ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

江戸時代庶民の旅~金比羅参りと室津~ 江戸時代の観光マップ・ガイドブック

2015-11-13 14:11:12 | 日記
いま,室津海駅館(旧・廻船問屋嶋屋)で,
特別展「江戸時代庶民の旅~金比羅参りと室津」が開催されています。

江戸時代,戦争がなくなったこと,街道が整備されたことなどから,庶民の間でも,お伊勢参りや善光寺,金比羅参りなどの旅が盛んになります。
手形がないと旅には出られませんが,お参り関係は簡単に手形を出してもらえたようです。

展示でおもしろかったのは,
ガイドブック,というか,旅の心得を描いた本。
それに,観光マップ。

西日本の地図では,大坂や京都はもちろん,観光名所が載っているものもありました。
この近辺では,書写山(ただし,変体仮名で書いていた。)
ほか,明石,高砂・・・この辺は港だったようですね。
もちろん室津。
(ほかにも,熊野とか高野山とかも書いていましたよ。)
要所要所の間「○里」と距離つき

宿に泊まると行っても,変な宿もあるかもしれません。
そこで,旅籠の組合(浪花講)ができ,「この組合の宿なら安心」ってとこでしょう。

もっとおもしろかったのが,1つの古文書
金比羅さんに行くには,船で四国に渡らないと行けません。
室津からも四国に渡る船が出ていました。
でも,
「最近は網干とかの業者が増えて,室津の業者は利用者が減って困っています。
お役人様,室津にもまわしてください。」
ってとこでしょうか,この古文書は


そういえば,この前の古文書の課題文
備中の女の人2人が,伊勢参りに行った帰り,そのうちの1人が病気にかかり,青山(現在の姫路市青山)で亡くなってしまった。
備中の親などに連絡が行き,引き取りに来た。
間違いなく病死です,と親は亡骸を連れて帰った。

それにしても,今日の室津での金比羅参りの絵を見ても,この古文書を見ても,何と軽装か・・・
今の旅行は,着替えだけでカバンがいっぱいになるのに,
江戸時代は,たったこれだけですか?と思うくらい荷物が少ない。
そりゃ,歩くわけだから,荷物が多かったら困るでしょうけど・・・。
コメント (1)
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