某テレビ番組の収録をしている最中に、違うテレビ局から「新米の美味しい研ぎ方を教えてほしい」という電話があった。
またまた出てきました、テレビ局の、無い引き出しを、無理やりにでも引き出そうとする悪い癖。
何をどう言われようが、新米でも古米でも「お米の保存」と「お米の研ぎ方」は一緒。
昭和の時代であれば、お米の品質も良くなかったし、精米技術も悪かったし、保存も適当であったので、新米と古米での違いは確かにあった。
今の時代、それはありえない。
ただし、新米の方が柔らかく感じるという消費者もいるので、そう感じるのであれば、炊飯器の炊き分けモードを変更するか、水加減を減らす事を試してみれば良いだけのこと。
「新米は水加減を減らして炊く」というのは、自然乾燥米の頃の話で合って、今の時代では完全に間違い。
「新米の美味しい研ぎ方」を提案するよりも、「基本的な研ぎ方で研げないほどの、古いお米を持たないようにする」という情報を、追加するべきだね。