さあ~てと 帯しめましょか。

人生、山あり谷あり
向かうはわが身の置き場所よ。
帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

ピッカピッカの一年生♪17

2008年06月04日 13時22分00秒 | 思い出語り

帯ちゃんシリーズ 第二弾!

我が家の息子たちが、小学生のころの思い出語りです。

今は、因縁 vs.2☆運動靴、の話・・・

子育て中の皆様の参考にでもなれば・・嬉しいです。

そうでない方は、どうぞ笑ってやって下さい。

”笑う門には福来たる” ・・・なあんてね。

                     

 

第17話 『 因縁 vs.2☆運動靴 』

 

てっちゃん:「昨日さあ、公園で遊んでたらな、たっちゃんが来てさあ・・。」

まこと:「おお、知ってる知ってる。昨日の話やろ。。。」

K君:「アハハ、アホやん。あいつおもろかったなあ。」

ゆうちゃん:「なあなあ、てっちゃん!それからどうしたん?」

てっちゃん:「えーとなあ、ぼく・・・」

 

その時、

ヒューン!! ガッツン。。。ドサッ!

凄い勢いでゆうちゃんの顔面めがけて、何かが飛んできたのである。

そして、黒板に当たって床へと落ちたのだった。

 

 

小学校での休み時間のことだった。

何人かでより集まって、昨日の話題で盛り上がっていた時だった。

ちょうど、黒板近くの教卓台付近で、ふざけながらおしゃべりをしていた

ゆうちゃんが、話の先を聞こうと、てっちゃんの肩を揺り動かした時

だったらしい。突然のことに何が起こったのか皆、唖然としていたようだ。

見れば、かなり底の分厚いまだ新しそうな運動靴だった。

 

ゆうちゃん:「あれっ?痛っ~あ!」

まこと:「誰やあ!!こんなもん投げるやつは!!」

てっちゃん:「怪我してるやん!大丈夫か?・・」

そのまま保健室へと行って、担任に伝わり問題となった。

 

 

私は、ゆうちゃんが怪我をしたと担任のA先生から呼び出しを受けた。

すぐに学校へ向かった私は、保健室から予備の教室へと案内されて

中へ入った時、重い空気の漂う異様な光景に少し驚いた。

女性の担任の先生だったのだが、M君の胸ぐらを掴んでいまにも

殴りかかろうか、というような状況だった。

「本当に申し訳ありません。大事な息子さんにお怪我、させてしまいまして。」

私に気付くとすぐにA先生が詫びの言葉を言った。

私は教室へと入ったとき、すでにチラッとゆうちゃんの姿を確認していた。

どんな怪我かと気になっていたのだが、見た感じではたいしたこと

なさそうだったので、内心ホッとしたものの、正直言って困っていた。

ーーー  なんだか、大げさなことになってるなあ・・・どうしょうか・・・


A担任:「先ほどM君のご両親へ今すぐに来てくださいとお願いしたんですが、

お父さんは近くでお医者様なさってはるんですが、すぐには来られないし、

お母さんも当人に連絡がつかない状況でして・・・

今、本人から理由を聞いていて注意していたところです。」

 

M君の言い分はこうだった。

かなり遠く離れた所にいたM君は、ゆうちゃんがてっちゃんの

肩を揺らしているところを目撃したにすぎなかったのだった。

その場面だけを見て、てっちゃんが嫌がってるのにゆうちゃんが

肩を揺らして嫌がらせをしている・・・そう思ったので、自分が

履いていた運動靴をゆうちゃんめがけて投げた、というのである。

 

 

そのまま信じればだが、彼は彼なりの正義感から出たものだろうか・・

私はM君をそのまま信じてあげることにした。

しかし、靴を投げるのは絶対に悪いことである。ここだけは注意すべき!!

危ないものでなくても凶器になるものがあるということ知らなくてはならない。

人に向かって物を投げるものではない。当たりどころが悪ければ、

死ぬこともあるんだということ、今回の場合は失明の可能性も。

周りにも人がいたから失敗すれば関係ない人にも迷惑がかかる。

自分の思いだけで正義と決めつけてはならない。

事実を知ることが大切なのである。

私はこれだけのことを、本当に柔らかく言葉にして伝えたように思う。

あとで、振り返れば、これ以後、物を投げることだけはしなくなった。

ちゃんと想いが伝わっていたんだと思う。
 



「ふ~ん!凄いやん!自分が助けてあげようと思ったんだね。

優しいところあるやんか!そこは君のいいとこだったね。」

「あ、でも、てっちゃんに聞いたら全然嫌がってなかったよって言ってたね。

ほらっ、こういうこともあるんだよ。事実を知るって大切だよ。」

 

 

 

 

 

 

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コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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一人の親である前に (忠太)
2008-06-04 15:58:26
なかなかできない対応です。M君の心に、すばらしいお母さん像としていつまでも心に残るのではないでしょうか。obichanさんて、すばらしい方なんだと改めて思いました。
返信する
忠太さんへ♪ (obichan)
2008-06-04 17:40:08
褒めて頂き、ありがとうございます。
やはり、普段からみんな自分の子供のようなつもりで
いろんな子供たちを見てきたからできたことだと思います。

>M君の心に、すばらしいお母さん像としていつまで
も心に残るのではないでしょうか。

最高の褒め言葉です。ありがとうございます。
返信する
大人として (ドクターKです)
2008-06-04 23:48:22
個別なく接する事改めて感じました
その子にとっては正義でも事実を知らずして行えば
悪にもなりかねない
そこを教えてあげたobiサンはとても素晴らしい
大人ですねその子も心が素直だったのですね
ただその子のご両親がどうかと思いますけど?
返信する
ドクターKさん、ありがとうございます♪ (obichan)
2008-06-05 18:12:29
誰にでも何でもかんでも言える子は少ないと思います。
たいていの場合は勘違いが多いかなとおもいます。
良いように考えてあげて言葉を引き出すのも
一つの方法でしょうね。

>ただその子のご両親がどうかと思いますけど?

ごもっともです!
ご両親についてはいずれ書くと思います。
返信する

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