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[メモ]「頭の皮をはぐ」(アルマ44:12)について

2016-08-16 23:15:29 | モルモン教関連


アルマ書にレーマン人の司令官ゼラへムナが頭の皮をはがれる場面が出てくる。インディアンが敵の頭の皮をはぐ伝統を受け継いでいたから、それだなと思うかもしれない。しかし、故ダニエル・H・ラドローは、近年の研究によればアメリカインディアンは白人が17世紀にやって来るまで頭の皮をはぐ習慣はなかったようだ、とBYUで使用していた教科書に記している。初期の植民者が死んだインディアンの頭皮や頭髪を買ったことに始まったと思われる。(ちょうど野牛の皮革を得るために殺したのと似ている。)インディアンは報復として白人の頭の皮をはぐことを始めたのであった。

Daniel H. Ludlow, “A Companion To Your Study Of The Book of Mormon” For The Use Of Students Registered In Religion 121, 122, 421, 422, Brigham Young University Press, 1971, pp. 116, 117.

Earl M. Wunderli, “An Imperfect Book: What the Book of Mormon Tells Us About Itself” Signature Books, 2013, p. 211


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16 コメント

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頭の皮無で・・・? ()
2016-08-17 10:53:16
ここんとこの面白いのは、頭の皮をはがれたゼラヘムラが、そのまま、自分の兵の中に逃げ込んで、残った兵たちの指揮をとってるんですね。

頭の皮をはがれるって、そんなに重症じゃあ無いんですかね?かなり出血してると思うけど?

それに、生きたまま頭の皮をはがれるほど打倒された人が、逃げるんですか?

ゼラヘムラかつら説が出てきそうですね。

ま、この頃は物語として読んでますので、そんなに気にならないですけど。
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当時の考え (落伍者)
2016-08-18 12:57:12
ジョセフの持つ知識から生じた記述だと感じます。
 
 インディアンを連想させる場所であり、あきらかに当時の観念と結びつくゆえに違和感を感じる場所ですね。

 そうなる場合もあるのかもしれませんし、度合がわからないので、生きながらえることは考えられますが、現代でも同じような状況になれば感染症とかでどえらいことになるように思えます。

豚さんの仰るように出血もひどいでしょうし、すんなりと受け止めていいものか、悩む場所ですね。
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すんなりと ()
2016-08-18 14:49:29
>すんなりと受け止めていいものか、悩む場所ですね。

旧約聖書でも、新約聖書でも、現代の人間にはすんなりと受け入れがたい事柄が、何度も出てきます。

韓国宮廷ドラマぐらいに思ってると、すんなり受け入れられますけど・・・。
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入植前にもあった頭の皮剥 ( オムナイ)
2016-08-18 17:48:09
http://www.geocities.jp/nal9999/NOW/HISTORY/MOHICAN.html

イロコイ族などにこの習慣があって、はいだ敵の頭の皮を身につけることで、敵の持っていた能力を得ることができる、と信じていたといわれています。インディアン研究家のフィリップ・ジャカンは、この習俗は白人が入植する前からインディアンが持っていたものだ、と言っています。
ーーー

>初期の植民者が死んだインディアンの頭皮や頭髪を買ったことに始まったと思われる。

これはモルモン書発行された1830年以降のことのようです。

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またもやモルモン書が創作と言う証拠が (ジョン・ドゥ)
2016-08-18 23:31:06
あがってしまったワケですね。

またにはモルモン書が事実の歴史だと言う証拠も出てきて欲しいものです(笑) まぁ無理か・・・

イロコイ族がどうのと言ってる方もおられますが、頭の皮を剥ぐ意味がモルモン書の記述と全く異なりますからね~ 擁護したつもりがやぶ蛇でしたね。

モルモン書に書かれているように相手に恐怖を与え、威嚇する意味で皮を剥いだのはヨーロッパ(白人文明)側だったのでした、残念!

因みに魚のカワハギは好物です。
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この本!?調べてみます (NJ)
2016-08-18 23:37:44
オムナイさん、コメント有難うございます。

フィリップ・ジャカン「アメリカ・インディアン - - 奪われた大地」創元社
Philippe Jacquin, "La Terra de Peaux-Rouges" 1987

ですね。調べてみたいと思います。
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ウィキ"scalping”では (たまWEB)
2016-08-19 08:35:06
考古学的には先住民部族間の争い(約1325年)で、死体500体の9割に頭皮をはいだ跡が・・・
https://en.wikipedia.org/wiki/Scalping

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ヒロイン ハンナ・ダスティン像 (たまWEB)
2016-08-19 08:53:17
左手に報復殺害の十体のうちの一つの頭皮を・・・(1697頃 マサチューセッツ州)
http://image.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=heroine%20Hannah%20%20Dustin
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ヨーロッパの歴史では (たまWEB)
2016-08-19 09:20:59
古代ペルシア、スキタイ。ゲルマン部族にあったと・・・
新大陸ではキリスト教司祭・牧師らは先住民との戦争で勝利を祝う感謝集会で頭や頭皮を並べておったと・・・
「25:4 そして主はモーセに言われた、「民の首領をことごとく捕え、日のあるうちにその人々を主の前で処刑しなさい。そうすれば主の怒りはイスラエルを離れるであろう」。」(民数記)首領・・ヘッド・・頭・・頭皮  
殖民局に証拠として持って行けば、初めは、頭、後に頭皮、報奨金がもらえたと・・・
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キリスト教司祭らの影響、伝統か (たまWEB)
2016-08-19 09:33:29
”米軍兵による日本軍戦死者の遺体の切断(べいぐんへいによるにほんぐんせんししゃのいたいのせつだん)は、第二次世界大戦時、太平洋戦線においてアメリカ軍兵の一部が日本軍戦死者の遺体に対して行った戦争犯罪、猟奇行為。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B1%B3%E8%BB%8D%E5%85%B5%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%BB%8D%E6%88%A6%E6%AD%BB%E8%80%85%E3%81%AE%E9%81%BA%E4%BD%93%E3%81%AE%E5%88%87%E6%96%AD

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