
[米国ソルトレークシティにあるLDS教会本部ビル]
もうかなり前からそうであるが、近年特に末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教会)の中央集権ぶりが強く感じられる。教会の管理・運営が数年毎に交代する地域会長会という三人の教会幹部によって行われ、それはソルトレークの教会本部直轄で、徹底した中央集権下に置かれている。日本の場合、地域会長会の長は長らく連続して白人系アメリカ人が占めている現状である。そのこともあって時々教会は外資系企業の様相を呈している。一つの典型は機関誌『リアホナ』で、すっかり外国の出版物に見え、薄いローカル頁部分を除いてソルトレークで編集されている。そのような宗教はものみの塔冊子協会以外にない。
そんな時、ダイアログ誌2001年にD.マイケル・クインの「LDS教会の本部司令指向と周辺部会員との関係」という記事が目にとまった。それに触発され、参考にしてこの記事を書くことにする。
末日聖徒イエス・キリスト教会が地上で唯一真の教会を主張している以上、中央集権的な様相を呈することは予測できるところである。私が残念に思うのは、かなりの程度に神権の権能を委任し、各地の状況や必要に応じて運営する自律を認めているのではなかったか、と理解しているからである。カトリック教会、英国教会、長老派、バプテスト派、セブンスデー・アドベンティストなど外国に本部のある教会でも、日本の地元教会組織が割合しっかりできている。日本という「地域」が中央と末端の中間に位置し、自律性を持った組織として機能している。私はそのような教会政治の類型が望ましいのではないかと思う。(この形態は『長老制』と呼ばれる)。それと比べると末日聖徒の場合、日本に設けられた組織は割合い重要な決定事項について決定権を持つ範囲が極めて制約されており、ソルトレーク本部からの指示が全てで大管長会、十二使徒の組織に直結しているのである。ステークも監督会(Bishopric)も本部や東京から次々送られてくる指示、連絡に対応するのに手いっぱいで本来の仕事ができていないように思われる。
3年くらいで交代する地域会長会は、どうしても地元の状況や必要(ニーズ)を把握して長期のビジョンを持ち計画を立てることが困難である。誠意と教会への献身、能力は抜群でも地元の人でないので切実に取り組む姿勢や責任感がどこかで欠如するのではないか。短期で交代するという思いが頭をかすめないか。離れて見る者の視点である。本質的な点ではもちろん、ささいなことでも例えば、クリスマスが日曜日に重なれば聖餐会だけで集会を終わってよいとか(アメリカでは国民大移動の時期で家族が集まる。日本ではそうでないのに、事実上日本の教会は全国で右に倣えになり、クリスマスにこそ教会に人が集まりやすい事情が理解されていない)、逆に元旦が日曜日に重なっても通常通り集会を開くように求めたりする。また間接的な影響にすぎないが、ハロウィーンが日本の教会の活動に取り入れられたり、ごく一部の地方であるがハグを挨拶に奨励したり、多くの面でアメリカ化が見られる。その中に文化帝国主義の現象が起っている可能性がある。クインは「正義を選べ」の指輪が外国でそっくりに作られることなどにその兆しを見る。

[2015年の地域 lds.org より]
参照
D. Michael Quinn, "LDS 'Headquarters Culture' and the Rest of Mormonism: Past and Present." Dialogue Vol. 34, No. 33-4(Fall-Winter, 2001)
当ブログ 2011.02.03 「教会政治(運営方法)の面から見た類型」
政治家 暗殺 田中角栄
http://search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E6%94%BF%E6%B2%BB%E5%AE%B6%20%20%E6%9A%97%E6%AE%BA%20%E7%94%B0%E4%B8%AD%E8%A7%92%E6%A0%84
米国は、民主的の装いをした軍国・寡頭政治国家。モルモン教会奥の院・陰の指令支配層(それから見れば、管長会、使徒会、七十人等は飾り、奥の院に徹底従順というものでしょう。下手すれば暗殺の危機?! 去年6月のLDS聖研グループ研究会質疑で、ケント・ギルバートさんは、コーリレーション委員会というのが最高意思決定機関だみたいなこと言ってましたかぁ。財政面では、エンサイン財団なるものが・・・)は、そんなアメリカ政界支配層の一環、共同戦線をはってるのでありましょう(諜報機関NSA、CIA、FBI等々に何世代前から相対的に多くのモルモンが職務遂行してきてる)
)。たまWEB的にはさらに教会にはフリーメイソンが浸透、スミス兄弟らの暗殺などを経て乗っ取り成功といったことを思い見ますと、本部指令形態の下、何を言われてもご無理ご 尤もと黙って指示に聞き従うしか道なしみたいな・・・
地方の聖職者に給料が出ないので、しっかり責任を持たすことが難しいという、末日聖徒の構造的なところから来てるのではないでしょうか。
だから給料を払えという意味じゃないですよ。
ひな祭りも七夕もお盆も所詮オリジナルは中国と朝鮮の文化であることを考慮して・・・・
日本モルモンのアイデンティティーの発信のコンテンツとしては、十七条憲法の精神・武士道の精神・モッタイナイの精神の詰め合わせセットの輸出とかそのへんになるでしょうかね。
ところが当時、地域会長会のアドニーY小松長老が、教会とお化け屋敷と何の関係があるんですかと難色を示し、企画は流れたそうです。
残念だったけど従順に指導者に従うと言うことで、諦めました、との思い出話を某兄弟から聞いたのですが・・・いや、あなたそれ絶対に根に持ってますよね?だから何十年たってもしっかり覚えているのでしょ?と突っ込みたかったけど、やめました。
そして今、あちこちのユニットではハロウィーンのイベントやってますね。教会とハロウィーンと何が関係あるんですか?ねぇ?
こう言う発言を聞くとモルモン教会も地に落ちたなぁと感じます。あ、元からそんな良いものでもなかったですけどね。私ら支部長やってた頃は長距離電話代や交通費の一部は経費として請求できたけど、実際に請求したことはなかったね。だって他の一般会員はみんな自費ですよ、何で私らだけが請求できるのって思うじゃないですか。まぁ給料がーとか言ってる人はしっかり請求してるのかな?
極端なこと言えば私らは教会のために破産しても構わないって考えてました。過去の先達たちはそう言う目にあった人もいるし、何より神様が必ず助けて下さるって信仰がありましたからね。あ、今でも信仰はありますよ、モルモン教義はデタラメだと知ってますが。
そんなわけで給料がどうのこうの言う人には強い違和感を感じます。まぁモルモン教会にはそう言う人しかもう残っていないのかもですが。
それは今でも変わってないように思いますけどね。
ただ、ネットが通信媒体に成っただけじゃないですか?
ただ、昔は、「支部予算」とか「建築予算」とか、地元の会員が什分の一以外に、支部の活動資金や、建築資金の一部を負担していました。東京神殿を建てるときには、その年の賞与全額を寄付するように勧められて、多くの会員が納めました。
今の会員は、そんなこと知らないので、集会が終わっても、エアコンや照明をつけっぱなしで、私なんぞは、消して回ってるので、嫌がれれてます(苦笑)
話をブログの趣旨に戻しますが、教会の中央集権では、今年出た「エリアプラン」を取り上げるべきじゃないでしょうか?
言ってみれば、モルモンのステークやワードは、マクドナルドや、ユニクロの一つの店舗に過ぎないって事ですね。
餃子の王将は、店舗ごとに独自のメニューも一部有るのが、好調の原因とか聞きます。独自の裁量権が有ると店長や従業員のモチベーションが上がるようですね。
従順を旨とするモルモン教会では、会員のモチベーションなんてもともと期待していないのかも?
http://blog.goo.ne.jp/yoriissouno/e/abcfe81bf70273cb0eaa4e779723639d
米国でへたに共同制度・共有財産などと言ったりすれば地域によっては私有財産否定の共産主義者レッテル貼られ、最悪マインドコントロール狂信者から銃口で狙われるなんてこともあり得なくも・・・私有財産のアダムスミスは東インド会社員だったわけで、英米帝国主義の流れ、フリーメイソン秘密結社の暗躍の世界史の流れ・・・そんな中でシオンの協同制度にもっと光をなどという観点は抹消でしょうかぁぁ・・・