大弛峠から下ってきたら川上村で大休止。湿度の高いゆるりとした風が顔の回りにまとわり付いてきた。下界はやっぱり暑いんだ。といってもここの標高は1300メーターあるんだけど。
自販機を見つけ念願のコーラを買い薄皮とオニギリをいただく。
さてこれからの行程の作戦を練ろう。先ずはレーダーで周辺雨雲のチェック。東京の奥多摩近辺では降っているが、雲の流れは北から南向きなので心配ない。
峠までの距離は10キロ以内、標高差500メーターなのでさほど厳しくはない。
よし!三国峠攻めじゃ!
ゆるゆるとした上りを心拍数を上げずにマッタリと上がってゆく。
が、やはり疲労が蓄積されてきたのか段々と足が回らなくなってきた。こんな時一瞬でも疲れを忘れさせ爆発的な力を生み出す方法を今回のツーリングで編み出したのだ。これは素晴らしくよく効く。しかし皆さんにこの手法をお伝えできないのが残念だ。なぜなら湘南自転車オヤジの品位を大きく落とすので・・・・・(^_^;
地図とにらめっこしながら最後の直線に入ると歩いて峠越えしようとしているオッサンがいた。どこまで行くんであろうか?
あと少し!最後のラストスパート・・・・・なんてするわけなく、まったりとピークに近づいてゆく。
そして 15時25分三国峠に到着!
ホントだ、埼玉県側にぽっかりと開口部が開いている。
正しい峠のスタイルの一つかもしれない。昔のニューサイに写っていたあの三国峠そのものなのだ。背筋がゾクゾクするほど感激!
峠の向こう側にいくと明らかに違う空気が漂っていた。こうも違うのなのか。
時折灰色の雲のちぎれた破片が流れてゆくので天気が崩れる前に下りおりてゆかないと。休憩わずか5分でドカドカと埼玉県側に下ってゆく。
ここ中津川林道は林道の中でもかなりの交通量がある方だと思う。だからしっかりと絞まったダートを期待していたんだけどさにあらず。結構荒れ模様でなかなかスピードを上げることができない。又しても難儀ものだ。
どうもこのマウンテン君振動を吸収してくれない。サスペンションでないからという以前に、同じタイヤを履かすことができたら絶対に赤唐辛子号の方が振動吸収に優れているはず。やはりフォークの曲がり具合に起因するんじゃないかな?いい加減にこの振動、嫌気がさしてきた。ブレーキを握る手が痺れてきたのだ。怒りさえ覚えるくらいだ。
今、自分が650×42Bのタイヤを履いたランドナーで下ったらもう少し楽になるのかな?非常に興味がある。
まだまだ続く結構な急勾配のためにブレーキを開放する事はできない。開放したらエライ目にあってしまうぞ。
今にも崩れそうな岩肌や素掘りのトンネルもありスリル感が高まってきた。。。
しかし、この中津川林道、車が横を通過する度に土煙をあげてモーモーとしてしまう。しかも今日は無風状態なので空間に舞った埃はなかなか消えてくれない。せっかくの大自然の中の林道が大無しだ。願わくば車には入ってきてもらいたくないところ。
一時間かけてようやく10キロ程下りてきた。ん!? これは意外な事に気がついてしまったぞ。下りのアベ10キロじゃ王滝ではソッコーで足切りだろ。これじゃだめだな(^_^; なんとなく来年の大会申し込みに諦めがつきそうだ。
峠から16.5キロでやっと舗装が現れた。ここまでほぼ同じような基調のダートで手がボロボロ。体もマウンテン君も埃まみれだ(^_^;
舗装に入ってからは飛ばすしかないでしょ。F44×R11に入れ30キロ前後をキープ。下りならこの太いタイヤでもいい音を出しながらスピードを出すことができる(^-^)v
中津峡の緩い下りを抜けゆくとダムによる貯水が見えてきた。
最近出来立てのダムらしい。そして出来立てホヤホヤのダム目の前には今まで見たことのない巨大ループ橋が出現。伊豆河津町のループ橋とはスケールが違う。
車列が切れるのを待ち前傾姿勢で臨むと漕がなくても57キロマックス樹立!おぉぉマウンテン君最高新記録!もちろん絶対にこのコース逆はたどりたくない。
下り終え道の駅大滝からは荒川沿いの道となる。こうなればごく普通の渓谷を縫う一般道だ。三峰口を通過すると遠くに武甲山の採石場が見えてきた。その麓、西武秩父が本日の終着駅だ。
時間も押し迫り辺りは薄暗くなってきた。本格的ナイトランの装備にはしていないので一刻も早く駅につきたい。でも夕方の交通量増加でものすごく気を使う。
そして
18時55分、今日のツーリングの終着駅、西武秩父駅に到着。やっと走り終えたという感じだ。これ以上のんびりちんたらやっていたら、舗装になった所で夜を迎えるところだった。
距離は伸びなかったがダートと標高差で結構走りがいのあるボリューム満点のコース。もちろん今までの欲求は満たされお腹はいっ