まず,『幽霊・妖怪画大全集』より
福岡市立博物館 中山喜一朗「妖怪画の成立と展開~応挙から観方まで~
「なんとなく,幽霊と妖怪は違うと感じている。
妖怪は出現する場所は特定されるが,人は選ばず,
誰彼となくいたずらをしたり,時には命を奪う。
対して幽霊は場所ではなく,特定に人に憑く。
妖怪はどことなく滑稽だが,幽霊は怖い。
妖怪はマンガやフィクションの中にしかいないかもしれないが,
幽霊はいそうである。」
続けて,
「ただ,18世紀前半に遡(さかのぼ)る「百怪図巻」では,幽霊も妖怪のひとつに数えられている。
江戸中期には,大勢の中のひとりだった幽霊が,
地歩をかためて独立し,「ただの妖怪じゃないんだからね。」と大いに自己主張を始めたのは,18世紀後半頃に
「幽霊画」という画題が成立したことと,
19世紀における怪談物の歌舞伎・狂言の隆盛が大きく関係している。
幽霊は大勢のひとりからほかとは区別された存在に出世したのである。」
おもしろい!!
歌川国芳も19世紀に妖怪や幽霊の浮世絵を描きましたよね。
歌舞伎のワンシーンの妖怪だったり,幽霊だったり・・・。
では,おばけは?
「おばけ、幽霊、妖怪ってどう違うの?」
All About 暮らしの歳時記 ガイド 三浦 康子
によると,
「おばけとは、幽霊や妖怪など特異なものの総称とされています。
また、得体の知れない怪しげなもの、異常に変化したもの、並はずれて大きなものを形容する場合もあります。」
そして,
「幽霊とは、死んだ人の霊が現れたもので、この世に未練があるため成仏できず、あの世に行けずにさまよう霊(魂)が、生前の人の姿になって現れたものとされています。
恨み、妬み、愛情などの個人的な理由で因縁のある相手のところに姿を現し、つきまとうといわれているので、怖~いですね。」
「妖怪とは、人間以外の動物や物から変化したもので、特定の場所から出現し、誰でも見境いなく脅かすとされています。
幽霊がパーソナルな存在だとしたら、妖怪はオフィシャルな存在だといえます。
恨みをもって死んだ動物や、粗末に扱われた物などが化けて現れる場合もありますが、古くから伝承されている妖怪は、自然や物事に対する畏怖の念が具現化されたものが多いのが特徴です。
物の怪(もののけ)、魔物、妖(あやかし)などともいいます。」
な~るほど!!!
歴博では,
特別展「立体妖怪図鑑-妖怪天国ニッポンpartⅡ-」
平成28年 7月16日(土)~9月11日(日)
があります。
平成21年度の特別展「妖怪天国ニッポン―絵巻からマンガまで―」では、江戸時代からの妖怪画の系譜について紹介されたそうです。
(詳しくは,
兵庫県立歴史博物館 京都国際マンガミュージアム 編
図説『妖怪画の系譜』 河出書房新社
をご覧ください。
ちなみに私はネットで注文しました。明日届きます。)
今回の展覧会では、妖怪の立体造形物に焦点を当てられるそうです。
ちなみに
兵庫県神崎郡福崎町は,柳田國男の生誕の地。
そのため,河童や妖怪小屋を作り,町おこしをしています。
テレビでしか見たことがありませんが,
とってもリアルな河童で,子どもは怖がっていました。
福岡市立博物館 中山喜一朗「妖怪画の成立と展開~応挙から観方まで~
「なんとなく,幽霊と妖怪は違うと感じている。
妖怪は出現する場所は特定されるが,人は選ばず,
誰彼となくいたずらをしたり,時には命を奪う。
対して幽霊は場所ではなく,特定に人に憑く。
妖怪はどことなく滑稽だが,幽霊は怖い。
妖怪はマンガやフィクションの中にしかいないかもしれないが,
幽霊はいそうである。」
続けて,
「ただ,18世紀前半に遡(さかのぼ)る「百怪図巻」では,幽霊も妖怪のひとつに数えられている。
江戸中期には,大勢の中のひとりだった幽霊が,
地歩をかためて独立し,「ただの妖怪じゃないんだからね。」と大いに自己主張を始めたのは,18世紀後半頃に
「幽霊画」という画題が成立したことと,
19世紀における怪談物の歌舞伎・狂言の隆盛が大きく関係している。
幽霊は大勢のひとりからほかとは区別された存在に出世したのである。」
おもしろい!!
歌川国芳も19世紀に妖怪や幽霊の浮世絵を描きましたよね。
歌舞伎のワンシーンの妖怪だったり,幽霊だったり・・・。
では,おばけは?
「おばけ、幽霊、妖怪ってどう違うの?」
All About 暮らしの歳時記 ガイド 三浦 康子
によると,
「おばけとは、幽霊や妖怪など特異なものの総称とされています。
また、得体の知れない怪しげなもの、異常に変化したもの、並はずれて大きなものを形容する場合もあります。」
そして,
「幽霊とは、死んだ人の霊が現れたもので、この世に未練があるため成仏できず、あの世に行けずにさまよう霊(魂)が、生前の人の姿になって現れたものとされています。
恨み、妬み、愛情などの個人的な理由で因縁のある相手のところに姿を現し、つきまとうといわれているので、怖~いですね。」
「妖怪とは、人間以外の動物や物から変化したもので、特定の場所から出現し、誰でも見境いなく脅かすとされています。
幽霊がパーソナルな存在だとしたら、妖怪はオフィシャルな存在だといえます。
恨みをもって死んだ動物や、粗末に扱われた物などが化けて現れる場合もありますが、古くから伝承されている妖怪は、自然や物事に対する畏怖の念が具現化されたものが多いのが特徴です。
物の怪(もののけ)、魔物、妖(あやかし)などともいいます。」
な~るほど!!!
歴博では,
特別展「立体妖怪図鑑-妖怪天国ニッポンpartⅡ-」
平成28年 7月16日(土)~9月11日(日)
があります。
平成21年度の特別展「妖怪天国ニッポン―絵巻からマンガまで―」では、江戸時代からの妖怪画の系譜について紹介されたそうです。
(詳しくは,
兵庫県立歴史博物館 京都国際マンガミュージアム 編
図説『妖怪画の系譜』 河出書房新社
をご覧ください。
ちなみに私はネットで注文しました。明日届きます。)
今回の展覧会では、妖怪の立体造形物に焦点を当てられるそうです。
ちなみに
兵庫県神崎郡福崎町は,柳田國男の生誕の地。
そのため,河童や妖怪小屋を作り,町おこしをしています。
テレビでしか見たことがありませんが,
とってもリアルな河童で,子どもは怖がっていました。
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