いいもの見ぃ~つけた!

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おむすびの日

2020-01-17 10:19:12 | 米屋の親父のつぶやき
1月17日 やはりあの日を思い出す。
我が家は幸いにも「大きな被害」もなく、その時勤めていた会社からの「至急出社せよ」命令の下、家族をほおって会社へ向かった。
その時も「堺」に住んでいたが、電車が動いたのを確認し一路北へ。
御堂筋線が普通のため、堺筋線で近くまで。
そこから会社まで歩いたが、淀川を渡る長柄橋では多くの会社員が俯いたままだったことが印象的であった。

会社の中は資料室などでは散乱していたが、幸いにもガラス窓も割れておらず、一応「対応」に追われた。
指揮官-役員の動揺は隠しきれず、仕方なく片っ端から思いつくことをした。
テレビから流れる映像は目を覆いたくなるものばかり。
心が痛くなっていた。
それから数日はさまざまな「対応」に忙殺された。

亡くなられた方は「6434名」とあるが、「被災者数」は計り知れず。
関西ではここまで「大きな地震」が起こることなど想定もしていなかったために被害は拡大した。

大阪の会社に勤める「一会社員」ができたことはなんだったのか?
自社に努める仲間の救援ならびに関係各所の救援であった。
「物資」の調達というより「物流」の寸断のため、物流手段の確保が最優先。
関係各所にお願いをし、「一会社員」としては「最善」の方法をとったように思う。

「物資」量としては、微々たるものだったが、それでも「いち早く」必要な方のもとへ届けることができた。

数日が経っても「全容」が掴めず、メディアからの情報も錯綜している中、懸命に動いたように思う。

今なら何ができるのか?と自問自答してしまう。
あれから25年が経ち、職業も変わり、歳もとった。
今なら・・・

1月17日は「おむすびの日」だそうだ。
お米に関係する民間企業やJA等でつくる「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」が2000年11月に制定し、2001年から実施。
日附は公募で選ばれ、阪神大震災ではボランティアの炊き出しで被災者が励まされたことから、いつまでもこの善意を忘れない為、1月17日を記念日とした。
しかし、この「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」は2018年8月31日に一定の役目を終えたとして解散している。
「名ばかり」の「おむすびの日」となってしまった。
とても残念は話だが、これも時代の移り変わりとして仕方がないものかもしれない。
コメント
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