小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市入生田の温泉地学研究所が地殻変動を観測するために、酒匂の下水道管理センター屋上に光波測距器を設置している。光波測距器からは各所に置かれた反射器に向け光波が発射され、反射器内のミラーで反射した光波は再び酒匂の下水道管理センター屋上の測距器に戻りその距離を測っている。以前、曽我谷津の農道脇で見つけた光波反射器が国府津にもあると知り探索に出かけた。国府津の山に置かれた光波反射器を探しに菅原神社前へ。線路沿いの道を国府津駅方面へ向かう。菅原神社先から少しの区間、御殿場線に沿って道が続く。線路と道路の間にフェンスが無いこの区間の風景は結構気に入っている。線路沿いの道をしばらく進むと農道との分岐。事前に光波反射器の置かれている場所を住宅地図で調べたところ、国府津駅裏の霊園近くだったので農道の坂道を上がっていく。最初のカーブまで結構急な坂を上る。このカーブの周辺に光波反射器が設置されているはずなのだが。ふとカーブ近くの擁壁の上を見ると何か機器のようなものが設置されているのに気がついた。機器は眺望の良い擁壁の上に設置されている。酒匂の下水道管理センター屋上からの光波を反射できそうな遮るものの無い場所だ。擁壁の上へ回り込んで、機器に近づく。管理者や機器の名前を示すものは無かったが、曽我谷津で見かけた光波反射器と同じ機器で、内部にはミラーが3つはめ込まれていた。酒匂の下水道管理センターからここまでは直線距離で約3km。反射器はそんなに精密そうな機器に見えないが、5センチほどのミラーでちゃんと光波を反射しているのだから大したものだ。反射器の向けられている方角を撮影。光波測距器が設置されている酒匂の下水道管理センターを探すも全然分からず。家に帰り改めて地図で調べたら、酒匂の下水道管理センターから発射された光波は印刷局と小八幡団地の上空を横切り、親木橋の吉野家の上を通り、この国府津の反射器まで届く。足柄平野周辺には、温泉地学研究所の光波反射器が8箇所に設置されているので、追々他の場所の光波反射器も探しに出かけたい。

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