こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

生産者の反応とは裏腹で、消費者の反応はとても良い

2010年03月15日 19時16分53秒 | Weblog
今回の「となりのマエストロ」について、どうやら生産者を怒らせてしまっているようだが、消費者の反応はとても良く、「お米の知らない部分を知った」「研ぎ方の間違いが判った」「お米の考え方が変わった」「お米が面白くなった」など、良い印象になったようだ。

それを証明するかのように、今日は来店者が多く、炊飯器のこと、お米選びのこと、美味しさのこと、食べ比べのこと等の質問も沢山あった。

その中でも、もっとも多かったのが、「研ぎ方をもう一度教えてほしい」という質問で、「聞き流してしまったから」という要望には、一人ひとりに、計量の仕方から教えてあげた。
すると、「そんなに簡単でいいの」という不安の声も多かったのだが、「精米技術が良いので大丈夫です」と、はっきりと伝え、美味しく炊き上がる研ぎ方を、実践してもらうようにお願いもした。

どうだろう。
問い合わせをしてくれた人の、晩御飯のお米は、美味しく炊き上がっただろうか。
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今度は山形県の真室川の生産者からクレーム

2010年03月15日 18時59分06秒 | Weblog
夕方に、今度は山形県の真室川の生産者で、何度もコンクールに入賞しているという生産者からクレームの電話がはいった。
その人は、生産した全てのお米を自分で販売しているそうで、その全てが完売できるているということである。

このお米が余ってしまっている時代に、完売できるというのは、本当にすごいと思う。
それならそれで、自信を持ってもらってよいと思う。

自分が今回ブレンド米を提案しているのは、先のブログでも書いたとおり、余ってしまっているお米をどうするのかということである。

米が余る → 米の流通価格が下がる → 販売価格が下がる → 販売価格の低下が産地にしわ寄せとなって帰ってしまう → 米を作る担い手が増えない → 産地が衰退していく

今の流通は、この負のスパイラルに陥ってしまっていて、これから脱出するためには、産地として、地域として、自分たちの将来を考えて、行動しなくてはならないと思う。

自分のお米が売り切れていればよいのではない。
自分がいる地域全体が、元気にならなければ意味が無いのである。
このことも、電話の相手には話したのだが、どうやら分かってもらえなかったようである。

そこで、文句を言いに、自分のもとに来るというので、生産者と町長と農協との3者で来てもらうようにお願いした。
(出来れば、農政事務所・山形県庁・全農山形・農林振興センターも、一緒に来てもらうと、もっと良いのだが)

そこで話し合っても判ってもらえないのなら、仕方が無いので、責任として、真室川とその周辺のお米の販売から、手を引くことになってしまうだろうな。

それも、仕方が無いことだろう。
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番組内容でクレームが入ってしまった

2010年03月15日 14時23分32秒 | Weblog
昼過ぎに、たぶん福島県か秋田県の、どちらかの産地の生産者からだろうが、「自分たちが一生懸命作っている米を安い米とは、何事だ」と偉い勢いで怒鳴ってきた。

安い米といっても、実際にスーパーで販売しているお米を、そのままの価格の価格で購入してきて、番組で表示しただけなので、嘘の表示ができないため価格についてはどうにもならないし、自分は、番組の中で「安い米」とは言っても、「まずい米」とは、一言も言っていなかったはずである。

さらに、ブレンドしていることも気に入らなかったようだが、単品に力があるからブレンドする価値がある訳で、単品に力がなければ、ブレンドすることもできない。
それを知ってもらうために、5角形までも表示したりしたのだけれど、「安い米」と「ブレンド」ということで、頭に血が上ってしまったようで、それ以降は、番組の趣旨が伝わらなかったみたいである。

電話の中で「ブレンドをするなんて、農家をバカにしている」とも言っていたが、お米が余ってしまていて、このままの状態が続くと、今年の新米時は、20年産、21年産、22年産のトリプル販売となってしまう可能性も、日に日に大きくなってきてしまっている。

各産地のお米が、単品で販売されていて、それも高い価格でというより、適正な価格で、それが全て売り切れてしまっているのであれば、なにもこんな話を、全国放送のテレビでする気持ちは無いのは、当たり前のことである。

でも現実は大量に余ってしまっているのである。

だから自分としては、少しでも多く、少しでも早く、消費者にお米を食べてもらって、日本中に余っている過剰在庫を無くしたいと思っているので、あえて今回のようなブレンド米の提案もしたのだ。

自分が一生懸命栽培したお米をブレンドされるのは、農家であれば、誰だっていい気分でないことは、産地を飛び回っている自分だからこそ、他の人よりも判っている。
それでも、あえて言わなければならない、自分の気持ちも、少しでよいから判ってほしい。
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