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「法句経」について知る

2019-04-11 11:07:48 | 注目した言葉

 [ほっくきょう、ほっくぎょう] 

聖書の黄金律に似た言葉を捜していた時(2003年)に、この仏陀の言葉とされる法句経について知った。(梵語でUdana Varga)。今年2019年に数ページ読んで、優れた処世訓集であることに気づいた。ここに二三掲載して紹介したいと思う。(黄金律に似た言葉は、「自分自身を痛めることで人を傷つけてはならない」というもの。この言葉を邦訳「法句経」で探したが見つけることができなかった。)

[dhamma, 法、真理 + pada, 言葉]
         [dhammapada はパーリ語] 

 

二六〇

 頭白しとて

 このことによりてのみ

 彼は長老(おさ)たらず

 彼の齢(よわい)

 よし熟したりとも

 これ空(むな)しく

 老いたる人とのみ 

 よばれん

 

二六一

 彼に諦(まこと)あり

 法(のり)と不害(やわらぎ)と

 つつしみと

 自調(ととのえ)とあり

 かかるこころの

 けがれを

 除き去れる

 賢者こそ

 長老とよばるべし

 

二八〇

 起くべき時に

 起きず

 わかき日を

 怠惰(おこたり)にふけり

 思惟(おもい)はよわく

 思量(はかり)すくなし

 かかるはげみなき者は

 智慧をえ

 道を知るあたわざらん

 

 上の二つは対になっている。この詩文のかなりが対になっていて、理解しやすい。私に思い当たるもの三つをあげたが、よい言葉が多く載せられていて手元に置きたいと感じている。私の心の中では、聖書の「箴言」、外典の「シラ書(集会の書)」に並ぶかそれ以上に読みやすく、味わい深い名言、訓戒集である。

 

 引用した法句経: 友松圓諦(えんたい)「法句経」講談社学術文庫 1985, 1991(6刷)
 なお、法句経は、「釈尊が平素、口癖に言われた小句をもとにして多くの原始経典から、釈尊滅後余り遠からぬ時代に、弟子たちによって編纂されたものらしい」(友松訳「法句経」序、4ページ)と紹介されている。日本では他のよく知られた経典ほど広く読まれていないと思われる。


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93 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ブッダとの会話 (オムナイ)
2019-04-11 13:42:18
良書を読むことは、過去の最も優れた人達と会話をかわすようなものである。

The reading of all good books is like a conversation with the finest minds of past centuries.

デカルト
ーー

法華経ではなく法句経。

知りませんでした。
アマゾンキンドル版が無料で提供されていたのでダウンロードしておきました。

読み放題の中にも多くの解説書があり、
アルボムッレ スマナサーラ. 原訳「法句経(ダンマパダ)」一日一悟 . Kindle 版.をダウンロードしてみました。

大変良さそうです、読んでみます。

紹介ありがとうございました。
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Unknown (Unknown)
2019-04-11 17:47:18
NJさんの本領発揮の助けがほしいです。
四大聖典の翻訳間違い(誤訳)、読み手が間違えやすい、このほうがわかりやすいなど、ありましたら、できるかぎり教えてほしいです。
すでにそのようなまとめのページがありますでしょうか?
できましたら、よろしくお願いいたします。
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取り敢えず (NJ)
2019-04-11 22:23:13
捜してみます。お待ちください。(本当はどなたで、どんな目的で求められるのか知りたいですが。それによって、どこにどれくらい、どんな種類のリストを伝えればいいか判断しやすくなります。)

取り敢えず、あちこち検索(自分の頁)して, ここに簡単なお答えを記すようにしてみます。

(研究者の視点から見た、地味なものしか出てこないかもしれないですが。)
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第一回のお答え (NJ)
2019-04-12 00:36:42
第一回の回答
 「NJWindow(J) のホームページ」(このブログとは別)(「書庫」のつもりです)url:https://www.translatedmaterials-for-jpselds.com/ の2ページ目「その他資料」
 14... IIN2:10b, ヤコブ5章
 15... 12, 18, 29, (22, 24, 26)(23, 25, 28)

上の14 は「モルモン書聖句解説索引」
   15 は「KJVと口語訳の異同リスト」です。

 15 は多くが本文(text)の問題です。

 ・・また追って第二回を書き込みます。  
 
   
返信する
間違い (NJ)
2019-04-12 01:06:59
2ページ目 → 3ページ目 の間違いでした。訂正いたします。失礼いたしました。
返信する
Unknown (Unknown)
2019-04-12 01:26:52
二八〇

 起くべき時に起きず
 わかき日を怠惰(おこたり)にふけり
 思惟(おもい)はよわく
 思量(はかり)すくなし
 かかるはげみなき者は
 智慧をえ道を知るあたわざらん

は名言です。 JSは啓示の中で、指導者に言われたことを厭々頑張ったというのは怠惰であると看破しておりますので、折角信仰していても現状の自分が「智慧をえ道を知るあたわざらん」であれば、もっと神の意思を求めるべきだったという反省に繋がるのかも知れませんね。
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Unknown (kizuka)
2019-04-12 07:07:13
まぁ最大の誤訳は神の名前が「エホバ」ってことですね。
YHWHにアドナイの母音と組み合わせた造語なのにねぇ。
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2018年 会員増加数は523 (たまWEB)
2019-04-12 09:54:30
129858(2018) - 129335(2017末) = 523
https://www.mormonnewsroom.org/facts-and-statistics/country/japan

2017増加数は479・・・

「2016 640
2015 - 581、2014 - 654、2013 - 574、2012 - 663、2011- 637、2010 - 1,066

2009 - 896、2008 - 803、2007 - 668、2006 - 706、2005 - 871、2004 - 930

2003 - 759、2002 - 1,179、2001 - 1,126、2000 - 1,216
今回の479というのには、日本の人口減少ももちろん関係してるんでしょうね。

教会員の結婚件数や出産数、お亡くなりの会員数、改宗者数、8歳でバプテスマに至るかどうかといった数字で導き出されるんでしょうかね・・・

また、総集会所数が265から4つ減って261に。2000年には317もあったんですかぁぁ。だいぶスリムに。


261は変わらずですかぁぁ・・・
なかなかね・・・
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豚食経 ()
2019-04-12 10:23:38
>二八〇

 起くべき時に起きず
 わかき日を怠惰(おこたり)にふけり
 思惟(おもい)はよわく
 思量(はかり)すくなし
 かかるはげみなき者は
 智慧をえ道を知るあたわざらん


これは、豚食経ではこうなります。

 世の中に 寝るより楽は 無かりけり
   浮世の馬鹿は 起きて働く


処世訓なんて言うのは、支配者が庶民をこき使う為に持ち出すものです。

馬鹿な庶民は、それを信じて自ら追い込んでしまう、その行きつくところは、鬱か過労死です。

そもそも、人間は幸福に(楽に)生きるために生まれてるんです。

イエスは、「野の鳥や花を見るがいい、働きも紡ぎもしない」って言ってます。

自分で努力する事のむなしさを知り、天から落ちて来る恵を待ちましょう!!
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Re;豚食経 (オムナイ)
2019-04-12 15:11:21
>世の中に 寝るより楽は 無かりけり
   浮世の馬鹿は 起きて働く

狂歌ですか。頼もしい!本領発揮ですねw

寝るより楽は なけれども
 
  それにつけても 金の欲しさよ。
尾無内

詠まれた最初の句ですが、この人正岡子規みたいに病弱な人で、
実は逆説的な句で健康で一生懸命働ける人は感謝すべきだみたいに解釈してました。
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