2月24日に南魚沼に行って、南魚沼市認定農業者と農業委員会との意見交換会で、「売れる米作りについて」という講演をしてきた。
自分は新潟県からの受けと評価が良くないので(笑)、JA北魚沼以外での講演と言うのは、ほとんどない。
その自分に、昨年は長岡市、今回の南魚沼市から、講演の依頼が来たのだから、大産地新潟といえども、危機感があるという事なのだろう。
プライドもあり、栽培技術も高いのが南魚沼の生産者たちである。
正直言って、誰も年を取らず、老いず、死なずというのであれば、ずっとこのままでも良いのかもと思ってしまう程。
しかし、そんなことは無く、いくら南魚沼であっても、「10年先、何人の生産者が栽培を続けているのか」というのが現実となっている。
今回の講演の本筋は「個人ではなく、地域が一体となって、地域の将来のための地域ブランド米を作る事」であった。
しかし、南魚沼という地域は、なかなかそれは出来ない。
であるのなら、地域ブランドを作ることは後回しにして良い。
その変わり、美味しいお米を作ることが出来なかった土地を、苦労に苦労を重ねて土を肥やして「魚沼」というブランドを作った「情熱と技術」。
それを、1日でも速く、次の世代に教えて、産地衰退を防いでもらいたい。
と、本筋の大切さを説明しながらも、他の産地とは違う説明をした。
これが、自分が南魚沼にしてあげられる限界。
自分の言葉が、少しでも頭の隅に、残っていてもらえると嬉しいのだが。