版されているさまざまな「字のない絵本」をあわせて紹介します。

詳しくは こちら
* 関連イベントもいろいろあります


美術館・ギャラリー ブログランキングへ

にほんブログ村 美術ブログへにほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

壁崩壊25周年によせて「シャボウスキーのメモ事件 なぜベルリンの壁は崩れたのか」(2014.11.9)

2014年11月09日 | ドイツ語・独検

ベルリンの壁崩壊25周年によせて 「シャボウスキーのメモ事件 - なぜベルリンの壁は崩れたのか -」(2014.11.9)


1989年11月9日 「ベルリン」の壁は崩壊しました ー

以下は 壁崩壊25周年の今日のこの日を記念して 壁崩壊当時私が書いたエッセイ『シャボウスキーのメモ事件 - なぜベルリンの壁は崩れたのか - 』より抜粋したものです:


●ヨーロッパ・ピクニック計画


鉄のカーテンを突き崩す最初の針の穴を開けたのはハンガリーだった。
西側への復帰を目指した時の首相ネーメトとポシュガイ、そしてその動きを暗に支持したゴルバチョフがその立役者だった。

 1989年8月19日。オーストリア・ハンガリー国境の小さな町ショプロン(Sopron)で、ヨーロッパ・ピクニック計画が行われた。この時千人もの東ドイツ市民が国境を越え、それが大量脱出の引き金となった。

 汎ヨーロッパ・ピクニック計画運動(ヨーロッパ再統一運動)の旗手であるオットー・フォン・ハプスブルクと 市民団体民主フォーラムが計画したこの「ピクニック」計画により、40年間開いたことのなかった国境の門がこの日初めて開けられた。

●極秘のパスポート

 このピクニックの成功を知るや、膨大な数の東ドイツ市民がハンガリーへとなだれ込んだ。首相ネ―メトは東ドイツとの国交断絶をも招きかねない重大な政治的決断を下した。

「すべての東ドイツ市民を、ハンガリー政府の名のもとに、合法的に出国させる」と。プダペストのリゲット教会の一室では、西ドイツ大使館員が極秘で東ドイツ市民のためにパスポートを作っていたのだ。(中略)


●読まれぬはずのメモ


 7万を超える東ドイツ市民がハンガリー国境を抜けていった。月曜デモが規模を大きくし、内乱寸前の状態の中、ホーネッカー書記長は解任。後任のエゴン・クレンツが作った政令の草案メモは、混乱の極みにある中で政治局員報道委員シャボウスキーに手渡された。
 
 夕方6時の記者会見の終了間際、彼はおもむろにこのメモを取り出し、この日の予定にまったくなかったメモを読み上げた。「すべての個人旅行は理由の如何を問わず、ただちに許可される」あまりの唐突な発表に一瞬静まりかえる報道陣。「…では、ベルリンの壁はどうなるのですか?」シャボウスキーは即座に答えた「西ベルリン、西ドイツのどこを通ってもよい」と。
 
 がたがたと席を立った報道陣はこの歴史的ニュースを全世界に流した。そしてこの夜 東ドイツの人々は半信半疑のまま外に飛び出し、国境検問所へとなだれこんだ。

 後にひけないと観念したクレンツは、国境の開放を即座に命じ、1989年11月9日のこの日午後11時、28年の長きにわたって東西ドイツを分断していたベルリンの壁は崩壊した。
(後略)

     *         *          *   

これは 壁崩壊から4年めに書いたエッセーで 歴史の大きな転換点を見つめつつ 精一杯の情熱を込めて書きました
あの頃はよく泣きました そして手術後の身体で家族と共にベルリンに急きょ飛びました
私たち家族の歴史とも重なります あの頃は若かった…

ベルリンの壁崩壊25年のこの日に 私の青春のひとコマを綴らせていただきました


* 出典: NHKスペシャル『ヨーロッパ・ピクニック計画 こうしてベルリンの壁は崩壊した』(1993年12月19日放映)
 「Stern」1989年8月「国境の門をあけろ」同9月「真夜中の逃亡」他


写真: 1989年11月9日のベルリンの壁崩壊を告げる翌日発行の日独の各新聞(うちに保存してあるもの)

  *         *          *  

* この当時のイタリアは 1980年代前半の「鉛の時代」を経て 1990年代の冷戦終結後のマフィア摘発の動きとのはざまにいたのでしょうか...

"La caduta del Muro di Berlino nel 1989 ebbe però ripercussioni anche in Italia, assumendo il significato di un crollo ideale dell'alternativa al capitalismo, e accelerando gli eventi politici. "(Wikipedia)

訳: 1989年のベルリンの壁崩壊はしかし、イタリアにもまた影響を与えた。資本主義へのオルターナティブ(二者択一)の理想的な崩壊の意味を引き受けながら、そして政治的イベントの速度を速めながら。   


* 壁崩壊25周年式典「光の国境」は こちら

語学 ブログランキングへ

にほんブログ村 外国語ブログへにほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「第8回イタリア留学フェア」に行ってきました(2014.11.7~8)@イタリア文化会館

2014年11月08日 | イタリア留学
第14回世界イタリア語週間の一環として開催された「第8回イタリア留学フェア」に行ってきました(2014.11.7~8)@イタリア文化会館


さて昨日(11/7)の金曜日は午前中のドイツ語レッスンを終えたその足でイタリア文化会館に行き「第8回イタリア留学フェア」に参加してきました 

まずは各ブースをざーっとまわり (アリタリアのチケットが当たるスタンプラリーは アリタリア航空でナポリに行ってきたばかりなのでやらなかった) 2階に行って休んだりしながら地下1階の視聴覚室で行われた「現地情報」「テルメの旅」などの話を聞いてきました
  
今年はピエモンテ州のぶどう畑の景観が新しくUNESCO世界遺産に登録されたそうです

テルメの旅は 北イタリアから南イタリアまで 8つのテルメをご紹介いただきました
イタリアのテルメは日本の温泉よりもリゾートっぽくて 水着を着て入ります
ファンゴ(fango)という泥パックをしたり スキーも楽しめる所もあったり 露天風呂のように素晴らしい景色を眺めながら入るところもあったり 色々楽しめます 
以前NHKテレビ講座で イタリア人のリポーターが水着姿でテルメに入るシーンを思わず思い出しながら聞きました( *´艸`)

テルメについては こちら ←「目的からさがす」で検索してね♪


夜は映画上映会「はじまりは五つ星ホテルから」があったのですが予約は満杯(要予約です)とのことで 習っていた先生にもご挨拶したかったのですが毎日出ずっぱりだったので早目に帰ってきました

ここではNHKに出演されているイタリア人の方たちも来ているので楽しみ♪ イタリア留学フェアは年々盛況になってゆくようですね

また配布されていた「イタリア留学ガイド2014-2015」の留学生体験談には知人が掲載されていました 
イタリアの高校に留学され イタリア語と英語を同時に身に着けて帰国後 日本の難関大学に入学された体験が載っていたので 若いってすごいなと感心しました このガイドブックはさらに内容が充実してきています 留学を考えていらっしゃる方必携の一冊だと思います

階段のところで展示されていた[イタリアの絵本イラスト展 デジタル時代」もとてもきれいで イタリア人の小さな女の子がお母さんとタッチパネルで色々動かしながらデジタル絵本を楽しんでいたのがとても印象的でした
そのまま下に降りるとグッズ販売コーナーです

行く度に年々知り合いが増えてゆき まるであいさつ回りのようになってゆくのですが(笑) いろんなお話が聞けてとてもよかったです 


開催のお知らせは こちら

本日11/8(土)夜7時まで開催中で~す!!



イタリア語 ブログランキングへ

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナポリ・南イタリア旅行その5 魔女伝説のある静かな街ベネヴェントを徒歩でめぐる!!

2014年11月07日 | イタリア旅行・世界遺産

オーダーメイドのナポリ・南イタリア旅行その5 静かな街ベネベントを徒歩でめぐる!!



オーダーメイドのナポリ・南イタリア旅行⑤ 魔女伝説のある静かな街ベネヴェントを徒歩でめぐる!!


イタリア人の友人の故郷ベネベントは小さな街で 盆地なので朝晩は寒いです 喧噪の街ナポリから来ると いや静かです~ 写真に人が写っていない(笑)  

この街は山岳部族のサムニウム人が起源とされ 魔女伝説があります 「ベネベント」とは「良い風(ベネヴェントゥム)」の意味で アッピア街道が通過するため栄えたといわれます 

ベネベントでは駅近くのGrand Hotel Italainoをネットで予約してありました さっぱりした綺麗な小さなホテルでした
昼に入りすぐに荷物を置いてから街の散策 ナポリから来ると別世界のように(?)静かで安全な街であります ここはイタリア人の友人の故郷で 今回初めて訪ねることができました 盆地なので朝晩は涼しいですが日中は暑いです

まずはCalore川をわたり ドゥオーモ(Duomo)と司教区博物館(Museo Diocesano)をまずは外から見てから(午前中と夕方のみ開館) トラヤヌスの凱旋門(Arco di Traiano)に行くと 残念ながら改築中 トラヤヌス帝の偉業と善政を讃える凱旋門で 街に面した側には善政を行う場面が そして外側には戦闘場面が描かれています ここで少し休みました


またさらに歩いて サンタ・ソフィア教会(Chiesa di Santa Sofia)へと ここはオベリスクが立ち 建物は古代の壁を少し残しただけであとは黄色く塗ってあります ここも午前中と5時から開館で外から見ました


 また歩いて Hortus Conclususという地元のステキな公園へと街を散策しました 道すがら 民家を通ってサークルのスケッチ講座で描いたことのある風景を通りました なつかしいです!! (写真は一部シャッターを押したのに撮れていないことが帰国後にわかりとても残念!!)

とにかく ドゥオーモのところでもこの公園に行く途中でも 道すがら街の人たちがあれこれ丁寧に説明してくださるんですよ~ 歴史的建造物の丁寧な説明を(私には難しいけどイタリア人の友人にはよくわかったはず!) 最初何か起こられるのかなぁとびくびくしてたら 街の説明をしたかったのですね!!


そしてまたえんえん歩いて ローマ円形劇場(Teatro Romano)にたどり着きました ハドリアヌス帝時代に作られてカラカラ帝が修復した大規模な円型劇場です 

またずーっと歩いて ドゥオーモまで戻り ここが開く夕方5時までジェラートなんか食べながら待って ようやく中に入り見学できました 大変美しく厳粛な雰囲気で 外で開くのを待った甲斐がありました!!


歩いて回れる小さな街ベネベントは 特に有名な観光地ではないのですが 静かで安全で気に入りました!(^^)!  

この街は魔女伝説があるため ストレーガ(魔女)というリキュールが有名でお土産にいいです  トロンチーノというヌガーや ストレーガ味のジェラートもありました 

ベネベントは こちら←下にある画面をクリックすると街の紹介ビデオが見られます




イタリア語 ブログランキングへ

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナポリ・南イタリア旅行その4 専用車ツアーでポンペイ・ポジターノ・アマルフィへ!!

2014年11月05日 | イタリア旅行・世界遺産

オーダーメイドのナポリ・南イタリア旅行その4 専用車ツアーでポンペイ・ポジターノ・アマルフィへ!!



オーダーメイドのナポリ・南イタリア旅行④ 専用車ツアーでポンペイ・ポジターノ・アマルフィへ!!



アマルフィにはホントは泊まりたかったのですが ベネベントへのアクセス・待ち合わせが難しく バスの時間などのストレスのない専用車ツアーをえいっと思い切って選びました 

9時にホテルに迎えがきて夕方5時までドライブ  ポンペイ2時間 ポジターノは下まで降りずに景色を写し(充分満足!!) アマルフィ1時間半という日帰りツアーでした 
土曜日は自転車に乗る人(ciclista)が多いらしい なので少し渋滞(traffico)がありました


ドライバーさんはとても運転がうまくてジグザグの坂も安全運転 みんなでイタリア語でわいわいお喋りしながらうちとけた雰囲気でまわりました 
途中で「グラニータを食べるの忘れてた~」と何げに言ったら グラニータの車が坂で停まってて そこで停めてくださり食べられたので嬉しい~ 気配りに感謝!!


ポンペイは2時間でもきつくて どこだかわからないけどとにかく外に出て(笑) 門の名前を案内の人に聞いて それをドライバーさんに携帯で教えて迎えにきてもらいました 
最初に入ったマリーナ門まで戻るのは無理なくらいでかいですポンペイ!!
ここはさーっと主要な所を見るだけか あるいは一日がかりでゆっくりまわった方がゆっくり見られますね 3時間は必要だわね~

ポンペイでは型を取った石膏を見ましたが 身体に荷物をつなぐ輪をつけて歯があるのは奴隷 歯がないのは貴族(柔らかいものを食べていたので)なのだそうです いろんな国のツアーが来ていました 小さい地図では無理でした~ 


ポジターノは実に美しい 崖の上から写真だけ写しました でも少し渋滞で この景色をカメラに収められただけでも満足です (その分アマルフィにいられたので)
 

アマルフィは さすがにあの映画で有名になった街で その話も車内で出ました

かの「エメラルドの洞窟」の入り口を山の上から見下ろしました 入れなくて残念~!!

ようやく到着してまずはランチ 1時間半なのでレストランは無理で 入ってすぐの店のベンチで他の観光客と同じように簡単なパニーノやフリッタータで済ませてから 大聖堂/ドゥオーモ(Duomo)と「天国の回廊(Chiostro del Paradiso)」を見学しました 

このDuomoは聖アンドレアを奉じる聖堂で アラブ的なアーチのある「天国の回廊」そして地下礼拝堂には聖アンドレアの骨が保存されているとのことです 
 
ドゥオーモ広場から目抜き通りをそぞろ歩いてリモンチェッロなどのお土産を買ったり カフェ・エスプレッソを飲んだりして それから海岸に出てゆったりと散策を楽しみ ドライバーさんが来る時間までのんびりできました 

崖の上には塔があり プールのある別荘なんかもありました イタリアのリゾート地の雰囲気を楽しめた 満足の1日♪

ポンペイ・ポジターノ・アマルフィ専用車ツアーは こちら
他にも色々まわるツアーがあります

さて明日は早朝出発でベネベント行きです(^^)/

* このあと Napoli-Pompei-Sorrentoを結ぶ新しいtrenoができました!!
Cambagna Expressは こちら




イタリア語 ブログランキングへ

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第1回須賀敦子翻訳賞授賞式開催のお知らせ(2014.11.13)@イタリア文化会館アニェッリホール

2014年11月03日 | イタリア関連の出版物
第1回須賀敦子翻訳賞授賞式開催のお知らせ(2014.11.13)@イタリア文化会館アニェッリホール


第1回須賀敦子翻訳賞の授賞式が開催されます 

イタリア文化会館で開催される第14回世界イタリア語週間の中のイベントです:


2012年1月から2014年6月
に出版されたイタリア語から日本語への翻訳書のなかから、最も優れた作品に賞が授与されます。

日程:  2014年11月13日(木) 18時30分~
場所: イタリア文化会館 アニェッリホール( B2F)
主催: イタリア文化会館

予約: 必要。 「第1回「須賀敦子翻訳賞」授賞式」を件名として、参加者名、参加希望人数、電話番号をご明記のうえ、corsi.iictokyo@esteri.itまでメールをご送信下さい。

詳しくは こちら

*情報をいただきましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます

*「須賀敦子の世界」展開催中です:
2014年10月4日(土)~11月24日(月振休) 9:30~17:00
休館日 月曜 (10/13,11/3,11/24は開館)
於 県立神奈川近代文学館 
詳しくは こちら


イタリア語 ブログランキングへ

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする