日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

なまはげ等「来訪神(らいほうしん)仮面・仮装の神々」が無形文化遺産に登録(2018.11.29)+なまはげについてイタリア語で話す 

2018年12月31日 | 日本文化紹介

なまはげ等「来訪神(らいほうしん)仮面・仮装の神々」が無形文化遺産に登録(2018.11.29)+なまはげについてイタリア語で話す


仮面・仮装の異形の姿をした者が「来訪神」として家々を訪れ 怠け者を戒めたり 人々に幸福をもたらしたりする行事をひとまとめにして登録を目指しておりました

2018年11月29日(木) モーリシャスで開かれた委員会で「男鹿のナマハゲ」(秋田県)など10件で構成される「来訪神(らいほうしん) 仮面・仮装の神々」が無形文化遺産に登録されました

すでに2009年に無形文化遺産に決まっている「甑島(こしきじま)のトシドン」(鹿児島県薩摩川内市)に加える形ですので 総件数は21件のままです

ニュースは こちら(2018.11.29)

 
    *    *    *


来訪神:仮面・仮装の神々」として無形文化遺産登録された10件のリスト:


甑島のトシドン
(鹿児島県薩摩川内市)

男鹿のナマハゲ(秋田県男鹿市)

能登のアマメハギ
(石川県輪島市・能登町)

宮古島のパーントゥ(沖縄県宮古島市)

遊佐の小正月行事 アマハゲ(山形県遊佐町)

米川の水かぶり(宮城県登米市)

見島のカセドリ(佐賀県佐賀市)

吉浜のスネカ
(岩手県大船渡市)

薩摩硫黄島のメンドン
(鹿児島県三島村)


悪石島のボゼ
(鹿児島県十島村)


なまはげについて:

秋田県男鹿市の「男鹿のナマハゲ」は 大みそかの夜の伝統行事で 国の重要無形文化財です 「泣く子はいねがー」と子供を脅かす姿は有名ですね

なまはげは 「怠け心を戒める」存在で 大みそかに一年の災いを払い落として 仮定に福をもたらす神とされ 家主はなまはげを迎え入れて もてなします

江戸時代には行われていたようですが 今は後継者不足で 未婚男性のみから既婚男性にも範囲を広げて継承しています 

(参考: 毎日新聞2018.11.2 なるほドリ)

詳しくは こちら
    *    *    *

なまはげ*についてイタリア語で話す:

*昔から「なまはげ」と呼ばれてきましたが 登録名は他と合わせてカタカナの「ナマハゲ」です

Namahage: (31 dic), Oga, provincia di Akita.
Uomini mascherati visitano le case in cui vivono bambini, imtimando loro di essere buoni(よい子でいるように命じながら).

I Namahage portano un grosso coltello da cucina(大きな包丁), e un secchiello di legno(木桶).

(出典: il Giappone/le guide Mondadori)


来訪神 divinità visitata* (Visiting God):
*英語を参考に訳しましたが 正式なイタリア語名称が見つかりませんでした

年に一度 人間の世界に来訪するとされる神です
divinità che visita una volta all'anno il mondo dell'umanità.

多くの場合 仮面に仮装した異形の姿で現れ 豊饒や幸福をもたらすとされます
La maggior parte sono apparse con la forma strana mascherata, e vengono pensato portare la fertrità e la felicità.

その地域の住民等が神に扮します
I cittadini della stessa regione si travestono la divinità.


Wikipediaより:

Il Namahage è un rituale che si svolge durante la celebrazione del capodanno, nella penisola di Oga (nord-est del Giappone).

Questo rito comporta la visita nelle case da parte di alcuni membri giovani del villaggio, travestiti con maschere demoniache (悪魔のようなお面) e mantelli di paglia (mino/蓑), i quali recano benedizioni(祝福を運んでくる), ammoniscono(警告する) le giovani mogli, e spaventano i bambini.

Nel momento in cui i Namahage entrano nella dimora(住まい) di qualcuno, vengono ricevuti dal capofamiglia con sakè e pesce.
Dopo aver consumato le offert e(お賽銭), i Namahage elargiscono benedizioni (宿泊を気前よく施す) e profetizzano (予言する) sul raccolto a venire.

サルデーニャにもマモイアーダスという黒い仮面のカーニバルがあるので 似てるなぁ...と感じました こちらは来訪神ではないのですが!

* 写真は 2017年東都生協の食の未来づくりフェスタにやって来た なまはげ!! 


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ナポリが舞台のイタリア映画「愛と銃弾 Ammore e malavita」が公開されます(2019.1.19~)@恵比寿ガーデンプレイス他

2018年12月29日 | イタリア映画・映画
ナポリが舞台のイタリア映画「愛と銃弾 Ammore e malavita」が公開されます(2019.1.19~)@恵比寿ガーデンプレイス他



タイトルはナポリ方言で ammoreです malavitaは 裏社会の生活 極道生活

太陽もマフィアも元気な南イタリアのナポリ
ハンサムなチーロは 相棒ロザリオとともに「タイガー」と呼ばれるクールな殺し屋二人組の片割れ
水産市場を仕切る「魚王」ヴィンチェンツォと その妻マリアに雇われている
そしてヒロインのファティマは 夢に焦がれる若くチャーミングな看護師

ある晩 ファティマは病院でとんでもない犯罪に巻き込まれてしまう
チーロは目撃者の彼女を消そうとする が そのとき二人は気づく
ずっと若く純粋だったころ二人は実はかけがえのない恋人同士だったのだ

よみがえった恋はいっそう燃え上がる
チーロはファティマを守るため 裏社会から逃れることを決意するが ナポリを舞台に容赦のない闘いが始まるのだった…

2017年ヴェネチア国際映画祭最優秀キャスト賞ほか3部門を受賞
ノワールか アクションか ロマンスか はたまたミュージカルか?
才気みなぎる鬼才エンタテイナー マネッティ・ブラザーズが放つ痛快傑作!

映画「愛と銃弾 Ammore e malavita」は こちら

恵比寿ガーデンプレイスのページは こちら

* 皆様よいお年をお迎えください💛


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エトナ山噴火のニュース(2018.12.24)

2018年12月27日 | イタリアのニュース
エトナ山噴火のニュース(2018.12.24)


シチリアのエトナ山で 火山活動が活発化しているようです 
2018年12月24日に噴火した後 火山性地震が断続的に観測されており 26日には近郊に起きた地震で 10人がけがをしたとのこと

エトナ山は地中海の島で最も高く 世界で最も活発な成層火山で 噴火の歴史は50万年前までに遡ります

少なくとも2700年前の噴火活動が記録されています 2013年に世界自然遺産になりました

ニュースは  こちら

イタリアのニュースは こちら

Alla vigilia di Natale l'Etna torna a farsi sentire: è in eruzione

クリスマスイブにエトナが再び注目を浴びる: それは噴火

Etna, sciame sismico ed eruzione 24 dicembre 2018
2018年12月24日、 エトナでの群発地震

Nelle prime tre ore sono avvenute oltre 130 scosse sismiche, le maggiori delle quali sono state di magnitudo Ml = 4.0

130以上もの地震による揺れが最初の3時間に起きた、その大部分がマグニチュード4,0

circa in un denso e continuo pennacchio di cenere scura.

暗い色の灰の煙が 濃密にまた継続して もくもくと立ちのぼる

Contemporaneamente l'attività stromboliana è ulteriormente incrementata anche alla Bocca Nuova e al Cratere di Nord-Est.

同時にストロンボリ式の活動が さらにはBocca Nouvaそして北東のクレーターまでも増大していった


インドネシアでも先日 火山の噴火による津波が大きな被害を出しましたが エトナ山も注意が必要なようです




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クリスマスセミナーに参加して キリスト教とクリスマスについて聞いてきました(2018.12.16)@高円寺ピアッツアイタリア

2018年12月24日 | イタリアの歴史
クリスマスセミナーに参加して キリスト教とクリスマスについて聞きました(2018.12.16)@高円寺ピアッツアイタリア


いつもローマ歴史講座に出ているので 歴史に大変詳しいマルタ先生のクリスマスのお話を楽しみにしていました♪ やはりたくさんプリントをくださり(笑) 映像とともにたくさんのクリスマスにまつわる深い話を聞いて大満足!!

マルタ先生手作りのdolceは Panpepato 胡椒のきいたナッツ類のまぜこんである硬いパンです♡

 ← panpepato

まずはアドベントのカレンダー(il calendario dell'Avvento)のお話  12月1日からカレンダーの窓をひとつずつ開けると中から小さなプレゼントが...💛 

クリスマスツリー(l'albero natalizio)
は 北欧が発祥というお話も聞きました キリストとは無関係で 原型は北欧に住んでいた古代ゲルマン民族の 「ユール」という冬至の祭で使われていた常緑樹の樫(かし)の木なのです 
森の中の一番美しい木を燃やして 神に捧げたそうです
ドイツの民をキリスト教に改宗させる試みがなされましたが 樹木信仰が根強かったので 樫を樅(モミ)に変えることでキリスト教化したとのこと 

次は il /presepepresepio プレゼーペ についてのお話を色々... 馬小屋とも洞窟とも言われていますね 私はナポリでたくさん見ましたよ~プレゼーペ♪ 
これは アッシジの聖フランチェスコ(San Francesco d'Assigi)が1222年に最初に作ったのだそうです!!

そしてクリスマス市 これはバチカンのサンピエトロ寺院の前のものが とても美しいそうです

さてそして12日25日は「キリストの生誕を祝う」日とされていますが 昔はそうではなく「太陽の誕生日」でした!

Dies Natalis Solis Invicti (Día del Nacimiento del Sol Invicto)
 無敵の太陽の誕生の日 という意味ですね

アウレリウス帝(Aureliano/在位270~275d.C.)の時代では この太陽信仰と結びついていたそうで 12月25日を 太陽の誕生した日と定めたそうです  

詳しくは こちら

Il Natale costituisce un esempio significativo di come una tradizione pagana (異教の) sia stata assorbita dal Cristianesimo e abbia asunto un nuovo significato.
クリスマスは いかに異教の伝統がキリスト教に吸収され 新しい意味を持ったかという 意味のある例を作る とあります(プリントより)


また クリスマスの起源として 古代ローマでは 農業の神であるサートゥルヌス神(saturno)を讃える サトゥルナリア祭(Saturnali)も  12月17日から23日にかけて行われていたそうです
そして 冬至(il solstizio d'inverno/12月22日前後)にも お祝いがあったのですね 

また キリスト(Gesù)の真の誕生日は 実はわかっていないというお話も伺いました 

マタイによる福音書(il Vangelo di Matteo)にも他の資料にも記されていないのですね 
ただ 福音書には ユダヤの支配者ヘロデ王(Erode/73~4a.C.)が 新しい王(イエス・キリスト)がベツレヘムに生まれたと聞いて怯え 2才以下のすべての子供を殺させたという「幼児虐殺(strage degli innocenti)」について書かれており それには7a.C.~4.a.C. とあります

In base ai Vangeli, le uniche fonti storiche disponibili, la data e ipotizzabile intorno al 7-4a.C.
唯一の有効な史料である福音書に基づいて、(キリスト誕生の)日付はおよそ紀元前7~4年あたりだろうと推測される とあります (プリントより)

また この世に生まれた日(la nascita terrestre)よりも 処女受胎(concepimento verginale)の日 そして天に召された日の方を大切にするのだそうです

* 西暦1年はキリストの生まれた年と決められており 紀元前を表すB.C.は「Before Christ」すなわち「キリスト前」という意味である しかし実際にはキリストが生まれた年は紀元前8年から紀元4年ごろまで諸説ある(wikipedia)

ローマ人は「0(ゼロ)」を知らなかったため 紀元前(avanti Cristo)の次はすぐに 紀元後(dopo Cristo)1年 という年号がつけられたのだそうです 
あとから イスラム教だったスペインから「0」という概念が入ってきたのだそうです 
また ユリウス暦とグレゴリオ暦について ヨーロッパ各国でのミサについても その言語等について伺いました 当時字の読めなかった人々に フレスコ画やミサでもって キリストのお話や信仰を伝えていったのですね

また 正教会(ortodossa)のうちユリウス暦を使用するものは グレゴリオ暦の1月7日に該当する日にクリスマスを祝うそうです 太陽ではなく星を祝う日でした

また洗礼(battesimo)は 生まれた赤ちゃんがすぐに死んでしまうような時代だったため 生後すぐに洗礼を行い 天国に召されるようにしたといいます


そしていよいよクリスマスの歌を聴かせていただきました:

Adeste Fideles/Fideli(神の御子は今宵しも) これはパバロッティの美しい歌声を聴かせていただきました~💛

そして musica laica(ジングルベルソング等の 世俗の音楽)と musica sacra (レクイエム等の 宗教音楽) についても伺いました 

laica di Natale はsacraではないクリスマスソングのことです


tu scendi dalle stelle
この可愛い歌も聴かせていただきました

さらにA. Bocceliの歌声でもこの曲を聴かせていただきました! "Canzonini natale musica sacra"ですね!

イタリアでは クリスマスはPasqua(復活祭)の次に大事な宗教行事ですが 世界ではクリスマスが一番大事な宗教行事です 

昔はあまり綿密な日付を残さず だいたい〇才くらいに亡くなった という感じで年齢をまるめて(rotondata)記録してあるのだそうです 

最後は素晴らしい歌声を聴けて もう何度もリフレインしながら家路につきました~💛


「クリスマスセミナー」は こちら

素晴らしいセミナーを開催してくださいましたピアッツアイタリア様に 心よりお礼申し上げます

Buon Natale!!




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星美学園短期大学 公開講座「イタリアの歌(カント)の世界-カンツォーネだけじゃない!? イタリア民謡の多様性-」に参加して様々な歌を聞いてきました(2018.12.1)@星美学園短期大学

2018年12月20日 | イタリアの歌・音楽

星美学園短期大学 公開講座「イタリアの歌(カント)の世界-カンツォーネだけじゃない!? イタリア民謡の多様性-」に参加して様々な歌を聞いてきました(2018.12.1)@星美学園短期大学

イタリアといえば「オペラの国」というイメージがありますが イタリアは実は民謡の宝庫でもあり しかもカンツォーネとして有名なナポリ民謡だけでなく 北から南まで地方ごとに 実にユニークな民謡があるのですね 
この日はイタリア各地の民謡を 音源や映像とともに満喫してきました!

      *     *     *

私はこの10月にイタリア文化会館で聞いた サルデーニャの音楽グループ「Galanìas」のコンサートで買ったCDもこの日持って行きました( `ー´)ノ

やはりありました! 8.のサルデーニャの子守歌アンニンニア(Anninnia) これは多分コンサートで聞いた記憶があります またユネスコの無形文化遺産となった「カント・ア・テノーレ(canto a tenore)」もありました♡ 

講座では スライド 音源 映像 そして現物の楽器もご持参くださり ダンスのステップまでご披露してくださり♡ そして最後は歌に合わせてみんなで口ずさみ すっごく印象的な講座でした!!

1. ロンバルディア州クレモナのヴィロッタ(villotta)

ヴィロッタは女声三声ですが 踊りの歌でもあります 「平行三度唱」が北部の歌(カント)の特徴だそうです 

1967年の音源を聞かせていただきました (歌い手がいなくなってしまう前に 研究者が音源を録音・収集したのだそうです) 

バグパイプ(北イタリアでは一般にピーヴァ/piva) チャルメラ(イタリア語ではチャラメッラ/ciaramella) 小型アコーディオンのオルガネット(organetto)の写真も見せていただきました 

また1949年制作の映画「にがい米(riso amaro)」の映像も懐かしく見ました 田植えの仕事中は話ができないため 歌で言い争いをしたシーンで つまりは仕事歌ですね


2. ロンバルディア州のカンタストーリエ(Cantastorie)


吟遊詩人であるカンタストーリエ(今はもういないそうです)が アコーディオンやシンバル・ドラム類タンバリン ギター等に合わせて 悲しいダム建設現場事故「マットマークの悲劇」を歌います 人々はそれをニュースとして聞くのですね お金は歌だけでなく 歌詞(事件等のストーリー)の書かれたチラシを売ることでも得ていたそうです

3. カンパーニャ州のタンムッリアータ(Tammurriata)

ナポリあたりのタンバリン(tammorra) またトリッケッバラッケ(tricchebballacche)という木を打ち鳴らす楽器に合わせて踊ります

オリーブの木の手作りのカスタネット(castagnette)も回していただきました♡
旋法と はりつめた発声が独創的で タランテッラ(毒蜘蛛ダンス) のステップを踊っていただきました! 激しい振りで 若くないと踊るの大変です...

また 背丈ほどもあるザンポーニャ(zampogna)等も...

4. バジリカータ州マテーラの女声独唱(UĚJ-ELÌ)

これも研究者が音源を収集したもので 1954年の少女の民謡を歌う音源を聞かせていただき 旋法と はりつめた声が印象に残りました 

5. シチリア州パレルモの御者の歌(carrittera)

シチリアの中でも高度に発展した独唱のひとつで 御者同士で歌を競い合っていたそうで 馬車の音も聞こえてくる とても臨場感あふれる歌でした (1954年)

旋法的で はりつめた発声 無拍の歌で メリスマというこぶしをきかせています 

6. シチリア州カルタニセッタの 硫黄鉱山の歌 (surfarara)

劣悪な環境で働いていたシチリアの最後の硫黄鉱山が 1970年代に閉鎖されるまで 仕事のつらさを忘れるために歌った歌です
つらい気持ちを吹き飛ばすために歌うしかなかったとわかるような 男性独唱の歌声でした 「忘れる」はscuordum,scurdavu というシチリア方言のようです

旋法 はりつめた発声 そして無拍(拍子がない)歌で メリスマというこぶしをきかせています 

無拍の生まれた背景は歌・声楽とのこと 言葉(歌詞)を節づけて歌うには 歌い手の息の長さにあわせながら歌う方が自然で たとえばクラシック音楽の源泉であるグレゴリオ聖歌も無拍の歌です
一方 拍子は踊りのための音楽から生まれ 踊りのステップから2拍子 3拍子といった拍子拍が出てくるとのこと


7. シチリア州カルタニセッタの口琴 マッランザヌ(marranzanu)

この口琴はシチリアでは「マッランザヌ」といいますが サルデーニャの口琴は 「サ・トルンファ(sa trunfa)」と言います (GalanìasのCDにも収録されていました)

マッランザヌを実際に持ってきてくださり演奏してくださいました!!
この「マッランザヌ」は鉄製の小さな楽器で 弁をはじいて出した基音を 口の中で形を変えながら自然倍音を響かせるというもので 大変興味深いです

アイヌのムックリ(竹製)等 口琴はアジアを中心に色々な国にありますが 一番盛んなのはモンゴルの方だそうです  
(注: 「トゥバ共和国」など モンゴルとロシアにかかる中央アジア北部で口琴が盛んです/講師より補足)

8.シチリア州カターニァの子守歌 アンニンニア(Anninnia)

イタリア語で子守歌はニンナ・ナンナ(ninnananna)といいますが サルデーニャ語ではアンニンニア(Anninnia)というのですね

3つの音(ソ、ラ、シ)くらいで構成されていて それがサルデーニャ音楽の核とのこと
多分 これがGalanìasのコンサートで聞いた子守歌だと思います♡ とても素朴な歌でした

9. サルデーニャ州のカント・ア・テノーレ(canto a tenore)


サルデーニャ島中部の男声四重唱 旋律はオーゲ(oche) voceのことですね 
そしてあとの3人は ハーモニー(mesu oche, contra, bassu)で ビン、ボン、バン等のハーモニーを歌います 風の音や山羊の声等をまねたりもするそうです 私はいつもネットで聞いています♡ サルデーニャでは 小さな子供でも踊るのです♡

踊り(ballo)の為のテノールで 皆が踊りたそうにしている間は ずっと歌っているのだそうです!
このステップも披露してくださいました 丸い大きな踊り手の円が 少しずつ震えながら動いてゆくのだそうです

そしてこのカント・ア・テノーレは 2005年に ユネスコの無形文化遺産に選ばれました!!

ラウネッダス(launeddas *音が出ます)も バックに流れていました 

循環呼吸奏法(fiato continuo)」の技術を小さい頃から学ぶのだそうです これは私は「サルデーニャの儀式のパンのセミナー&初めてのラウネッダス演奏&タロスでビュッフェランチ (2016.10.2)@日本サルデーニャ協会」のイベントで初めて聞きました 息を吸うのと吐くのを同時に行うという神業のようなものです

そして サルデーニャ(イタリア全般もそうですが)の伝統が 否定から再興へと変化していったことも聞きました

戦後は伝統の否定で サルデーニャ人としての劣等感から 伝統的な祭りなどが衰退してゆき この時とにかく音源を収録・収集したのだそうです 
そして70年代伝統の再評価がなされ ローカル・ラジオやテレビ局の放送が始まりましたが 中でも「Sardegna Canta(サルデーニャは歌う)」という番組は40年以上 今でも続いているそうです!!


最後に Andrea Parodiが歌う「Non Potho Reposare(僕の心は休みなく)」を 参加者みんなで口ずさんで終了しました!! やっぱり歌うって気持ちいいですね(#^.^#) この歌はサルデーニャの第2の国歌ともいえる歌なのですって 

この歌は アンドレア・パローディがTAZANDA(タゼンダ)というグループでリリースしたCD「Il sole di TAZENDA」の中に入っています


また来年を楽しみに 今まで知らなかったイタリアを知ることのできる公開講座も今年はこれで終了 名残惜しいです...


公開講座「イタリアの歌(カント)の世界-カンツォーネだけじゃない!? イタリア民謡の多様性-」は こちら

すばらしい公開講座を開催してくださいました星美学園短期大学様に 心よりお礼申し上げます

* 写真はサルデーニャの ラウネッダスの演奏 (渋谷Tarrosにて)


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アブルッツォ料理専門店でスピーチコンテスト優勝祝賀会を兼ねたフリートークの集いの忘年会をトラットリア・ダイ・パエザーニで開きました(2018.12.9)@Trattoria dai Paesani

2018年12月17日 | イタリアンレストラン
アブルッツォ料理の専門店トラットリア・ダイ・パエザーニでスピーチコンテスト優勝祝賀会を兼ねたフリートークの集いの忘年会を開きました(2018.12.9)@Trattoria dai Paesani


前日(12/8)に友人(会員)がスピーチコンテストで優勝したので 急きょ 祝賀会を兼ねての忘年会となりました!!

ここは日本で唯一アブルッツォ料理が食べられるという専門店で アブルッツォ出身の先生と フリートークの集いのメンバーたちの6名で行ってきました♪

小さなお店で しかもちょうどこの日(12月9日(日))はあちこちで検定試験が多く 試験帰りの方や 近くのイタリア語学校の忘年会らしきグループもいらしてて イタリア語・イタリア人率高し!! ← すぐにわかります(笑)

 ← お店の外観

さて 前菜はなんといってもアンティパスト・ミスト(antipasto misto) この中のバロッタ(写真左手前)という 卵とチーズのたらこ型のポルペットは少し辛く(piccante) 初めての味でした! いつもこれを食べたくて前菜は必ずこれを選ぶとのこと

   ← antipasto misto 6人分

クーポンで 全員にスパークリングワインをいただきましたが これは優勝祝いの1杯となりました♡
ワインはまずは 白ワインのトレビアーノ・アブルッツォをいただきました 会員にソムリエさんがいらっしゃるので イタリア語でワインを選ぶシーンをこの日3回も見られて幸せ(#^.^#)

プリモのパスタは キタッラ 太くて長い1本のパスタのムニャイア
 そしてきのことサルシッチャのカヴァテッリです とてもさわやかな味わいでした!

パスタもサラミもすべてオーナーのジョゼッペ氏の手作りです
先生のいきつけのお店なので ちょくちょく席までいらしてくださり アブルッツォ方言交じりのイタリア語で色々お話してくださいました!(^^)!

 ← スカンピ海老のクリームソース キタッラ”ドーロ”
 ← 仔羊ラグーのトマトソース パスタ アラ ムニャイア

  ← 自家製サルシッチャとキノコの3色カヴァテッリ

次の白ワインは 実はなかなかないワインで これもソムリエさんのおかげ♡

セコンドは 仔羊のアロスティチー二(arrosticini di pecora) これは串焼きで独特の香りです
そしてサルシッチャの盛り合わせです

 ← 仔羊のアロスティチー二(arrosticini di pecora)

 ← サルシッチャの盛り合わせ

3本目は赤で ファルネーゼのサンジョヴェーゼ 深いしっかりした(corposo)味わいで 山なので塩気の多いアブルッツォの肉料理によく合います

そして待ってましたdolce(デザート)3種 マイエッラ 白は山に降り積もった雪を表しており 中は卵の黄身のようです そしてチャッチャコーラの巣ciacciacollaという 鳥の巣のようなdolce 鳥の巣はカラメルでできています
そしてカンノーリ 

 ← マイエッラ

 ← マイエッラを割ると...

 ← チャッチャコーラの巣ciacciacolla

← カンノーリ

食後酒は リンドウの根から作ったゼンツィアーナ(Genziana) 薬草のお酒のようで味わいがまったく違います


このイタリア語フリートークの集いを昨年開始してから 当サークルもどんどんレベルアップしてきてすごいです!! 私ももっと頑張らないと...

勝利の美酒に酔いしれて イタリア語の話 イタリアの話 試験やスピーチコンテストの話 イタリア料理にワインの話など 話題が尽きませんでした 

初めて食べたアブルッツォ料理 忘れられません♡ 一年間お疲れ様でした!!

 ← お店の中にはアブルッツォ関連グッズが!

トラットリア・ダイ・パエザーニ(Trattoria dai Paesani)は こちら
高田馬場から 早稲田通りをまっすぐ歩いて10分です

* 写真はオリジナルデザート チャッチャコーラの巣



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第28回イタリア語スピーチコンテストで友人(会員)が優勝しました!!(2018.12.8)@イタリア文化会館アニェッリホール

2018年12月14日 | イタリア語検定・スピーチコンテスト

第28回イタリア語スピーチコンテストで友人(会員)が優勝しました!!(2018.12.8)@イタリア文化会館アニェッリホール


今年のイタリア語スピーチコンテストは 昨年出場したからか いつも行っているイタリア文化会館に向かう途中 緊張して武者震いが... 友人が出るからなのか 去年のことを思い出したからなのか...

今年は 参加者10名と例年より少なめでした
10名全員が女性 20~30代の若い方たちと 50代以上の方たちで その中間や学生層が今年はほとんど抜けていました ぜひ若い方たちのチャレンジをお待ちしています!!

そしてこの日のイタリア語スピーチコンテストで 友人(会員)が優勝しました!!
テーマは「ダマスカスでふたたび出逢ったローマ "La Roma che ho ritrovato a Damasco"」です!!

イタリアで知り合ったシリアの友人に会いに行った ダマスカスで出会ったのは...  
映画の一シーンのような情景とともに 平和への願いがこめられた 心のこもった 完璧なそして情熱的なスピーチは圧巻でした 

彼女は 実用イタリア語検定1級CILS C2をお持ちで 主に外語大で学ばれ イタリアでも ジャーナリズムの夏季専門コースに2回参加されました

このスピーチコンテストも 過去2回出場され2回とも3位入賞されました 
イタリアの作家ペッペ・フェノリオ(Beppe Fenoglio)について また「話すことは愛すること」というテーマについて話されました 両方とも 毎年聞きに行っている私は聞かせていただいています

3度目の出場となる今回は イタリアで知り合ったシリアの友人に会いにダマスカスに行った時の体験 そして 内戦が始まり帰る家がなくなった友人への思いと 平和への願いが込められた 実に説得力のあるスピーチでした

ダマスカスの地で出会ったローマ帝国の遺跡の数々 ワールドカップ翌日の 偶然起きたある出来事 そして祖国を失った人々への平和への祈り...

格調高い 人類愛に包まれた ひときわ素晴らしいスピーチで このスピーチで表された思いが イタリア 日本 シリアと 国境を越えて広がってゆくのを感じました
 
実はこのスピーチの質疑応答の練習を 当サークルのフリートークの集い上級のレッスンでさせていただきました♡ 当日の質問は6問と多目でした
スピーチの中から質問が出されるので 事前準備をすると当日スムーズに答えられます

スピーチは こちら

優勝が決まった時 その優勝のスピーチを聞きながら 私も夢の中にいるような感じでした...

 ← 優勝した友人(会員) 表彰式にて


また 他の元クラスメートの友人も「言葉の世界を旅する~ラテン語、イタリア語、英語そして日本語 Il viaggio nel mondo della lingua ~Latino, italiano, inglese e giapponese~」というテーマで出場されました! ラテン語やってるって聞いてたけど それがテーマです(#^.^#)

そのラテン語について アマデイ先生と押場先生の「イタリア語よもやま話Part 3」で取り上げてくださり とても興味深く聞かせていただきました!!

← 毎年楽しみな「イタリア語よもやま話」

S.P.Q.R.について (Senatus Populusque Romanus/Senato Popolo Que Romano/元老院とローマの人民) 世界の国でもこれをまねている例や ad hoc (このために)  ad honorem (per onore/名誉のために) Agenda (議題、行動計画) Alibi (アリバイ)  Campus (場所、テリトリー) curriculum vitae (履歴書) Cogito ergo sum (我思う、故に我在り) これらも皆ラテン語なのですね! いくつかはやりました~

何度も出場されていた方も今年入賞されて 私もこんな風に年を取ってゆきたいなぁ...と思った次第です

着物姿で出場されていた方も まわりにたくさんの外国人が聞きにきていらしてて圧巻でした~ ← 私も昨年出場の時は10人以上聞きに来てくださいました!

 ← 審査結果発表!

クラシックダンスの趣味について フィレンツェ(今年の出場者はフィレンツェで学んだ方が多かった)の思い出 再会 おもてなしの日伊比較 イタリア人の食事へのこだわりの背景(帰国後家族との会話が増えた) 様々な色についての考察 ローマで出会ったラテン語(SPQRその他)がきっかけでラテン語を学んだ話 日伊の地震の体験を通して 日伊の架け橋となる決意をした話 20年前の職人との再会を果たした話等でした

また来年は あとに続く若い方たちのチャレンジを期待しつつ...私もまた聞きに行きます!! 
ちなみに今年から 当日くじで順番を決めるのではなく 出場順に印刷されたパンフレットをいただきました!! これでスピーチを聞き逃すこともなくなり安心!(^^)! 


第28回スピーチコンテスト
開催のお知らせは こちら

昨年のリポート「イタリア語スピーチコンテストでは悔いのないスピーチができて満足です(2017.12.2)@イタリア文化会館・日伊協会主催」は こちら

日伊協会のリポートは こちら (後日テキストと映像が公開されます)

      *      *      *

 ← 賞品の数々

ここからは私の どうしたらスピーチコンテストに出られるかという考えです:

内容が質の高いものであれば そして原稿にミスがなければ 出場も夢ではありません 

まだよく聞き取れない頃から もう10年間くらい毎年欠かさず聞きに行っていますが やはりイタリアでの留学経験が主なテーマで 他にも イタリア人や留学生・街の人々との交流を通して考えたこと 自分の体験や家族の話など  専門分野の話 自分の考え等が主なテーマです

例えばヴェネツィアの運河に落ちた話や シチリアのマフィアと偶然知り合いになったり(笑) 洗濯機を泡だらけにしちゃったりという楽しいエピソードも記憶に残っています どうも深刻な難しい話よりも 楽しいエピソードの方が覚えているみたいですが でも環境問題や頭脳流出等の社会的なテーマを取り上げたスピーチも ちゃんと入賞してきました

ポイントとしては:

できればイタリア愛が必須(笑) ← 私は世界遺産(軍艦島と沖ノ島)がテーマで イタリアのテーマじゃなかったんで... ← 出られただけでもよかったけど!(^^)!

自分の特性(職業や技能等)をテーマに生かす 帰国後の気持ちの変化や 長いスパンでひとつのテーマを考えたり スケールの大きなテーマで イタリア以外の国や言語も取り交ぜたり 拡大図や写真等を掲げてもよいし 伝えたいことあってこそのスピーチではないかと思います

また 必ずネイティブチェックをしていただいてミスのないように ただし自分で覚えられる文にしないと ど忘れしてしまいます

またそれをそのままスピーチできるように練習して(アレンジではなく) 質疑応答もよく準備すると当日慌てずに済みます 
また 人に何度も聴いてもらい度胸をつけておき 当日の度忘れを防ぎましょう!(といってもテキストを持参して いざという時に見てもよいのですが 減点はされます)
何度もとちってこそ記憶に残り ど忘れせずにすみます

また 以前は学習開始後年数のたっていない初学者の方でも出場されたことがありましたが (長文を覚えて話すことはできても 質疑応答ができてないのでわかります) ここ数年はなくなりました なので学習年数等もみているのかもしれませんし 出場のハードルはやはり高いですね

* 写真は スピーチを始める一瞬前の 大勝負に挑む直前の表情を切り取りました 昨年出場した時は 友人たちがたくさん写真を写してくださり ようやく私も恩返しができました!

* スピーチコンテストを開催してくださいました(公財)日伊協会様 関係者の皆様に 心よりお礼申し上げます

2019年1月30日 日伊協会HPに スピーチ映像と日本語訳が掲載されました

詳しくは こちら


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月島&佃島散策に行ってもんじゃ焼きを食べてきました(2018.11.25) +イタリア語で話す

2018年12月11日 | 日本文化紹介
月島&佃島散策に行ってもんじゃ焼きを食べてきました(2018.11.25) +イタリア語で話す




ドイツ語ボキャブラリーコンテストの会場が月島なので 初めて行ってきました月島&佃島散策&もんじゃ焼き~(笑)

春のイタリア語ボキャブラリーコンテストの時は気づかなかったのですが 月島社会教育会館のすぐ向こうの通りがもう「もんじゃストリート」だったのですね!!

まずはもんじゃストリートに入ると 今は地域安全センターとなった「警視庁最古の現役交番」があります

  ← 地域安全センター

ずっと右に行って晴海通りの陸橋をくぐると もうそこは佃島です

狭い道の間にある「佃天台地蔵尊」は 大きないちょうの木を取り巻くように建てられています

  ← 佃天台地蔵尊

佃波除稲荷神社には 漁師たちが力を競い合って持ち上げたという「力石」がありました

  ← 力石

赤くてかわいい「佃小橋」を なんと七五三の可愛い女の子とご家族が歩いていました♪ 

  佃小橋

まっすぐ歩いて「佃まちかど展示館」を見て(入れません) そばに数軒の佃煮の老舗のあるところに出て 「天安」で 色々迷ったあげくにホタテ貝ひもの佃煮を買いました いなごにしようか迷いましたが(笑)
 ← 佃煮の老舗

そして住吉神社に行き 入ってすぐ右に鰹塚がありましたが 最初は気づきませんでした 赤レンガの倉庫もあり 住吉神社は佃島の鎮守ですね 
この日は住吉神社にも七五三のご家族がちらほら...いい日に来たね!!

  ← 住吉神社

 ← 鰹塚

そして隅田川テラスに向かって橋をわたると ありました「石川島灯台跡」!!

 ← 石川島灯台跡

ここの灯台広場でベンチに座って ジョギングの人たちをのんびり眺めながら 下町情緒たっぷりの古い町並みと高層ビルとの混在する佃島の とってもさわやかな景色を堪能してきました♡

特に試験のあとは 解放感が違いますよね~(#^.^#)

そして「もんじゃストリート」まで戻って また色々迷った末に 混んでいたけど「月島もんじゃ わらしべ」で海鮮のもんじゃ焼きを友人といただきました!!

実はもんじゃ焼きを食べるのは初めてなので(笑) お店の方がちゃっちゃっと手早く作ってくださいました♡

  ← もんじゃ焼き Il Monjayaki prima della cottura...

 ← 具で土手を作り 汁を入れます  dopo la cottura


そして月島駅から帰ってきました 天気もよくて ここ数日家にこもってドイツ語やっていたので(笑) 実に爽快な「特別な一日」でした!!

ボキャブラリーコンテストのおかげで まだ行ったことのなかった月島&佃島散策ができて感謝です!(^^)!


月島&佃島散策
は こちら

地図は こちら 

    *      *     *

月島&佃島 もんじゃ焼きについてイタリア語で話す:

Tsukishima (月島):

Tsukishima è un'isola artificiale (人工島) nella baia di Tokyo (東京湾), creata nel 1892 con terra dragata(水底をさらう) da un canale del delta del fiume Sumida (隅田川のデルタの運河) per permetterne la navigazione(船が通れるように).

Sulla via Monja (もんじゃストリート) si affacciano (横に並ぶ) numerosi ristoranti, tutti specializzati nella preparazione del "Monjayaki(もんじゃ焼き)", una pietanza locale (ローカル料理) fatta di farina fritta accompagnato da vari ingredienti.
Il Monja-yaki è come l'okonomiyaki (お好み焼き)del Giappone occidentale, ma la pasta è molto più liquida (液状の) e gli ingredienti sono tritati finemente(細かく刻む).
Si forma il cavolo tritato in un anello(刻みキャベツを輪の形にする) sulla piastre (プレート), si versa il liquido rimasto nel mezzo(残ったソースを真ん中にそそぐ), e si usano le piccole spatole (小さなへら) per premere la pastella mista (混ぜた材料を押し付ける) sulla piastra fino a sfrigolarla (ジュ―ジュ―いう)

La parte settentrionale di Tsukishima è chiamata Tsukudajima (佃 島), ed è l'origine dello tsukudani (佃 煮), un modo di conservare il cibo sobbollendolo (ぐつぐつ煮る)  in una salsa di soia e zucchero appiccicosa(粘り気のある).
Tsukudani è ancora disponibile in tutto il Giappone, ma è ancora disponibile qui.
Frutti di mare(海の幸), alghe (昆布) e verdure varie sono gli ingredienti più comuni, ma se si cerca qualcosa di più interessante, si deve provare inago (い な ご) tsukudani, fatto di cavallette!

出典: wikivoyage




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第6回ドイツ語ボキャブラリーコンテストに初挑戦で優勝しました(2018.11.25)@ソフィア・外国語研究協会

2018年12月08日 | ドイツ語・独検
第6回ドイツ語ボキャブラリーコンテストに初挑戦で優勝しました(2018.11.25)@ソフィア・外国語研究協会


ドイツ語ボキャブラリーコンテストを初めて受けてきました

結果は参加者6名ですが優勝しました!! 準1級を持っているのでほっとしました~(#^.^#) 

80点満点で 73点です 
優勝者発表のページは こちら

4月に第1回イタリア語ボキャブラリーコンテストで優勝した時は 参加者14名 80点満点で 75点でした 
その時のリポートは こちら

2回の点数から判断するに 独検準1級と伊検2級は 両方持っていて似たような点とったことから レベルがだいたい同じなのかなぁ~と感じました ← 伊検2級は準1級に名前変えて~(笑)

家に帰って夕方HPに正解が出ていたので 答え合わせをしてみると 合っていると思ったものがダメで あやふやだったものがいくつも正解でした
こんなの知らないと恥ずかしいよね...という略語のミスもあったのは 長年その略語をしっかり調べずに放置していた結果ですね 反省...

2度目の受験なので どんな問題が出るのかだいたいわかってきたので 受けるのが楽しくなってきました!! わからないものも勘で解きました!

出題形式については ここの英語の出題形式とほぼ同じかと思いますので ご参考になさってください 

当日は 年代もいろいろ 選んだ語学(英語、フランス語、ドイツ語)もいろいろで なかなかにバラエティーに富んでいました  子供さんも受けていて将来楽しみだな~♡

1科目受験の部屋と 2科目受験の部屋と2部屋でやっています 私は今回は1科目にしました ← 実はこのあと月島&佃島散策に友人と行ったため(笑)

日本語でも知らない数学記号が出たり ...でも慣用句や言い回し(Redewendungen)は イタリア語同様 一冊まるまるやったことがあったのでなんとかできました!

その時受けた欧日協会の「「文法の日」今年はドイツ語「ドイツ語の諺 Redewendungen」「動詞の基本」を連チャンで受けました♡(2017.4.29)@欧日協会ドイツ語ゼミナール」リポートは こちら

    *    *    *

さて どんな準備をしたかというと...

ドイツ語自体は若い頃から学んでいたのですが 2014年に昔取った杵柄で独検準1級を取ってから 家では Deutsche Welleを聞いたり(PCで) NHKドイツ語TV・ラジオストリーミング それと欧日協会のGWと夏期講座「日本文化紹介」のレッスンのみです 

準備は ソフィアのサイトの例題(簡単な級なので100点満点) それと「日本庭園について」を レッスン準備を兼ねて書き起こしました

そして 独検準1級過去問を4年ぶりに7冊紐解いて...なつかしかったです!

← 独検過去問7冊♪


「どうしたらしゃべれるようになるの?」と聞かれることがよくあるのですが 留学でも語学学校でも色々方法はありますが 「検定を受ける」のが自分の力が測れるし 期限があるので一生懸命勉強するからおすすめなのです

私も イタリア語の動詞すべての活用形を徹底的に暗記したのは伊検2級の時にようやくでした 語学学校のレッスンを受けていた時は そこまで徹底してやらなかったため どんどん忘れてしまっていました 流されていたのですね 

でもそれじゃダメなんですね どこかで腹くくって徹底的にやらないと... 山にピッケルでカラビナ打ってザイルを結んでおかないと ズルズル滑り落ちちゃうってことですよね...

検定は「落ちるとはずかしいから受けられない」というのが実はあります 私も伊検1級は 実はそのためにまだ受けられずにいます (2013年に伊検2級を1点差でぎりぎり合格)

どんなに下の級でも受けずにいると そのまま年数がたってしまい さらに受けづらくなります 語学学校の中でも検定受ける人って 実は少ないのです

なので最初から下の級から受けるのが一番よいのですが... 長年勉強しても検定受けたことがない方や 今さら受けて どんなに下の級でも落ちたら恥ずかしいから...という方でも受けられるものを ずっと探し続けていたのですが...

それが このボキャブラリーコンテストなのではないかと気づきました

なぜって 合否を問うものではないからです!!
合否を気にすることなく気楽に受けられるものがあったのですよね(#^.^#)
TOEIC等もそうですよね 〇点以上 というのは目安なのですね

私自身40代半ばでイタリア語を始めて 年齢と戦いながら2級まで受けてきました 
若い方はぐんぐん伸びますが 年とともになかなか伸びなくなるし忘れるしで 四苦八苦しています  

でも 長く学んできた方の方がボキャブラリーの蓄積もあることから ボキャブラリーコンテストは シニア層にも受けやすいのではないかと思います 
リスニングも作文も読解も文法もなく ボキャブラリーのみなのですから 
しかも ただ単語の意味を問うだけでなく その国で暮らしている人しか知らないような単語まで 様々なバリエーションで出題されます


これからまだまだ発展してゆきそうなこのボキャブラリーコンテスト 私も健康診断みたいなつもりで 今の自分の語学力の中の「語彙力」を計りに受けてゆこうかなと思います

ともあれ 優勝できてほっとしています... さて来年は何語かな~? また語学仲間たちと月島&佃島散策やもんじゃ焼きを楽しみに 一緒に受けに行きたいねっ♪

ボキャブラリーコンテストは こちら 各国語で開催しています

ボキャブラリーコンテストを開催してくださいましたソフィア・外国語研究協会様に心よりお礼申し上げます


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世界イタリア料理週間最終日にドキュメンタリー映画「グアルティエロ・マルケージ イタリア料理界の巨匠」を見ました(2018.11.26)@イタリア文化会館

2018年12月05日 | イタリア映画・映画

世界イタリア料理週間最終日にドキュメンタリー映画「グアルティエロ・マルケージ イタリア料理界の巨匠(Gualtiero Marchesi - The great Italian)」を見ました(2018.11.26)@イタリア文化会館


世界イタリア料理週間の最終日を飾るのは ドキュメンタリー映画「グアルティエロ・マルケージ イタリア料理界の巨匠」上映会でした!!

伝統的なイタリア料理に変革をもたらし 「ヌオーヴァ・クチーナ・イタリアーナ」 (新イタリア料理)の礎を築いた グアルティエロ・マルケージ(1930-2017)のドキュメンタリーです

1970年代にミラノにレストランをオープンし 1985年にイタリアで初めてミシュラン3つ星を獲得したマルケージは 伝統的な料理を洗練されたモダン・イタリア料理へと変え 世界レベルに押し上げました

ミラノ ヴェネツィア トリエステ フィレンツェ等のゆかりの地を巡り 「黄金のリゾット」など代表的な料理を取り上げつつ 本人とイタリアやフランスの関係者の証言を交えて その料理哲学や人物像を描いたドキュメンタリー映画です

音楽は チェリストで作曲家のジョヴァンニ・ソッリマのオリジナル作品で 映像に彩りを加えています 

    *    *    *

アニェッリホールには料理界の重鎮が続々と!! 何も知らずに前の方の列に座ったら すぐそばにあの有名なH先生が... そしてこの日はイタリア文化会館館長 イタリア大使 マルケージ財団のトップ等関係者も大勢いらしてました
 
また映画では かのM.ボットゥーラ カルロ・ペトリーニ・スローフード協会会長 吉兆の徳岡料理長等々... すごいメンバーが登場しており驚きました

グァルティエロ・マルケージは このドキュメンタリー映画の中に生きている...そう思いました

    *    *    *

イタリア料理界の巨匠 Gualtiero Marchesi グァルティエロ・マルケージ 
 
1977年に最初に出したミラノのレストランは オープン1年以内にミシュランの星を取り その後 1986年イタリアで初めてミシュラン三ツ星を獲得するも 2008年には星を返還して話題になった 
それは自由に表現することを選んだからという

ミラノ ナヴィリオ運河を歩くマルケージ 彼の家族は祖母の代から音楽一家でもあり 音楽も彼の料理に影響を与えた 
1981年 金箔とサフランのリゾットを考案 
ひと皿を総合料理として変化させた

トリエステ Illyのトップと談笑 抽出の仕方にこだわるとの話

38才でフランスに行き パリのルドワイヤン ディジョンのル・シャポールージュ 
ロアンヌのトロワグロ等のフランスの名店でも働き イタリア料理を洗練された一皿に変えた 

フランスの偉大なシェフ ポール・ボキューズが「イタリアのシェフ達が 
自国の産物とレシピの素晴らしさに気づいた時 フランス料理は衰退するだろう」と言ったこと 
彼は 高級料理に切り込んだ革命家でもあった

1983年 イカ墨のリゾットを考案 黒いソースに白いイカをのせる
まずは素材を感じるべきだ と考えるマルケージは次に 日本に向かった

洞爺湖のレストランで働くイタリア人シェフ 吉兆の徳岡料理長の盛りつけの技 
日本の料理人の緻密な心遣いに感嘆したというマルケージ 

アートの鑑賞の時も 料理に照らして鑑賞するという 
現代的感覚ですべてをろ過して 未来に持ち込んでゆくというマルケージ

絵筆で皿に色づけた ひと皿...
2004年に まるでカンバスの絵のような「ドリッピング」を考案

フランス料理はソースが8割だが  世界のベストレストラン50のトップはイタリア人シェフマッシモ・ボットゥーラが獲得した
スローフード協会カルロ・ペトリーニは 若者の畑(orto)への回帰を説く 
キャビアの指輪を披露するマルケージ 

1977年にミラノに店を開いた時 モダンなイタリアンは酷評だったという そのことを弟子が振り返る それはあとに続く自分達を守るための避雷針だったのだと 
そして できることからやる それが不可能を可能にする とのモットー

北イタリア・ブラの食科学大学 そこの生徒がエピソードを語った
「ラビオリがうまく閉じないのです...」と言うと マルケージは良いアイデアの感謝を述べたという 
そして考案された「開いたラビオリ」 
伸ばしたラビオリの中に葉っぱがあって 透けてみえるラビオリの生地を 具の上にそっと乗せる...

2008年 イタリア史上初のミシュランの星の返上  彼は故郷に戻り マルケージ財団la Fondazione Gualtiero Marchesiを設立 こうして彼の偉業は次世代へと受け継がれてゆく...

ラストのエンディングテーマにのせて マルケージ氏の人形のCGアニメがとてもかわいくて
忘れられないですね... マルケージ氏は2017年12月にこの世を去られました

彼の夢は イタリア料理は世界一であるとを名言する(affermare)ことだったそうです

2019年3月18,19日 世界各地を巡ったこの映画会のワールド・ツアーのグランドフィナーレが 
ミラノで行われるとのこと 

満席のアニェッリホールは 大きな暖かい拍手で包まれました...


     *    *    *

そして外にでてびっくり!! 少なくとも私の今まで見たことのない光景が...
イタリア文化会館前に 次々とマセラティが横付けになったのです(^^)/

  ← マセラティのライト

この夜 世界イタリア料理週間ラストを飾る映画会場にみえたVIPの送迎車なのでした 
すっごい...こんなシーンに出合えるなんて イタリア文化会館はすごいところですね 
(今までにもあったのかもしれませんが 私は見たの初めてでした)
 
 ← 次々とマセラティが!

この日は 午前中のパニーノ・ジュストのセミナーのあと 「イタリアの小さな村へ アルベルゴ・ディフーゾのおもてなし」(新潮社)という本を買って 
また前日にドイツ語ボキャブラリーコンテストに優勝したご褒美に♡ 今までずうっと時間がなくて借りられずにいた「イタリア文化辞典」(丸善出版)をとうとう借りて 図書館で読みました!!

発行されてから何年も待った甲斐があって(?) 内容はもう知ってるものが増えたこと増えたこと(笑)

 ↑ 写真展 プロセッコ・スーペリオーレの故郷
最後にもう一度 名残惜しいプロセッコ・スーペリオーレの故郷
の写真展
を観てから 帰りました...

映画「グアルティエロ・マルケージ イタリア料理界の巨匠」は こちら

* 世界イタリア料理週間を開催してくださいましたイタリア文化会館様 関係者の皆様に
心よりお礼申し上げます




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世界イタリア料理週間に行き パニーノジュストのマエストロによるテイスティングセミナー 『タルトゥーフォ、世界で一番セクシーなパニーノ』に参加しました(2018.11.20)@イタリア文化会館

2018年12月01日 | イタリア料理・イタリアン食材
世界イタリア料理週間に行き パニーノジュストのマエストロによるテイスティングセミナー『タルトゥーフォ、世界で一番セクシーなパニーノ』に参加しました(2018.11.20)@イタリア文化会館


パニーノジュストのマエストロによるテイスティングセミナー
『タルトゥーフォ、世界で一番セクシーなパニーノ』


この日私は初めて アルバの白トリュフ・オイルのかぐわしい香りを嗅ぎました...

パニーノ・ジュスト」は 1979年にミラノで第一号店が誕生した「イタリアン・グルメ・パニーノ」専門店で 今は世界6か国30か所にネットワークが広がっています

この日は総料理長であり「マエストロ・デル・パニーノ」3ツ星の称号を持つティツィアーノ・スポルトーレ氏がいらしてくださいました
パニーノ・ジュストがミラノに生まれた翌年からパニーノ職人として勤務され 日本をはじめ国内外のパニーノジュストのお店で 商品やサービスや店舗オペレーション全般を指導されていらっしゃいます

この日は 官能的な(sensuale)味わいのパニーノとして人気が高い「TARTUFO タルトゥーフォ」の魅力を解き明かしてくださいました

エミリア・ロマーニャ州ランギラーノの森の 空気とミネラルを存分に吸い込んで 24~26か月間熟成された生ハム(prosciuto)  ブリーチーズ  フレッシュなトマト ルッコラ そしてアルバの白トリュフ・オイルとの絶妙なハーモニーがなんともいえず... 
しかもそれぞれの食材を何グラムずつパニーノに挟むかまで 詳しく教えてくださいました( *´艸`) 

そしてその上からアルバの白トリュフ・オイルをたらします... これは各参加者にひとりずつ匂いをかがせてくださいました... これがセクシーなパニーノと言われるゆえんだったのですね💛 

生ハムは熟成をチェックするのに 馬の骨のスティックを刺すのだそうです これはニュートラルだからとのこと
そして認定されたものにはパルマ産の焼き印が押されてゆきます

パニーノは半焼きで届けられ それをpiastre(プレート)の下で 皮はcroccante(パリパリ) 中はもちもち(morbido)に焼きます 軽くて日本のパンとは全然違います...

生ハムも結構分量が多くて パニーノによく合うというスプマンテとともにたっぷり堪能させていただきました!

 ← 材料いろいろ♪

この白トリュフ・オイルの作り方を質問させていただきました 白トリュフのスライスをオイルに漬けておくだけでできるわけでは決してなく(笑) トリュフのエッセンス(estratto)を抽出する特別な方法で作るそうです 

← パニーノ・ジュストのTARTUFOタルトゥーフォ

皆さん静かに試食されていました...美味しすぎて言葉が出ない...


ミラノにあるパニーノの研究所では 一年がかりで新商品を開発しているとのこと 
Accademia del Panino Italianoは こちら

パニーノ・ジュスト麹町店
は こちら  2018年4月オープン! デパートの店舗と違って ミラノの雰囲気が味わえるお店です♡ この一番人気のメニューのtartuffoを この日のセミナーでいただきました

他にもそごう店 池袋店等があります

日本におけるパニーノ・ジュスト
は こちら

世界イタリア料理週間は こちら

セミナーは こちら


素晴らしいイベントを開催してくださいましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます


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