神奈川県座間市のアパートから9人の遺体が発見され、27歳の男が逮捕された事件。その猟奇性も衝撃的だが、ネットで話題となっているのが、その事件現場のアパートだ。

遺体が発見されたのは、小田急線の相武台前駅から約500メートル離れた築29年の2階建て木造アパート。報道によると、容疑者が住んでいた2階の一室の家賃は2万円ほどで、Twitterでは、

“座間の事件の場所家賃1.9万って安すぎやろ。。。”
“座間の事件のワンルーム家賃19000円とか信じられん”

などと、その安さに衝撃を受けたという意見が多く寄せられた。

このような事件の現場となった物件は「事故物件」などと呼ばれるが、事故物件の情報を集めて公開しているサイト「大島てる」では、

“事件公になる前から隣の部屋に居住中妙な異臭が隣の部屋から漂う気配を感じましたところ、しばらくして外部の動きを感じた処警察関係者多く来ておりテレビ報道を見て大変驚いています”

とのコメントとともに、今回の事件現場となったアパートが掲載されている。しかし、同アパートが大島てるに掲載されたのはこれが初めてではない。3年以上前の2014年6月24日に、同アパート1階について“心理的瑕疵あり”とのコメントですでに掲載されていたのだ。

「心理的瑕疵あり」とは、過去に事件や事故の現場になったり、周辺に墓地や暴力団事務所があったりといった、何らかの心理的抵抗を感じやすい条件があることを指す不動産用語。Twitterでは、

“座間のあの物件、えらい家賃安いと思ったら・・・元々大島てる物件だったんかー。こわっ! しかし、大家さんも大変やなぁ。”
“座間市の事件、大島てる物件だったの超怖いんですけど……”

と、事件現場はもともと事故物件だった可能性があるということで、えも言われぬ恐怖を抱くネットユーザーも多いのだ。

犯行内容はもちろんだが、現場となったアパートも含めて、その不気味さが際立つ今回の事件。真相が解明されるまで、まだまだ注目の的となりそうだ。
(小浦大生)

■関連リンク
・大島てる CAVEAT EMPTOR: 事故物件公示サイト
https://www.oshimaland.co.jp/
・「座間 大島てる」での検索結果 - Yahoo!検索(リアルタイム)
https://search.yahoo.co.jp/realtime/search?p=%E5%BA%A7%E9%96%93+%E5%A4%A7%E5%B3%B6%E3%81%A6%E3%82%8B