日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

イーゴルト(Igort)のグラフィック・ノベル「ロシア・ノート(Quaderni Russi)」「ウクライナ・ノート(Quaderni Ucraini)」を読みました

2025年01月09日 | イタリアの本・絵本・雑誌
イーゴルト(Igort)のグラフィック・ノベル「ロシア・ノート(Quaderni Russi)」「ウクライナ・ノート(Quaderni ucraini)」を読みました


サルデーニャ出身の漫画家Igortのご友人でもある 写真家のGiovanni Piliarvu先生から勧められたIgortのグラフィック・ノベルを イタリア文化会館の図書室で借りてきて お正月に読みました 

手書きのイタリア語のセリフをひとつひとつ 日本語と対訳で読み進めてゆきました 
先生によると その本は"un po' pesante"とのこと😲 
確かにそうでした おせち料理をたらふく食べていたお正月に読むんじゃなかった...😞


il numero crescente di morti dovuti alla carestia 
飢饉による死者の数が急増していた

In questi tempi abbiamo notato una recrudescenza di casi di necrofagia e cannibalismo.
近頃はまた 食屍や 人肉食の事例が増えてきました

いずれも「ウクライナ・ノート」より抜粋 (栗原俊秀 訳) 

ウクライナ飢饉「ホロドモール(Holodomór)」(飢餓による殺人)は こちら 

いや... 知らなかった...
 
早速 うちにあるウクライナの本で調べてみました📖

『スターリンは 農民をむしろ社会主義に対する抵抗勢力と考えていた節があり 彼らをスターリンの考える社会主義体制に組み込むには手荒な手段を使うのもやむをえないと考えていた

ウクライナの大飢饉は1932~33年に起こった 自分の土地を耕して自活していたウクライナの農民を 国営農場・集団農場の一員とする「農業集団化を進めた 

クラーク」と呼ばれた比較的豊かな農民は土地を没収され 収容所送りや処刑された
食物を隠している者は 社会主義財産の窃盗として死刑とする法律が制定された 

穀倉のウクライナで飢饉が起きたことはまことに異常な事態である
農民はねずみ、木の皮、葉まで食べた 
人肉食いの話も多く伝わっている
村全体が死に絶えたところもあった 餓死者は数百万人に及んだ 

これは人為的に起きた飢饉であり これまで隠されていた 
この時期にソ連は平然と穀物を輸出し続けていたのである』

物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国(黒川祐次著 中公新書)より抜粋

   *   *   *

ロシア・ノート」の方は チェチェン紛争の想像を絶する非人道的な暴力がテーマで 「ここでは、人の命には 2コペイカの価値もない」の言葉の如く 2006年にモスクワのアパートで殺害されたジャーナリスト アンナ・ポリトコフスカヤ(Anna Stepanovna Politkovskaja) の事件についても描かれています 

イーゴルト氏はご両親がロシア文化に造詣が深く 幼い頃からロシアの文化に触れていたそうで イタリア人の目を通して描かれた本なのですね 

  *   *   *

ウクライナ・ノート 対立の起源 (2022)
著者名:Igort    栗原 俊秀(訳)
出 版 者:花伝社

Quaderni ucraini (2014)
著者名:Igort
出 版 者:Coconino press

ロシア・ノート :  アンナ・ポリトコフスカヤを追って (2023)
著者名:イゴルト 作    栗原俊秀 訳
出 版 者:花伝社


Igortは 1990年代に雑誌「モーニング」で連載を持っていました 
また 2015年にイタリア文化会館で 谷口ジローとの二人展歩くひとたちが開催されています

他の作品も読んでみようと思います


 
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「世界の書棚から」第28回『 イタリアの絵本&児童書ブックトーク2024 ―Libri per bambini 2024―』に行ってきました (2024.12.14)@板橋区立中央図書館

2024年12月15日 | イタリアの本・絵本・雑誌
「世界の書棚から」第28回『 イタリアの絵本&児童書ブックトーク2024 ―Libri per bambini 2024―』に行ってきました (2024.12.14)@板橋区立中央図書館 

昨年12月の第20回に続き イタリア4回目のブックトークに参加してきました

なんと今回は イタリア文化会館の布製トートバック(縫製がとてもしっかりしている!)に加えて PIMPAのイタリア大冒険/PIMPA VIAGGIA IN ITALIA 」の日本語版もお土産にいただきました😲   ← この英語版とイタリア語版は ラストのじゃんけん大会で1名ずつにプレゼントされました💕

 PIMPAの日本語版とイタリア文化会館の布製トートバッグ

速報として 2024年12月5日に ストレーガ賞の児童書部門/Premio Strega Ragazze e Ragazzi. が決まったニュースから入りました 
見本市"Più libri più liberi"の紹介です:

1. Orso e Uccellina. Il picnic e altre storie くまと ことり (6~7才対象)  Jarvis

2. Rim e le parole liberate  リムと ときはなたれたことばたち (8~10才対象)   Maddalena Vaglio Tanet 

3. Motel Calivista, buongiorno!  モーテルカリビスタ、ボンジョルノ! (11~13才) Kelty Yang作 移民がテーマです

その他 イタリアで出版された本が対象とのことで イタリア人作家は1名とのこと

受賞作は こちら

     *   *   *

次に イタリア文化会館図書室勤務の講師による 初のボローニャブックフェア報告です
今年翻訳者ブースで初めて 日本の絵本の翻訳の歴史についてイタリア語で講演をされたとのこと😲 

solo una notte Andrea Antinori/Ediciones SM Spain 2024
Winner of the International Award for Illustration Bologna Children’s Book Fair-Fundación SM 2023  
SM賞は35才以下に限定されています 2024年にSM社より出版されました
   solo una notte 
   Andrea Antinori/Ediciones SM Spain 2024

今年のゲスト国はスロベニアでした 2025年はエストニア(2024年の欧州文化首都に選ばれた)とのこと
サイレントブックスコンテストも 移民の増加を受けて行われるようになりました

Roberto Innocenti 氏の講演会についても伺いました イタリアには児童書専門の美術館はないとのことで今後が期待されます

イタリアのブースは 50周年を迎えたEinaudi Ragazzi  そして Corraini edizioniを見てきたそうで 昔は日本のブースが多かったもののアジアの台頭により減ってしまったそうです 

イラストレーターの売り込みスペースは 名刺などがどんどん貼られてゆき あっというまにびっしり埋まるそうです😲 またメンタルケアのスペースも列を作っているなど... 

それとボローニャ在住のNocci(野田佳子)さん大活躍の案内ブースのことや サラボルサ図書館(ボローニャ絵本館と姉妹図書館) 南インドのTara Booksの出した長~い蛇腹絵本 インドの紙で手作りとのこと📕
 左がTara Booksの縦の蛇腹絵本


ボローニャにある児童書専門店Libreria Giannino Stoppaniについてもご紹介いただきました

また ボローニャブックフェアに行ったらまずはポケットガイドをゲットして!とのアドバイス 

日本に特化したKirakira出版や ニジノ絵本屋さんがイタリアのブースにあったこと ←とにかく広いのです! 
また イタリアで活躍する日本の作家さんたちのご紹介もいただき このイベントに来てくださってご紹介くださいました💕
   
    *   *   *

Giù nel blu  Dalla superficie agli abissi: viaggio sottomarino sfogliabile海の底へ 水面から深海へ めくって楽しむ海の旅
文 Gianumberto Accinelli,  絵 Giulia Zaffaroni

縦型の絵本で 絵本の端にメートルのスケールが書かれていて めくりながらどんどん深くもぐってゆき 最後は海の底にたどりつくのです...  海の生物に忠実に描いていったとのこと
続きのSu nel bluもあるとのこと 

 右端奥のブルーの絵本がGiù nel blu  

Bambini nascosti  かくれんぼする子供たち  Franco Matticchio
ダンテの地獄篇の出だしが使われているそうです 

Caduto. La seconda vita degli alberi 朽ち木 木々のセカンドライフ  
Illustrazioni di Valentina Gottardi.  Supervisione scientifica di Danio Miserocchi.  Testi di Danio Miserocchi e Maciej Michno.
図鑑のような実に精密な絵です キツツキの生態にびっくり😲 

il venditore delle felicita ハトの幸せ売り  Davide Calì, illustrazioni di Marco Somà  そして
Salta!    Essere me     il richiamo della palude   の4作品とも出版助成金をいただけることになりました😊

     *     *     *

ラストは 注目の絵本・児童書です:

空はみんなのもの(Il cielo è di tutti)」ジャンニ・ロダーリ作  訳 関口 英子  絵 荒井 良二


そしてイタリア文化会館からのお知らせで 1.読書クラブ 2. 出版助成金 3. 第6回須賀敦子賞授賞式についてご紹介いただきました

また次回のイタリア編も楽しみにしております! 
板橋の「イタ/ITA」は イタリアの「イタ/ITA」なのだそうです😲
 
世界の書棚から』は こちら
次は カナダです 

私はパイロット版から計4回参加し ご紹介いただいた本をイタリア文化会館の図書室で毎年お借りしてはせっせと読んでいます📖
イタリアの児童書がわかる貴重なイベントなのです💕 


 

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世界の書棚から第22回『スウェーデン児童文学の今』に行ってきました (2024.4.27)@板橋区立中央図書館

2024年11月30日 | イタリアの本・絵本・雑誌
世界の書棚から第22回『スウェーデン児童文学の今』に行ってきました (2024.4.27)@板橋区立中央図書館
 

価値観 コンセプト テーマとタイトル… 暗いユーモア 反抗する子供たち ジェンダー問題 冬の風景…などなど スウェーデンの児童文学や青少年文学の特徴について たっぷりお話しいただきました

この日は中央図書館の建つ平和公園で「ネパールのバザール」が開催され ネパールの人々でぎっしり😲大音響でしたが館内は静かでよかった~

 展示されたスゥエーデンの児童書

スゥエーデンは神奈川県程の大きさの国土に 一千万人強の人口と少なく 公用語はスゥエーデン語の他に フィンランド語 サーミ語などの少数言語です

ニルスの不思議な旅』(Nils Holgerssons underbara resa genom Sverige) は ノーベル文学賞を受賞したセルマ・ラーゲルレーヴの1906年の作品で教材にもなりました
1980年に日本でアニメ化されています📺
スゥエーデンではアニメがほとんど作られておらず たいていは実写とのこと🎥


長くつ下のピッピ(Pippi Långstrump )』(アストリッド・リンドグレーン作)は大人が顔をしかめるような主人公ですが 人気でヒットしたので大人の考え方も変わったそうです

山賊のむすめローニャ(Ronja Rövardotter )』(アストリッド・リンドグレーン作)は宮崎吾郎が2014年にアニメ化し '84年にスゥエーデンで映画化されました🎥

パーシーの魔法の運動ぐつ (Min vän Percys magiska gymnastikskor) 」(ウルフ・スタルク/2009年)のパーシーシリーズは日本でも出ています

おやすみアルフォンス(God natt, Alfons Åberg )」(グニッラ・ベリィストロム)のシリーズは'70年代に日本で4冊出ています これは理想の父ではない父が子育てをする話で母親は出てきません

そしてかの有名な「ムーミン(Mumin)」 はフィンランド作品ですが スウェーデン系フィンランド人の女性作家トーベ・ヤンソンはフィンランドの中の少数言語であるスゥエーデン語で書いたためスゥエーデン作品ともいえます
標準語で読んでもつまらなくてリズムと発音に特徴のある方言を使って書かれており この日は特別に朗読していただきました📖 フィンランド語が全然わからなくとも言葉の響きやリズムはとても楽しく味わえました😊

2022年には日本の出版社の方々とスゥエーデンへ そして2023年にはスゥエーデンの出版社の方々が来日して視察をされたそうです
子どものためのミュージアムを視察したり アストリッド・リンドグレーンワールドというテーマパークも行ったとのこと

ストックホルムには「子どもの居場所」という絵本館に雰囲気が似ているところがあるそうです 12~17才の若者向けで 邪魔されない空間となっています

スゥエーデン語は 上位2%の使用言語で トップ16文学言語であり 最も多く翻訳される文学小説の原語10言語のひとつだそうです
21世紀はスゥエーデン文学の翻訳黄金時代とも言われましたが... 2015年頃にミステリーブームが起きて 北欧の犯罪小説が増えてきました この50年間児童文学はスゥエーデンの文学輸出の50~60%を占めており 根強い伝統があるそうです

 同児童書

     *      *      *

コンセプトと価値観
有能な子ども 子どものキャラ描写の変化 大人の世界に反抗する子供たち(ピッピなど)

子供の視点 アバンギャルドな価値観の受け入れなどについて伺いました スゥエーデンでは難しいテーマも早くから取り入れてきました
大人と同じように子供もすばらしい芸術に値するのですね

テーマとしては 生態系の持続可能性(グレタ・サブジャンル、自然と人間の関係等)  社会的持続性(インクルージョン等) 深刻化する犯罪 遊びと想像力(画像とテキストの対位法等)   折りたたみ式やフラップのついた絵本等グラフィック戦略も豊富です📖

     *      *      *
おすすめの本はLORANGA(ロラーニャ) Barbro Lindgren
まだ翻訳されていません 一度も働かない父親と息子と 毎日アイデンティティの変化する祖父という 実在するクレイジーな家族のお話です😲

質疑応答では...
BRON」(橋)は23年に アストリッド・リンドグレン賞 を受賞し 作者のエヴァ・リンドストロームが日本に招聘されました 荒井良治のテイストに似ていますね 世界観が独特です

日本は読書の平均時間週4時間ですが スゥエーデンは週6時間と長い文学大国です😲 小学校では先生方が読み聞かせをすることが多く 自国の作家しか読まれず あとは英語圏くらいとのこと 

セーラとペッカ(SAILOR OCH PEKKA)」シリーズ(ヨックム・ノードストリューム作)は 描写の制限の強い日本やアメリカにはない アバンギャルドな子どもの表現がなされています 

また スゥエーデン大使館には図書館はないそうで ぜひ小さくとも作ってほしいものです😊

ちなみに会場となったいたばしボローニャ絵本館には 百数十冊のスゥエーデンの絵本があり この日展示されたものも蔵書に加わりました📖📖📖

 アストリッド・リンドグレーン記念文学賞の紹介 日本では荒井良二氏も受賞されました 


世界の書棚から」は こちら

次回は アイルランドです


 
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3か国語絵本の読み聞かせボランティアでレオ・レオ―ニの「あおくんときいろちゃん」他5冊を読みました(2024.11.17)@いたばしボローニャ絵本館

2024年11月17日 | イタリアの本・絵本・雑誌
3か国語絵本の読み聞かせボランティアでレオ・レオ―ニの「あおくんときいろちゃん」他5冊を読みました(2024.11.17)@いたばしボローニャ絵本館


11月9日(土)の初日に 板橋区立美術館の「レオ・レオ―ニと仲間たち」展に行き 令孫アニー・レオーニ氏の特別講演会を聞いたので 急きょ予定していた絵本を レオ・レオ―ニの「あおくんときいろちゃん」に差し替えて 3か国語絵本の読み聞かせボランティアをしました😊 

Dopo aver ascoltato il discorso di nipote di Leo Lionni alla mostra "Leo Lionni and his Circle of Friends", ho letto suo libro illustrato "Piccolo blu e piccolo giallo", ecc. alla biblioteca Ehon-kan📚

20名前後の親子が(外国籍の方含めて)聴いてくださり 3か国語絵本のそれぞれの響きを楽しんでくださいました😊 天気もよくなかなかの成功で ほっとしています💕 若いパパさんが目を輝かせて聞いてくださり 子どもたちも問いかけに応えてくれたりして楽しんでいただけました 

この日に読んだ絵本:

 
5冊の絵本を読みました

1. Insieme くっついた  Taro Miura 三浦太郎 文/絵 イタリア語 
Insieme | Splendido albo di Taro Miura per bimbi da 0 a 3 anni 
日本語版とイタリア語版では表紙の絵が違います

2.  ¡Más te vale, Mastodonte!いいこにして、マストドン! スペイン語 
youtubeの読み聞かせ(audiocuento infantil)は こちら

必ず繰り返す「¡No!  やだ!」のところが反響でした😊 
絵本が大きくて腕が疲れました(笑)

3. Fünfter sein ドアが あいて Ernst Jandl作 Norman Junge 絵 斎藤洋 訳 ドイツ語 

2回目です 一人ずつ登場人物がいなくなって とうとう自分の番に...ドキドキでした😊 

レオ・レオニ 作 藤田圭雄・訳   イタリア語
You Tubeの読み聞かせは こちら

レオ・レオ―ニ展のこの絵本のエピソードを話してから読みました📚   

5.Tarde de inviernoふゆのゆうがた  
Jorge Lujάn作  Mandana Sadat絵  スペイン語    
冬なのでこの絵本を選びました 今日はちょっと暖かいけど(笑) 
メキシコの冬の夕方の情景です

 絵本館のおはなしの部屋 このあと大勢入ってきました💕

仕事その他色々忙しくて 10/6の回の練習と この11/17の回の練習を早くから一緒に済ませていたのでなんとか大丈夫でした😊 
当日はアドリブも入って 子どもたちを見ながらゆっくりと読みました 小さなアクシデントはもう慣れっこです(笑)

来年度の外国語絵本の読み聞かせでは インスティトゥト・セルバンテス東京の図書室にスペイン語の絵本をぜひ借りに行きたいですね📚

これで2024年度の読み聞かせボランティアは無事終了しました~🙌
来年度の読み聞かせリストを作ったり 他のイタリア語の準備を進めようっと♪

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板橋区民まつり内の「絵本のまちひろば」にブースを出された奈良のイタリア絵本専門店「ちぇるびあっと絵本店」のお手伝いをさせていただきました(2024.10.19)@絵本のまちひろば

2024年10月19日 | イタリアの本・絵本・雑誌
板橋区民まつり内の「絵本のまちひろば」にブースを出された奈良のイタリア絵本専門店「ちぇるびあっと絵本店」のお手伝いをさせていただきました(2024.10.19)@絵本のまちひろば


絵本のまち いたばしの一大イベント「絵本のまちひろば」に 初めて行ってきました📚

絵本のまちひろば(2024.10.19,20):
絵本をつくり、絵本で活動し、絵本を楽しむ人々が集い、交流や賑わいが生まれる「絵本のまちひろば」。
今年は
板橋区民まつり内で会場を拡大し、パワーアップして開催します! 

この中の「国際交流ブース」に 奈良のちぇるびあっと絵本店の店長さんがブースを出されました(19日のみ)  
私も近所なので早速かけつけて ブースのお手伝いをさせていただきました😊


 奈良のちぇるびあっと絵本店の店長さんと

もう 楽しすぎ💕 こんなに多くの方がいらしてくださり イタリアの絵本を紹介したり しかけ絵本で遊ぶ子供たちと話したり 色々説明をしたり イタリア絵本を買ってくださる方々とお話しできて 知り合いにもたくさんお会いできたし 「えーっ なんでアナタがこにいるの!?」と言われたり(笑) ←私はどこにでも出没するのです😊

 ちぇるびあっと絵本店の展示スペース 

いつも孫&友人の孫の誕生日のプレゼントのイタリア絵本をここで買ったり 色々なオンラインイベントでお世話になっている 奈良のちぇるびあっと絵本店の店長さんに ようやくお会いすることができて色々お話できました!! 

2015年のイタリア留学フェアで語学学校のブースを担当した時のことを思い出します ←あの時は100人くらいブースに来て 最後は気絶しそうになるまで説明し続けた(笑)

なんでもお客さんでいるより お手伝いで参加する方がずっと楽しいのです😊 

帰りに 孫の誕生日のプレゼントにイタリア絵本を買ってから帰りました 

 孫の誕生日のプレゼントの絵本

 チラシ

絵本のまちひろば 2024(2024.10.19.20) は こちら
 こんなに人出があった板橋区民祭り


 


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イタリア絵本「どれもみーんなアントニオ!(Uno come Antonio)」が届きました

2024年10月14日 | イタリアの本・絵本・雑誌
イタリア絵本「どれもみーんなアントニオ!(Uno come Antonio)」が届きました


お友だちのお孫さんの誕生日のプレゼントに贈るイタリア絵本が届きました🎁
 
今年は Uno come Antonio どれもみーんなアントニオ!(日本語版)で 第26回いたばし国際絵本翻訳大賞受賞作として2020年10月に日本語版が出版されました

その時の記事は こちら

翻訳大賞受賞作のタイトルは「なんにだってなれるんだ」でしたが 出版時のこのタイトルの方がずっとわかりやすいですね😊

お友だちのお孫さんが男の子なので ずうっと前からこの絵本にしようと決めていたのです😊 
いたばしボローニャ絵本館20周年のコースターも一緒に贈りました🎁


絵本について:
第26回いたばし国際絵本翻訳大賞(イタリア語部門)最優秀翻訳大賞受賞作!

アントニオってすごいんだ。 みためは ただの男の子なんだけど  なんにだってなれる… 
  
子どもの自由なこころとからだを 生き生きとした文と絵でつづる。ボローニャ国際絵本原画展に入選した注目のイラストレーターの絵本。

タイトル: Uno come Antonioどれもみーんなアントニオ!

Susanna Mattiangeli スザンナ・マッティアンジェリ
Mariachiara Di Giorgio マリアキアラ・ディ・ジョルジョ
ふくやま よしこ訳  関口 英子 監修
Il Castoro 出版
春陽堂書店 邦訳出版


 





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8月の台風のリベンジで3か国語絵本の読み聞かせボランティアをやりました(2024.10.6)@いたばしボローニャ絵本館

2024年10月08日 | イタリアの本・絵本・雑誌
8月の台風のリベンジで3か国語絵本の読み聞かせボランティアをやりました(2024.10.6)@いたばしボローニャ絵本館


8月30日のブックフェアの読み聞かせは台風の影響で観客ゼロでしたので 昨日はそのリベンジで5冊読みました!!
Come la rivincità del 30 agosto a cui  non c'era nessun pubblico a causa del tifone,il 6 ottobre ho letto 5 libri illustrati alla biblioteca Ehon-kan📚

 
入れ替わり立ち替わり10数名の親子が聞いてくださいました (ブックフェアの週末は天気がよければ30名以上聞きに来てくださいます!)

英語圏のネイティブの親子が聞きに来てくださいました 
でもスミマセン~今日は英語じゃなくて ドイツ語・スペイン語・イタリア語なんです😊
ここの絵本館は外国語絵本がたくさんあるため 外国にルーツのある方の来館が多いのですが 読み聞かせにネイティブの方が来てくださったのは 私にとっては初体験!! ちょっと緊張しました(笑)

絵本館の多言語の読み聞かせボランティアは 英語の他に スペイン語 イタリア語 ドイツ語 アラビア語 ロシア語 中国語 韓国語等々...多岐にわたっています📖 私も勉強のために時々聞きに行っています

この日に読んだ絵本:


1. Una brava veterinaria わたしは じゅういさん 
  Donata Quagliotti 作 Silia Baroncelli 絵  イタリア語      
この絵本の作者は ほんものの獣医さんなのです😲 「ぼくは しょうぼうし」もあります


2.¡Sorpresa! おどろいた! Violeta Monreal 文/絵 赤ちゃん絵本  スペイン語 

3. Lauf nach Haus, kleine Maus おうちへ おかえり、ねずみくん     
Britta Teckentrup 文/絵 ドイツ語   

東京ドイツ文化センター図書室から借りてきました
ねずみくんが見た動物はなにかな~ ページをめくる前に当ててごらん😊

4. Excursión えんそく  Yael Frankel ヤエル・フランケル 文/絵 
アルゼンチン スペイン語 
ボローニャブックフェアでラガッツィ賞を受賞した絵本作家で 「世界の書棚から」のアルゼンチンの回でも紹介されました

5. Puppi va a nanna  プッピーは おねんね   イタリア語
AntonGionata Ferrari 作  
Ninna nanna は イタリア語で子守歌のことです


次は11月17日です!!  


 

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「ポーの一族」のイタリア語版「EDGAR e ALLANPOE il clan dei poe」(Moto HAGIO)を読みました

2024年10月03日 | イタリアの本・絵本・雑誌
「ポーの一族」のイタリア語版「EDGAR e ALLANPOE il clan dei poe」(Moto HAGIO/RONIN Manga)を読みました

友人が 「ポーの一族」のイタリア語版の単行本をネットオークションで入手して プレゼントしてくださいました🎁

丁寧に読みました なつかしくて... 各シーンも暗記するほど読み込んだセリフも イタリア語から日本語にじわりと蘇ってきました📖

なのでほとんど辞書なしで内容がわかり...というか思い出すことができて 翻訳された市口桂子先生もイタリア文化会館のトークイベントでお会いしたこともあり さらにはあとがきが東洋学者(orientalista)でもあるジョルジョ・アミトラーノイタリア文化会館前館長(この漫画の出版当時はまだ就任前でした)とあり 嬉しかったです💕

作者の萩尾望都先生もイタリア文化会館での ヤマザキマリ先生との対談でお目にかかったことがあります 本当に優しそうな方で... 

萩尾望都先生は 竹宮恵子先生等 昭和24年生まれの少女漫画家たちの集う「24年組(Gruppo 24)」と呼ばれたグループの一員です
 
また アミトラーノ氏のあとがきによると ポーの一族のバンパイヤの話はなんと 石森章太郎(当時)の初期作品であるバンパイア三部作「きりと ばらと ほしと(Nebbia, rose e stelle)」(1962)に着想を得たのだそうです😲
 石森章太郎作『きりと ばらと ほしと』(1962)

少女時代に大好きだった漫画をイタリア語で読めるなんて 嬉しいです💕


      *       *       *
以下は イタリア語を拾ってみました: 

vampire    バンパイア (複数形:  vampiri)

Edgar Portsnel  エドガー・ポーツネル 主人公 1740年に14才で「ポーの一族(il clan dei Poe)」の一員となる 
不死であり(immortale)成長しない為 定期的にバラの咲く村(villaggio delle rose)に点々と住み替え続けている

Allan Twilight  アラン・トワイライト エドガーの妹マリーベル(Marybell/1744年生まれの13才)が討たれた際にポーの一族となった 1865年生まれの14才の少年

Non si sono riflessi nello specchio  鏡に映っていない (バンパイアは鏡に写らない)

Non ha nessun battito!  鼓動がない! (バンパイアは鼓動も脈もない) クリフォード(Clifford)医師がエドガーの母シェイラ(Sheila)にキスをした時に気づく

Marybell, se non sei un demone prova a fare un segno della croce con questa! Prendila!  マリーベル、もしきみが鬼でなければ この十字架で十字を切れ!(クリフォード卿がマリーベルに十字架を投げつけて)  *日本語版が手元にないため意訳です

 エドガーの母シィラがバンパイアだと見破られて...

   
Al collo ho ancora un segno leggero... di sicuro mi ha succhiato del sangue. 首にまだ軽い痕(あと)が残っている... 確かに私の血を吸ったのだ (「グレン・スミスの日記(il diario di Glenn Smith)」よりグレン・スミスの言葉)

EDGAR e ALLANPOE il clan dei poe」こちら

収録作品:
Edgar Allan Poe(ポーの一族)
Il villagio dei Poe(ポーの村)
Il diario di Glenn Smith(グレンスミスの日記)
Cappelli d'argento trasparenti(すきとおった銀の髪)
Pioggerella(ペニー・レイン)
I fiori e gli uccellini di un paese lontano(はるかな国の花や小鳥)
Liddell nel bosco(リデル・森の中)
Una settimana(一週間)


萩尾望都作品のイタリア語版リストは こちら
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いたばしボローニャ絵本館20周年の前日に「世界の書棚から」に参加してフランスのバンド・デ・シネのお話を聞いてきました(2024.9.14)@いたばしボローニャ絵本館

2024年09月14日 | イタリアの本・絵本・雑誌
いたばしボローニャ絵本館20周年の前日に「世界の書棚から」に参加してフランスのバンド・デ・シネのお話を聞いてきました(2024.9.14)@いたばしボローニャ絵本館

明日2024年9月15日はなんと いたばしボローニャ絵本館開館20周年記念日です!!

開館20周年記念展示:  2024年9月14日(土)~10月13日(日) 

その前日に「世界の書棚から」のイベントがあり 第26回はフランスで  「フランスの絵本とバンド・デ・シネの新たな世界」という講演を聴いてきました (詳しくは後日)

 フランスの児童書

 バンド・デ・シネ  bande dessinée 

そしてフランス語を90分間聞き続けて(イタリア語と似ているのでところどころわかる💕)  11/9(土)日仏マンガ交流@池袋のイベントや 東京にあるフランス語図書室(日仏学院)の案内をいただきましたので 取り急ぎお知らせします

 日仏マンガ交流(11/9)等のチラシ


毎日毎日よく出かけるなぁ~と自分でも思いますが(笑) このために朝は5時に起きて7時半くらいから仕事を始めています~(猛暑の時期のみ)😊


こちらは いたばしボローニャ絵本館で翻訳・読み聞かせボランティアを始めた頃の写真です
絵本館20周年で 私のイタリア語歴も19年 私はほとんど最古参のボランティアとなってしまい職員さんよりも古いのです😲 

 絵本館で外国語ボランティアを始めた頃😊

「世界の書棚から」は こちら


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世界は知りたいことだらけ!「イタリア発! 50の冒険」「いざ!探Q」シリーズが出ています@太郎二郎エディタス

2024年09月06日 | イタリアの本・絵本・雑誌
世界は知りたいことだらけ!「イタリア発! 50の冒険」「いざ!探Q」シリーズが出ています@太郎二郎エディタス

2023年12月の「世界の書棚から」イタリアの回でもご紹介くださった 青少年向けの「15の疑問で世界を読み解く」シリーズが出ています 

 
ティーン向けシリーズ『いざ!探Q』シリーズ は こちら

世界は疑問に満ちている!  「経済」「脳科学」「歴史学」「植物」「気候変動」「AI」 ー 注目のテーマを15の疑問から探求する画期的シリーズ   物語のようにぐんぐん読める 

お金はなんの役に立つ?経済をめぐる15の疑問』  は こちら
頭のなかには何がある?脳をめぐる15の疑問』  は こちら
だれが歴史を書いてるの?歴史をめぐる15の疑問』 は こちら 
もしも草木が話したら?植物をめぐる15の疑問』  は こちら
地球はどこまで暑くなる?気候をめぐる15の疑問』  は こちら
AIは人を好きになる?科学技術をめぐる15の疑問』 は こちら

以上6冊です📖


    *   *   *

『イタリア発! 50の冒険』シリーズは こちら

宝探しに大人修行、SDGsやスポーツも。「イタリア発! 50の冒険」シリーズは 発見と体験のつまった 日々の冒険ガイド。 50のミッションに挑戦しよう!


13歳までにやっておくべき50の冒険』 は こちら
モテる大人になるための50の秘密指令』 は こちら
世界を変えるための50の小さな革命』  は こちら
あこがれのアスリートになるための50の挑戦』 は こちら

以上の4冊です📖 

ためしに1冊「いざ!探Q  AIは 人を好きになる?を読んでみました📖 楽しく読み進めて 今の時代の子どもたちには楽しめて色々考えるきっかけになるかと思います😊  
 



 
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「第32回ボローニャブックフェアinいたばし」の「わくわく外国語おはなしまつり」にて2回目の外国語絵本の読み聞かせを行いました(2024.8.30)@いたばしボローニャ絵本館

2024年08月30日 | イタリアの本・絵本・雑誌
「第32回ボローニャブックフェアinいたばし」の「わくわく外国語おはなしまつり」にて2回目の外国語絵本の読み聞かせを行いました(2024.8.30)@いたばしボローニャ絵本館

8月26日の第1回に続き ブックフェアのイベント「わくわく外国語おはなしまつり 」の2回めは まさかの大型台風が近づく中での初の無観客!! 職員の皆様が聞いてくださいました😲 もう何も怖くありません(笑)  10月6日にリベンジします!!
観客がいようがいまいが(笑) 本番を待つ間のあの緊張感と高揚感 そして無事に終えたあとの達成感とほっとした気持ちが 何よりも好きです💕  

Nella "Book-Fair 2024” alla seconda volta, a causa del tifone molto forte non c'e nessun pubblico😲 invece gli staff di biblioteca mi hanno ascoltato.   Rivincità il 6 ottobre!!
No importa se ci sia pubblico o no, mi piace la tensione ed l'elevazione aspettando l'ora di rappresentazione, ed anche il semtimento di raggiungere la meta, e sentirsi sollevato.
  台風でで見事に誰もいない絵本館

    *     *     *

第1回目(8月26日)に引き続き 2回目(8月30日)です:

8月30日(金)に読んだ絵本:

1. Il nonno del re    Un racconto sul re della torta di carote 王さまの おじいさん にんじんのケーキの 王さまのものがたり  イタリア語 
 Yoshio Noda  野田佳子 
イタリア文化会館の図書室から借りてきました  かわいい絵本です

2.¡Sorpresa! おどろいた! スペイン語 Violeta Monreal 文/絵 赤ちゃん絵本   
オルガちゃんとアンヘルくんシリーズ たんじょう日のプレゼント🎁は 公園で出会ったあの捨て犬でした🐶


Ernst Jandl 作 Norman Junge 絵 斎藤 洋訳 ドイツ 

しいんとしている まちあいしつ こわれたおもちゃたちが 順番を待っています...

4. Luna di gelato sole caramello  la vita ha più sapore insieme ad un fratello  アイスクリームの お月さま  あめいろの たいよう イタリア語
きょうだいといっしょだと 人生は 味わいぶかい   Chiara Carminati文  Simona Mulazzani  絵   
イタリア文化会館の図書室から借りてきました お兄ちゃんといもうと そしておねえちゃんとおとうとの おはなしです

5.   Excursión えんそく  スペイン語 Yael Frankel ヤエル・フランケル 文/絵 アルゼンチン 
 ボローニャブックフェアでラガッツィ賞を受賞し「世界の書棚から」のアルゼンチンの回でも紹介されました 

    *     *     * 

実は 今年初めて東京ドイツ文化センターの図書室に登録して準備を進めていたドイツ語絵本3冊ですが 図書室が8/8~25まで夏休みで閉館とわかり借りられず😲 絵本館にある絵本に差し替えて 「ドアがあいて」を2日間とも読みました
同じ絵本は二度と読まない」という私のこだわりが 初めて破られました~😲 でもとてもいい絵本なので大丈夫📖

本番を待つ間にエネルギーを徐々にためてゆき 精神を集中して30分一気に読み切れるだけのエネルギーを 開始の瞬間から一気にワーッと放出するのですね そのタイミングがわかるようになりました 今までの経験や講師の先生のやり方から学ばせていただきました

これで私の熱い夏も ようやく無事に終わりました~😊 

第32回ブックフェアinいたばし 世界の絵本展」のお知らせは こちら

次は10月リベンジ 11月にまた出番です!!


 

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「第32回ボローニャブックフェアinいたばし」の「わくわく外国語おはなしまつり」にて1回めの外国語絵本の読み聞かせを行いました(2024.8.26)@いたばしボローニャ絵本館

2024年08月26日 | イタリアの本・絵本・雑誌
「第32回ボローニャブックフェアinいたばし」の「わくわく外国語おはなしまつり」にて1回めの外国語絵本の読み聞かせを行いました(2024.8.26)@いたばしボローニャ絵本館


今年から ブックフェアの外国語絵本おはなし会という読み聞かせのイベントは「わくわく外国語おはなしまつり 」に名前が変わり 私は2日間の担当で ドイツ語・スペイン語・イタリア語の絵本の読み聞かせを 短めの絵本をメドレー形式で読み聞かせしました 「絵本の町いたばし」を影で支えるボランティアを長年続けています📖

Nella "Book-Fair 2024” della mia città Itabashi, ho fatto 2 volte l'attività di volontariato di leggere i libri illustrati tedeschi, spagnoli ed italiani ai bambini📖   


8月26日(月)に読んだ絵本:

 メドレー形式で6冊

1.Quando il sole si sveglia おひさまが目をさますと イタリア語
Giovanna Zoboli文 Philip Giordano絵    イタリア文化会館の 図書室から借りてきました📖     
おひさまが 目をさますと... そして お月さまが 目をさますと...🌙

2. ¿Qué tiene un bosque? もりには なにがあるの? チリ  スペイン語
Yael Frankel  ヤエル・フランケル  2021年出版  2022年ボローニャブックフェア ラガッツィ賞受賞作品です

Ernst Jandl 作 Norman Junge 絵 斎藤 洋訳 ドイツ   
しいんとしている まちあいしつ こわれたおもちゃたちが 順番を待っています...

4. Un día emocionante  どきどきする いちにち スペイン語 
Violeta Monreal 文/絵  Ediciones Gaviota  スペイン  
オルガちゃんとアンヘルくんのふたごの兄弟は 初めての場所に行きます...

5.Gigi cerca il suo berretto, dove mai l’avrà cacciato?ジジは ぼうし なくした、どこに あるかな? イタリア語
Bruno Munari 作 谷川俊太郎 訳    
ジジのなくした 青いぼうしは どこにあるかな? 

6.Lola trae regalos ローラのおみやげ スペイン語  Noemi Villamuza 文・絵 赤ちゃん絵本   
2001年のデビュー当時の シンプルな絵柄の赤ちゃん絵本です


この日は台風(tifone🌀)が近づいているので 行きの自転車に乗りながら「台風の近づく中 皆さんよくおいでくださいました(Benvenuti in quetsta biblioteca, mentre si sta avvicinando il tifone)」 と あいさつのイタリア語を急きょ追加で入れました  

平日なので参加者は6~7名と少なめ (日曜だと2~30名 公園でイベントがあれば50名はいきます!) 
 
いちばん最初の 大きな声で流れるようなイタリア語の挨拶で 皆さんビックリされます😲 あとはまったりと読みました📖 うっとりと眺める若いママさんに照れ照れ...(*ノωノ) でも老眼鏡がよく見えなくて(笑) ← 日本語は暗記しないとね!  

午前中に自転車で転ぶ🚲というハプニングがありましたが びっこひきひき到着して涼しい顔して読みました~📖

    *     *     *

今年は短めの絵本をメドレー形式で読みました 30分をたった一人で原語と日本語とも読むのは 喉がカラカラに乾くし緊張でメガネも曇るしで大変なのです(笑) でもようやく回数をこなしてきて今年は堂々と読みました 

以前は中国人の方と交代で読んだり 日本語担当の方をお願いしてきたのですが もう何度もやって慣れてきたので ひとりですべてこなせるようになりました🙌 

2回目が台風とぶつからないとよいですが...🌀

第32回ブックフェアinいたばし 世界の絵本展」(2024.8.24~9.7) のお知らせは こちら


 

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第32回ボローニャ・ブックフェアinいたばし 世界の絵本展が開催されます(2024.8.24~9.7)@いたばしボローニャ絵本館

2024年08月04日 | イタリアの本・絵本・雑誌

第32回ボローニャ・ブックフェアinいたばし 世界の絵本展が開催されます(2024.8.24~9.7)@いたばしボローニャ絵本館

 今年もボローニャ・ブックフェアinいたばし 世界の絵本展が開かれます

「絵本のまち板橋」では 友好都市交流協定を結んでいる北イタリアのボローニャ市で毎年春に行われる「ボローニャ児童図書展」に出展され 板橋区に寄贈された世界各国の絵本を紹介する「ボローニャ・ブックフェアinいたばし」を開催しています
みなさまのご来場、お待ちしております!

日時:   令和6年(2024年)8月24日(土曜日~9月7日(土曜日)
午前9時から午後8時まで
ただし9月2日(月曜日)は休館日。9月7日(土曜日)は午後5時閉場。

場所:  板橋区立中央図書館 1階図書館ホール  及び1階25番書架(いたばしボローニャ絵本館)
費用: 入場無料です。当日、直接会場にお越しください


イベント:
わくわく外国語おはなしまつり
期間中日替わりで、いろいろな外国語による絵本の読み聞かせを行います。
日時:8月24日(土曜日)から9月1日(日曜日)/9月7日(土曜日) 計10回 午後2時から午後2時30分まで
場所:中央図書館1階 おはなしの部屋
申込:不要

【特別ワークショップ】中井はるの先生翻訳体験ワークショップ
中井はるの先生に、絵本の翻訳に関する講演および外国語絵本を使用して実際に翻訳をしてみるワークショップをしていただきます。
日時:9月8日(日曜日) 午後3時から午後5時まで
場所:中央図書館1階 図書館ホール
定員:24名 事前申込(先着順)
申込:8月19日(月曜日)午前9時より電子申請にて受付開始
申込フォーム:(準備中)

お気に入り絵本投票
新着絵本コーナーにて、お気に入りの絵本の投票企画を実施します。

展示
新着絵本コーナー
世界最大の児童書の見本市「ボローニャ児童図書展」より、今年も出展された絵本の一部を寄贈していただきました。現地から届いた世界各国の絵本をお楽しみください。

2024年ボローニャ・ラガッツィ賞コーナー
ブックデザインの優れた児童書に送られるボローニャ・ラガッツィ賞の2024年の受賞作品を展示します。

いたばし国際絵本翻訳大賞コーナー
板橋区が1994年より実施している外国語絵本の翻訳コンテスト。
会場では、第30回(令和5年度)受賞作品と、これまでの課題絵本や出版された大賞受賞作品を展示します。
※第30回いたばし国際絵本翻訳大賞の表彰式は、9月8日(日曜日)に関係者のみで行います。

2024ボローニャ入選4人展
2024年ボローニャ国際絵本原画展で入選された、小野寺美帆氏・西岡秀樹氏・松井あやか氏・矢部雅子氏 4名の作品を展示します。
※café aricaでの展示と 同じ作品です。

いたばしボローニャ絵本館のある平和公園は 木陰や池のある静かな公園で 以前の成増の会場のように ビル街の中の熱風はありません😊

暑い時期ですが ぜひ皆さま 海外の新着絵本に触れにいらしてください

 私も 3か国語絵本の読み聞かせを2回担当させていただきます📖

 

第32回ボローニャ・ブックフェアinいたばし 世界の絵本展のお知らせは こちら

 


 

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第6回フォスコ・マライーニ賞授賞式に行ってきました(2024.6.12)@イタリア文化会館

2024年06月17日 | イタリアの本・絵本・雑誌
第6回フォスコ・マライーニ賞(Premio Fosco Maraini 6a edizione)授賞式に行ってきました(2024.6.12)@イタリア文化会館


フォスコ・マライーニ/Fosco Maraini(1912-2004)は民族学者、写真家、登山家、詩人、作家として、さまざまな分野に関心をもつ、他に類をみない日本研究者でした
伊日両国をつなぐ大きな役割を果たしたマライーニの名前を冠した本賞は、1978年から2007年まで続いた「マルコ・ポーロ賞」を継承するもので、日本におけるイタリア文化への理解と関心を促進することを目的として、2013年に創設されました

第6回授賞作は 2021年7月から2023年12月の間に出版された日本語によるイタリアに関する優れた著作の中から 川合真木子氏の『アルテミジア・ジェンティレスキ 女性画家の生きたナポリ(Artemisia Gentileschi in Naples)』 (晃洋書房 2023年2月) が選出されました

 授賞式
  
授賞式には特別ゲストとしてダーチャ・マライーニ(Dacia Maraini)氏をお招きし 来賓の祝辞を賜りました

      *     *     *

この日は  2014年にダーチャ・マライーニ氏に「ダーチャ・マライーニ講演会「書くこと、生きること」に鳴りやまぬ拍手(2014.5.23)@イタリア文化会館」の講演会でお会いしてから ゆうに10年ぶりの再会となりました 

この表彰式のための来日で とてもお元気そうでした 
旅を愛した祖母と 父フォスコ・マライーニ氏のこと 終戦までの2年間の名古屋の強制収容所のこと 文学のこと等を話されました 
今は エルサ・モランテ賞等の様々な文学賞の審査員もされていらっしゃいます

 歓迎会も開かれました

「宮澤・レーン事件“生き証人”イタリア人女性が来日」(NHK北海道/2024.7.11)
 は こちら

そして第6回の受賞作について 審査員長より講評・審査の経緯についてお話がありました

歴史画家としてのアルテミジア・ジェンティレスキ(Artemisia Gentileschi)の とりわけ後年のナポリ時代に焦点を当てて 一次資料も充実したこの著書が受賞に至った審査経緯もご紹介いただきました

対象期間中に出版された105冊のうち審査対象外の41冊を除いた64冊が選考対象となり 5人の選考委員で3冊ずつ選び11冊が残り 第2次審査では9冊そして4冊と絞り込み 多面的に検討した結果 この著作が受賞作品に選ばれました

私個人としては 日本でまだ専門書の出ていないジェンティレスキを取り上げたことが決め手となったのではないかと感じます

 受賞作品の紹介

そして 授賞式に続き 受賞された河合真木子氏による受賞の言葉が述べられました

ジェンティレスキの絵「ホロフェルネスの首を斬るユディト』(Giuditta decapita Oloferne ) 」にウフィツィ美術館で出会ったのは 美術史を専攻するかどうかも決めていなかった20年前 卒論で取り上げ 日本には資料も乏しく ローマに留学し研究を続け とりわけジェンティレスキが職業画家として自立して生き抜いたナポリでの晩年に焦点を当てて一次資料を探しまわり 古文書館やポッツォーリの噴火口までも行ったこと そしてようやく日本でジェンティレスキの専門書が出たことで これからは彼女と同様の当時いたはずの他の女性画家にも目を向けてゆきたいとの言葉でした

 ホワイエには受賞作や ジェンティレスキの画集・絵本 マライーニ親子の関連の本が


 授賞式のあとのビュッフェ🍷


フォスコ・マライーニ賞(Premio Fosco Maraini)は こちら

受賞作『アルテミジア・ジェンティレスキ―女性画家が生きたナポリ(Artemisia Gentileschi in Naples/Artemisia Gentileschi - La vita a Napoli di una pittrice)』は こちら 

開催のお知らせは こちら

『「アルテミジア・ジェンティレスキ ~バロック絵画における女性の解放 ~」に参加しました(2020.12.13)@高円寺ピアッツアイタリア』は こちら ← 4年前にジェンティレスキのセミナーに参加しました

ダーチャ・マライーニ来日の記事は こちら

素晴らしい授賞式を開催してくださいましたイタリア文化会館様に 心よりお礼申し上げます


 

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「イタリア語の世界を読む(Leggiamo il mondo dell'italiano!)」(白水社刊)を読みました

2024年05月31日 | イタリアの本・絵本・雑誌

「イタリア語の世界を読む(Leggiamo il mondo dell'italiano!)」(白水社刊)を読みました


 イタリア語のみならず イタリアを知るのに最適の1冊です📖

今の自分にぴったりのレベルで 好きな項目からどんどん読んでいきました📖

一番最初にまず読んだのが「医療ドラマ」 そう あのDOCの項目です😊

これはシーズン2のビデオを一気に観てしまいましたね~📼 何人かのメインキャラがコロナ禍で亡くなられてショック...  ←でも主役は死なない😲

この本には こなれた和訳を作るコツ等 貴重な情報が満載でした 

ただ辞書をひいて訳語を並べて日本語として調整するのではなく 述語動詞を押さえて そこからひもといてゆくことが確実とのこと 
どんな日本語にしたらよいのか迷いつつ 訳例を読んでみると なるほど...と唸ることしきりでした😊

 特に気になったテーマは...

6. イタリアのファッション 
19世紀以前は衣服は貴重品とされており 財産として遺言書に記される程でした😲 生地や染料がとても高価だったからとのこと

14 いじめ、それは人権侵害
bullismoは 日本語では子供の乱暴、暴力ですが 「いじめ」と訳されることもあります 伊伊辞典で引くとよりわかりやすいです 子どものおふざけではなく 人権の冒涜ですね😲

23. 誕生:  アレッサンドラという名前の奇跡
子宮を提供してくれた女性の名前を新生児につけた というエピソードです👶

25. 教育:  マリア・モンテッソーリ
イタリアの「子どもの家(Casa dei bambini)は日本にはまだ少ないそうです
自己制御(セルフコントロール)のない自由(libertà)は存在せず...

以前星美学園短大で聞いたモンテッソーリのセミナーを思い出します

30. 年金
イタリアの年金支給開始年齢は 2022年現在で67才なのですね😲
古い資料ですが イタリアの年金については こちら

35. イタリア共和国憲法
1947年に成立したイタリア共和国憲法 これをイタリア語で読めるとは😲
イタリアは 労働に基礎を置く民主的共和国家である。」
(L'iItalia è ua repubblica democratica, fondata sul lavoro.)
意義深いですね...

38.  気候
伊伊辞典は こちら
De Mauroの伊伊辞典は こちら

39. 性に中立な婚姻

2016年に成立した「チリンナ法について述べられています
この中で 同性婚(シビル・ユニオン)では 養子を迎えることが基本的に認められず 家裁にかけなければ祖父母は孫に会うことがかなわないとあり ショックでした😲

40. 離婚
離婚の難しいイタリアで それを避けるためのエクササイズが紹介されていて興味深かったです😊

43.グイード・ダレッツォ: ドレミの起源
五線譜ではなく 元は四線譜だったのですね😲

古代ローマ帝国の偉人で 約束を必ず守る将軍の逸話が イタリアの学校で読まれているそうです

57. 新造語(neologismo) 
新造語(ネオロジズム)は若者言葉などですが 語源はギリシャ語(néosとlogos)とのこと まさに言葉は生き物ですね😲

イタリア語の世界を読む(Leggiamo il mondo dell'italiano!)」は こちら

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