TVS 2010年3月14日(日)放送
(http://www.tbs.co.jp/yumetobi/)
予告movie動画↓↓(3/14が過ぎたら変るかも)
http://www.tbs.co.jp/yumetobi/spot/index-j.html
重い障害が残って患者を苦しめる脳卒中。
脳機能障害という後遺症を抱える患者にとって
今より少しでも状態(麻痺)が良くなれば全然違うといいます。
東京慈恵会医科大学の阿保雅博教授
教授の治療法は逆転の発想で、
損傷していない健側の脳に磁気刺激を加え、
その後集中リハビリを行うというもの。
患者を診るためにはその人の生活や考え方など把握して
対応しなければならないとおっしゃいます。
「自分の親と思って患者と接することが必要だ」
現在のところ、
一本の指でも動く手の麻痺に限って治療を行っているとのこと。
全く動かないものは今のところ無理があるようで、足にも効かない
ようです。それは、手の動きを司る脳の部分が頭の表面近くに
あるからで、足の動きを司る脳の部分は脳の奥の方にあって
磁気が届かなく、また治療磁力が弱いからだそうです。
しかし、磁気を電気に変えて電波を飛ばして
その部分を刺激するという研究(実験)を行っているようです。
ある患者さんは、「10年間頑張ってきたのが嘘のようだ!」
「食事はこうやってするもんだ!」と動かなかった左手を添えて、
茶碗を持って食事している姿が映っていました。
皆、「人生が変った。」と言っておられました。
言語障害においても、
言語は脳の左側の方がほとんど司っているが、
障害が起こった場合、普通はカバーをするために違うところが
発達したりすることがありますが、それが反対の右側にあるか
どうか、現在ではまだ解っていないそうです。
実際に、脳卒中になって言語障害になった患者さんに
2年間、反対の脳に磁気治療をやってリハビリを続けてみた
ところ、単語で応えることができるようになったといいます。
しかしながら、今はまだ保険がきかないので、
病院が負担しているそうです。
研究させて頂いているというところでしょうか。
患者さんには、入院費とリハビリ費
だけを出してもらっているようです。
先日、阿保教授の大学時代の先輩が協力したいとのこと
で、鳥取県の清水病院で磁気療法が始まったようです。
まだまだ実験段階のようですが、
今まで生活に不自由していた患者さんにとっては
本当に夢の扉だと思います!