アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

究極の魚貝類おつまみ

2012-09-21 09:13:21 | たべもの
   せんだって、みよし市のジャスコで、こんな商品を見つけました。

  左から、「そのまま貝柱」「そのままいか」「そのままえび」。名前の通り、材料はそれぞれの魚貝類のみ。すり身、あるいはそのままの身をただぐっと押して平たくしたものを焼いただけらしい。

   ひとつ260円ちょっとだったので、3種類とも買いました。食べてみると、うまい! そのものの味がします。

   こういう、魚貝類の加工品は、たいがいアミノ酸やそのほか添加物のたくさん入った調味料に、さらにまた何種類もの食品添加物を混ぜ込んで作っているのが常。昔大好きだったのしいかとかいかくんとかのおいしいものを食べたい、と思っていたのですが、添加物まみれのものしか見かけないので、残念に思っていました。

   でも、この品ならいける! 愛媛県伊予市の、株式会社オカベの商品です。
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カボチャケーキ新発売!

2012-09-20 11:23:12 | アンティマキの焼き菓子とパン
  今は、カボチャが旬。前から商品化したかったカボチャケーキが、やっとできました。栄誉たっぷりの地元産カボチャがたくさん入ったパウンドケーキです。

  中身は、カボチャのほか、愛知県産中力粉、北海道産全粒粉に北海道産てんさい糖が主原料。自家製塩麹で甘みを引き出しています。タマゴや乳製品は一切使わず、米油と豆乳を混ぜています。

  タマゴや乳製品を入れない代わりに、塩煮したリンゴ、クルミ、レーズンを入れ、ふわっとしたおいしさが出るよう工夫しました。カボチャは、つぶして生地に入れる一方、さいの目に切ってオーブンで焼きしたものも加えました。

  焼きたてもおいしいけれど、2,3日経ってから食べると、よりいっそうおいしくなります。でも、大事をとって、消費期限は2日にしました。いまからどんぐり横丁に納品しますが、消費期限はあさってです。お買い上げ下さった方は、冷蔵庫に入れてお早めに召し上がってください。
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易しく優しいパンとスコーンとスープの講習会、まだすこしあきがあります。

2012-09-19 14:44:54 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
今年に入って3回目の、「易しく優しいパンとスコーンとスープの講習会」は、9月30日(日)に開かれます。定員は15名。まだ少し空きがありますので、この機会にぜひいらしてください。詳細は、こちらから。前回の様子は、こちらでごらんください。
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チエさんのお土産

2012-09-19 11:00:54 | たべもの
  9月10日と12日に、チエ流マクロビオティック料理教室・晩夏の部を終了しました。講師はいつもの初田智恵子さん。彼女はこの夏も、例年通り、イタリアのトスカーナ州カッラーラという町に滞在していました。私とは、4ヶ月ぶりの再会です。

  彼女のユニークなお土産をちょっとお見せします。

   きわめつけは、大理石のかけら。カッラーラには大理石の山があり、古くから、山を削って大理石を切り出していました。有名無名の彫刻家たちがこの大理石を材料にしていたそうで、かのミケランジェロも使っていた石なのだそうです。

   まっしろで、側面はきらきら光っています。チエさんはイタリア滞在中、大理石の大きなかけらをお皿にして、ご馳走を盛りつけました(コチラ→)。お皿では重過ぎるので、私には小さなかけらを持ってきてくれました。私はこのかけらを、チエさんと妹のひろさんを囲む夕食会のとき、箸置きにしました。

   イタリア土産はもうひとつありました。チエさんが滞在していた家のブドウで作った赤ワイン。ラベルなしのワインです。渋みが適度にあり、まずまずおいしかった。この家の主は、日本人の女性。彼女は、宿と農園の経営をしています(コチラ→)。ワイン作りははじめたばかりだそうです。

   お次は、このチーズ。北海道産です。自分の牧場で育てた良質の草を食べさせた牛から作ったチーズ。日本産でこれだけおいしいチーズははじめて。驚きました。

   製造元は山田牧場とありましたが、表示ラベルをなくしてしまいましたので、詳しくはわかりません。日をおいたら、どんどん発酵が進み、味がかわりました。

    チーズを入れてあった袋は、大阪のコンブ屋・土居のもの。チエさんと土居のコンブ屋さんとは親しい関係にあり、このチーズも土居さんにもらったのだそう。

    こんぶの土居は、「美味しんぼ」でも紹介されていて、とても上等のコンブを扱い、昆布の佃煮には一切の添加物をいれずに作っているとか。いい昆布が採れる海を守るための活動もなさっているようです。袋の裏には、次の文が印刷されていました。

    「調味料(アミノ酸等)・酵母エキスなどについて・・・
     今、多くの食品には表示上で調味料(アミノ酸等)と呼ばれるものや、各種エキス、酵母エキスなどが使用されています。私たちには本来「体が求めているものをおいしく感じる」という本能がありますが、みせかけのおいしさに慣らされ、これらを食べ続けると、自然に備わっていた「体に良くないものをまずく感じる」という拒絶反応や防御反応までもが損なわれます。また、このようなものの使用は味の画一化のみならず、伝統的な食材や加工技術の衰退をきたし、食文化の破壊につながります」

    とても明確に、自説を主張しています。私も同感です。ここまではっきりと、自社の商品の袋に、アミノ酸や酵母エキスなどについて批判している文が書いてあるのを見たのは初めてです。土居の主人が、自社製品に対する自信とともに、食文化と食文化を取り巻く環境の変化に強い危機感を抱いていることが、ひしひしとうかがえる文章です。

    さて、今回の料理教室も、盛況のうちに終わりました。ちかぢかブログにて、報告します。今しばらくお待ち下さい。 

    

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「美国大陸横断鉄路」

2012-09-18 21:30:10 | 映画とドラマと本と絵画
  大正末期から昭和にかけて活躍した作家・久生十蘭の、「美国大陸横断鉄路」という短編を読みました。アメリカの大陸横断鉄道敷設にまつわるノンフィクションです。

    江戸時代末期、1860年代なかごろ、アメリカ東部からすでにネブラスカ州オマハまで敷かれていた鉄道に、カリフォルニア州オークランドからシエラネバダ山脈を越え、約1200キロの鉄道をつなげるという計画がもちあがりました。

  標高3500メートルの山を越えるためには、莫大な建設費がかかるのですが、この計画では、「あくまで難所を避け、延長をいとわずにうねうねと迂回していく」ので、勾配が急に高くなったりする箇所がなく、無理な工事の必要のないいいプランでした。

  ただし、そうなると、やたら線路が長くなるため、今度はものすごい人件費がかかる計算になりました。白人労働者は到底雇えません。そこで、実業家たちが考えたのが、中国人労働者でした。

   清朝末期の時代、カリフォルニアに金鉱が見つかってから、中国人移民が急速に増え、「採金者としてもっとも成功したのも支那人だったが、外国人のうちで最も多く殺されたのも支那人」という状況だったそうです。

  その後、ゴールドラッシュが下火になり、仕事をなくした中国人労働者が膨大にいたため、彼らをただ同然で使うことを前提に、オークランドからオマハにいたる鉄道敷設の計画が実現した、というのです。この作品は、敷設に駆り出された中国人労働者たちの苦難のようすが描かれたものです。

  あまりにひどい労働環境に絶えかねて逃亡者が続出するので、連れ戻した逃亡者にすさまじい虐待を与えてじわじわと殺すようすが、ホラー映画の一場面のように描かれています。


   「股の間に首を差し込まれ、わがねた縄のようになっているのがあるかと思うと、粘もちのように、腹も胸も板のように薄くのばされているものもある。頭骨のこめかみのあたりが、一寸角ほど四角に切り取られているものや、岩壁に沿ってたち、七十斤ほどもある岩盤を両手で支えているものもある」

   見せしめにひどいことをすればするほど労働者が逃げ出し、すると、さらに虐待がひどくなる、という悪循環が続いたようです。清朝末期の混乱に乗じて、中国から多数の人々を甘言で、あるいはさらってつれてくる船の中でも、あまりに劣悪な環境のため、たくさんの人が病気になったり死んだりしたそうです。彼らを海に投げ捨て、また中国の港に人集めのため船出する、という事態が続いたようです。

   中国人ならいくらでも補充できる、と踏んでの行為だったようですが、当然工事ははかどらず、さらに難航しました。労働者たちを管理するのは、人の命をなんとも思わないならず者たち。彼らは、虐待を与えることに無上の快感を感じていた風で、つぎつぎに新手の殺し方や虐待方法を考え出します。

   ジャーナリストだった作家が、入手できた日本人や中国人の記録からまとめた作品のようです。ノンフィクションとは信じがたいほど、かなり猟奇的で残酷な話がつづきます。

   ただ、人を人とも思わないならず者に憤りを感じるのは事実ですが、彼らと彼らを使う実業家たちの、効率の悪さというか、頭の悪さのほうに、より驚きを感じます。

   当時でも、有色人種を侮蔑していても、有色人種の労働者を効率よく使う経営者はいたはずです。労働環境を劣悪な状態にしていたら、いつまでも工事はすすみません。ならず者たちと彼らの雇い人たちは、結局仕事をしたかったわけではないのだな、鬱憤晴らしのほうに頭を使い、懸命になっていたのだな、とおもわれる箇所があちこちにありました。

   ところで、その後、どんな経緯を辿って横断鉄道が開通したか、この作品には書かれていません。最後まで中国人労働者を酷使して完成したのか、それとも別の方法をとったのか、不明です。機会があれば、鉄道完成の顛末を知りたいものです。



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栗の木に至る道

2012-09-16 23:50:39 | 林と畑と庭づくり
   今年もクリの季節になりました。毎年この時期になると、私はやきもきします。うちにある3本のクリの木に実がなっても、思うように採りに行けないからです。その理由はただひとつ。クリの木のある場所の草が、腰の丈ほど伸び放題になっていて、近づくことも難しくなるからです。

   今年こそ、うちのクリを採りたい! そう思って、やっときょう、少し時間ができたので、草刈鎌を手に、このところほとんど足を踏み入れていないもと畑に行きました。

   クズとカナムグラが席巻してはいますが、なんとか道は作れそう。蔓の下は日が当たらないため、枯れ草になっているものも多く、意外に弱い。

   なんとか道を作りながらすすむと、見えました。クリの木です。たわわに実っています。半年振りのご対面かも。ずいぶん大きく成長しています。

   木の近くまで刈りすすむと、アシの茂みの向うに、開けた場所ができています。ちょうどクリの木のまん前。

   イノシシの仕業です。私がつくった道は人一人が通れるくらい。イノシシが作った道は、イノシシが数頭並んで通れそうな広さです。案の定、なぎ倒された枯草の上には、クリのイガがいくつか落ちていました。なんとなく、獣の匂いもします。わりに最近、クリの実のなり具合を見に来たのに違いありません。

   幸い、まだクリのほとんどは青く、旬はこれから。作った道を広げて、少しずつ畑にしながら、できるだけ毎日、クリのようすを見に行くことにしたいと思っています。




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初なりキュウリ

2012-09-14 23:02:13 | アンティマキの場所に生きる動植物
   お盆前に、東栄町のKさんに秋蒔きのキュウリの苗をもらいました。野原と化した元畑のひとすみを開墾して植えつけるつもりでしたが、腰まで伸びた草原に入るのがおっくうで、なかなかその気になれませんでした。

   それで、もらってからだいぶたって、発泡スチロールの箱に穴を開け、土を入れてプランター代わりにして苗を植えました。肥料らしいものは、豊田市の街路樹などの枝から作ったエコ堆肥のみ。いちおう、支柱を差し込んで紐で結んでおきましたが、はなはだ心もとないありさまのまま、なんとか枯れずに持ちこたえました。

   花がいくつか咲いたので、もしかしたら実を結ぶかも?と期待したら、なんとほんとにできました! マッチ棒ほどのキュウリを見つけた、とおもったら、わりに早く大きくなりました。

   はじめての1本がこれです。ミニトマトも千成ホオズキも自家産。今年は(今年も)ほとんど何も栽培できなかったので、たったこれだけでも、うちで採れるのは嬉しい! 

   キュウリは採ってすぐ、まるごとかじりました。苦みがない! 皮も固くなく、おいしかった! あと1本、明日くらいが食べごろみたいです。このキュウリ、11月ごろまでなり続けるのだそうですが、葉っぱはわずかだし、つるもさほど伸びていないので、残念ながら、うちのはたぶんそこまで持たないことでしょう。
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過疎問題シンポジウムと車座ミーティング

2012-09-13 15:28:52 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
    9年半前、私がこちらに来たとき、稲武は、「愛知県北設楽郡稲武町」でした。それが数年後「東加茂郡稲武町」になり、じきに「豊田市」に合併されました。合併が何時だったか忘れましたが、もう7年は経っていると思います。合併当初は、豊田市は厄介なお荷物をかかえこんで困っているのではないかしら、と稲武在住の友人たちと冗談交じりに話したものでした。

    でも、最近聞いた、田舎に移住を希望している人の話によると、「豊田市は山間地の活性化に力を入れている。豊田市と同じように過疎地を合併した他都市に比べて、空き家バンクも整っているし、行政の対応が早い」とのこと。山里暮らし通信員・おいでんさんそんずの任命も、山間地への移住を積極的に勧めたいという方針のもとに企画されたようです。

   そういう豊田市で、来る10月12日と13日に、下記の催し物が開かれます。足助地区での全国過疎問題シンポジウム豊田市分科会と、旭地区で開かれる田舎を語ろう!全国車座ミーティングです。一般の参加も気軽にできるようです。

   車座ミーティングでは、おいでんさんそんずの一員・m-easyの戸田友介さんが事例発表をするそうです。わたしは、14日の名古屋ビーガングルメ祭りへの出店を控え、準備真っ最中のときなので出席できません。通信員の方たちの報告を楽しみにしています。

   
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しょうが黒糖ジャム

2012-09-11 10:57:22 | 手作りのたべもの
  やっと、どんぐり横丁に新ショウガが出るようになりました。ショウガジャムを作りたくて、たくさん買い込みました。

  他のジャム同様、粗糖で作るつもりでいたのですが、ふと思いたって、黒糖にかえてみました。フードプロセッサーで細かくしたショウガと、その8割ほどの黒糖を鍋に入れて、水も少し。レモン果汁もいれたかったのですが、なかったので、自家製レモンチェッロを少量加えました。このリキュールは、ウォッカと白ワインに、国産レモンの皮と粗糖を漬け込んだものです。本格的な洋菓子によく使われるのだそうですが、そういうものを作る機会がないまま、食品庫の奥に眠っていました。

  黒糖には一般の砂糖より水分が多く含まれているのに気がついたのは、鍋を火にかけてから。ショウガからはあまり水が出ないからとおもって、あらかじめ水を足したのですが、不要でした。水気が多過ぎて、ちゃんとジャムになるのかしら、と不安に思いながら煮込むこと1時間。なんとかどろっとしてきました。

  なめてみると、ショウガの辛味がかなり残っていますが、いちおう食べられます。黒糖のアクもかなりあるので、好き嫌いが分かれそう。でも、ジャムとしてではなく、紅茶に入れたり、ソーダ割にしたりしたらいいとおもい、小分けして冷凍庫に。すぐに食べ切れそうな量だけ小瓶につめました。

  このショウガ黒糖ジャム、たまたまあった黒パンにつけて食べたら、合う! 黒パンの個性とジャムの個性がうまく調和しています。白パンにもつけて食べてみましたが、パンのほうがジャムに負けてしまい、合わなかった。

  ショウガと黒糖の組み合わせは、「ショウガ博士」と呼ばれている石原結實氏の本「生姜力」(主婦と生活社)で知りました。彼が勧めているのは紅茶と黒糖とショウガの組み合わせです。体が温まり、血行をよくするというので、冬になるとときどき飲んでいます。

  さて、この石原氏には、25年ほど前、大阪でマクロビオティックの雑誌の編集をしていた頃、お会いしたことがあります。編集部企画の座談会に出ていただいたのですが、そのおり彼はこんなことをおっしゃいました。

  「近い将来、日本の女性たちのおっぱいは巨大化する。牛乳の飲み過ぎで、牛のような大きな乳房になる」

   あのころ、ほとんどの女性のブラジャーはAカップかBカップ。たまにCカップの人がいると、からかわれたり驚かれたりしたものです。それがいまは、CやDは当たり前なのだそうで、EだとかFだとかざらにいるのだそうです。

    当時は冗談として聞いていた話でしたが、彼の予想は的中しました。牛乳のせいなのかどうか、調べようはないことでしょうが、当時から動物性食品のとりすぎに警告を鳴らしていた石原氏が勧める黒糖とショウガの組み合わせ、なかなか気に入りました。
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アンティマキのスコーンが幼稚園のおやつになりました。

2012-09-10 17:47:31 | アンティマキの焼き菓子とパン
 先日、みよし市にある聖マーガレット幼稚園に、231個のブルーベリースコーンを納品しました。

  1種類で、これだけたくさんの注文をいただいたのは初めて。当然、一度に製造したのもはじめてだったので、前日は早朝から大童でした。

  注文を受けたスコーンは、小さい子供の小さな口にあわせて、いつも販売しているスコーンより少し小さめです。子供たちがどんな顔をして私のスコーンをほおばってくれるだろうか、と思い浮かべながら作りました。

  さて、今までにないこの大量注文は、3ヶ月ほど前に舞い込みました。以前、どんぐり工房の草木染め講習会やチエ流マクロビオティック料理教室に来てくれたことのあるHさんが、ご自分の勤めている聖マーガレット幼稚園で、アンティマキのお菓子をおやつとして使いたい、といって下さったのです。

  彼女の話はこうです。「園には、アトピーやアレルギーの症状を持つ園児が何人かいます。給食は他の園児と同じメニューーで、食材だけかえて作っているのですが、月一回の誕生会に食べさせるおやつは別々の種類でした。どうかして月一回くらいはおやつも全員の園児に同じものを食べさせてやりたいと思って、ふとアンティマキさんのことを思い出したのです」

  この幼稚園では、園児の給食はすべて園内の給食室で作っているのですが、アレルギーを持っている園児に対しては、それぞれの症状に応じて、食べてはいけない食品を他の食品に代えて同じ献立の料理をつくっています。たったひとりのためであっても対応しているというので、評判を呼んでいるのだそうです。

  私はさっそく、スコーンやおからのガトーショコラ、玄米粉のクッキーなど、アンティマキの商品のうち、タマゴや乳製品を使っていない焼き菓子を幼稚園にお持ちして、園長や保母さんたちに食べて頂きました。

  試食の結果決まったのが、ジャムサンドスコーン。ただし、大豆アレルギーの園児には、豆乳を使わないスコーンを特別に作ることになりました。

  豆乳の代わりに選んだのは、玄米クリーム。水で薄めて豆乳と同じ量だけ入れて作ってみると、なかなかいけます。園長と保母さんの了解を得て、こちらもOK(詳しくはコチラ→)。園児と保母さん、保護者の方の分も含めて全部で231個のスコーンの注文が、こうして決まりました。 

  そして先日みよし市まで、231個におまけのスコーン4個を添えてお持ちしました。待っていた保母さんたちにお渡しし、他の用事を済ませて帰路についたころ、Hさんからメイルが届きました。

  「子供たち喜んで食べてました。とくにアレルギーの子すごく嬉しそうで、きれいに食べてました」

  うれしいメッセージです。納品前日は一日中立ちっぱなしの作業だったので、足がずいぶん疲れましたが、この一言で疲れが飛びました。年度内にもう一度納品を頼んで下さっているので、今度は別のおやつを試作して提案しようかな、と思っています。  
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