アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

自分の名前を思い出すって・・・

2009-09-01 13:52:43 | 心や気持ちのお話
okapyさん、コメントありがとうございます。

同じ事考えてたなんて、なんか、不思議というか嬉しいというか、そんな感じです。

案外、そういうことが、あの場面でふとよぎった人は多かったのかも。

「名前」っていうのは、特定の人を識別するのに使うけど、通し番号とかとは全然
違うものですよね。

通し番号だって、ある個体を識別することができます。

でも、「名前」と通し番号は全然違う。

「名前」は、親や名付け親が、愛情と祈りをもって、子どもに与えたものです。

親は、その親から名前をもらっただろうし、そうやっていくと、どんどんご先祖様をたどることができます。

つまり、名前には、その子の幸せのための、先祖代々からの愛情や祈りが、ぎっしりこめられている
バトンみたいな気がしてしまいます。

物語の中で、自分の名前を取り戻した人たちは、内側から、なにか大きな力が沸き上がってきて、
難しい局面に立ち向かっていくような印象をうけます。

名前を思い出した瞬間、その人がうまれた時から受け継いでいる、先祖代々の愛情パワーが目をさまし、
その人がなすべき事、解決すべきことに立ち向かう勇気や力になってくれている、みたいな感じです。

これは、物語の中のヒーロー、ヒロインのことばかりではないと思います。


「名前」というのは、そのまま「私は誰か」「私は何者か」に置き換えられます。

そのことを真に思い出した時、私たちは、すでに自分たちの内側にぎっしりと蓄えられている、
無限の愛や力のことを思い出すのでしょう。 

先日受講した「死に方セミナー」の講師の先生も、おっしゃってました。

「一日10分~20分でいいから、自分は何者なのかを、ひとりで静かに考える時間を、是非作ってほしい。」と。

このことを、自分なりにわかっているのと、いないのとでは、死に方もその次の生も、だいぶ違ってくるでしょう、
とおっしゃってました。