私が所属する高槻のlds教会(茨木市にある礼拝堂使用)では、日曜学校で一日予備の日が得られたので、貧民救済活動などで知られる賀川豊彦について取り上げた。教会員の中でも民政委員を務めて人々の相談に応じ必要な援助を行なった経験のある、義村和代姉妹に賀川豊彦のベストセラー「死線を越えて」の感想を語ってもらった。義村姉妹は賀川が自分の着ている衣服さえ困窮者に着せて与えた献身的な働きに感動した、神戸の新川は昔仕事で通ったことがあって懐かしく感じたと語った。また生協活動を興した人でもあるので、賀川豊彦が身近に感じられるようになったと話された。
[モルモン書 <封じられた部分, 架空> の言葉が豪壮な神殿の絵の上、下に記されている. 背後の図にも注意]
賀川豊彦を取り上げたのは、モルモン書が再三「持ち物を貧しい人に与えよ」(モーサヤ4:26, など)と読者に訴えていて、賀川にその実践の姿を見ることができると考えたからであった。また、彼がユタ州オグデンで日系人とモルモン教徒の労働者を助けたこと、そして彼が関西(神戸)で活躍したこともあった。
感想を語ってくれた義村姉妹は、9月23日の毎日新聞でNHK連続TV小説「花子とアン」のモデルとなった翻訳家村岡花子が、賀川豊彦の妻となったハルの親戚であったことを知った、また同日の別の記事で元東京神学大学学長大木英夫が賀川の影響でキリスト教に転向していたことを読んだと紹介してくれた。
残りの時間、私が少し準備した資料で日曜学校成人クラスの人たちと共に、この稀有の実践的活動家賀川について学んだ。彼については彼自身の著作や彼について書かれた評伝などから知ることができるが、私は彼と同じプリンストン大学で後輩として学んだ古屋安雄が賀川について語った講演から、なお身近に賀川について知ることができた。古屋は米である教授が、「神の言葉を言葉で説明できる人は大勢いる。しかし、生身の体で活ける言葉を話せる人は少ない」と語ったことを紹介している。賀川が鋭い社会的な関心、深い宗教的な精神で、社会活動と伝道活動に邁進したのが、広く国外に知られたのであった。
彼は日本の正統的キリスト教から批判され、評価されてこなかった。その一つに彼の「神のようになりたい、全知全能を願望する、人間の無限の進歩(神人融合の可能性)を信じる」と言った表現があった。これは末日聖徒の信条と共鳴するところがあって興味深い。
参考文献
隅谷三喜男「賀川豊彦」岩波書店 2011年(1966, 1995年にも)
賀川豊彦 復刻版「死線を越えて」 PHP研究所 2009年
古屋安雄「日本のキリスト教」 教文館 2003年 (「加賀豊彦とは誰か」、「賀川豊彦の日本伝道論」の章)
配布資料(パワーポイント様式)https://cloud.acrobat.com/file/28707243-df9f-4cd6-8ac6-0741d3d1ddd3
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私も賀川豊彦さんにシンパシーを感じます。
来年の干支は羊!キリスト教ではメェーでたい!
(ついに豚師匠の域に)
『2014年10月18日 中国メディアによると、安徽省蚌埠市の中学校が、今年のノーベル化学賞を受賞したエリック・ベッチグ氏(米)の夫人が同校出身であることにちなみ、「本校の娘婿の受賞を祝福する」と校内に掲示した。学校側は「宣伝目的」を否定しているが、あまりの便乗ぶりにネット上で批判にさらされている。 』
http://www.recordchina.co.jp/a95940.html
賀川豊彦に親しみを感じるモルモン会員にも同様のメンタリティーを感じます。
プライマリーの新聞にD.L.ムーディーの逸話を載せたこともありました。
モルモン以外の信仰の偉人から学ぶことは多くありますので、異質ではあることは承知しておりましたが、率先して教会外の情報を紹介した覚えがあります。
そうすることにより、宗教間の垣根が取り除かれていくとの信念もあり、内部でどう思われようが、良いものは良いという考えで他より学び、有益であれば引用することを由と致しました。
信仰の多様性を学ぶためにも、これからもモルモンの中で、他の教会の良い面は紹介し、切磋琢磨する状態が宗教界の中に必要ではないかと思います。
同様にモルモンの中にある素晴らしい面も、他の教会から正当に評価されるように願っています。
良いものに共鳴することは必然と思いますし、売名目的でない良い形での考えの表明や共感は神の是とするところであると感じます。
モルモンも他の教会の良い所は学んで成長するべきと思いますので、今回、賀川氏を安息日の集会の中で取り上げたことは特筆すべきことと感じます。
モルモンは今日、他の教会との共和路線を目指しているように感じられますが、一地方のこのような集会を通し、教会内外の目が開かれて理解・共存が進められるといいですね。
モルモンの会員にとっても、他に目を向け、キリスト教というものを学ぶ、よい機会になったと思います。
他宗を理解するという目的で教会の機関誌にそのようなシリーズが掲載されたことがありました(英文)。キリスト教に始まって、イスラム教も扱われていました。
教義と聖約90:15「すべての良い書物に通じ、もろもろの言語と民族に通じるようにしなければならない」とある精神に沿ったもので、躊躇する必要はないと思っています。(現実は時に用心深い、あるいは距離を置くような視線を感じます。)
http://blog.goo.ne.jp/yoriissouno/e/d26ce85dd1477257553bf0818c0168fa
free mason についてはいつも秘密やドロドロした裏工作に臭いがついて回ります。表舞台には影も片鱗も出てこない。(そうであっても検証する必要を認めますが)。
賀川豊彦の業績は、たまWEBさんのサイトに掲載された内容と関連しそうな部分を全部除外しても、驚嘆すべきものであることに変わりはないと考えます。日本国内の貧民救済運動、生活協同組合を始めたこと、等々。
まぁ、ひとそれぞれということで・・・・
たまWEB所属ワードには、あるご夫婦がボランティアで、もう10数年になるんでしょうか、月1回土曜、教会の台所で、ホームレスの人たちに配るおにぎり(パック4個詰め)炊き出し作ってます。毎回誰か彼か、奉仕・お助け参加者が来て(おにぎりの手伝い、車で公園まで運び配る)一度も欠けず継続してきたとのこと。
おにぎり 中野ワード
http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E3%81%8A%E3%81%AB%E3%81%8E%E3%82%8A++%E4%B8%AD%E9%87%8E%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89&aq=-1&oq=&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&x=wrt
隣りの隣りくらいの渋谷区では・・・・
炊き出し 渋谷区
http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E7%82%8A%E3%81%8D%E5%87%BA%E3%81%97+%E6%B8%8B%E8%B0%B7%E5%8C%BA+&aq=-1&oq=&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&x=wrt
地主は白人モルモン、小作人は先住民モルモンと日本人移民・・・・
http://blog.goo.ne.jp/yoriissouno/e/6d90aff802584a916a59c5b488183b26