8th UNHCR 難民映画祭Refugee Film Festivalで「もうすぐ雨になる」を見てきました(2013.9.29)
第8回難民映画祭の中でイタリアに住むアルジェリア移民一家を描いた映画「もうすぐ雨になる/Sta Per Piovere」(It's about to rain)を 映画祭2日目の9月29日(日) イタリア文化会館に見に行きました
初日の昨日はシリア問題を扱った映画が上映されたとのこと
日曜日の午後1時というちょうどいい時間帯でもあり 会場は多くの観客がつめかけ 若い方たちも目立ちました また文化会館近くではポスターを掲げたスタッフの方たちがいらして 2006年に始まったこの映画祭を数年前から見始めていた中で特に活気があり年を追うごとに充実した映画祭となってゆくのが嬉しかった
* * *
フィレンツェ生まれのアルジェリアの大学生サイード 彼はイタリアで生まれ イタリアで暮らし 父親は30年間工場で働いてきた 身も心もイタリア人を自負するアルジェリア青年サイードが 「強制送還」という現実を前にして起こした行動とは...?
(ちょっとネタバレ気味になるので見る予定の人は読まない方がよいかも)
サッカー応援に そして恋人との時に夢中になるシーンの裏で それと同時進行で父親の勤める工場経営者の取った恐るべき行動と その結果としてサイード一家にふりかかるとんでもない災難... たった2週間しかない中で一家はさて果たしてどうするか...?
映画を観ながら これはさて困ったな...一度も行ったことのない父親の祖国アルジェリアに帰らなくてはならないのだろうか 年老いた父親と離れて息子たちだけでもイタリアに残る手立ては... 自分だったらさてどうするだろうか と思いながら見入っていました
家族それぞれの取った行動は皆違いますが サイードは勇気ある行動を取り一躍脚光を浴びます そんな彼を心底心配し諭す恋人ジュリア これがまた懐の深い女性で感服しました 自分と結婚して市民権を得ることもできる でもサイードの もしかしたらアルジェリアの砂漠に住むことになるかもしれない...との言葉に "Non importa."(そんなこと関係ないの)とまで言い切った彼女 あっぱれです そこまで一途に思ってくれる人はそうはいません
積木の一辺が欠けた時に 30年間かけて築き上げてきた家が崩れてゆく...その瀬戸際での せめてもの父としての決断は 一家の未来はどうなってゆくのか はらはらし通しでした
* * *
上映後 文化会館館長よりスピーチと質疑応答がありました
この作品のテーマは アイデンティティと 経済危機のもたらした影響の二つであり とてもバランスの取れた作品だと そしてイタリアには1980年代初頭から 8%から10%近くの移民や難民が 東欧やアフリカ諸国から流入しており社会に様々な影響をもたらしていること
イタリアは地理的に移民が入りやすいのだそうです
もしかして自分の住む町の8~10%が移民だとしたら...?とこの問題を身近に感じてほしいとの言葉でした
最近作られたイタリア映画にもこの問題を扱った作品がとても多く 避けて通ることのできない問題だと感じています
映画は こちら
10月6日(日)13:00~ 青山学院アスタジオでも上映されます
入場に際しては会場募金にご協力をお願いします
「8th UNHCR 難民映画祭」については こちら
* * *
また 「ヒューマン・シネマ・フェスティバル2013」も各地イオンシネマにて開催されます(2013.10.5,10.6)
『ル・アーブルの靴磨き』 『そのひとときの自由』入場無料・要予約
詳しくは こちら
*情報をいただきましたイタリア文化会館様 開催してくださった国連UNHCR協会様に心よりお礼申し上げます
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第8回難民映画祭の中でイタリアに住むアルジェリア移民一家を描いた映画「もうすぐ雨になる/Sta Per Piovere」(It's about to rain)を 映画祭2日目の9月29日(日) イタリア文化会館に見に行きました
初日の昨日はシリア問題を扱った映画が上映されたとのこと
日曜日の午後1時というちょうどいい時間帯でもあり 会場は多くの観客がつめかけ 若い方たちも目立ちました また文化会館近くではポスターを掲げたスタッフの方たちがいらして 2006年に始まったこの映画祭を数年前から見始めていた中で特に活気があり年を追うごとに充実した映画祭となってゆくのが嬉しかった
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フィレンツェ生まれのアルジェリアの大学生サイード 彼はイタリアで生まれ イタリアで暮らし 父親は30年間工場で働いてきた 身も心もイタリア人を自負するアルジェリア青年サイードが 「強制送還」という現実を前にして起こした行動とは...?
(ちょっとネタバレ気味になるので見る予定の人は読まない方がよいかも)
サッカー応援に そして恋人との時に夢中になるシーンの裏で それと同時進行で父親の勤める工場経営者の取った恐るべき行動と その結果としてサイード一家にふりかかるとんでもない災難... たった2週間しかない中で一家はさて果たしてどうするか...?
映画を観ながら これはさて困ったな...一度も行ったことのない父親の祖国アルジェリアに帰らなくてはならないのだろうか 年老いた父親と離れて息子たちだけでもイタリアに残る手立ては... 自分だったらさてどうするだろうか と思いながら見入っていました
家族それぞれの取った行動は皆違いますが サイードは勇気ある行動を取り一躍脚光を浴びます そんな彼を心底心配し諭す恋人ジュリア これがまた懐の深い女性で感服しました 自分と結婚して市民権を得ることもできる でもサイードの もしかしたらアルジェリアの砂漠に住むことになるかもしれない...との言葉に "Non importa."(そんなこと関係ないの)とまで言い切った彼女 あっぱれです そこまで一途に思ってくれる人はそうはいません
積木の一辺が欠けた時に 30年間かけて築き上げてきた家が崩れてゆく...その瀬戸際での せめてもの父としての決断は 一家の未来はどうなってゆくのか はらはらし通しでした
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上映後 文化会館館長よりスピーチと質疑応答がありました
この作品のテーマは アイデンティティと 経済危機のもたらした影響の二つであり とてもバランスの取れた作品だと そしてイタリアには1980年代初頭から 8%から10%近くの移民や難民が 東欧やアフリカ諸国から流入しており社会に様々な影響をもたらしていること
イタリアは地理的に移民が入りやすいのだそうです
もしかして自分の住む町の8~10%が移民だとしたら...?とこの問題を身近に感じてほしいとの言葉でした
最近作られたイタリア映画にもこの問題を扱った作品がとても多く 避けて通ることのできない問題だと感じています
映画は こちら
10月6日(日)13:00~ 青山学院アスタジオでも上映されます
入場に際しては会場募金にご協力をお願いします
「8th UNHCR 難民映画祭」については こちら
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また 「ヒューマン・シネマ・フェスティバル2013」も各地イオンシネマにて開催されます(2013.10.5,10.6)
『ル・アーブルの靴磨き』 『そのひとときの自由』入場無料・要予約
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*情報をいただきましたイタリア文化会館様 開催してくださった国連UNHCR協会様に心よりお礼申し上げます
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