[Prophetic dream も事後預言として挿入される Thomas Moulson]
モルモン書に現われる事後預言(vaticinium ex eventu) については、すでにこのブログで触れたが (2015.10.07, IN10:4, 17について)、 モーサヤ3章8-10節にも出てくるので取り上げたい。ここでベニヤミン王は天使から知らされたこととして、救い主の名前がイエス・キリストと呼ばれ、その母がマリヤと呼ばれること、十字架につけられ三日目によみがえると民に語っている。
モルモン書 (1981年版) によれば、この預言は紀元前124年頃に書かれたと考えられる。ただ、考えて見ればモルモン教徒も認めているように、モルモン書は要約者モルモンと翻訳者ジョセフ・スミスの二人によって二度編集の手を経ている。
モルモン書について厳密な分析を試みたアール・M・ワンダーリは、モルモン書に記された預言についてその四分の一がモルモン書の文中で後に起こることを予言しており、40%がジョセフ・スミスが口述筆記するまでに起こった出来事に関して述べており、残り三分の一の大部分は世の終わりや伝統的なキリスト教終末論に依存した内容となっている。
そして、事後預言に特徴的な点は、記述が詳細で、そこに条件が課されることがないことである。例えば、第一ニーファイ10章では、救い主に先行して一人の預言者が登場し道を備えること、その人にとって後で来る方の履物のひもをとく値打ちもない、など具体的に詳細が語られる。無条件というのは、戒めを守ればこの地で栄える、などのような条件が課されないことを指している。
聖書では、申命記史家(申命記、ヨシュア記、士師記、サムエル記上下、列王記上下などの文書を編纂したと見なされている歴史家)による北王国の滅亡、イザヤ書(40章以降、第二イザヤとされる部分)に見えるバビロン捕囚の預言は事後預言と考えられる。関根正雄は「起こった後で同じことを預言の形で述べるもの」を事後預言と言うと説明している。また、新約ではエルサレムやその神殿の破壊についての預言が、新約聖書の生成時期を2世紀以降と見れば、事後預言ということになる。ダニエル書、黙示録など黙示文学にも、現に直面している苦境や迫害を予言の形で記述することがあるので事後預言的な要素があると考えられる。
参考
Earl M. Wunderli, “An Imperfect Book: What the Book of Mormon tells us about itself,” Signature Books, 2013
関根正雄「エゼキエル書」岩波文庫、1963年、p. 164.
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2.全く関係の無い文書を引き合いに出して、これは後の出来事を予言しているのだと言うこじつけ解釈型。
モルモン書は1で、旧約と新約聖書の関係は2ですね。
期待に違わぬ興味深い記事ですね。
末日聖徒は比較的新しい宗教で直感解釈(でしたっけ?)のメンバーが多く、かつ新しい宗教心をもつメンバーに配慮しなければならないのは教会にとって苦労の多いことだと思います。
福音のテーマの論文にもどちらの立場の人が読んでも信仰が維持できやすいように書かれていると思います。
教会員Rさんも理解者。わたしはどっちつかづですが^^;
http://blog.goo.ne.jp/numano_2004/e/bcabaa1a1d488df0a6538f5566fbbdc9/?st=1
webさん紹介のLDS Church is True Blog
でも紹介されブッシュマンさんもこれを受け入れつつ信仰を維持する教会員がいることを好意的に思っているようですね。
いろいろあります。
>しなければならないのは教会にとって苦労
>の多いことだと思います。
苦労が多いのは教会員のほう。
教義はコロコロ変わるのに、教会には永遠に変わらない真理があると信じなければならない。使い道は知らされないのに収入の10%納めないといけない。古い教会員からは言うこときかないと背教だぞと脅されるらしいし、毒麦のような会員もいるらしい。おまけに信頼していた指導者の教えは単なる個人的見解に過ぎないのだと!
こんな教会、やめていかない人がいる方が不思議。
日本だけでなく世界でも宗教は減少傾向にあるようですね。
モルモンもwebさんの情報によると5万人も辞めたとか、他の宗教もかなり減少しているようです。
モルモンは近年では少ないながら昨年25万人の改宗者を得ましたが、実はこれ過去最高の宣教師を投入してのこと。
不思議でもなんでもない。モルモンは理の当然の宗教だと思います。
1980年を知っている世代には冷笑しか出ないけど。
教会幹部とかベスト尽くしてがんばってるんでしょうけどねぇぇ・・・指導者は無報酬の奉仕だと教えますが、中央幹部は、年収1600万円(1ドル百円換算)・七十人第一定員会・2006年の例がネットにはあるなぁぁ・・・まぁ、世の中、豊かな所豊かになって、富の偏在とかは避けられないんでしょうかね・・・
http://www.churchistrue.com/blog/lds-membership-statistics-april-2016/
一番下の棒グラフ
ここんとこ、黒人が神に呪われた結果という説の否定。ジョセフスミスが少なくても40人も奥さんがいたという発表。聖見者の石の公開とモルモン書の翻訳スタイルの説明の大幅変更。きわめつけが同性愛者の子のバプテスマは成人まで待てという指示と、何名もの破門と矢継ぎ早にショックがきましたからね。
イエスの信者たちが伝道の最終局面で急激に減ったように、幻想の部分は幻想でしかないと理解されるにつれて、辞める人が5万人も出たのもしょうがないのかも知れません。
教会が「真実」と教えていたことを、教会が「幻想」だったと認めたのよ。
ここんところ重要だから勘違いしないでね。
はい、そのように理解しています。
25万人-5万人=20万人
故ヒンクレー管長も教会は偉大な教会に成長しましたと言いつつも、多くの友を失いましたが、それ以上に多くの友を得ました。的なことを説教しています。
大きかったですねぇ。
ロムニーさんで注目を浴びたモルモンに対する陰謀でしょうか?
Webさん、そんな情報ない^^?
うぅぅんん、ロムニーさん、過去っぽいんではぁ??・・・2008年っすよ・・・
そうではないのです。ジョセフスミスは完璧だったとか、教会は神に導かれるから完璧で欠点は何もないとか、神権指導者の説は間違うわけがないとか、教会の初期~の説教も全部真実とか、その教えはないでしょ。
年間5万人全員がそうだとは言いませんが、幻想を思い込まされて、やがて理解が進んで辞める人が出るのは、教会のせいというよりは、自分の支配欲を満足させる目的で、教会内でささやいて回る工作員グループがおって、その悪影響が出ていることが大きいのでしょう。
特に、一昔前の日本の支部・ワードの話を聞くにつけまさにそうだったから、その点についてがっがりすることひとしきりです。
>オープン性とかさぁ、一方通行じゃなく対話性とかの観点で、まぁ、お金の関係してきて機密保持なんでしょうかぁぁ??
なるほど。
慈善奉仕団体だったらわかるんですが、宗教ってやっぱり神秘性や科学を超えたものを信じる傾向でなくては意味が無いというか。
ある意味の閉鎖性も必要かも、強調すべきはやはり「心の救い」とかなんじゃないでしょうか。
>ロムニーさん、過去っぽいんではぁ??
わたくし的には最近。。;;
そういえば共和党の代表ロムニーさんというのも可能性がないわけではないらしい。
>教会内でささやいて回る工作員グループがおって、
>その悪影響が出ていることが大きいのでしょう。
うわーそんな人たちがいるんだぁー。
怖いよぉ、モルモン教会、怖いよぉ。
そんな教会、行きたくないよぉ・・・
ロムニー氏よりは、ジェブ・ブッシュ氏の副大統領としての再浮上、クルーズ氏?の、あたりのほうが現実味があるかもっすよ・・・レーガンの副はブッシュだったすよ・・・
ジェブ
http://blog.goo.ne.jp/yoriissouno/s/%A5%B8%A5%A7%A5%D6
↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%A6%E3%83%AB_%28%E3%82%BF%E3%82%B3%29
キリスト教って事実の信仰的な部分がありますからね。
ジョンさんや豚さんは嘘なら嘘、本当なら本当と白黒付けたがる。。のにモルモンを彷徨ってる。
私は家系的には神道なんですが、元々日本人は曖昧な信仰で河童の頭が御神体だったり、神話である意味嘘の物語にも「ありがたさ」を感じられる民なはず。「心の救い」ですね。
CESレターも事後予言も民度の低い解釈と蔑めばイイのかも。
このブログでも紹介されていいる。
「モルモン書を文学的に読む」は参考になります。
http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/26967/20141016155623736116/BRCTR_5_h13.pdf
「モルモン書を文学的に読む」は参考になりました。 第一と第二ニーファイは、実は預言者ジョセフスミス本人の自己紹介、すなわち自伝ではないかな~。という思いをより強めることができました。
ただし私のモルモン書の理解はもっと単純です。 木を見ずに森を見た感触から言えば。
最初に「アメリカ大陸は約束の地新エルサレムである」という神から下ったジョセフスミスへの啓示という結論が先にあって。
なぜアメリカが約束の地であるのか?という説明を周囲に納得させるための、もう一つの聖書、それがモルモン書であるという、きわめてシンプルな理解です。 そういうベースが根本にあって、ジョセフスミスがこれから建てるつもりの教会の運用マニュアル、つまり物語形式になった「教会の手引き」が詰め合わせセットになったものであろうという結論ですね。
モルモン教会が発展した背景には、19世紀の急激な科学技術の発展に伴う価値観の変化に絶望した階層の人々が存在し、彼らが奇跡、予言、生ける神の訪れ、と言ったキーワードを散りばめたモルモン教義に強く魅了されたことを指摘する学者もいるのだとか。まさに作り話が彼らを救ったのでしょう。
そう言えば近年、中国や韓国に経済的に激しく追い上げられてきた某島国では、あの戦争は世界平和のために我が国が犠牲になったのだとか、欧米の陰謀により我が国は陥れられたのだとか、我が国の軍隊は非人道的行為は一切していないなど作り話が流行しているらしいですね。
作り話はこうした人々にウケがよろしいようです。
以前にも書きましたが、私にとってどうしても気になる謎が有ります。
モルモン書の元に成った資料が何か?と言う事です。
一つの答えは「金版」ですが、とりあえずそれは横に置いといてですね。
以前に「素顔の・・」だったかに、ネタ本が有るような記述を見かけたのですが、はっきり覚えていません。
ネタ本とまで行かなくても、似たような内容のものが有るのでしょうか?
ジョセフスミスの解釈や加筆は有ると思うのですが、彼のまったくの創作とは読んだ者として考えにくい。
このスレッドに有るように、「これは今の聖書を読んだ人しか書けない」って思う箇所はいくつも有るのですが、モルモン書全体の構成には他で読んだような記憶が無い。
ジョセフの時代、あるいはその前に、モルモン書のような話が流行っていたんでしょうか?
"CES書簡"の日本語訳にありますよ。
http://cesletter.org/教会教育システム監督への手紙.pdf
P14-
これについては、Wikipedia(英語版)に「モルモン書の起源」という項目がありまして、いろいろ挙げられていますね。
https://en.wikipedia.org/wiki/Origin_of_the_Book_of_Mormon
●欽定訳聖書
説明不要ですね。
●聖書外典
これも説明不要かと。
●ソロモン・スポルディングの未発表小説の原稿
1834年にE.D.ハウが「モルモン教をあばく(Mormonism Unvailed)」という著書の中で、ソロモン・スポルディングの未発表小説の内容がモルモン書に似ていると指摘された。
2千年前の大陸間の航海、予言者の石、改良エジプト文字による金版などが登場します。
●View of the Hebrews
作者:イーサン・スミス
モルモン書のネタ本として良く知られています。モルモン書の7年前に出版された。以下のサイトで読めます。
http://mit.irr.org/view-of-hebrews-1825-edition-introduction
●The Wonders of Nature
作者:ジョサイア・プリースト
神が創造された大自然の神秘を称える内容だがモルモン書に似た記述があるそうです。モルモン書の5年前に出版。
●The Golden Pot
作者:E.T.A.ホフマン(ドイツ人)
モルモン書の16年前に出版。金版に書かれた霊感を受けた物語などモルモン書との共通点があるらしいです。
●The Late War
作者:ギルバート・J・フント
1812年の米英戦争(いわゆる第2次独立戦争)について、わざわざ欽定訳聖書風の文体で書かれている。
本書がどれほどモルモン書に影響を与えたかは議論の対象となっているそうです。
以上です。
ありがとうございます。
ソロモンさんとか、イーサン・スミスさんなどは、名前を目にしたことが有ります。
結構沢山あるようですが、ジョセフがどれを参考にしたのかは難しそうですね。
勉強しないと・・・。
ついでに英語版 Wikipedia の View of the Hebrews の項から抜粋して翻訳。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
モルモン護教学者であるB.H.ロバーツは、1922年、教会指導者から View of the Hebrews とモルモン書を比較するように求められ内密の報告書(後に「モルモン書の考察」として出版)を提出した。その中で18の類似点があることに着目している。
ファウン・M・ブロディ(ジョセフ・スミスを神格的に扱わない伝記を著した最も重要な歴史学者)は、アメリカ・インディアンの起源がヘブライ人であると言うジョセフ・スミスの教義は『主に』View of the Hebrews から来たものだと信じている。そして『ジョセフがモルモン書を書く前に View of the Hebrews を目にしたことは決して証明できないのかも知れません。しかし2つ書物間の著しい類似は偶然の一致として片付けるのは困難である』と述べている。
何人かのモルモン護教者は、両者間の類似性は低く、また過度に強調されていると主張している。
確か叔母さんが巫女だったかも?苗字に「神」が入ってますから、そういった先祖もいたかもしれません。
神社は好きで行く先々でお参りします。
>第一と第二ニーファイは、実は預言者ジョセフスミス本人の自己紹介、すなわち自伝ではないかな~。
なるほど、そういった視点で読むと色々共通点がありますね。
そういえば以前WebさんとNJさんのやりとりでリーハイは社会的成功者だった的な記事がありました。
http://www.geocities.jp/waters_of_mormon/BOMsinkenkyu.pdf
つまり、モルモン書の冒頭。わたしニーファイは良い父母から生まれた。は「裕福な父母から」と訳したほうが良かったのかも。
ジョセフ・スミスは自分の家族を投影して「良い父母」にしたのかもですね。
まぁ、これは「モルモン書を文学的に読む」のなかにある、逆説的にモルモン書の真実性を読み取る行為かもしれませんが。
>「アメリカ大陸は約束の地新エルサレムである」という神から下ったジョセフスミスへの啓示という結論が先にあって。
なるほど、しかしそうなると現代のアメリカの成功は事後予言ではないということになりますね。
思案は尽きません。
そうですか。 私の母方は代々神主(つまり神道)だったようです。
>「裕福な父母から」と訳したほうが良かったのかも。ジョセフ・スミスは自分の家族を投影して「良い父母」にしたのかもですね。
そうですね。 でもジョセフFは裕福な貿易商で、でも詐欺で全財産を奪われて没落した経緯があるのです。
事情は異なるものの、リーハイの財産は不正にラバンに奪われましたよね。
そのおかげで家族はどん底に落ちてしまい、ジョセフは正式な教育さえ受けられませんでした。
ですからジョセフの心境は、父の無念を晴らすために、その詐欺師を見つけ次第、正義のつるぎで首を撥ねてやりたいほど悔しかったのではないかとか…。
>しかしそうなると現代のアメリカの成功は事後予言ではないということになりますね。
というよりも、黙示録の予言によれば主によって新エルサレムが確立するまでは、獣が支配しており、天使の災いでグジャグジャに破壊されるという予定になっているんですけどね。
>でもジョセフFは裕福な貿易商で、でも詐欺で全財産を奪われて没落した経緯があるのです。
おおー。自己紹介説、説得力ありますね。
ジョセフの家族関係を調べた上で、モルモン書読み返したい気持ちになりました^^
このドラマのプロデューサーが、警部マクロードなんかも手掛けた人なんですけど、モルモン会員なんですね。そのことが知られてくると、だからギャラクティカの話はモルモン書に似てるのか!と言い出す教会員が何人かいたようです。
冷静に考えると別に何も似ていないんですけどね。アメリカのテレビ関係者にモルモンがいたことが嬉しくて、つい妄想が先走っちゃったんでしょう。ロムニーが大頭領選に出ればなぜかつい嬉しくなっちゃう教会員がいるじゃないですか、何の関係もないのに。あれと同じ感覚なんですよね。とにかくあの人はモルモンだから何か自分の知っている部分で共通項があるに違いない、そう思い込まないと気がすまないみたいな、ね。
そんな風にギャラクティカとモルモン書に似ている部分を見つける能力を有する末日聖徒たちですが、なぜだかView of the Hebrewsとモルモン書に関しては全然似ていないとの結論を、読みもしないうちから出してしまう傾向にあるんですね。末日聖徒は極めて高い教養を持っているんだなぁと感じさせてくれますね。
また玉webさんなら共感されるかも知れませんが、獣=人工知能という図式が、ヨハネの黙示録を彷彿とさせました。
“玉webさんなら”というのに何か書こうとしてて、たまWEB脳内で興奮気味にわかったどぉぉ現象が起こったどすえぇぇ!!それは、ホピ最終予言(天界の居住施設が大音声とともに落下して・・)と、ナチス第4帝国を示すであろうヨハネ黙示録9:1~11とが結びついたんでっせぇぇぇ!!
9:1の「・・・するとわたしは、一つの星が天から地に落ちて来るのを見た。この星に、底知れぬ所の穴を開くかぎが与えられた。」
この落ちてくる星とは、そのホピ予言の星だと!!!!
十支族とナチス統制下新世界秩序との戦いでしょうかぁぁぁ!!!
これで新たな記事書けそう、感謝でごんす、合掌。
ヨハネ黙示録 その8
http://blog.goo.ne.jp/yoriissouno/e/dc1ff4a3d2a9fbf8e4e5ac02ac7e14e9
新説 ホピ予言解釈・・・
http://blog.goo.ne.jp/yoriissouno/e/7051c4c6659421236832a8949f9c9f36
決して学術的な証拠からではない。
また、先の総大会では「実(み)」によって判断してください。とも
http://www1.cncm.ne.jp/~toguchi/ozaki_philosophy/45.htm
つまり、復活、死んだ人が蘇ることは、今から2千年前の人々にも信じられなかったできごとだったのです。しかし信じた人々もいた。なぜ信じたのでしょうか。
人が他人の言うことを信じるのには、二つの理由がある。一つは話している内容が信じられること。例えば、「昨日三山で宇宙人にあって一緒に遊んだ」なんて言っても誰も信じないでしょう。それならば、「ナザレトのイエスは十字架で死に三日目に蘇った」というのも同じように信じられないことですね。でも信じる理由はもう一つある。
それはそのことを話す人が信じられるということです。
イエスの復活を教えた人たちは、その教えのために自らの命を落とすこともあえてした。これを見て人々は、「これはひょっといたら本当かも知れんで」と考えたわけです。
人は何のために嘘をつくでしょうか。人が嘘をつくのは自分が得するためでしょう。自分の損になるのにあえて嘘をつく人はいますか。「おまえはアホか、嘘つき」と罵られ、または殴られ蹴られ、挙げ句のはてには殺されることさえあるなら、私なら 「先日三つ山で宇宙人を見た」なんてことは言いません。イエスの復活を述べ伝えたた人々は、その教えのために拷問にかけられ死刑にされることもあったのに、自らの主張を変えなかった。
〜〜〜
これと似たような事がモルモンにもあるわけで、開拓者やモルモン諸先輩の命がけの信仰に信頼を寄せ信じているんでしょうね。
とはいえ学術的な面も真理の一側面ですから先人がしてきたように探求は続けるべきなのでしょうが。
伝統宗教がそうであったようにアダムとイブの物語が神話であっても、ノアの洪水が寓話であっても真理は色褪せません。
私自身はモルモン書の史実性を受け入れている部分が多いですが、他の人がそうでない判断をしていても無理からぬことだなとも思います。
史実として科学証明できなくても、旧世界から新大陸に逃れた、ヨセフの子孫もいたに違いないだろう。
その内容は、預言者の意味、ジョセフスミスの自己紹介、イエスキリストの購いの意味、復活の教義、主よりアメリカが約束の地新エルサレムとして選ばれていることの証し(すなわち現在はバビロンという警告)、悪人の滅びの教義。および新しく作る教会の運用マニュアルなどの詰め合わせセットであろう。
どうしてこれが物語り形式になっているのかと言えば、エンターテイメント要素を取り入れることで、教会が短期間で世界宗教になる必要があったため。
学術的に正確でも地味すぎであれば、無視されていずれ潰され、忘れられる運命となるだろうし、それでは意味がない。
キリストを否定し迫害することが罪ならばパウロは罪人中の罪人のはずであるし、無理解が罪ならばペテロは、選ばれてからもふさわしさに欠ける言動が多々あることが聖書には書いてある。
神は理想の善人だけを使う(一般常識として持つイメージ)のが間違いて、使いたい才能を好きなように使うということが正しいわけで、
ルターやコロンブスが御手に選ばれたのであれば、私は天才ジョセフスミスが神のみ手によって選ばれて、モルモン書が出されたものと理解しています。
そこから出てきた救いの計画が真実ならば、どんな性格の人物かは重要ではなくなってくるわけで、
>モルモン書は御霊によって真実だと信じました。
モルモン書が科学的書物かを聖霊に問う人には何も答えが来なくて、純粋に神から来たかだけを問う人には答えがくるものと思われます。
>の自己紹介、イエスキリストの購いの意味、
>復活の教義、主よりアメリカが約束の地
>新エルサレムとして選ばれていることの証し
>(すなわち現在はバビロンという警告)、
>悪人の滅びの教義。および新しく作る教会の
>運用マニュアルなどの詰め合わせセット
>であろう。
そうなんです。
Rさんがこう述べたように、後々になってから実はこう言う意味だったのだと解釈すること、これがまさに『事後予言』なのです。
事後予言は絶対に外れることはない。何しろ結果を見てものを言ってますからね(笑) ただし、さらに時代が下ると否定されることがよくあります。
伝統的なキリスト教では予言などはもうないと、予言そのものを否定しています。それは結局のところ全ては事後予言でしかないことに気付いたからなのかも知れませんね。
モルモン会員にRさんのような人が増えてくれば、いずれは、予言などもうないのだと教会が言い出すかも。そして教会は予言を公式に発表したことは一度もなく全ては会員の勘違いとかリベラル・モルモンが言い出すでしょう。
↑
なお、上の文章は私の予言です(笑) これは当たるぞぉ~信じろよぉ~
申命記史家が(申命記、ヨシュア記、士師記、サムエル記上下、列王記上下などの聖典を編纂した理由がそこにあると思います。
>モルモン書が科学的書物かを聖霊に問う人には何も答えが来なくて、
>史実として科学証明できなくても、旧世界から新大陸に逃れた、ヨセフの子孫もいたに違いないだろう。
>その内容は、預言者の意味・・・
>純粋に神から来たかだけを問う人には答えがくるものと思われます。
omnice!
なるほどっ!
だとすると軟弱原理主義派から観ると、モルモン書の冒頭がジョセフ・スミスの人生にリンクするのはニーファイがジョセフ・スミスの予票の
ようにも見えます。
聖書の「エッサイの若木」はジョセフ・スミスのこととされていますが、自らはそう書かなかった。ニーファイ=ジョセフ・スミスもそうは説かなかったのでしょうか。
ジョセフ・スミスが幼い頃足の手術で痛み止めのアルコールを断った場面は十字架上のイエスが足を折られず、酸いぶどう酒を断った場面を想像させます。
預言者は互いに予表でリンクされているんだなぁ。
だからモルモン書の内容と私の人生についても(もしくはオムナイさん、Rさんに関しても)こじつければいくらでも類似点が見つかりますよ。
レーマン、レミュエル、サム、ニーファイの4兄弟(他にも姉妹や弟がいた)の中で、物語上の主人公であるニーファイは長男でないが、両親や神から特別視されていた。しかし兄は一家の中で発言権が大きかった。ニーファイとレーマンの子孫はしばしば対立し、別々の生活圏を作っていく。レーマン人は大人数となり、少人数のニーファイ人を凌駕していくが、レーマン人は神のことを忘れていった。
ジョセフ・スミスにはアルビン、ハイラム、サミュエルの兄がいた(他にも姉妹や弟がいた)。ジョセフは父の名前を継ぎ、モルモン教会の創立者となるなど、一家の中で抜きん出た存在だった。ジョセフとハイラムの死後、一家は分裂。ハイラムの子孫(およびブリガム・ヤング)らはユタ州に移住し強大な組織を作り上げる。ジョセフの実子(ジョセフ・スミス3世)は現在コミュニティ・オブ・クライストとして小規模組織である。両者に宗教活動の交流はない。
ということでモルモン書はジョセフ・スミスとその子孫の行く末を見事に予言しているんですね。モルモン書を研究する人たちはこうした点に着目しないといけませんな。
両者譲らず(双方興味深い類推)
私の心は揺らぐ